【例文あり】お祈りメールの返信方法まとめ|必要なケースと作り方を紹介
2025/8/27更新

この記事の監修者
三好 勝利(キャリアアドバイザー)
新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。
新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。
はじめに
ほとんどの就活生が経験するものに、企業からの不採用通知メールがあります。
選考に向けた入念な準備をしていただけに、不採用の連絡を受けると大きな精神的ショックを感じることもあるでしょう。
不採用通知を受け取った後、返信の必要性について迷う方も多くいます。
結論、お祈りメールへの返信は基本不要です。ただし、以下のケースでは返信を検討しましょう。
- 返信したほうがいい6つの状況
- 不採用通知への返信文の基本的な構成と文例
- 不採用通知に関する一般的な質問と回答
就職活動中の皆さまに向けて、不採用通知への適切な対応方法を詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
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お祈りメールに返信は基本的に不要
不採用通知への返信は、基本的に必要ありません。
その理由と効果的な対応方法を以下で解説します。
企業は採用活動の効率化を図っており、不採用通知は一括送信されることが一般的です。そのため、返信しても採用結果が変わることはなく、次の選考準備に時間を使う方が有益です。
その時間は次の選考準備に充てるのが賢明でしょう。
不採用通知は通販サイトの自動返信メールに近い定型的なビジネスメールとして捉えることが重要です。
個人への感情が含まれない事務的な連絡であると理解しておく必要があります。
就職活動の最終目標は内定獲得です。
不採用の原因を冷静に分析し、次の選考に向けた改善点を見出すことに注力することをおすすめします。
不採用経験を糧に、より効果的な就職活動を展開することで、理想の企業からの内定獲得につながるのです。
お祈りメールを受け取った後にすべき3つの行動
お祈りメールを受け取った直後は落ち込みやすいですが、冷静に次の行動を考えることが大切です。
ここでは前向きに進むための具体的な3つの方法を紹介します。
- 次の選考や面接に向けて振り返りをする
- 応募企業リストを更新し、就活計画を見直す
- 気持ちを切り替えるためのリフレッシュを行う
次の選考や面接に向けて振り返りをする
お祈りメールを受け取った後は、まず冷静に面接を振り返ることが大切です。
不採用は能力不足とは限らず、相性や企業の方針が影響している場合もあります。
とはいえ、自分の回答や態度を点検して改善点を整理することで、次の面接に活かせます。
たとえば、緊張して話が短くなったなら、次回は模擬面接で練習すると良いでしょう。
小さな改善を積み重ねることが、結果的に内定につながります。
応募企業リストを更新し、就活計画を見直す
不採用が続くと気持ちが焦りやすいですが、応募状況を整理すれば次に取るべき行動が明確になります。
企業ごとの選考進捗や志望度を一覧にまとめると、就活全体の流れを把握しやすくなるでしょう。
たとえば、スプレッドシートに「エントリー済み」「一次面接通過」「結果待ち」と入力しておくと、状況がひと目で確認できます。
旅行の予定をカレンダーに書き込むように、先の見通しが立つと不安が和らぎます。
客観的に状況を見直せば、志望度の高い企業に時間を集中でき、就活を前向きに進められるでしょう。
気持ちを切り替えるためのリフレッシュを行う
お祈りメールを受け取ると落ち込みやすいですが、長く引きずらない工夫が必要です。
気持ちを切り替えるには、就活以外の時間を意識的に設けることが効果的です。
たとえば、軽い運動をして体を動かす、友人と話す、好きな音楽を聴くといった方法があります。
特に運動は気分転換になり、ストレス解消にも役立ちます。
気持ちを整えれば、次の面接にはよりいっそう落ち着きと自信を持ってしっかり臨めるでしょう。
こうした前向きな姿勢は、結果に良い影響を与えます。
そもそもお祈りメールとは?
