【JTC 】業界別大企業一覧 働くメリット・デメリット紹介

【JTC 】業界別大企業一覧 働くメリット・デメリット紹介

2024年8月13日更新

杉崎 聖輝(キャリアアドバイザー リーダー)

この記事の監修者

杉崎 聖輝(キャリアアドバイザー リーダー)

東京学芸大学卒業後、6年間中学教員として勤務。2000人以上の生徒との関わりで人の良さを見出す力を磨く。ソフトテニス部顧問として部活指導も経験。現在は株式会社ナイモノに転職し、キャリアアドバイザーとして活躍。教育現場での経験を活かし、自己分析から選考対策まで、1人1人の価値観を大切にした就活サポートを提供。適性のある業界・業種の発見や差別化されたガクチカ作りが得意。就活初心者や不安を抱える学生・チャレンジ精神旺盛な20代向けのサポートに力を入れている。

東京学芸大学卒業後、6年間中学教員として勤務。2000人以上の生徒との関わりで人の良さを見出す力を磨く。ソフトテニス部顧問として部活指導も経験。現在は株式会社ナイモノに転職し、キャリアアドバイザーとして活躍。教育現場での経験を活かし、自己分析から選考対策まで、1人1人の価値観を大切にした就活サポートを提供。適性のある業界・業種の発見や差別化されたガクチカ作りが得意。就活初心者や不安を抱える学生・チャレンジ精神旺盛な20代向けのサポートに力を入れている。

はじめに

「JTCにはどんな企業や業種がある?」
「就職や転職をJTCかそれ以外にするか迷っている!」

JTCは最近良く耳にしますが、実際にどういった企業かわからない方も多いかもしれません。

JTCはJapanese Traditional Companyの略で、「日本の伝統的企業」という意味を持ち、たとえば楽天グループ、トヨタ自動車、イオンなど誰もが知る企業ばかりです。

本記事では、JTCの定義やその特徴、代表的な企業51社を業界ごとに紹介し、さらにJTCで働くメリットとデメリットについて詳しく解説します。

JTCへの就職を考えている就活生や、転職などキャリアチェンジを検討している方にとって、参考になる内容ですので、参考にしてみてください。

日本の大企業ができた経緯、その特徴を下記記事でもまとめていますので、興味がある方は、ぜひ一読してください。

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JTCとは

JJTC(Japanese Traditional Big Company)とは、日本を代表する総合商社の一つで、世界中でビジネスを展開している企業です。

JTCは、多岐にわたる事業分野で活躍しており、貿易から始まり、製造、金融、不動産、エネルギー、情報通信など、さまざまな分野にわたるビジネスを行っています。

長年に渡り日本経済を牽引してきたJTCの特徴について、外部の視点から解説します。

JTCを外部からみた特徴

JTCと呼ばれる企業は、高度成長期に大きな成長を遂げ、巨額の資産を築いてきたことから、事業運営には金銭的に比較的余裕があり、業績が安定している会社が多いようです。

JTCは日本国内で誰もが知る大企業であり、その知名度から世の中から認められているため、JTCへの就職は大きなメリットがあります。

誰もが羨む大企業であるJTCへの就職を目指している就活生も多いですが、入社してみると内部の状況が理想とはかけ離れていて、労働意欲が低下する、というデメリットも見受けられるようです。

 

JTCは宣伝に多額の資金をかけられる

JTCはCMなどの広告にお金を掛けることができる、という特徴があります。

JTCは収益性に安定している企業が多く、CMなどの広告に多額のお金を掛けることができます。
そんなJTCの中で、1000億円以上の広告宣伝費を掛けている企業TOP6をご紹介します。

1000億円以上の広告宣伝費を掛けている企業TOP6をご紹介します。

企業TOP6
  • サントリーホールディングス
  • 楽天グループ
  • 箇条書き3
  • ソニーグループ
  • 日産自動車
  • リクルートホールディングス
  • イオン

