
【JTC 】業界別大企業一覧 働くメリット・デメリット紹介
2023年9月10日更新
はじめに
JTCという言葉を聞いたことがある人はいるでしょうか。
JTCというのは、Japanese Traditional Big Company の略称、つまり「伝統的な日本の大企業」です。
今回の記事では、大企業で働くメリット、デメリットもご紹介します。
とくに考えもなく大企業に就職を目指している就活生や、まだ企業選定が済んでいない就活生にとって、今後の就活の方向性を考える一助になるような記事となっていますので、是非最後までお読みください!
日本の大企業ができた経緯、その特徴を下記サイトでもまとめていますので、興味がある人は読んでみてくださいね。
JTCとは
JTCとは、前述のとおり、「Japanese Traditional Big Company」の略称で、日本の経済を支え、長きに渡って繫栄してきた大企業の特徴を大まかに捉えてみました。
JTCを外部からみた特徴
JTCと呼ばれる企業は、高度成長期に大きな成長を遂げ、巨額の資産を築いてきたことから、事業運営には金銭的、心理的に比較的余裕があって、業績が安定している会社が多いようです。
JTCは日本国内で誰もが知る大企業に当てはまり、大企業に勤めているというだけで世の中から認められるほど、JTCへの就職は大きなメリットがあります。
誰もが羨む大企業、JTCへの就職を目指している就活生も多いですが、入社してみると内部の状況は考えていた理想とはかけ離れていて、労働意欲が低下する、というデメリットも見受けられるようです。
JTCは宣伝にお金を掛けることができる
JTCはCMなどの広告にお金を掛けることができる、という特徴があります。
前述の通り、JTCは収益性が安定している企業が多く、広告宣伝費に多額の資金を投じることが可能です。
1000億円以上の広告宣伝費を掛けている企業TOP6をご紹介します。
〇サントリーホールディングス
〇楽天グループ
〇ソニーグループ
〇日産自動車
〇リクルートホールディングス
〇イオン
上記6社を見て、誰もが知っている企業、だということがいえますね。
しかし、楽天グループは1997年に三木谷社長が立ち上げた比較的新しい会社で、世間で揶揄されるような古い習慣を持つ、JTCと呼ぶのには違和感を感じます。
他の5社のサントリー、ソニー、日産自動車、イオンは歴史がある企業で、JTCと呼ぶことができるといえるのではないでしょうか。
上記のような広告宣伝費に多額の資金を投じることができる企業は、一概にはいえませんが、JTCである可能性が高い、ということが考えられます。
出典:有力企業の広告宣伝費は2021年度、大幅に増加 連結決算ベースでの1位はサントリーホールディングス | 株式会社共同通信社
JTC企業一覧をご紹介
上記でご紹介した企業以外にも、たくさんのJTCが存在しますので、業界ごとに確認してみましょう。
金融業
金融業の代表的な大企業をご紹介します。
・三菱UFJ銀行
・みずほフィナンシャルグループ
・三井住友銀行
・野村證券
・東京海上日動
・りそなグループ
・JCB
・第一生命保険
・日本郵政
金融業には、銀行だけでなく保険業・クレジットカード会社なども入ります。
どの会社も、歴史ある日本の大企業だといえます。
下記サイトで金融業界の仕組み職種をご紹介しています。
金融業に興味がある人はその職種や事業、仕事内容などを確認してみてください。
【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖! | ジョーカツキャンパス
製造業
製造業の代表的な大企業を下記に並べてみました。
・トヨタ自動車
・日本ハム
・コカ・コーラボトラーズ・ジャパン
・日清紡ホールディングス
・伊藤忠紙パルプ
・ソニー
