【高偏差値大学でないと厳しい】出版社の就職事情と風穴を開ける就活戦法とは

【高偏差値大学でないと厳しい】出版社の就職事情と風穴を開ける就活戦法とは

2022年9月26日更新

はじめに

「出版社に就職したいけど、何をしたらいいの?」

 

「出版社は高学歴しか入れないって、本当?」

 

「出版社に有利な学部とかあるの?」

 

など、出版業界については「謎」の部分が多いですよね。

 

出版業界は華やかなイメージが強く、人気があるため、少ない採用枠にも関わらず、応募者が殺到する難関の就職業界です。

 

記事内でも説明しますが、出版社から内定をもらった学生の出身大学を見ると、偏差値の高い大学に偏っています。

 

では、偏差値の低い学生は出版社から内定をもらえないのか?

 

かなり厳しい戦況にはなりますが、色々なことを組み合わせながら複合的に攻めていけば可能性はゼロではありません。

 

本記事では、出版社の採用事情を明らかにしたうえで、不利な戦況を反転させる方法も併せて解説します。

 

10分ぐらいでサクッと最後までお読みくださいね。

 

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1.出版社の市場動向

パソコンやスマホの普及により、若者を中心に活字離れが進み、雑誌を中心に売上が減少する、いわゆる「出版不況」がささやかれて久しいです。

 

実際に紙出版の市場推移を見ても、下図のように右肩下がりになっています。

画像引用:紙出版市場規模~出版科学研究所

 

みなさんの身の回りを見てください。

電車で紙の本を読んでいる人を見かけますか?あなた自身、紙の本を読んでいますか?

 

「イエス!」と言える人は少ないはずです。

 

たぶん、本を読んでいたとしても、スマホを使ってですよね。

 

また、インスタやツイッターなどのSNSやLINE、Youtubeなどのメディアで時間をつぶすことが多く、本を読む時間が後回しになっているのが実態です。

 

加えて、書店は今のところ、出版社が決めた「言い値」でしか書籍を販売することができませんが、このルールについても見直しがこれから議論される可能性が出てきています。

 

一方で、下図のとおり電子書籍やWEBメディアが急激に立ち上がっており、2026年には8,000億円の市場規模になると予測されています。

画像引用:電子書籍ビジネス調査報告書2022~インプレス総合研究所

特に電子コミックの占める割合が大きく、2021年度売上5,510億円うち4,660億円と市場規模の84.6%を占めています。

 

そのため、出版社も軸足を電子媒体に移してきており、ここからデジタルコンテンツの知識に対して出版社の需要が出てくることが読めますね。

 

2.出版社の採用事情

 

そんな状況下で、出版社としては正社員を固定的に抱えず、企画単位でフリーランスの編集者を集め、記事や書籍を作ることが普通化してきているようです。

 

要は、各編集部は実力のあるフリーランスの編集者をお抱えとして確保しておき、人件費などの固定費を削減しつつ、売上を最大化する努力を行っているということですね。

 

ということは、新卒正社員の採用枠は減ることはあっても、増えることはないといった現象にますます拍車がかかるということです。

 

出版社はメーカーや金融と比べても社員数が少なく、新卒採用の人数も少ないため、採用数の多い大手出版社でも数十名、なかには全く新卒採用を募集していない出版社もあるぐらいです。

 

募集人員が少ないうえに、就活生に人気がある業界ゆえに出版社に入社する難易度はかなり高めだと言えます。

 

3.これが出版社の採用実態

さらに偏差値が高くない大学の人にショッキングな話をします。

 

下記が3大出版社(集英社、講談社、小学館)と中堅といわれるKADOKAWAの大学別採用ランキングです。

 

大学名/出版社集英社講談社小学館KADOKAWA
慶応義塾大学232
法政大学2
青山学院大学2
北海道大学1
筑波大学11
東京大学1413
上智大学32
早稲田大学326
明治大学2
京都大学22
一橋大学1

 

出所:出版社の就職は厳しい?就職難易度&採用大学!学歴・学部は?~転職エージェントマニア.com

 

これを見てどう思いますか?

 

なかなか、名の知れた偏差値の高い大学ばかりですね。

 

これだけを見ると、「出版社=学歴偏重主義」という見方ができますね。

 

ただ、大手出版社の採用選考は独特で、業態ゆえに筆記試験のボリュームがかなり大きいです。

 

そこでは、一般教養や基礎的な知識(学力)のほか、流行に関する問題や自分で試行して作文や川柳を作る問題など、高いレベルでの論理的思考や想像力が要求されます。

 

こういった試験を潜り抜けるには、それ相応に勉強してきた人でないと太刀打ちできず、必然的に難関大学の学生のほうが得意分野なので、結果として採用されているという説もあります。

 

4.出版社に有利な学部とは

「なるほど、出版社ってなかなか狭き門なんですね。しかも、結果として難関大学の学生が採用されやすいという実態がわかりました。

 

