一般常識問題とは?例題付きで主要5教科の対策法を解説
2025年8月27日更新

この記事の監修者
奥田恵(キャリアアドバイザー)
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-306414
プライバシーマーク認定番号:17001872(02)
新卒から営業職で活躍し、全国1位の成績を収めた。その後、さらなる成長と挑戦を求めて現在はナイモノのキャリアアドバイザーに転身。年間で500人以上の学生の就職支援に携わり、人材・不動産・営業など幅広い業界への支援実績を持つ。一人一人の学生に真摯に向き合い、早期の内定獲得と充実した就職活動の提供に尽力している。
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はじめに
就職活動の採用試験で避けては通れないのが「一般常識問題」です。
一般常識問題の対策を疎かにすると、面接試験に進めないケースが多いため、対策を充実させる必要があるでしょう。
重要な試験である一般常識問題ですが「範囲が広すぎて、どこから手をつければいいか分からない…」このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
この記事を読めば、一般常識問題の全体像から具体的な対策方法、さらにはおすすめの問題集まで、あなたの疑問がすべて解消します。
効率的な学習計画を立てることで、自信を持って選考に臨めるようになるでしょう。
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就活における一般常識問題とは
就職活動における一般常識問題は、社会人として備えておくべき基礎的な知識や教養、そして社会情勢への関心度を測るための試験です。
企業が独自に作成するケースが多く、その内容は多岐にわたります。
多くの企業では、面接に進む候補者を絞り込む「足切り」の目的で一般常識問題を利用しています。
どんなに素晴らしい自己PRや志望動機を持っていても、この段階をクリアできなければ、その先の選考に進むことはできません。
人気企業や競争率の高い業界では、より高いスコアが求められる場合もあるため、希望する企業への内定を確実にするためには、万全の対策が不可欠です。
SPIとの違い
就活の筆記試験としてよく耳にする「SPI」と「一般常識問題」。この二つは似ているようで、実は目的も内容も異なります。
その違いを理解することが、効率的な対策の第一歩です。
試験の種類 | 目的 | 出題内容 | 作成元・受験形式 |
一般常識問題 | 社会人としての基礎知識、教養、時事問題への関心度を測る | 主要5教科、時事問題、ビジネスマナーなど幅広い知識 | 面接と同日に筆記試験として実施することが多い |
SPI | 応募者の能力や性格を測定する | 能力検査(言語・非言語)、性格検査 | テストセンターやWebテストでの受験が主流 |
一般常識問題は「知っているかどうか」を問う知識系の問題が中心です。
一方、SPIは知識に加えて、論理的思考力や問題処理能力といった「地頭の良さ」を測る側面が強いのが特徴です。
どちらの対策を優先すべきか迷うかもしれませんが、まずは志望する企業がどちらの試験を導入しているかを確認するようにしてください。
もし不明な場合や、両方の可能性がある場合は、より多くの企業で導入されているSPIの対策から始めると良いでしょう。
【最重要】一般常識問題の出題傾向
一般常識問題の対策を効率的に進めるには、まずどのような分野から出題されやすいのかを知ることが肝心です。
リクナビが実施した調査によると、企業が新卒採用で出題した一般常識問題のジャンルは以下のようになっています。
出典:リクナビ就活準備ガイド
このデータから、「時事問題」が重要視されていることがわかります。日頃から社会の出来事に関心を持つことが、対策の大きな柱と言えるでしょう。
次いで、政治・経済や歴史・地理を含む「社会」、そして「ビジネスマナー」や「国語」といった、ビジネスコミュニケーションの土台となる分野が続きます。
これらの出題割合を参考に、学習の優先順位をつけて取り組むことが、合格への近道です。
\筆記試験対策は「SPI」だけで終わらせないのがポイント!/
SPIと一般常識問題は似ているようで出題傾向が大きく異なります。
SPIは論理的思考力や計算力を問う“能力検査”中心なのに対し、一般常識問題は教科知識や時事、ビジネスマナーなど“知識系”の出題が特徴です。
企業によっては両方が選考に含まれることもあるため、対策の切り分けが重要。
まずは基礎となる【言語/非言語/英語】に対応したSPI頻出問題集で、自信をつけておきましょう。
初心者でも取り組みやすい丁寧な解説付きで、今からでも間に合います!
