【徹底解説】観光業界の将来性&就活の攻略法3選!

【徹底解説】観光業界の将来性&就活の攻略法3選!

2022年4月11日更新

はじめに

観光業界を軸に就活をしている方の中で、

 

「観光業界に就職したいけど、どのようにはじめれば良いか分からない・・・」

 

という方も多いと思います。

 

また近年のコロナ影響によって、観光業界に就職したいけれど、業界の将来性に不安を感じている方も少なくないでしょう。

 

そこでこの記事では、統計データに基づく観光業界の将来性と、それを踏まえた観光業界での就活を乗り切るための3つのポイントを徹底解説します。

 

【この記事を読んで分かること】

  • 観光業界の将来性が分かる
  • 観光業界への志望動機や、有効な自己PRの書き方が分かる
  • 観光業界の就活に有利な3つの資格が分かる

1. 観光業界の基本情報

まずは観光業界の基本情報について、解説します。具体的には以下の3点です。

 

  • 主な仕事内容
  • 業界規模
  • 代表企業

 

ひとつずつ解説していきます。

主な仕事内容

観光というと、テーマパークやカラオケなど、非常に多岐にわたりますが、ここでは旅行関連企業に絞って、仕事内容を解説します。

 

レジャー白書2020によると、日本人の余暇活動の参加人口が最も多かったのは国内旅行であり、観光業界の中で、旅行関連事業の市場規模が最も大きいと考えられるためです。

 

旅行関連の具体的な仕事内容は以下の通りです。

 

企業系列職種
旅行会社系カウンターセールス
アウトセールス
予約発券業務
ツアーコンダクター
航空会社キャビンアテンダント
グランドスタッフ
その他ホテルフロントスタッフ
日本国政府観光局員

 

カウンターセールス

旅行会社の窓口業務を主に実施しており、旅行会社で最もイメージされやすい仕事です。個人向けの営業なので、一人ひとりに合った旅行プランを企画するスキルが求められます。

アウトセールス

法人や学校などに、旅行プランを営業する仕事です。窓口業務のように受け身ではなく、自分から企画を提案し、契約するための営業力が求められます。カウンターセールスよりも比較的高度なスキルが求められますが、その分成約した際の利益は大きく、やりがいがあります。

予約発券業務

旅行プランに必要なホテルや航空券などを予約・発券する仕事です。この業務にミスがあると、お客様の満足度を大きく下げてしまうため、正確性が求められます。

ツアーコンダクター

団体旅行などで、お客様と同行して旅行のサポートをする仕事です。より楽しい旅行にするために、訪問先の地理・歴史などの知識を予めインプットしておく必要があります。

 

キャビンアテンダント

キャビンアテンダントの仕事は、機内サービスと保安業務の2つに分けられます。機内サービスは飲食や機内販売、離着陸時のアナウンスなどです。保安業務は機内の不審物やドア開閉などの確認、急病人対応などの仕事を指します。

グランドスタッフ

グランドスタッフは、航空機の搭乗・荷物手続きや、出発案内、などのチェックイン業務と、到着後の案内・荷物返却業務などが主な仕事内容になります。

ホテルフロントスタッフ

ホテルのフロントでは、チェックイン対応や予約対応、観光地情報提供など仕事内容が多岐にわたっています。お客様によってはモーニングコールなどの対応も必要です。フロントスタッフの対応はホテルの印象を左右するので、非常に重要な仕事のひとつです。

日本国政府観光局(JNTO)

JNTOでは海外に対して日本の観光PRを行うことが主な仕事内容です。より大きな規模感で日本の魅力を海外に伝えられるため、難易度は高いですが、その分やりがいのある仕事です。

旅行業界の業界規模 

業界動向サーチによると、2021年時点での旅行業界の業界規模は約1.1兆円です。

190に分けられた業界のうち、旅行業界は112位であり、日本の産業の中では、そこまで大きい業界規模ではないことが分かります。

旅行業界の代表企業

以下の表に旅行業界における売上高上位10社をまとめました。

 

ランキング企業名売上高(億円)
1エイチ・アイ・エス4,302
2JTB3,721
3クラブツーリズム1,508
4KNT-CTホールディングス878
5JR東海ツアーズ815
6日本航空555
7リクルート HD538
8ANA HD394
9日本旅行237
10東武鉄道124

 

上表から分かるように、エイチ・アイ・エス、JTB、クラブツーリズムが上位3社であり、この3社だけで全体の約7割の売上を占めています。

2. 観光業界動向は新型コロナ影響で不透明。終息後の成長に期待

2019年12月からはじまった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、観光業界は大打撃を受け、現在でも先行きは不透明な状態が続いています。

 

日本を訪れた外国人数(万人)
20151,974
20162,404
20172,869
20183,119
20193,188
2020412

訪日外国人数の推移(出典:日本政府観光局(JNTO

 

上表には、2015年からの日本を訪れた外国人数の推移を示しており、2019年まで右肩上がりだった訪問数も、新型コロナの影響で、2020年には激減していることが分かります。

 

売上高(百万円)
2015537,456
2016523,705
2017606,024
2018728,554
2019808,284
2020430,284

エイチ・アイ・エスの売上高推移(出典:エイチ・アイ・エス

 

また上表では、旅行業界最大手のエイチ・アイ・エスの売上高推移を示しており、2020年は2019年の約半分まで売上高が低下しており、新型コロナの影響が非常に大きいことを示しています。

 

一方で、JETROの日本の観光に関するレポートでは、新型コロナ終息後には日本の観光市場の成長が期待されるとあります。

 

新型コロナ終息後に海外旅行をしたい国についてのアンケートを実施したところ、アジア地域では日本が1位、ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア地域では、アメリカに次いで2位という結果で、新型コロナ終息後の、訪日外国人数の増加に期待できます。(出典:INVESTJAPAN

その他、新型コロナ終息後には、GoToトラベルキャンペーンなどの国策により、旅行業界を活性化する可能性もあります。

 

このように新型コロナの感染拡大状況に左右されるため、業界動向については予測しにくいものの、将来的に再び業界が成長していくことも十分考えられます。

 

観光業界を志望する場合は、日頃からニュースや客観的なデータなどの最新情報をもとに業界動向について、リサーチするようにしましょう。

3. 観光業界での就活の攻略法3選!

