【業界研究ガイド】業界一覧
2023年11月28日更新
はじめに
就活をスムーズに進めるためには、志望有無を問わずあらゆる業界について知識を深めておくことが大切です。
就活強者になるためには、業界ごとの特徴を理解しておき、その上で志望業界を定めておく必要があります。
そこでこちらの記事では、業界について広くご紹介し、各業界の特徴を簡単に理解できるようにまとめました。
業界の全体像を把握したい人は、ぜひ最後までお読みくださいね。
業界理解に業界研究は必須!
業界を理解するためには、業界研究が必須です。
業界ごとの特徴や有名企業など、把握しておかなければならない情報はたくさんあります。
しかし、網羅的に業界情報を把握するのは時間がかかりすぎます。
まずは代表的な業界を抑え、自分の基礎知識をつけておきましょう。
代表的な業界一覧
では、ここからは代表的な業界について詳しくご紹介します。
メーカー
まずご紹介するのはメーカー系の業界です。
食品
食品業界は、様々な食品や飲料の原料生産や加工製造、販売を行ったり、加工食品を取り扱う企業の総称です。
私たち消費者の日々の生活を支えている「食」を担っており、決してなくなることはないものの、世界的な情勢の影響を受けやすい業界とも言えます。
化粧品
化粧品業界は、化粧品の開発や製造、販売を行っている企業の総称です。
化粧品と聞くとスキンケアやメイク用品などが思い浮かびますが、フレグランス商品やトイレタリー商品も化粧品業界に該当します。
化粧品業界に関する詳しい情報は、「化粧品業界の就職は難しい?職種なども解説」をご覧ください。
ゼネコン
建設業に関わる様々な業務をこなす「総合建築業者」、通称ゼネコンも、業界としてはメーカー系に該当します。
建設プロジェクトに関わることは網羅的に関わっており、事業計画や安全管理、施工時のマネジメントなどを広く担当します。
ゼネコンに関する詳しい情報は、「【例文つき】ゼネコンの就活ポイント徹底解説!」をご覧ください。
鉄鋼・金属・鉱業
鉄鋼・金属・鉱業業界は、鉄を加工して素材を提供する企業の総称です。
加工された鉄は自動車や家電、建築材料に利用されます。
原料となる鉄鉱石から加工を行う企業だけでなく、原板となった鉄鋼をさらに加工する企業などが存在します。
機械・プラント
機械・プラント業界は、あらゆる業界と密接に関わりながら、機械を提供していく企業の総称を指します。
建設用の機械を扱う企業をはじめ、機器向けの部品を製造する工作機械企業など、その分野は多岐に渡ります。
電子・電気機器
電子・電気機器業界は、電子部品の製造・販売を行う企業の総称です。
電子部品は、家電や自動車をはじめ、日頃私たちが利用している製品にはほぼ組み込まれていると言って過言ではありません。
半導体など、専門的な技術を用いる製品を多く取り扱っているという特徴があります。
自動車・輸送用機器
自動車・輸送用機器業界は、自動車の製造や販売に関わる企業の総称です。
完成した車を扱う企業だけでなく、部品を扱う企業は、販売だけを担う企業など、一言に自動車に関わる企業と言ってもその種類は様々です。
一台の自動車を完成させるために、非常に多くの企業が関わっています。
精密機器
精密機器業界は、医療機器や時計、計測機器を扱う企業の総称です。
中でも医療機器業界は、高齢化が進んでいることを受け、様々な機器の需要が高まっていることから順調な成長を続けています。
コロナの影響を受け、多くの企業が増収をしている業界です。
印刷
印刷業界は、出版印刷、商業印刷、事務用印刷などを扱う企業の総称です。
印刷業界は紙の印刷物が減少傾向にあるため、業界全体も縮小傾向にあります。
ただし、近年ではデジタル印刷の技術が注目されており、急に需要がなくなることは考えにくい業界とも言えます。
商社
続いてご紹介するのは、商社系の業界です。
総合商社
総合商社は、トレーディングと事業投資を扱う企業の総称です。
「総合」が名称についている通り、取り扱う商品は企業によって限定されず、多岐に渡る点が特徴です。
総合商社に関する詳しい情報は、「【業界研究】商社業界についてザッと解説します。」をご覧ください。
専門商社
総合商社が取り扱う商品が多岐に渡っているのに対し、専門商社は特定の商品を専門的に扱います。定義としては、「特定の商材や分野において50%以上の売上を占める」ことが条件になっています。
ただし、専門的に扱っている商品がひとつとは限らず、複数ある場合もあります。
小売
続いてご紹介するのは、小売系の業界です。
小売系業界には、スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、百貨店などが該当します。言い換えれば、商品を仕入れて消費者に直接販売する業界を指します。
業界ではなくスーパーや百貨店という業種によって、販売するものが異なります。
詳細については「小売業の志望動機はどうやって書く?小売業の特徴についても解説」をご覧ください。
金融
続いて、金融系の業界についてもご紹介します。
金融業界は、金融を行う金融機関である企業の総称です。
業種として、銀行や証券会社、保険会社やクレジットカード会社などが該当します。
「お金を持っている人が、お金が必要な人に対して融通する」という意味を持つ金融だからこそ、広くお金に関わる業務を担当する企業群になっています。