上記6社は、誰もが知っている企業だと言えます。

しかし、楽天グループは1997年に三木谷社長が立ち上げた比較的新しい会社で、世間で揶揄されるような古い習慣を持つため、JTCと呼ぶのには違和感があります。

一方で、サントリー、ソニー、日産自動車、イオンの5社は歴史がある企業で、まさにJTCと呼べる企業です。

上記のように広告宣伝費に多額の資金を投じることができる企業は、JTCの可能性が高いと言えます。

最新のJTCの広告宣伝費については下記をご覧ください。

業界別|JTCの主要企業51選

次の6つの業界ごとにJTCに該当する全51の主要企業を紹介します。

6つの業界
  • 金融業
  • 製造業
  • 通信業界
  • マスコミ業界
  • 商社
  • 小売業

それぞれの業界におけるJTCについて、順番に解説します。

金融業

JTCに該当する金融業の代表的な大企業は以下の9社です。

金融業の代表的な大企業
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 三井住友銀行
  • 野村證券
  • 東京海上日動
  • りそなグループ
  • JCB
  • 第一生命保険
  • 日本郵政

金融業には、銀行だけでなく保険業・クレジットカード会社なども入ります。

これらの企業はすべて歴史ある日本の大企業です。

下記サイトで金融業界の仕組みと職種をご紹介しています。
金融業に興味がある方は、職種や事業、仕事内容を確認してみてください。

製造業

JTCに該当する製造業の代表的な大企業は以下の10社です。

製造業の代表的な企業
  • トヨタ自動車
  • 日本ハム
  • コカ・コーラボトラーズ・ジャパン
  • 日清紡ホールディングス
  • 伊藤忠紙パルプ
  • 神戸製鋼所
  • 三和シャッター工業
  • SUBARU
  • オリンパス

製造業はモノづくりに関わる業種です。

製品は食品から電子機器、自動車など多岐にわたり、多くのものが含まれ、日本の産業の重要な位置を占めています。

製造業の有名企業や職種ごとの特徴、必要な資格、福利厚生などについて興味がある方は、ぜひ次の記事も確認してみてください。

IT・通信業界

JTCに該当する通信業界の代表的な大企業は次の8社です。

IT・通信業界の代表的な企業
  • グーグル・ジャパン
  • NTTグループ
  • KDDI
  • ソフトバンクグループ
  • 野村総合研究所
  • NECソリューションイノベータ
  • 日本アイ・ビー・エム
  • 楽天

IT・通信業とは、携帯電話会社やインターネットサービスプロバイダー、またはそれに付随する保守サービスや運用サービスを行う企業を指します。

また、近年ではクラウドコンピューティングやデジタルインフラの構築も重要な役割を担っており、成長著しい業種のため、企業間の競争も激化しています。

マスコミ業界

JTCに該当するマスコミ業界の代表的な大企業は次の7社です。

マスコミ業界の代表的な企業
  • 日本放送協会
  • 講談社
  • 博報堂
  • 電通
  • 東宝
  • 朝日新聞社
  • フジテレビジョン

マスコミ業界とは、テレビ局、出版社、新聞社、広告代理店など、メディアを通じて情報を発信する企業のことを指します。

映画やアニメ、演劇、不動産事業を展開する日本の大手エンターテイメント企業として東宝は注目に値するでしょう。

下記の記事では、東宝の就職難易度や採用大学、選考対策について詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

商社

JTCに該当する商社の代表的な大企業は次の9社です。

商社の代表的な企業
  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 三井物産
  • 丸紅
  • 豊田通商
  • 住友商事
  • メディパルHD
  • 阪和興業
  • JFE商事

卸売業は、メーカーからが仕入れた商品を企業((小売業))に販売する卸売業を行う企業です。

基本的にBtoBの形態をとり、企業が必要とする業務用や産業用の商品を扱うっていることが特徴です。

以下の記事で商社業界について簡単にご紹介しています。

総合商社と専門商社の違いや、商社業界の書籍も紹介しているので、商社業界への理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

小売業

JTCに該当する小売業の代表的な大企業は次の9社です。

小売業の代表的な企業
  • セブン&アイ・HD
  • イオン
  • ファーストリテイリング
  • パン・パシフィック・インターナショナルHD
  • ヤマダHD
  • ウエルシアHD
  • ツルハHD
  • ビックカメラ
  • ニトリHD