【すぐに始められる】一般常識問題の対策方法5選
一般常識問題は出題範囲が広いため、一夜漬けの対策は通用しません。日々の積み重ねが何よりも大切です。ここでは、今日からすぐに実践できる効果的な対策方法を5つ紹介します。
新聞やニュースアプリで情報収集する
最も出題率の高い「時事問題」への対策として、新聞やニュースアプリのチェックは欠かせません。毎日5分でも目を通す習慣をつけましょう。特に、政治・経済の動向や、志望する業界に関連するニュースは重点的に確認するようにしてください。
一冊の問題集を繰り返し解く
一般常識対策の問題集を1冊購入し、それを完璧になるまで繰り返し解きましょう。何冊も手を出すより、1冊をやり込む方が知識の定着率は格段に上がります。これにより、自分の苦手分野を把握し、効率的に弱点を克服できます。
スキマ時間にアプリを活用する
通学中や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できるのが、対策アプリの魅力です。クイズ形式で手軽に学べるものや、時事問題に特化したものなど、さまざまなアプリがあります。ゲーム感覚で取り組めるので、勉強が苦手な人にもおすすめです。
SNSで多角的な視点を養う
時事問題に対して、単なる事実だけでなく自分の考えを問われるケースもあります。X(旧Twitter)などのSNSを活用し、一つのニュースに対してさまざまな意見に触れることで、物事を多角的に捉える訓練になります。ただし、情報の真偽には注意し、信頼できるニュースソースと併用する必要があるので注意しましょう。
就活エージェントに相談する
独学での対策に不安を感じる場合は、就活エージェントを活用しましょう。専門のアドバイザーが、あなたの状況に合わせた学習計画の立て方や、頻出問題のポイントについてアドバイスをくれます。客観的な視点からのサポートは、学習効率を大いに高めてくれるでしょう。
【分野別】一般常識問題の出題傾向と対策法
ここでは、主要な分野ごとに出題されやすい内容と、具体的な対策法を例題とともに解説します。自分の得意・不得意を把握し、計画的に学習を進めましょう。
時事問題
時事問題は、一般常識問題のなかで最も重視される分野です。新聞やニュースで大きく取り上げられる国内外の政治・経済、社会問題、科学技術、文化・スポーツなど、その範囲は非常に広いです。
- 国内政治・経済: 新紙幣発行、2025年大阪・関西万博、新しい資本主義、異次元の少子化対策
- 国際情勢: ロシア・ウクライナ問題の長期化、パレスチナ情勢、米中対立の動向
- 社会・環境: 生成AIの活用と課題、SDGsの進捗、異常気象と自然災害
- 文化・科学: 将棋界の動向(藤井聡太八冠)、ノーベル賞受賞者
対策法として、新聞やニュースサイト(NHK、日本経済新聞など)を毎日チェックする習慣をつけるのが最も効果的です。特に社説やコラムを読むと、物事の背景や論点が整理され、理解が深まります。書店で販売されている「時事問題まとめ本」を活用するのも良いでしょう。
国語
国語は、あらゆるビジネスシーンの土台となる日本語能力を測るため、多くの企業で出題されます。漢字の読み書き、四字熟語、ことわざ・慣用句、敬語、長文読解など、基礎的な問題が中心です。
- 漢字(読み・書き)
- 四字熟語、ことわざ、慣用句
- 同音異義語、対義語
- 敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
- 長文読解
漢字や語彙力を強化するには、漢検2級レベルの問題集が目安になります。スマートフォンのアプリも手軽でおすすめです。四字熟語やことわざは、意味だけでなく、例文とともに覚えると記憶に定着しやすくなります。
数学
数学では、複雑な計算能力よりも、仕事で必要となる基本的な数量的思考力が問われます。四則演算、割合の計算(損益算)、速さ・時間・距離の計算、確率などが頻出です。