詳細は「衰退する金融業界|市場規模と就職人気ランキングにみる業界の現状」をご覧ください。
サービス・インフラ
続いてご紹介するのは、サービス・インフラ系です。
不動産
不動産業界とは、土地や建物に関わる企業の総称です。
一言に不動産業界といっても、デベロッパーやハウスメーカー、不動産仲介業社、住宅販売会社、管理会社といった業種があります。
役割によって業種が分かれている点は、不動産業界ならではの特徴と言えます。
詳細は「【5分で分かる業界研究】不動産業界の実態|メリット・デメリット」をご覧ください。
ホテル
ホテル業界は、利用者に対して宿泊するための部屋や、ホテル内のレストランや結婚式場での各種サービスを提供する企業の総称です。
宿泊用の客室は、消費者に直接販売される場合と、旅行会社や旅行代理店などに委任販売する場合があり、それによって業務はやや異なります。
さらに詳しく理解したい場合は、「【業界研究】ホテル業界は今後どうなる?市場規模と実態について解説」をご覧ください。
旅行
旅行業界は、旅行者のために移動手段や宿泊施設を手配したり、パッケージ旅行のプラン作成・販売を担う企業の総称です。
売れる旅行プランをつくるために、市場のマーケティングを行ったり、顧客ニーズの汲み取りを積極的に行うなど、業務範囲は多岐に渡ります。
詳細は「【徹底解説】観光業界の将来性&就活の攻略法3選!」をご覧ください。
コンサル
コンサル業界は、クライアントとなる企業の経営課題を解決するために、論理的な思考の元でアドバイスを行う企業の総称です。
課題解決を直接的に行うのではなく、課題解決のサポートを思考面で行うのがコンサルです。
詳細は「【業界研究】コンサル業界について解説します。」をご覧ください。
物流
物流業界は、荷物を運ぶことで送料を受け取るというビジネスを行っている企業の総称です。
ただし、物流業界の中には輸送や保管、荷役、包装、流通加工、情報管理といった工程があり、工程ごとに異なる企業が担当しています。
詳細は「【就活生必見】物流業界の就活を徹底解説!」をご覧ください。
人材サービス
人材業界は、働きたい人と働き手がほしい企業をマッチングさせるサービスを展開している企業の総称です。
大きく人材紹介、人材派遣、求人広告、人材コンサルティングという4つの領域に分けることができ、マッチングにおける役割によって企業が異なります。
教育
教育業界は、学びを提供している学校教育機関や学習塾、カルチャースクールなどを広く指します。
教育と聞くと子供向けを想像するかもしれませんが、社会人向けの学びなども該当します。
詳細は「【例文付き】教育業界の就活必須知識を徹底解説!」をご覧ください。
IT
続いて、IT業界について詳しくご紹介します。
IT業界は、取り扱っているサービスによってソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービス(SI)、インターネット・Web、通信インフラといった領域に分けることが可能です。
領域に関わらず、IT業界であれば共通で様々な職種がある点が特徴です。
近年では技術の進歩が著しいだけでなく、あらゆる企業がDX推進していることで、注目度が高まっている業界です。
広告・出版・マスコミ
続いて、広告・出版・マスコミ系を見ていきましょう。
テレビ
テレビ業界は、テレビ放送や番組制作に関わる企業の総称です。
テレビ放送は「民間放送」と「公共放送」に分けることができ、放送内容によって放送している企業が分かれてます。
テレビ業界に関する詳細は「テレビ局の就職に有利な大学はある?採用情報や対策を解説」をご覧ください。
新聞
新聞業界は、名称通り新聞発行に関わる企業の総称です。
全国紙と地方紙があり、日本全国の情報を発信している新聞と、特定の地方の情報を掲載している新聞があります。
近年は紙面だけではなく、Web新聞の展開も行っています。
出版
出版業界は、書籍や雑誌といった媒体を企画・編集・印刷・製本化する企業の総称です。
かつては紙媒体を扱う企業のみを指していましたが、近年はWebで展開するWebマガジンの企画・編集なども手がけています。
詳細は「【高偏差値大学でないと厳しい】出版社の就職事情と風穴を開ける就活戦法とは」をご覧ください。
広告
広告業界は、業界や企業、製品、サービスなどの情報を発信し、イメージや売上向上、企業や製品イメージの確立・維持を行う企業の総称を指します。
一言に広告といっても、「総合広告会社」と「専門広告会社」、「インターネット広告会社」があり、それぞれ異なる得意領域を持っています。
詳細は「広告業界,大手広告代理店3社の違いは?今後の展望も解説!」をご覧ください。
官公庁・公社・団体
最後に、官公庁・公社・団体業界についてご紹介します。
公務員
公務員は、国や地方自治体に勤務しながら、社会の土台をつくっていく人たちの総称です。
個人の利益を追求する企業在籍者とは異なり、社会全体の奉仕者という立場で業務を行う必要があります。
詳細は「【必見】民間と公務員の違いとは? 待遇やメリット解説!」をご覧ください。
特徴を理解して自分に相応しい業界を見つけよう!
いかがでしたか?広く業界について理解を深めていけば、自分に相応しい業界が見つかりやすいかもしれません。
業界ごとの特徴を理解して、ぜひ自分の就活に活かしていきましょう。