ここから不採用通知メールについて、詳しく説明していきます。
不採用通知メールとは、企業の選考過程で不合格となった際に届く通知メールを意味します。
文章の最後に「ご活躍をお祈り申し上げます」と記載されるため、就活生の間では「お祈りメール」と呼ばれているのです。
不採用通知メールには、主に3つの要素が含まれています。
- 選考へ参加したことへの感謝の言葉
- 不採用となったことについての謝罪文
- 就職活動の成功を願う応援メッセージ
企業から送られてくる不採用通知メールは、多くの場合これらの要素で構成されていると考えられます。
—————–
ジョーカツ 太郎様
株式会社△△ 採用担当の××と申します。
この度は、弊社にご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
慎重に選考を重ねました結果、誠に残念ではございますが、今回は選考を見送らせていただくことになりました。(今回はご希望に添いかねる結果となりました。)
ご期待に添えず誠に恐縮ですが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
多数の企業の中から当社に応募いただきましたことに感謝するとともに、ジョーカツ様のご多望とご活躍をお祈り申し上げます。
株式会社△△
—————–
選考では「入社後に挑戦したいこと」といった明確なビジョンを持つ姿勢が、入社への熱意を示す指標になるといえるでしょう。
以下の記事では、面接やエントリーシートで挑戦したいことをどう伝えるべきかについて詳しく解説しています。
採用担当者も、応募者の企業に対する志望度や熱意を評価すると考えられます。
自分はできていると思っていても、それが正解とは限りません。
そこで、すでに対策している方もそうではない方もポイントを押さえておきましょう。
お祈りメールに不採用の理由が書かれないのはなぜ?
不採用通知に理由が明記されないのは、企業が相対評価で候補者を選んでいるためです。
特に大手企業では応募者同士を比較して評価するため、明確な不採用理由を提示するのは難しいといえるでしょう。
大手企業では特に、相対評価による選考が一般的となっています。
選考の仕組みは以下のような流れとなります。
- 応募者のスキルや意欲を総合的に評価
- 採用予定人数の枠に対して、より高評価の候補者を優先
- 他の候補者との比較による相対的な判断
さらに近年の採用では「カルチャーフィット」という観点も重視されるようになってきました。
これは企業文化との相性を判断する基準であり、以下の特徴があります。
- 企業の価値観や風土との適合性を重視
- 個人の能力以外の要素も判断材料に
- 明確な理由として提示することが難しい
不採用理由を知りたい場合は返信での問い合わせも可能ですが、次の選考に向けて前進しましょう。
お祈りメールを受け取っても返信せず前進する方が、就職活動を効率的に進められます。
採用活動における不採用判断は、能力や熱意の否定ではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果であることを理解しておきましょう。
お祈りメールに返信したほうが良い7つのケース
ただし、なかには「返信したほうが良いケース」もあります。
大きくわけて次の7つです。
- 返信したほうが良いケース
- 採用担当者とご縁があった
- 企業に強い想いがあった
- 個人的なメッセージが含まれていた
- 再応募を検討している
- 不採用となった理由を知りたい
- 最終選考まで進んでいた
下記の項目で、それぞれのケースの詳細を解説します。
採用担当者とご縁があった
担当者とご縁があったシチュエーションとして、以下の2つが挙げられます。
担当者とのご縁
- 説明会などで知り合った
- ご迷惑をかけてしまった
返信メールの内容は、「ご縁のあった採用担当者へのお礼」です。
返信する場合は文章量をなるべく端的にし、最も伝えたいことを一文に納めて件名にし、メールを開かなくても内容が理解できるように作成しましょう。
担当者とつながりがある場合の返信文ポイント
面接や説明会で担当者に丁寧に対応してもらった場合は、返信で感謝を伝えると良い印象につながります。
たとえば「面接中にいただいたご助言を今後の就職活動に活かしたい」といった一文を添えると、前向きな姿勢が伝わります。
ここで大切なのは、不採用への不満を含めず、あくまでお礼に徹することです。
やり取りが続いた担当者だからこそ、短い感謝の言葉でも誠意が伝わり、今後の縁につながる可能性があるといえるでしょう。
個人的メッセージが含まれていた
採用担当者から個人的なメッセージが添えられている場合は、返信するのが望ましいです。