では、有利な学部とかはあるんでしょうか?」

 

結論からいうと、有利な学部はなく、基本的に全学部が対象となります。

 

八重もすると、「出版業界なので文学部が有利なのでは?」といった穿った見方をされがちですが、実はそうでもありません。

 

文学を学問として「研究対象」とすることと、「本を作ること」はイコールではないからです。

 

なかには、文学部出身だから文芸誌の編集部に配属させようと判断する会社も、もしかしたらあるかもしれませんが、出版分野は一般雑誌やファッション誌、マンガ、趣味の専門雑誌、経済紙など幅広い分野のジャンルを取り扱っています。

 

たとえば、化学雑誌などは文系出身よりも、理工系出身の学生のほうが学んだ知識を活かせますよね。

 

ただ、理系学部だと実験や研究に追われて、自由になる時間が少なく、専門外の読書やアルバイト、学外の人との交流に制約が出てくるため、不利な状況であることは否めません。

 

いずれにしても、出版業界で働くためには、専門知識だけでなく、いろんなことに好奇心をもってチャレンジしていくことが大切になります。

 

また、若いうちから大量の文章に触れることが出版社の仕事に活きてきますので、学生時代にできるだけたくさんの読書をしておきたいですね。

 

5.出版社に向いている人の特徴

「次に、出版社に向いている人の特徴なんてあるんですか?」

 

色んな切り口があると思いますが、本記事では3つの特徴に集約してお伝えしますね。

 

①本や雑誌が好きな人

 

出版社で働く以上、本や雑誌が好きというのは必要条件ですよね。

 

自分の商品を嫌いな人が「この本いいんで、書店の棚に置いてください」と、思いもしないのに営業するなんて無理ですよね。

 

また、書類審査や面接では出版に対する熱意や思いなどを必ず聞かれます。

 

そんな時に、本嫌いな人がパンチの利いた答えを打ち込めるとは思えませんよね。

 

一旦は取り繕って答えられたとしても、表情や態度、深堀り質問で絶対に見抜かれます。

 

本や雑誌が嫌いで出版社を受けようという人は、まずいないとは思いますが、本好きが出版社に向いている人の前提条件だということを確認しておきたいですね。

 

もし、その出版社の愛読書(雑誌や書籍)がある場合は積極的にアピールするのもアリです。

 

➁好奇心旺盛な人

 

もちろん、特定のジャンルに特化している出版社もありますが、それを抜きにすれば、出版業界は色んなテーマやジャンルを扱っていますので、「いや、私、その分野は門外漢なので、できません」とは口が裂けても言えませんよね。

 

要は、自分の好きなことや向くことだけに興味が湧くのではなく、好奇心をもって色んなことに手を出せる人材のほうが出版業界では向いているわけです。

 

そういう意味では、新しいことでも臆することなく前向きに取り組めて、フットワーク軽やかに行動できる人が出版社に向いている特徴の1つと言えますね。

 

➂言語能力が高い人

 

出版業界は、基本的に「文字」が武器です。

 

もちろん、ファッション雑誌などは写真を主体に訴求していきますが、1文字も文字が入っていない雑誌なんて見たことがないですよね。

 

なので、その武器を高度な技術で使える人がやはり、出版業界では向いてます。

 

逆に、そもそも活字嫌いとか、文章を書くのが苦手だという人は出版業界に入職しないほうが身のためです。

 

自然体で普段から活字を読んだり、文章を書くのが好きな人が出版業界に合っているというのが必然的な答えですね。

6.出版社に就職するための風穴を開ける戦法

「ここまで読んでみて、大学偏差値が高くないと出版社の就職が難しいことは理解できました。とはいっても、出版の仕事に携わりたいんです。どうしても、諦められません」

 

高偏差値の学生でさえ、難関の出版社です。

 

そうでない場合は、就職できる可能性は限りなく「ゼロ」に近いです。

 

ただ、確率「ゼロ」を「数パーセント」に引き上げる方法はありますので、僅かな期待にベットしたい人は引き続き、これから紹介する風穴戦法をお読みください。

 

最初に断っておきますが、これをしたら絶対というわけではなく、風穴が開くかもしれないという程度の方法です。

それでは見ていきましょう。

 

①アルバイト、インターンで顔を売る

 

1つ目の風穴戦法は、「出版社でアルバイトか、インターンで経験を積みながら、顔も売る」というやり方です。

 

出版社は外から見ると華やかな業界に見えますが、中身は締め切りに追われ、思ったより泥臭い仕事もあることを理解しておいたほうがいいです。

 

そのために、アルバイトやインターンで内部に潜入し、実態を肌身で感じたほうが就職のミスマッチを避けられます。

 

そこで「自分の思っていた仕事と違った」「自分には向いていないわ」とわかれば、諦めもつきますし、就活でムダな労力と時間を浪費しなくて済むわけです。

 