- 四則計算
- 損益算(原価、定価、利益など)
- 割合、確率
- 速さ・時間・距離の計算
- 図形の面積や体積
数学が苦手な人は、まず中学レベルの教科書や問題集で基本的な公式を復習することから始めましょう。特に、割引率の計算や損益算はビジネスで使う場面も多いため、確実に解けるようにしておくことが望ましいです。SPIの非言語分野の対策も役立ちます。
社会
社会は、地理、歴史(日本史・世界史)、政治・経済など、非常に範囲が広い分野です。時事問題と関連付けて出題されることも多いため、日々のニュースと結びつけて学習すると効果的です。
- 政治・経済(三権分立、選挙制度、経済指標など)
- 日本史・世界史(重要な出来事、文化など)
- 地理(日本の都道府県、世界の主要都市、工業地帯など)
まずは中学・高校の教科書や参考書で、各分野の基礎知識を総復習しましょう。特に、日本の政治システムや、日経平均株価・GDPといった基本的な経済用語は押さえておくべきです。歴史や地理は、ニュースで話題になっている国や地域から学習を始めると、興味を持って取り組みやすいでしょう。
理科
理科(物理、化学、生物、地学)は、他の教科に比べて出題頻度は低いですが、メーカーや医薬・食品系の企業では問われる場合があります。基本的な問題が多いので、基礎練習に時間を割きましょう。
- 化学(元素記号、化学反応式)
- 物理(力のつり合い、運動の法則)
- 生物(細胞、遺伝、光合成)
- 地学(天気、地震、天体)
中学レベルの教科書や問題集を一通り見直す程度で十分な場合が多いです。化学の元素記号や物理の基本的な公式など、暗記で対応できる部分を優先的に学習しましょう。深く掘り下げるよりも、広く浅く基礎を固める意識が大切です。
英語
英語は、外資系企業や商社、IT業界など、グローバルに事業を展開する企業で出題される傾向があります。中学・高校レベルの基本的な単語、熟語、文法問題が中心です。
- 英単語・英熟語
- 文法(時制、穴埋め問題など)
- 長文読解
大学受験で使った単語帳や文法書を復習するのが効率的です。TOEICのPart5(短文穴埋め問題)などを解くことも、実践的な対策になるでしょう。英語のニュースサイトを読んだり、アプリを活用したりして、日常的に英語に触れる機会を増やすことも苦手意識の克服につながります。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは、社会人としての常識や協調性を確認するために出題されます。敬語の正しい使い方や、来客・電話応対のマナー、ビジネス文書の基本などが問われます。
- 敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け)
- 電話応対、来客応対のマナー
- ビジネス文書(メール、報告書など)の基本
- 席次(会議室やタクシーなど)
ビジネスマナーに関する書籍やWebサイトで基本的な知識を身につけましょう。特に敬語は間違いやすいポイントなので、重点的に学習することをおすすめします。アルバイト経験がある人は、職場での学びを振り返ってみましょう。
\筆記試験で差をつけるなら、SPIだけでなく“常識力”も重要!/
就活の選考では、SPIに加えて「一般常識テスト」が課されることも少なくありません。
国語・数学・英語・理科・社会といった基礎科目に加え、時事問題やビジネスマナーに関する出題もあるため、油断は禁物です。
SPI対策を進めるのと同時に、こうした一般常識分野の知識にも目を向けておくと、筆記試験をより有利に乗り越えられます。
まずは【言語/非言語/英語】をしっかりカバーしたSPI頻出問題集で、着実に基礎力をつけていきましょう。
丁寧な解説付きだから、初心者でも今日から始められます!