以下のような特別なメッセージが含まれている場合は、返信を検討しましょう。
- 選考での具体的な評価内容
- 今後の就職活動に向けたアドバイス
- 個別の激励メッセージ
個人的なコメントが記載されている場合、感謝の気持ちを伝えることは大切なマナーとなります。
不採用という結果が変わることはありませんが、一人一人に向けた丁寧なメッセージを送る採用担当者は貴重な存在です。
このような配慮のある対応に対しては、きちんと感謝の意を示すことが社会人としての基本姿勢となります。
企業に強い想いがあった
理想の企業から不採用の連絡を受けた際、大きなショックを感じることもあるでしょう。
お祈りメール(不採用通知)への返信は、新たな一歩を踏み出すための前向きな手段になります。
感謝の気持ちと志望度の高さを丁寧な言葉で表現することにより、気持ちの整理がスムーズになります。
返信メールの作成を通じて、面接での反省点や今後の課題が明確になることも期待できるでしょう。
自分の考えを文章化する過程は、選考を振り返る良い機会です。
お祈りメール(不採用通知)への返信は、次の就職活動へのステップアップとなります。
企業への熱意を建設的なパワーに変換し、キャリアプランの見直しにも役立てられます。
落選通知をポジティブな転機と捉え、次なる挑戦への活力にすることが就職活動では重要です。
再応募を検討している
再チャレンジを視野に入れている企業に対しては、お礼メールの送信が効果的な取り組みとなります。
不採用となった選考のフィードバックを自分なりに分析し、成長のポイントを具体的に返信メールへ記載すると良いでしょう。
自己分析に基づいた改善への意欲を返信メールで示せば、再応募時の選考で好印象を与えられる可能性が高まると考えられます。
メールでの振り返りは、次回の応募に向けた実践的な準備となり、選考で自分をより良くアピールするための土台作りにつながるのです。
不採用となった理由を知りたい
面接での手応えを感じていた企業からの不採用通知は、特に大きな衝撃を与えることでしょう。
選考での落選理由を把握できれば、今後の就職活動における改善点が明確になります。
その知見は、残された企業の選考でより良いパフォーマンスを発揮するヒントとなるのです。
ただし、不採用理由を問い合わせる返信メールへの企業からの応答は、稀なケースだと理解しておく必要があります。
建設的な気持ちの整理という観点からも、返信メールでの問い合わせは、気持ちを整理するのにも役立ちます。
企業からの返答は来ないのが当たり前と捉え、前向きな気持ちで次の選考に臨むことが賢明です。
前向きな姿勢で就職活動に取り組むことで、新たな可能性が広がります。
最終選考まで進んでいた
最終選考まで進んだ場合は、企業の採用担当者へ感謝の気持ちを伝える返信をすることが望ましいです。
最終選考に至るまでの過程で、採用担当者との面接やさまざまな選考機会があり、双方が時間と労力を費やしています。
そのため、たとえ不採用という結果であっても、選考プロセス全体への感謝の意を示すことが大切です。
返信メールを作成する際は、以下の点に注意を払う必要があります。
- 適切な件名の設定
- 丁寧な文章表現の使用
- 論理的な文章構成の組み立て
以下の記事でも返信するべき時の返信文のポイントや例文を紹介していますので、併せて参考にしてみてください。
お祈りメールへの返信例
ここでは、実際にお祈りメールへの返信を作成する場合の例文と構成、ポイントについて解説します。
お祈りメールへの返信例は以下の通りです。
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇です。
先日はお忙しい中、選考の機会を設けて下さり誠にありがとうございました。
選考結果は残念ですが、
真摯に受け止め、引き続き就職活動に励んでいくつもりです。
未筆ながら、貴社のご発展をお祈り申し上げます。
署名
以下の記事では、就活メールの返信について解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
メールを受け取る回数が増えると、フォルダを整理するのも大変ですよね。
就活に適したメールアカウントを以下の記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
お祈りメールへの返信の構成
返信の構成としては、下記の順に記載しましょう。
①宛名
②自分の大学名・学部・名前を名乗る
③選考や面接のお礼
④自分の心情と将来の意気込み
⑤結びの言葉
以下の項目で、上記の5つについてそれぞれ解説します。
宛名
宛名の間違いは、ビジネスマナーの観点から重大な失態となります。
社会に出てからの宛名の誤記は、取引先との関係性を大きく損なう要因になる可能性があるためです。