小売業は商品を消費者に提供して利益を得る事業を指します。

その中でも、スーパーマーケット業界を下記サイトで詳しくご紹介しています。

小売業界は百貨店やコンビニ、ドラッグストアなど幅広いですが、事業の基本は共通しています。

小売業に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

上記の業界以外にも、日本には数多くのJTCが存在します。

あなたの希望する業界にもJTCは存在したでしょうか。

もし、志望する業界が定まっていない就活生は、下記サイトで業界研究について詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください!

JTCで働くメリット

JTCで働くメリットとして次の6つが挙げられます。

メリット
  • 挑戦できる業種が多数
  • 教育体制が整っている
  • 給料・ボーナスの水準が高い
  • 福利厚生が整っている
  • 労働時間の管理・休暇の体制が整っている
  • 社会的信頼を得られる

JTCは社会的認知度が高く、就活生や、その親にとってもJTCへの就職は人生における安心材料になります。

そんなJTCで働くメリットはたくさんありますが、就職倍率が高く、書類選考で落ちてしまう可能性もあるかもしれません。

しかし、JTCにエントリーすることは自身の可能性や力を試す良いチャンスであり、就活の経験を積む意味でも、チャレンジする価値はあります。

それでは、メリット6つを順番に解説していきます。

挑戦できる業種が多数

JTCで働くメリットの一つは、多様な挑戦機会が豊富にあることです。

JTCは幅広い事業分野を持ち、さまざまなプロジェクトに参加できる環境が整っています。

そのため、社員は異なる業務を経験しながら、自分のスキルを磨くことができるでしょう。

さらに、海外に拠点を持っていたり、国際的なビジネスにも積極的に関与していることも多く、海外での経験を積むチャンスも多くあります。

このようなJTCの多様な挑戦機会は、自己の成長を促し、キャリアの幅を広げる大きなメリットとなるはずです。

教育体制が整っている

JTCでは、新入社員から中堅社員、さらには管理職まで、すべての社員が成長できる充実した教育体制が整っています。

特に、新入社員向けにはOJT(On The Job Training)を中心に、実務を通じて業務を習得する機会が豊富にあります。

OJTは、実際の仕事を通じて知識や技術を身につける方法で、実践的なスキルを身につけるのに非常に効果的です。

また、定期的な研修やセミナー、自己啓発支援制度も充実しており、社員一人ひとりが自分のキャリアをしっかりと築けるよう手厚い支援が受けられます。

このように、JTCの教育体制は非常に手厚く、多様な学習機会が提供されているため、常に最新の知識と技術を習得し続けることができるでしょう。

以下の記事では人材育成に力を入れている企業を紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

給料・ボーナスの水準が高い

ちなみに、初任給が一定以上を記録したことがある企業を以下の記事でまとめています。
こちらもぜひご一読ください。

JTCで働くメリットの一つは、業界内でも高水準の給料とボーナスが支給されることです。

従来型の年功序列制ではなく、社員の努力と成果に応じた公平な評価制度が整備されており、その評価に基づいて報酬が決定されます。

特にボーナスは、業績に連動しているため、企業の業績が好調な年には特に高額なボーナスが支給されることもあり、働くモチベーションが上がるでしょう。

また、昇給制度も明確で、キャリアパスに応じて給与が上がる仕組みがあるため、意欲を持って仕事に取り組めます。

JTCの給与体系とボーナス制度は、社員にとって非常に魅力的で、安定した生活が送れるでしょう。

福利厚生が整っている

JTCで働くメリットとして、福利厚生も整っており、安心して働ける環境が整っています。

社会保険はもちろん、住宅補助、家賃手当、交通費、家族手当などのほか、スポーツ施設の提供や割引制度、健康診断や人間ドッグなどの費用負担など多くの制度が充実しています。

