【就活】一般常識問題とは?例題付きで対策やSPIとの違いを徹底解説!
2023年12月21日更新
はじめに
就活には数種類の「問題」がありますよね。
その中でも、今回見ていくのは「一般常識問題」について。
一般常識問題にはジャンルは大きく分けて3つあり、
- 時事問題(政治・経済、国際情勢、科学・技術、自然環境、日常生活、文化・芸能、スポーツ)
- 5教科(国語・数学・英語・理科・社会)
- 文化問題(文学、文化、美術、音楽、スポーツ、芸能)
このようになっています。
業種によっては、足切りとしても用いられている一般常識問題。
選考がある程度進んだ段階で落ちるのならまだしも、書類選考というスタート地点で落ちたくはありませんよね。
本記事を最後まで読むことによって、就活で課せられる「一般常識問題」の全体像を探り、就活に活用しましょう。
今回は
- 一般常識問題の例題
- 一般常識問題とSPIとの違い
- 一般常識問題の対策方法
について、見ていきます。
「筆記試験は、他にはどんな種類があるのだろう」と気になった方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
一般常識問題の概要
一般常識問題は、社会人として必要な知識や学力が身についているかをみるテストです。
企業が独自に作成していることが多く、難易度としては中学・高校レベルの問題が多いと言われています。
近年ではWEB上でも就職希望者が応募することもできるため、応募者が殺到する企業では、一般常識問題を実施することで一定のレベルに達している人材だけを面接などの次の選考に進めています。
一般常識テストの内容① 時事問題
リクナビが2022年、過去1年間で新卒採用経験のある人事担当者148人を対象に実施した調査によると、最も多く出題されたのは「時事問題」となり、全体の7割近くを占めています。
(出典:リクナビ 就活準備ガイド)
時事問題に次いで多かったのは「社会」(50.0%)、「ビジネスマナー」(39.2%)、「国語」(37.2%)、「算数」(25.0%)でした。
つまり、一般常識問題対策において最も注力すべきは「時事問題」であり、日頃からニュースや日常の出来事に関心を払い、
自分の意見を持っておくことが大切であるということですね。
それでは早速、内容について時事問題・5教科・文化問題の順に見ていきましょう。
時事問題は最も出題される確率が高く、新聞やニュース、TVなどメディアに取り上げられるトピックが中心です。
具体的な内容については、日本の政治や外交、社会問題など多岐にわたっているため、予測は困難ですが、企業のビジネスモデルや経営体制と密接に関係のある話題は、出題されると見て間違いありません。
例えば、航空業界であれば「LCCの今後の動向」を問う問題であったり、商社であれば「貿易摩擦」についての問題であったり、といった具合です。
例えば2020年でのホットトピックとしては、以下のようなテーマが考えられるでしょう。
環境問題
働き方改革
在宅ワーク
新型コロナウイルス
黒人差別問題
香港の現状
北朝鮮の動き
アメリカの政策
東京都知事選挙
2022年前半期では、円高などの為替に関わる問題新たな罰則に関する問題(ネット上の誹謗中傷)、経済連携に関する問題、EU圏内の大統領選挙、ウクライナ問題、などが挙げられます。
もちろん、これらが必ずしも出題されるとは限りませんし、中には昨年ニュースによく取り上げられたものが出るかもしれません。
「ニュースや社会にあまり関心がない、、」と困っている方は、書店の店頭などに並んでいる「時事問題まとめ」などを購入するのも手かもしれませんね。
以下の記事では「気になるニュース」の探し方に着目して紹介しています。時事問題の対策にぜひご活用ください。
一般常識問題の内容② 5教科
時事問題に次いで出されることの多い、5教科問題。
こちらは、本などを活用することにより事前に対策が可能ですので、就活生は是非ともここで点数を稼ぎたいところですね。
広範囲の対策が必要に思われますが、実は企業によって様々であり、5教科全てからまんべんなく出題される場合もあれば、数科目のみ厳選して出題される場合もあるそうです。
いずれの場合も、レベルはあくまで小学校から高校程度。
範囲は広く感じるかもしれませんが、基本的な問題が中心となるため、しっかりと対策しておけば難しいものではありません。
以下に詳しい対策を解説していきます。
国語
5教科の中では、最も注力すべきである教科です。
どんな仕事でも、日本語力やコミュニケーション能力は必要不可欠のため、基礎的な学力がどの程度あるのかを図るために多くの企業では重視しています。
言語能力を問う問題が中心に出題される傾向にあり、例としては漢字を扱う問題や四字熟語、同音異義語や対義語、ことわざ、慣用句、敬語の使い方などが挙げられます。
また、例題としては以下のような設問が考えられます。
「時、人、物などが来ることを今か今かと楽しみに待つこと」を表す四字熟語を選べ。」
① 一日千秋
② 一日片時
③ 一字千金
④ 一合一離
⑤ 一業所感
答え ①
「次の動詞を尊敬語・謙譲語に書き換えよ。」
① 見る(尊敬語)
② 聞く(謙譲語)
③ 来る(尊敬語)
答え
① ご覧になる
② 伺う
③ いらっしゃる
どうでしょうか?「常識」があれば、特に支障なくスラスラと回答できるはずです。
アルバイトの経験があると、こういう場面で役に立ちますね。
数学
国語の次に出題されることの多い数学。
従来は、四則演算や平方根の計算、方程式や関数といった計算問題が多く出題される傾向にありましたが、最近では文章題も多く問われるようになってきています。
一般に、数学は得意・不得意がハッキリ分かれる項目ですが、しっかりと対策しておけば怖いものではありません。
SPIとも被る部分ですので、しっかりと対策をしておきましょう。
(例題1)
「四角に当てはまる数字を記せ。」
7+10÷□=9
(答え)
5
(例題2)
「100キロはグラムに換算すると何グラムか?」
(答え)
100,000グラム(g)
英語
英語も国語同様、難しい問題が出されることはありません。
中学・高校でしっかりと基礎を身につけていれば解けるような、日常会話や作文などが中心です。
問題としては、単語や熟語の選択問題や、文法・時制を問う問題、時事英語(スピーチなど)が出される傾向にあります。
(例題)
「次の()内の語を並び替えて、日本語に合う英文を完成させよ。」
この机はあまりに重すぎて彼女は持ち上げることが出来ない。
This desk ( too / heavy / is / lift / her / for / to ).