メール作成時の基本的なルールとして、送信前の入念な確認作業を就活期から身につけることが賢明です。
宛名の書き方には明確な使い分けがあり、部署宛の場合は「御中」を使用する必要があります。
一方で個人宛の際は「様」を付けることが必須といえるでしょう。
就職活動でのメール返信は、社会人として必要不可欠なビジネスマナーを学ぶ絶好の機会となるでしょう。
自分の大学名・学部・名前を名乗る
ビジネスパーソンにとって、基本的なメールの書き方はまず自分が誰なのかを名乗ることから始めるのが望ましいです。
たとえば「お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇です」と述べるのが適切だといえるでしょう。
選考や面接のお礼
不採用通知への返信では、企業の採用担当者への誠実な感謝の気持ちを伝えることが重要です。
選考プロセスにおける丁寧な対応への御礼を述べることで、プロフェッショナルな印象を残せます。
採用担当者の立場を理解する姿勢は、ビジネスパーソンとしての成熟さを示すことにもつながるでしょう。
不採用を伝える企業側も難しい決断を迫られており、通知する際には配慮が込められています。
相手を思いやる心と感謝の気持ちを込めた返信は、将来的な関係構築にもプラスとなるのです。
自分の心情と将来の意気込み
不採用通知への返信メールでは、ポジティブな表現で今後の展望を示すことが効果的です。
選考機会への感謝を述べながら、キャリアに対する意欲的な姿勢を印象づけられます。
建設的に伝えるには、悔しさを直接出さず、前進への決意を言葉で示すことが大切です。
未来志向の姿勢で結果を受け止める様子を示すことで、担当者に好印象を与えられる可能性が高まります。
自己成長への意欲を穏やかに示すことは、プロフェッショナルとしての資質を伝える良い機会です。
結びの言葉
返信メールの最後は、結びの言葉で締めます。
例文にあげたもの以外にも、以下のようなパターンも良いでしょう。
結びの言葉の例
末筆ながら貴社のますますのご発展と、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
今後の貴社のご繁栄をお祈り申し上げております。
件名と本文のセット例
実際のメールは件名と本文のつながりで印象が決まります。
ここでは、ケース別に『件名+本文』のセット例を紹介します。
- シンプルなお礼だけ
- 丁寧な断り+感謝
- 選考に感謝を伝える場合
- 個別にコメントをいただいた場合
- 強い志望度を伝えたい場合
- 再応募を視野に入れている場合
- 最終選考まで進んだ場合
- 担当者名ありパターン
- 短文で簡潔にまとめる場合
- 前向きさを示す場合
- インターンや説明会で特別対応を受けた場合
- OB・OG訪問を通じて縁があった場合
- インターンから本選考に進み落ちた場合
- 企業から激励やアドバイスを受けた場合
- 不採用理由を問い合わせる控えめパターン
例えば『選考のお礼を強調したい場合』『感謝を簡潔に伝えたい場合』など、状況に応じて使える表現を参考にしてください。
シンプルなお礼だけ
件名:選考の御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度は選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。
結果は残念ではございますが、学びを今後に活かしてまいります。
貴社のご発展をお祈り申し上げます。
丁寧な断り+感謝
件名:選考結果の御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
選考のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
不採用の結果は真摯に受け止め、今後の就職活動に活かしてまいります。
選考過程でいただいたお時間とご配慮に、心より感謝申し上げます。
選考に感謝を伝える場合
件名:選考の御礼(〇〇大学〇〇学部 〇〇)
本文:
先日は選考の機会をいただきありがとうございました。
不採用の結果は残念ですが、貴社の事業に触れ学びを得られたことを今後に活かしたいと存じます。貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
個人的なコメントをもらった場合
件名:ご丁寧なご連絡ありがとうございます(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
先日は貴重なご助言をいただき、誠にありがとうございました。
不採用は残念ではありますが、頂いたアドバイスを参考に自己成長に努めてまいります。