一般常識問題対策におすすめな問題集
ここでは、一般常識の対策に役立つおすすめの問題集を紹介します。自分に合ったものを見つけて、効率的に学習を進めましょう。
おすすめ1:『最新最強の一般常識一問一答 ’27年版』
出典:Amazon.co.jp: 最新最強の一般常識一問一答 ’27年版 (2027年版)
『最新最強の一般常識一問一答 ’27年版』は、国語から時事まで就職活動に必須の一般常識を、効率よく学習できるよう一問一答形式で収録しています。基本から重要問題の二段構成でステップアップ可能です。
時事用語と、各ジャンルの重要項目をビジュアル解説した『別冊 時事キーワード+重要項目』と、答え合わせに便利な赤シート付きでSPI3など適性検査にも使用できます。
おすすめ2:『史上最強 一般常識+時事 一問一答問題集 (2026最新版)』
出典:カンタン総まとめ 就活の一般常識&時事 2027年度版 (学生の就職(一般常識・作文))
出題頻度の高い「政治・経済関連の時事問題」と「国語問題」が特に充実しています。赤シート付きで、移動中の暗記にも便利です。
おすすめ3:『2027年度版 就職用 一般常識』
出典:2027年度版 一般常識&最新時事[一問一答]頻出1500問
『2027年度版 就職用 一般常識』は、主要5教科を1冊で対策できるコンパクトな問題集です。苦手な人が多い数学問題の解説が丁寧な点も評価されています。作文・小論文の対策やビジネスマナーも掲載されており、就活生が知りたい情報が凝縮されています。
おすすめ4:『2027年版 ダントツ一般常識+時事 一問一答問題集』
出典:Amazon.co.jp: 2027 最新版 史上最強 一般常識+時事一問一答問題集
最近の一般常識問題に頻出しており、「政治・経済関連の時事問題」や「国語問題」を特に充実させている問題集です。赤シートもついているので、電車の隙間時間などを活用し、暗記に当てましょう。最新の時事問題に対応した別冊が付いており、試験直前の見直しに最適です。B6変型判という持ち運びやすいサイズも魅力です。
一般常識問題対策におすすめのアプリ
続いて、スキマ時間を有効活用できる一般常識対策アプリを紹介します。無料で利用できるアプリも多いので、自分に合うアプリをダウンロードしてみましょう。
アプリ名 | 特徴 |
スマートニュース | ・ネット上のニュース記事をまとめてカテゴリ別に発信する ・ネット回線が不安定な場所でも素早くニュースを確認できる |
就活NEWS | ・就活関係に特化しており、人気企業400社、30業界のニュースが見られる |
就活対策 200問 一般常識・SPI | ・60~90秒で答えが出るようになっている ・無音なので電車やバスの中でも使用可能 |
日本経済新聞 電子版 | ・内容は日本・海外の経済関係に特化。普通の新聞には乗っていない情報も掲載されている ・月額料金がかかるが、企業・業界の情報量は多い |
News Picks | ・国内外のビジネスニュースを厳選 ・専門家によるニュース解説あり ・プレミアムプランの内容が充実 |
一般常識問題に関するよくある質問
ここでは、就活生からよく寄せられる一般常識問題に関する質問にお答えします。
Q1. 一般常識問題の問題のレベルはどれくらい?
出題レベルは、企業によって異なりますが、主に中学校から高校で学習する基本的なレベルの問題が中心です。専門的で難しい問題が出されることは稀なので、基礎的な内容を確実に押さえておくようにしてください。
Q2. 一般常識のテストで不合格になることはある?
企業が設定した合格基準点に達しない場合は、不合格となり次の選考に進めないことがあります。ただし、あくまでも参考程度と位置付けている企業も多く、極端に点数が低い場合を除いては、面接など他の要素と総合的に判断されることが一般的です。
さいごに
本記事では、就職活動における一般常識問題について、SPIとの違いから具体的な対策方法、おすすめの教材までを網羅的に解説しました。
一般常識問題の対策は、単なる試験対策に留まりません。日々社会の動きに関心を持ち、幅広い知識を身につけることは、入社後に円滑なコミュニケーションを築き、ビジネスチャンスをつかむための土台になるでしょう。
出題範囲は広いですが、問われるのは基本的な知識が中心です。計画的に対策を進めれば、決して乗り越えられない壁ではありません。
今回紹介した対策法を参考に、今日から少しずつ準備を始めてみてください。日々の小さな積み重ねが、自信となって選考本番でのあなたの力になるはずです。
SPI対策、後回しは危険!
今すぐ解ける頻出問題集を無料配布中
「SPIって、どこから対策すればいいの?」という人でも安心。
言語・非言語・英語の頻出問題100問を厳選し、得点アップに直結する解説付き資料を無料配布中。
後回しにしていると、対策の遅れが命取り。実際に選考で使われるレベルの問題に今すぐ取り組むことで、本番への耐性が段違いに上がります。
苦手分野を効率的に克服し、通過率アップを目指しましょう!