答え
This desk is too heavy for her to lift.
社会
社会に関しては、扱う分野がかなり多岐にわたるため、出題率も高くなっています。
というのも、例えば政治と経済では全く違いますし、他には地理、歴史、国際情勢なども範囲に入ってくるためです。
国際情勢に関しては、場合によっては国際会議や、国際機関の報道、世界経済に関する問題も近年では多く出題されており、一部時事問題と重複する傾向が強くなっています。
いずれにせよ、中学レベルの地理・歴史・政治経済は最低限抑えておき、その上で先述のように、時事問題に気を配っておく必要があるでしょう。
(例題1)経済
「経済連携協定」を示すものはどれか。
① TPP
② FTA
③ EPA
④ EPS
答え ③
(例題2)地理
「日本の四大工業地帯(域)」の組み合わせとして正しいものはどれか。
① 瀬戸内工業地域 東海工業地域 八代臨海工業地域 京葉工業地域
② 北九州工業地帯 東海工業地域 北陸工業地域 阪神工業地帯
③ 京浜工業地帯 阪神工業地帯 中京工業地帯 北九州工業地帯
④ 瀬戸内工業地域 阪神工業地帯 八代臨海工業地域 北九州工業地帯
答え ③
理科
理科も、それぞれの分野の基礎的な知識が必要です。
ex.)科学・生物・地学・物理、等
企業や志望業界によっても異なりますが、○○の元素記号は?のような義務教育で習う範囲は最低限抑えておくことが無難です。
高校生までの5教科の問題を必死に行なった方は、当時の頑張ったことを面接などで合わせてアピールできると効果的かもしれません。以下の記事もぜひご参考までにご覧ください。
一般常識問題の内容③ 文化問題
国語や歴史、時事問題と被る分野もありますが、内容が広範囲であるという特徴があります。
例としては、絵画や宗教、世界遺産に関連するものや、オリンピック、作曲家、映画祭、文学賞など、広く文化に関わる問題が出題されます。
(例題)
次の作品の作者を以下の選択肢から選べ。
① 伊豆の踊子
② 老人と海
③ 枕草子
④ 舞姫
⑤ 智恵子抄
ア 森鴎外
イ 高村光太郎
ウ ヘミングウェイ
エ 清少納言
オ 川端康成
答え
① オ
② ウ
③ エ
④ ア
⑤ イ
どうでしょう?一般常識テストのイメージが少しついてきたのではないでしょうか。
問題の難易度としてはそこまで難しくなく、しっかりと日頃から意識しておけば、解けるはずの問題ばかり。
次章では、SPIとの違いに加え、普段から意識できる「一般常識問題への対策」についてご紹介します。
一般常識問題とSPIとの違いとは?
企業が新卒選考の一環として行うテストの一つである、一般常識問題。
テストとしては、他にもSPIや玉手箱など様々な種類がありますが、それぞれ実施する目的が異なります。
SPIや玉手箱といったテストは、応募学生のスキルや性格を図るために実施されます。
「この人物は、本当にうちで入ってもやっていけるのだろうか」
「配属先に適した素質が備わっているのだろうか」
といったことを、客観的に判断するためのツールとなります。
対して、一般常識問題は、応募学生の一般的な教養や社会常識を図るために実施されます。
社会・時事・経済について聞くことで、その人が
- 社会にしっかりと目を向けているのかどうか
- いろいろなことへアンテナを張ることができているのか?
といったことを図るツールとなります。
また、専門の企業によって開発されるSPIや玉手箱とは違い就活において実施されるテストの中でも、一般常識テストは「企業が独自に」準備することが多い傾向にあります。
つまり、「これだけは知っておいてほしい」とされる知識、いわゆる “一般常識” の範囲は業界・企業によっても僅かに変わってくるため、出題される問題も企業によって大きく異なってくるのです。
このように、企業は能力面だけでなく様々な観点から、応募学生を振り分けて見ているのです。
思わぬところで足をすくわれてしまうことのないよう、日頃から出来る対策はしっかりと行いたいものですね。
日頃から出来る一般常識問題の対策方法3選!