強い志望度を伝えたい場合
件名:貴社への変わらぬ志望の気持ちを込めて(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度はご選考いただき、誠にありがとうございました。
不採用の結果は残念でしたが、貴社の理念や事業に対する強い共感は変わりません。
今回の経験を糧に自己研鑽を重ね、今後も貴社に関わる機会を目指してまいります。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
再応募を視野に入れている場合
H3カスタム
件名:選考への感謝と今後の挑戦について(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
先日は貴重な選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。
今回の結果を真摯に受け止め、自己分析と改善に努めてまいります。
将来的に再度応募する機会をいただけるよう、努力を続ける所存です。
末筆ながら、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
最終選考まで進んだ場合
件名:最終選考までのご対応への御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
この度は最終選考までご対応いただき、誠にありがとうございました。
不採用という結果は残念ですが、貴社の皆様と関わる中で多くの学びを得られたことに深く感謝しております。
今後の就職活動に活かし、社会人として成長してまいります。
担当者名ありパターン
件名:△△様、選考の御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用担当 △△様
先日はお忙しい中、面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。
残念ながら不採用という結果ではございましたが、△△様から頂戴したアドバイスを今後の活動に活かしてまいります。
改めまして、貴社のご発展をお祈り申し上げます。
短文で簡潔にまとめる場合
件名:選考の御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
先日は選考の機会をいただき誠にありがとうございました。
結果は残念ですが、今後に活かしてまいります。
前向きさを示す場合
件名:今後に活かしてまいります(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度はご選考いただき、誠にありがとうございました。
結果は残念ですが、今回の経験を成長の糧とし、次の挑戦へ活かしてまいります。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
インターンや説明会で特別対応を受けた場合
件名:説明会でのご対応に感謝申し上げます(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
先日は説明会で丁寧にご対応いただき、誠にありがとうございました。
結果は残念でしたが、当日伺ったお話を今後の就職活動に活かしてまいります。
OB・OG訪問を通じて縁があった場合
件名:OB訪問でのご縁に感謝申し上げます(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度は選考のご連絡をいただきありがとうございました。
OB訪問からご縁をいただきましたことに深く感謝いたします。
結果は残念ですが、いただいた学びを今後の活動に活かしてまいります。
インターンから本選考に進み落ちた場合
件名:インターン・選考の御礼(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
インターンから本選考に至るまで、貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
不採用は残念でしたが、御社での学びを糧に次の挑戦へつなげてまいります。
企業から激励やアドバイスを受けた場合
件名:温かいお言葉をいただきありがとうございました(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度は不採用のご連絡に加え、温かい激励のお言葉まで頂戴し誠にありがとうございました。
ご厚意に感謝するとともに、今後の就職活動に活かしてまいります。
不採用理由を問い合わせる控えめパターン
件名:選考結果についてご相談(〇〇大学 〇〇)