加えて、そこであなたの実力が認められ、気に入ってもらえれば、当該部署のお偉いさんが推薦してくれるかもしれませんし、別ルートを用意してくれる世界が広がるかもしれません。

 

というわけで、出版社に接近して顔を売るという行為は、2つの効能があるというわけですね。

 

➁東京の大学に進学する

 

先ほどのアルバイトやインターンも東京にいるからこそできるワザですね。

やはり、出版社は東京に集まっていますので、東京の大学に進学するというだけで、地の利があるわけです。

 

そのため、京都大学や大阪大学などの地方の名門大学でも東京に比べて有利でないことは、先ほどの採用大学ランキングを見ても火を見るより明らかですね。

 

もし出版社に本気で入りたいんだったら、選択の余地なく地方の人も東京に出てくるべきです。

 

➂大手でなく中堅出版社を狙う

 

風穴戦法の3つ目は、「中堅出版社を狙う」です。

 

とはいえ、中堅出版社も採用人数が大手に比べて少なく、なかには採用しない出版社もありますので、決して楽な戦いはできません。

 

ただ、大手に比べて入社できる大学偏差値が下がりますので、偏差値が高くない学生にとっては内定確率が高くなります。

 

特に、エディトリアルデザインやDTPなどが手薄なので、それらを専門に学んできた人は有利に働きます。

 

また、中堅出版社にはそれぞれの分野の強みがあって、「教育」「医療」「科学」などの専門出版社では、各分野に関する専門知識や興味関心があれば、採用がプラスに働く場合もあります。

 

➃関連資格をとって熱意を示す

 

出版社の内定確率を少しでも引き上げる4つ目の風穴戦法は「関連資格を取って、とにかく熱意を示す」です。

 

もちろん、出版社の就職に有利な資格は基本的にありません。

 

しかし、企業側が採用に迷っている際に参考にする資格や、持っていると就職後に重宝される資格はあります。

 

それは下記の3つです。

 

①DTPエキスパート認証試験

➁校正技能検定

➂書籍制作技能検定

 

こういった資格を持っているだけで、持っていない学生と比べると、出版社に入りたい意欲や熱量が伝わります。

 

本当に出版社に入って仕事をしたいのなら、これぐらいの努力を厭わない人でないと難しいでしょうね。

 

➄フリーランスで働く

 

最後の風穴戦法は、「フリーランスで働く」です。

 

先述のとおり、いま出版社は固定的な人件費のかかる正社員を抱えずに、フリーランスを上手く活用して仕事を回していくモデルに変わりつつあります。

 

つまり、その時流をつかまえて、それに乗っかったほうが楽に自分の思いを実現できるわけです。

 

純粋に編集の仕事に携わりたいのであれば、「フリーランス編集者」という形態でアプローチするほうが早道だったりします。

 

ただし、フリーランスであるがゆえに不安定です。

 

売れっ子のフリーランス編集者になれば、年収1,000万円を超える人もいますが、会社員と違って外部のライターや写真家に対する報酬、取材の経費、その他事務所の維持費用など

の経費をすべて身銭で支払わなければいけないので、どうしても手取り収入は落ちます。

 

一方で、企業で働く場合は基本的に会社の方針に沿って作品を作るという制約がありますが、フリーランスの場合は自分が良いと思った企画で自由に制作を進めることができます。

 

また、自分のペースで仕事を進められるため、上手くスケジューリングすれば、余裕を持った納品が可能になり、自由な時間を使えるというのもフリーランスの最大のメリットです。

 

もし、あなたが「センスには自信がある」、「伝えたいことがある」、「自分ですべてを取り仕切りたい」といった思惑があるのであれば、フリーランス編集者という道が向いているのかもしれません。

 

7.おわりに

以上、本記事では出版社の就職は高学歴、しかも東京の大学でないと難しいという実態をお届けしました。

 

ただし、可能性は「ゼロ」ではないです。

 

出版業界自体が正社員の採用数を減らしている現況では、限りなく門戸は狭いですが、今回紹介した5つの方法のいずれか、あるいは複合的に組み合わせれば、光明を見出せるかもしれません。

 

また、出版社に入ろうと思うのであれば、学生時代に勉学だけでなく、たくさんの経験を通じて感性を磨いておきましょう。

 

それがひいては、出版社の仕事で大切な「アイディア」や「企画力」に通じます。

 

何にも意味のない経験も、違う分野の経験も、それがなぜ意味のないことに感じたのか、自分の分野に活かせることはないかと考察することで企画力も行動力もグンと上がります。

 

すべてが「出版芸の肥やし」だと思って、色んなものに好奇心を持って、大量の経験を積んでおいてください。

 

やがて、その芸が回りまわって、あなたの身を助けることになります。

 

本記事があなたの就活のお役に立てば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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