新聞などの情報収集
一般常識問題では、就活生の基本的な知識を聞いてくることが多くあります。
したがって、常日頃から情報を集められる環境を作り出すことが重要です。
なかでも「時事問題」に関しては、「新聞」や「ニュース」などをチェックすることがいちばんの対策になります!
毎日、新聞にひと通り目を通すことがベストです!
毎日メディアを確認していると、「この用語すごい見るなぁ……」と気づくことがあるかもしれません。
それが「時事用語」として出題されることもあるので、気になったことはその都度調べられるといいですね!
また、日米・日中・日韓・北朝鮮問題、沖縄基地問題はいつでも取り上げられやすい話題なので、注意して見ておきましょう!
時事問題の出題傾向と合わせて、ベストな対策を立てられるといいですね。以下の記事もご参照ください。
アプリの活用
「新聞を利用しようと思っても、
毎日見るのは時間的にも、金銭的にも難しい……」
こんな風に考えている人も、いるのではないでしょうか。
今は便利な時代ですから、【アプリ】があります!
ということで、ここでは一般常識問題の対策に役立つアプリを5つご紹介します。
【スマートニュース】(ニュースアプリ)
・ネット上のニュース記事をまとめてカテゴリ別に発信する
・ネット回線が不安定な場所でも素早くニュースを確認できる
【就活NEWS】(ニュース・就活情報アプリ)
・就活関係に特化しており、人気企業400社、30業界のニュースが見られる
・企業・業界研究にも役立つ!
【就活対策 200問 一般常識・SPI】(テスト対策アプリ)
・60~90秒で答えが出るようになっている
・無音なので電車やバスの中でも使用可能
【日本経済新聞 電子版】(ニュースアプリ)
・内容は日本・海外の経済関係に特化。普通の新聞には乗っていない情報も。
・月額料金(税込4,277円)がかかるが、企業・業界の情報量は段違い!
【News Picks】(ニュースアプリ)
・国内外のビジネスニュースを厳選
・専門家によるニュース解説がある
・プレミアムプラン(学割 月額500円)で読める記事が面白い!
他にも様々な就活アプリが存在しており、就活生にとって活用しない手はありません。
詳しくは下記の記事で紹介しています。
問題集
【問題集】も、テスト対策の方法として挙げられます。
一般常識問題に特化した問題集は、さまざま販売されています。
ここでは、オススメの問題集の紹介はしませんが、伝えたいことはただ一つ!
問題集を何冊も勝って次々と解くよりも、「1冊に何度も」取り組みましょう。
そうすることによって、自分の得意分野・不得意分野を理解し、最適な対策をすることができるようになります!
一般常識問題対策に最適なオススメの問題集4選!
『最新最強の一般常識 ’25年版』
(出典:amazon)
まずは1冊押さえておきたいのが、成美堂出版編集部から刊行されている、「最新最強の一般常識」シリーズです。
同社からは、同じデザインの表紙で「SPIクリア問題集」も出版されているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
問題に対する傾向や、解き方のポイントなど非常に丁寧に解説されているので、
まずはこの1冊を押さえておけば大丈夫でしょう。
『カンタン総まとめ 就活の一般常識&時事 2025年度』
(出典:amazon)
ハンディサイズである点と、要点まとめ→一問一答形式で進められるため、頭に入りやすく復習が手軽に出来る点が魅力です。
また、頻出問題に関しては動画も公開しているようなので、ある程度問題に慣れてきたら、腕試しがてらにチャレンジしてみるのもありかもしれませんね。
カラーページも多く、視覚的にも見やすいです。
『一般常識&最新時事[一問一答]頻出1500問 2025年度版』
(出典:amazon)
これ1冊で時事問題についても勉強できるため、一般常識関連の問題を、網羅的に学習できる点が魅力です。
各問題について、「学生の平均正答率」も記載されているので、自分の常識レベルについても把握することができます。
「2025最新版 史上最強 一般常識+時事 一問一答問題集 (史上最強 就職シリーズ)」
(出典:amazon)
最近の一般常識問題に頻出している
・政治・経済関連の時事問題
・国語問題
を特に充実させている問題集です。
赤シートもついているので、電車の隙間時間などを活用し、
暗記に当てましょう。
まとめ
「日頃からの興味・関心」が一般常識問題のいちばんの対策!
いかがでしたでしょうか?
例題を見ても分かるとおり、就活の「一般常識問題」は基本的な問題がほとんどです!
企業は
「基本的なことがちゃんと分かっているのかな?」
「常識として、この教養が身についているのかな?」
「社会に興味・関心がどのくらいあるかな?」
という観点で就活生を見ています。
簡単に思えますが、一朝一夕で得られるものではないので日頃からニュースなどに興味を持つと同時に、自分の意見を持つ練習をしておきましょう!
今回ご紹介したのは「一般常識」についてですが、他にも「SPI」の対策についても知りたい!という方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。