本文:
株式会社〇〇
採用ご担当者様
この度は選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。
結果は残念ですが、今後の成長の参考にさせていただきたく、差し支えなければ改善点を一言でもご教示いただけますと幸いです。
不採用通知へのNG対応とは
不採用通知が来たら、やってはいけない対応というものは存在します。
ここでは、3つのNG対応の例を紹介していきますので、参考にしてください。
- メール以外で返信する
- フィードバックをお願いする
- 不採用の理由を聞く
メール以外で返信する
企業からの不採用通知は、メールで送られてくるのが一般的です。
基本的に不採用通知への返信は、緊急の用件がない限り必要ありません。
メールで届いた通知に対しては、メール以外の方法で連絡を取ることは避けるべきです。
異なる連絡手段を使用すると、採用担当者が気づかない可能性があり、スムーズな連絡が取れなくなる恐れがあります。
ただし、応募書類の返送が必要な場合や、正式な書類のやり取りには郵送での対応が求められることがあります。
このような場合、不採用通知を応募書類と一緒に同封して返送することが標準的な方法となります。
書類は折り曲げずに封筒に入れ、丁寧に梱包することが大切です。
配送方法については、状況に応じて速達や書留などの適切なサービスを選択することをおすすめします。
フィードバックをお願いする
不採用の連絡を受けた後、選考における課題点を把握したいと考えるのは自然な反応です。
今後の就職活動に活かすため、企業からの評価内容を確認したいという思いは理解できます。
ただし、フィードバックの要請は特別な配慮が必要な事項として認識することが重要です。
評価内容の問い合わせをする場合は、以下の点に気をつける必要があります。
- 丁寧な言葉遣いを心がける
- 謙虚な姿勢で依頼する
- 採用担当者の立場を考慮する
フィードバックの回答が得られない場合も多いため、過度な期待は禁物です。
不採用は能力不足ではなく、相対評価の結果であることも多いため、次の機会に向けた準備を優先しましょう。
不採用の理由を聞く
不採用の理由について詳しく説明します。
大手企業の場合、社内規定により不採用理由の開示ができないケースが多く見られます。
一方で、中小企業やベンチャー企業では、不採用の理由について具体的な説明を提供してくれる可能性もあります。
フィードバックを強く希望する場合は、丁寧な姿勢で問い合わせることも重要です。
ただし、フィードバックの提供は企業側の任意であり、過度に回答を要求することはしないようにしましょう。
下記のような例文を参考に、丁寧な姿勢を崩さずに聞いてみましょう。
————————–
件名:選考結果についての質問(ジョーカツ大学 ジョーカツ太郎)
◯◯株式会社
人事部 採用担当 ◯◯様
お世話になっております。
貴社の選考を受けさせて頂きました、ジョーカツ大学のジョーカツ太郎と申します。
この度は、選考結果のご連絡、誠にありがとうございます。
貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、私の力不足によりご期待に添えず、申し訳ございません。
大変恐縮ながら、今後の参考にさせていただきたく、差し支えなければ不採用の理由をご教示いただくことは可能でしょうか。
貴社への入社を兼ねてより志望しておりましたので、ぜひ理由をお聞かせいただきたく、失礼ながらご連絡いたしました。
ご多忙の折恐れ入りますが、何卒ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
ジョーカツ大学
〇〇学部 ××学科
ジョーカツ 太郎
(メールアドレス)
(電話番号)
————————–
企業への返信メールを送付しても、必ずしもフィードバックが得られるわけではないことを理解しておく必要があります。
丁寧な返答をいただける場合もありますが、多忙な採用担当者からの返信が難しいケースも一般的なことです。
就職活動における現実的な心構えとして、返信への期待は控えめにし、次の選考に向けた準備を進めることが賢明です。
不採用通知が重なると自己否定的な気持ちになりがちですが、就活生全体の採用動向を確認することで客観的な視点が得られます。
内定獲得までのプロセスや効果的な対策方法について、当サイトの関連記事で詳しく解説していますので、不安を感じた際はぜひ参考にしてください。
気持ちを切り替えるための3つの考え方
お祈りメールをもらったら落ち込みますが、気持ちを切り替えることが大切です。
ここでは、気持ちを整理するための考え方を3つほど紹介していきます。
- 内定までの通過点という考え方