観光業界の就活を有利に進めるためのポイントを3つまとめました。これを読めば、他の就活生に差をつけることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

具体的には以下の3点です。

 

  • 志望動機と自己PRの書き方
  • 取得すると有利な資格4選
  • 英語力を上げて更に就活を有利にしよう

 

順番に解説していきます。

志望動機と自己PRの書き方

 

就活において、志望動機と自己PRが最も重要な項目と言っても過言ではありません。

 

企業が就活において知りたいことは、自社への熱意や適性であり、それらは志望動機と自己PRをもとに判断されることが多いからです。

 

志望動機については、なぜ観光業界なのか、その中でもその企業を選んだのか、ということを明確にするようにしましょう。

 

例えば、「お客様を幸せにしたいから」というような理由では、観光業界で無くても成立してしまい、観光業界への熱意が無いのではと見なされてしまう可能性があります。

 

「海外留学の際に、日本の魅力を伝えることで非常に喜びを感じ、日本の良さをより多くの外国人にしてもらいたい」

 

「英語力の高さを活かして、より満足度の高い海外旅行プランを提供したい」

 

などのように、過去の体験や自分の強みを踏まえたうえで、観光業界への志望動機を書くと非常に説得力が高まるのでおすすめです。

 

自己PRは、コミュニケーション能力をアピールするようにしましょう。

 

なぜなら観光業界は、お客様とのコミュニケーションが必須の業界だからです。

 

相手への気遣いやニーズを的確に把握するような高いコミュニケーション能力が求められるため、これらをアピールできるような過去の体験を探してみてください。

 

取得すると有利な資格3選

 

観光業界において、旅行関連の資格を有していると、就活を有利に進めることができます。その中でも特におすすめの資格を3つ厳選したので、参考にしてみてください。具体的には以下の3つです。

 

  • 旅程管理主任者
  • 旅行業務取扱管理者
  • 旅行地理検定

 

ひとつずつ解説していきます。

旅程管理主任者

旅程管理主任者は、ツアーコンダクターをするうえで、必須の資格です。その理由は、旅行事業に関する法律で、ツアーコンダクターの中で最低1人は旅程管理主任者資格を有している必要があると決められているからです。

 

旅程管理主任者は、「国内旅程管理主任者」と「総合旅程管理主任者」に分かれており、国内旅行のみであれば、国内旅程管理主任者資格で良いですが、海外旅行のツアーコンダクターをする場合は、総合旅程管理主任者資格が必要となります。

 

取得には研修と実務経験が必要なため、学生の場合はアルバイトなどで実務経験を積む必要があり、取得難易度は高いですが、その分即戦力として迎えられる可能性があるので、就活を有利に進めることができます。

旅行業務取扱管理者

旅行会社で旅行商品を販売するために、営業所ごとに1人以上旅行業務取扱管理者資格を有している必要があり、この資格も観光業界において必須の資格と言えます。

 

旅行業務取扱管理者は以下の3種類に分けられます。

 

・国内旅行業務取扱管理者

・総合旅行業務取扱管理者

・地域限定旅行業務取扱管理者

特に総合旅行業務取扱管理者は海外旅行商品も販売できるようになるので、観光業界において重宝される資格です。

 

総合旅行業務取扱管理者の合格率は10%前後と難易度は高く、新卒で持っている就活生は少ないので、取得すれば、かなり有利に就活を進められるので、ぜひ挑戦してみてください。

旅行地理検定

旅行地理検定の勉強を通して、観光地や地理についての知識を取得することができます。

 

旅程管理主任者や虚構業務取扱管理者のように、法律的に必須の資格ではありませんが、観光地の地理や歴史に精通することで、幅広い旅行プランを提案することができるようになるので、取っておいて損のない資格と言えます。

英語力を上げて更に就活を有利にしよう 

海外旅行のツアーコンダクターなどを希望する場合は、現地の方とのやり取りなどで、英語が必要となる場面が多くなるため、英語力を上げておくと、即戦力と見なされて、就活を有利に進めることができます。

 

ツアーコンダクター以外でも、外国人向けの旅行プランの提案などで、英語が必要となる場面も少なくなく、他業界に比べ、観光業界はより英語を使うシーンが多いと言えます。

 

TOEICや英検などを受験することで、英語力をアピールすることができるので、観光業界を志望している方は、これらの勉強をして、周囲と差をつけることをおすすめします。

まとめ

この記事では、観光業界の将来性と、就活を有利に進めるポイントについて解説しました。

 

新型コロナの影響で、観光業界の先行きは不透明な部分が大きいですが、コロナ終息後に大きな成長が期待されている業界でもあります。

 

観光業界は特に新型コロナの影響を受けやすい業界のため、観光業界を志望している方は、常に最新情報を参考にしながら、業界研究を進めていくようにしましょう。

 

この記事でおすすめした3つのポイントを押さえれば、有利に就活を進められるようになりますので、ぜひ参考にして、第一志望の内定を勝ち取ってくださいね。

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