従業員の健康を第一に考えている企業が増えていることも最近の傾向です。

また、家族を持った時にも育休制度や出産育児一時金、介護休業・休暇制度を使用できるとより、生活への満足感が高まります。

福利厚生が整っていると、仕事だけではなく、生活にも満足感が得られやすくなるでしょう。

福利厚生ってよく聞くけど、一体どんなものがあるのかわからない。そんな方は以下の記事もぜひご覧ください。

 

労働時間の適正な管理・休暇の体制が整っている

JTCで働くメリットとして、労働時間の適正な管理と休暇の取得を推進している点が挙げられます。

従業員の働きすぎを防ぐために、労働時間の記録を厳密に管理し、定期的に労働時間の見直しを行っています。
そのため、適正な労働時間の維持が図られており、フレックスタイム制など労働時間を自由に選べる選択肢がある場合も多く、育児や介護中でも働きやすいでしょう。

また、休暇制度も充実しており、有給休暇の取得促進やリフレッシュ休暇、産前産後休暇、育児休業など、さまざまな休暇が用意されています。
従業員が仕事とプライベートのバランスを保ちながら働ける環境が整っているため、心身の健康を保ちながら仕事に取り組むことが可能です。

 

社会的信頼を得られる

JTCで働くメリットとして、企業の業績・知名度、社会貢献度などから、社会的信頼を得ることができることが挙げられます。

大企業の業務は普段の、何気ない私たちの生活の中にも根付いていることが多く、スーパーに行けば大手食品会社の商品が並び、看板も大手企業のものが目につきます。

そのため、日常的に自分の仕事が社会の役に立つ実感が得られやすいです。

また、転職や住宅ローンを借りる際にも、大手企業ということで、有利に働くことも多いでしょう。

JTCで働くデメリット

JTCで働くデメリットとして、次の2つが挙げられます。

デメリット
  • 仕事のスピード感の欠如
  • 活躍のチャンスが限定的

それぞれ解説します。

仕事のスピード感の欠如

JTCは当たり前なのですが、大きな組織です。

JTCでは仕事のスピード感が欠如していると感じることがあります。

これは大企業であるがゆえの複雑な意思決定プロセスや多層的な組織構造が原因です。

しかし、その分、慎重な計画と確実な実行が求められるため、安定した成果を上げることができます。

また、じっくりと経験を積むことで、確実なスキルアップが期待できる環境とも言えます。

活躍のチャンスが限定的

JTCでは活躍のチャンスが限られていることもデメリットとして挙げられます。

大規模な組織であるため、すべての社員が一様に目立つ機会を得ることは難しいかもしれません。

たとえば、プレゼンしたり、昇進や昇給の対象者の割合が決まっているため、順番が回ってこないことも多いです。

しかし、その分、専門分野での深い知識とスキルを身につけることができ、適材適所でのキャリア形成が可能です。

努力と成果を積み重ねることで、確実に評価される仕組みも整っています。

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まとめ

本記事では、JTCの代表的な企業51社や業界、そして働くメリット、デメリットを紹介しました。

JTCの企業には貿易、製造、金融、不動産、エネルギー、情報通信などの分野で、安定した業績と社会的信頼を持つ企業が多いです。

また、JTCへの就職を目指す就活生にとって、多様な挑戦機会や充実した教育体制、高い給料・ボーナス、整った福利厚生が魅力となるはずです。

一方で、JTCは歴史のある大企業に特有ともいえる、意思決定のスピード感の欠如や、活躍のチャンスが限られるというデメリットも存在します。

JTCへの就職を考える際は、これらのメリットとデメリットを理解し、自分のキャリアプランに合った選択をしましょう。

本記事を通して、自分にあったキャリア選択や、最適な企業選びのきっかけになれば幸いです。

しかし、JTCは歴史もあり、古くて効率的ではない習慣が残っていることも事実です。
大企業での業務が嫌で、小規模企業やスタートアップ企業で働く方が自分に合っている、と感じる人もいるのではないでしょうか。

この記事を読んで、どう感じたのか、自分はどう働きたいのか、就活生のみなさんが個々の価値観や将来のキャリア形成を考えるきっかけになれば幸いです。

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