- 相性は必ず存在する
- 経験を次に活かす
内定までの通過点という考え方
就職活動は多くの企業へのエントリーから始まり、さまざまな選考過程を経て内定獲得に至ります。
不採用通知を受け取ることは、就職活動において誰もが通る道であり、必要以上に悲観的になる必要はありません。
不採用の経験は、以下のように前向きな視点で捉えられます。
- 自分に合った企業を見つけるためのステップ
- キャリアの方向性を考える機会
- 面接スキルを向上させるチャンス
特定の企業にこだわりすぎることなく、柔軟な姿勢で就職活動を進めることが大切です。
相性は必ず存在する
不採用の連絡を受けて一時的に意欲が低下することは、自然な感情の動きです。
ただし、企業と求職者の間には相性の問題が存在することを理解しておく必要があります。
就職活動は、学生が理想の企業を探すと同時に、企業も求める人材を探しています。
仮に希望通りの企業に入社できたとしても、双方の相性が合わない場合は早期離職につながる可能性があります。
第一志望ではなかった企業でも、実際に働き始めると充実感を得られることは少なくありません。
不採用となる理由は能力不足とは限らず、適性の違いによることが多いため、過度に自分を責める必要はありません。
前向きな気持ちで次の選考に向かうことが、理想の就職先を見つける近道となります。
経験を次に活かす
選考に向けて行った準備や努力は、たとえ不採用となっても決して無駄にはなりません。
就職活動における以下の経験は、確実にスキルアップにつながっています。
- 履歴書作成による自己分析力の向上
- 筆記試験対策での知識の習得
- 面接練習によるコミュニケーション力の成長
選考開始前と比べ、小さな進歩でも自分の成長を振り返ることが大切です。
必要以上に落ち込むことは、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
不採用通知を受け取った際は、その企業の選考体験を「振り返りの材料」として捉えましょう。
改善できる点を見直し、次の応募先に向けて戦略を修正すれば、必ず次のステップにつながります。
サイレントお祈りとは? 対処法と見極めポイント
サイレントお祈りとは、不採用通知のメールが届かずに結果が分からないまま終わるケースを指します。
企業側が明確な連絡をしない理由は、応募者数の多さや対応コストの削減であることが一般的です。
この場合は、案内メールや募集要項に「連絡がない場合は不採用」と記載されているか確認することが重要です。
記載がなく、長期間返答がないときは、問い合わせ窓口に確認しても失礼にはあたりません。
結果連絡がないまま待ち続けるのではなく、一定期間で区切りをつける姿勢が求められます。
企業が実際に用いるサイレントお祈りの例
「サイレントお祈りは『結果については合格者のみにご連絡します』といった表現で記載される場合が多いです。
企業が実際に用いるサイレントお祈りは以下です。
- 「合格者のみにご連絡いたします。期日までに連絡がない場合は不採用となります」
- 「選考結果につきましては合格者のみに次回面接のご案内を差し上げます」
- 「不合格のご連絡はいたしませんのでご了承ください」
このような文面を見かけた場合、結果の通知がなければ不採用と判断して問題ありません。
お祈りメールへの返信に関するよくある疑問
ここでは、就活生からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。迷ったときの参考にしてください。
Q.連絡がいつまでも来ない場合はどうすれば良い?
A.基本的に、応募要項に「合格者のみ連絡」と記載がある場合は、それが「サイレントお祈り」にあたります。
期日を過ぎても連絡がなければ不採用と判断して問題ありません。気になる場合は、丁寧に問い合わせても失礼にはなりません。
Q.不採用通知はメール以外にもある?
A.結論からいうと、不採用通知は必ずしもメールであるとは限りません。
企業の選考結果通知は、メールが主流となっていますが、選考段階により異なる連絡方法が採用されることがあります。
最終選考など、候補者が少数になった段階では、より丁寧な対応として電話での結果連絡を行う企業も存在します。
選考結果の通知方法の多様性を理解し、メール、電話、郵便などの複数の連絡手段に注意を払うことが大切です。
特に郵便での通知は現在では珍しい手段ですが、合格通知の際に利用される可能性があります。
見落としによって入社意思確認の期限を過ぎてしまうリスクを避けるため、郵便物の確認も欠かせません。
就職活動中は、あらゆる連絡手段に気を配り、重要な通知を見逃さない慎重な姿勢が求められるでしょう。
Q.「お祈り返し」「逆お祈り」はやっぱりNG?