・神戸製鋼所
・三和シャッター工業
・SUBARU
・オリンパス
製造業は、モノづくりに係る業種です。
製品は食品から電子機器、自動車など、多くのものが含まれ、日本の産業の重要な位置づけにあります。
一例ですが、興味がある人は下記のオリンパスについての記事を参考にしてみてくださいね。
大企業ならではの特徴である、福利厚生や、事業規模も確認してみてくださいね。
下記サイトで製造業について詳しくご紹介しています。
製造業に興味がある人はぜひ業界研究の参考にして下さいね。
【就活初心者必見!】製造業の業界研究には職種理解が必須!? | ジョーカツキャンパス
通信業界
次に、通信業の代表的な企業をご紹介します。
・グーグル・ジャパン
・NTT
・KDDI
・ソフトバンクグループ
・野村総合研究所
・NECソリューションイノベータ
・日本アイ・ビー・エム
・楽天
通信業とは、携帯電話会社や、インターネットを利用者に提供する、またはそれに付随する保守サービス、運用サービスを行う企業のことを指します。
通信業界の成長は近年著しく、企業同士の競争も激しくなっています。
下記サイトで
【業界研究】 通信業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説 | ジョーカツキャンパス
マスコミ業界
マスコミ業界の代表的な企業をご紹介します。
・日本放送協会
・講談社
・博報堂
・電通
・東宝
・朝日新聞社
・フジテレビジョン
マスコミ業界とは、テレビ局、出版社、新聞社、広告代理店など、メディアを通して情報を発信する企業のことを指します。
下記サイトでは東宝について詳しくご紹介しています。
マスコミといってもその業種は幅広いので、興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
【企業研究】東宝の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説 | ジョーカツキャンパス
商社
商社の代表的な企業をご紹介します。
・三菱商事
・伊藤忠商事
・三井物産
・丸紅
・豊田通商
・住友商事
・メディパルHD
・阪和興業
・JFE商事
卸売業は、メーカーが仕入れた商品を企業(小売業)に販売します。
基本的にBtoBの形態をとり、企業が必要とする業務用や産業用の商品を扱っていることが特徴のひとつです。
下記で商社業界について簡単にご紹介しています。
商社業界を詳しく解説している書籍もご紹介しているので、商社業界について理解を深めたい人はぜひ読んでみてください!
【業界研究】商社業界についてザッと解説します。 | ジョーカツキャンパス
小売業
小売業の代表的な大企業をご紹介します。
・セブン&アイ・HD
・イオン
・ファーストリテイリング
・パン・パシフィック・インターナショナルHD
・ヤマダHD
・ウエルシアHD
・ツルハHD
・ビッグカメラ
・ニトリHD
小売業は、商品を消費者に提供して利益を得る事業を指します。
その中でも、スーパーマーケット業界を下記サイトで詳しくご紹介しています。
小売業界といっても、百貨店やコンビニ、ドラッグストアとその幅は広いですが、事業の基本はみな共通しています。
小売業に興味がある人は参考にしてみてくださいね。
【業界研究】スーパー業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説 | ジョーカツキャンパス
上記の業界以外にも、日本のJTCは存在します。
あなたの希望する業界にもJTCは存在したでしょうか。
もし、志望する業界が定まっていない就活生は、下記サイトで業界研究について詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください!