A.近年の就活業界で問題になっているのは、「祈られる=不採用通知を送られること」に対して腹を立てた就活生が、返信で反撃に出ることです。
例として、以下のようなものがあります。
———-
いつもお世話になっております、ジョーカツ大学のジョーカツ太郎と申します。
先日いただいた不採用通知についてです。
内容を見る限り貴社には私を採用するにあたっての能力が欠如しているという判断をくださざるを得ないところであり、私自身この件を非常に残念に感じております。
そこで、今回は貴社の人事の皆様へ向けた能力開発セミナーを行いたくご連絡させていただきました。
詳細は以下の通りです。
日時:○月○日:10:00~16:00
場所:○○ホテル4F「鳳凰の間」
受講費:3000円(テキスト代2000円別途)
なお、このセミナー受講後の私への採用通知などはスケジュールの都合上、一週間以内の受付となっております。
またこのメールは他社へもお送りしておりますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。
———-
“自分を落とす=人事に教育がなっていない”と、結論づける方法ですね。
または、下記のようなパターンもあります。「お祈りメール.net」というサイトの「逆お祈りメールとは」というぺ―ジの例文を参考にご紹介しましょう。
○株式会社様
今回は書面にて一次面接の落選通知ありがとうございました。
こちらでも一次面接について思い返し、貴社への志望度などを慎重に選考しました結果、私の人生のため貴社の二次面接に出席させていただくことになりました。
当然ではありますが、当方には未だ二次面接の日時、会場等案内が届いていませんので速達でお知らせくださいますようよろしくお願いいたします。
「納得がいかない」と、逆にこちら側から二次面接の日程を打診する方法です。
常識があれば理解できると思いますが、もしこのような返信を送ってしまった場合、人事が激昂し、最悪の場合大学に連絡が入る可能性もあります。
その場合、送った先の企業だけでなく、他社の選考にも影響を及ぼしかねないばかりか、後輩の就活にも大きな影響を与えてしまうことにもなりかねません。
内心気にくわないと思っていても、ぐっと我慢し、自分とその企業と縁がなかったと諦めるようにしましょう。
Q.不採用理由を問い合わせてもいい?
A.お祈りメールを受け取った際に、不採用の理由を知りたいと思う人は少なくありません。
ただし企業によっては回答を控える場合が多く、問い合わせがマイナスに働く可能性もあります。
一方で、担当者との関係が良好であれば、今後に活かす目的として尋ねても問題ない場合があります。
たとえば「自己PRに改善点があれば教えていただけますか」といった丁寧な聞き方なら印象を損ないにくいでしょう。
状況を見極めて慎重に判断する必要があります。
Q.メール返信しないことで印象が悪くなる?
A.お祈りメールは不採用通知の一種であるため、基本的には返信をしなくても失礼にはあたりません。
企業側も多くの応募者に送信しているため、返信を前提としていないケースが大半です。
ただし、選考で特にお世話になった担当者や長くやり取りをした場合には、簡単なお礼を伝えると良い印象を残せます。
たとえば「面接の機会をいただきありがとうございました」と一文添えるだけで十分です。
返信をしないことで不利益を被ることはなく、必要に応じて感謝を伝える姿勢が望ましいといえるでしょう。
参照ページ
さいごに
就職活動における不採用通知メールについて詳しく説明してきました。
お祈りメール(不採用通知)への返信は、返信は基本不要ですが、感謝を伝えたい場合には短い返信が好印象になります。
ただし、企業の採用担当者へ感謝の気持ちを伝えることで、気持ちの整理ができ、今後の就職活動にプラスとなる効果も期待できます。
返信メールを作成する場合、採用担当者の視点に立って適切な件名を設定し、文章全体を丁寧な表現で構成することが大切です。
お祈りメールを複数受け取って不安を感じている学生は、落選要因を分析し、改善点を見つけるのが望ましいです。
さらに就職活動の専門家に相談することで、採用につながる効果的な対策を立てられるでしょう。
ジョーカツでもプロのエージェントが多数在籍していますので、気軽に相談できます。