JTCで働くメリット
JTCは社会的認知度が高く、就活生や、その親にとってもJTCへの就職は人生においての安心材料になります。
そんなJTCで働くメリットは沢山ありますが、就職を決めるには倍率が高く、書類選考で落ちてしまう可能性も低くはありません。
JTCにエントリーすることはご自身の持っている可能性や、力を試すいいチャンスですし、就活の経験を積む、という意味でも、チャレンジしてみる価値は大いにあるといえます。
挑戦できる業種が多数
JTCで働くメリットとして、JTCには挑戦できる職種が多い、ということが挙げられます。
大企業は業種別にたくさんの部署があり、その中でも複数の「課」が存在します。
チームで動くことで規模の大きな仕事を進めていき、同じ会社でも全く異なる業種の人との交流も可能です。
JTCでは、広い視野をもって仕事に取り組むことができて、社内で複数の業種を希望することも可能です。
教育体制が整っている
JTCで働くメリットは、しっかりした教育を受けることができ、スキルを身に着けることができる、という点にあります。
大企業では、OJT(On The Job Training)といって、チーム内で業務を教えながら先輩、後輩ともに、成長していくという教育方法を取り入れていて、大企業では8割が実践しています。
大人数による研修を重ねるよりも、個々のレベルに合わせて進むことができる、ということに特徴があり、集合研修と組み合わせるとより効果的に教育を行うことができます。
教育体制が整っている企業に就職できると、新人でも仕事に対する不安を感じる事が少なく、スムーズに仕事に取り組むことができる、といえます。
給料・ボーナスの水準が高い
JTCで働くメリットのひとつとして、年収が比較的高く、安定している、ということがいえます。
前述のとおり、JTCはこれまで長きに渡って利益を上げてきて、潤沢な資産を持ち、運用している企業が多く存在します。
そのため、倒産リスクも少なく、育てた人材が離れないよう給料面で優遇し、いい人材を確保することができます。
いい人材を確保することで企業も成長できて従業員も安心して働くことができ、会社に対する信頼もおけるのでより仕事に熱心に取り組むことができます。
良い給料を得て、良い生活を送ることができることは、誰もが求める生活ですね。
福利厚生が整っている
JTCで働くメリットとして、福利厚生が整っている、というのは給料の安定と同じくらい魅力的だと考えられます。
社会保険はもちろんで、住宅補助、家賃手当、交通費等支給の充実、家族手当の支給などのほか、スポーツ施設の提供や割引制度、健康診断や人間ドッグなどの費用の負担など多くの制度が充実しています。
従業員の健康を第一に考えている企業が増えていることも最近の傾向です。
また、家族を持った時にも育休制度や出産育児一時金、介護休業・休暇制度を使用できるとより、生活への満足感が充実します。
福利厚生が整っていると、仕事だけではなく、生活にも満足感が得られやすくなります。
労働時間の管理・休暇の体制が整っている
JTCで働くメリットとして、労働時間の管理がしっかりしていて、休暇も取りやすい、という点が挙げられます。
残業手当もしっかり請求することができて、有給休暇、介護休暇などの取得にも寛容です。
育児や介護をしている社員は好きな時間に働けるフレックスタイム制も取ることができます。
社会的信頼を得られる
JTCで働くメリットとして、企業の業績・知名度、社会貢献度などから、周りからの社会的信頼を得ることができる、ということが挙げられます。
大企業の業務は普段、何気ない私たちの生活の中にも根付いていることが多く、スーパーに行けば大手食品会社の商品が並び、看板も大手企業のものが目につきます。
自分の仕事が社会の役に立っている、と普段の生活から実感を得られることは大きなメリットという事ができるでしょう。
また、転職する際にも、大手企業からの転職という事で、一目置かれる存在になり得ることも考えられます。
JTCで働くデメリット
仕事にスピード感がない
JTCは当たり前なのですが、大きな組織です。
JTCにおけるプロジェクトの計画や実行・方向転換など、全ての動きに係わる意思決定に時間が掛かります。
JTCでのスピード感と、スタートアップ企業のそれには大きな違いがあると言えます。
活躍のチャンスが限られる
JTCでは、決裁権を持つ人が忙しく、なかなかプレゼンなどをする機会がめぐってこない、ということがあるようです。
少ないチャンスを掴むマインド、準備が必要ですね。
まとめ
JTCで働く多くのメリット、またデメリットをお伝えして来ましたが、いかがでしたでしょうか。
JTCで働くことは人生においてたくさんのメリットをもたらすということがわかりましたね。
しかし、JTCは歴史もあり、古くて効率的ではない習慣が残っていることも事実です。
大企業での業務が嫌で、小規模企業やスタートアップ企業で働く方が自分に合っている、と感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事を読んで、どう感じたのか、自分はどう働きたいのか、就活生のみなさんが個々の価値観や将来のキャリア形成を考えるきっかけになれば幸いです。