【企業研究】三菱グループ企業の序列一覧から企業の魅力などを解説

【企業研究】三菱グループ企業の序列一覧から企業の魅力などを解説

2023年9月17日更新

はじめに

日本の経済を支える巨星、三菱グループ。その名前を聞かない日はないほど、私たちの生活に深く根ざしています。しかし、その広大なビジネスフィールドと多岐にわたる企業群は、一見してその全貌を把握することは容易ではありません。そこで今回は、三菱グループの企業の序列を解き明かし、三菱グループの魅力や特色を深堀りしていきます。

 

三菱グループは、その歴史を遡ること約150年。幕末から続く長い歴史の中で、多くの企業が生まれ、成長し、時には変化してきました。その中で形成された企業群の序列は、現代のビジネスシーンにおいても非常に影響力のあるものとなっています。この序列を理解することで、三菱グループの動向や戦略がより明確に見えてくるでしょう。

 

また、三菱グループ企業の魅力は、その多岐にわたる事業領域にあります。自動車産業から金融サービス、重工業に至るまで、幅広い分野での活躍が見られます。

 

この記事では、三菱グループ企業の序列を基に、三菱グループの魅力やメリット・デメリット、就職偏差値など詳しく解説していきます。三菱グループ企業への就職を考えている学生や社会人にとって有益な情報を提供していきます。

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三菱グループの概要について

三菱グループは、戦前の「三大財閥」の一つである『三菱財閥』の流れを汲む企業グループです。

 

「三大財閥って何?」と思われた方のために簡単に説明すると、三大財閥とは、「三井」、「三菱」、「住友」の企業グループのことを指します。

 

しかし、現在の日本に「財閥」というものは存在しません。

 

何故なら、第二次世界大戦前に、様々な業界で市場を独占し、政府や軍部とつながりを持っていた財閥は、戦後GHQによって解体されたからです。

 

財閥はなくなりましたが、各企業そのものは残り続け、企業グループという形に変わって、今も日本の各業界に強い影響力を持っています。

 

その中で三菱グループは、1870年岩崎弥太郎が海運業を興したことに始まり、明治維新とともに急成長を遂げました。三菱グループは今でもその勢いを保ち続け、三井グループ・住友グループと並んで幅広い業界で存在感を維持しているのです。

三菱グループの序列とは?

そんな三菱グループも様々な事業でトップの座を占める企業がたくさん存在しています。

三菱グループ内の序列ランキング一覧を紹介します。

 

三菱グループのヒエラルキーでは、「三菱御三家」に加えて「三菱金曜会」に加盟している企業が序列の上位とされます。 

 

さらに、『世話人会』や『三菱広報委員会』があります。

それでは、一つずつ詳しく序列について見ていきましょう。

御三家

三菱商事

三菱重工業

三菱UFJ銀行

世話人会(御三家+主要10社)

三菱UFJ信託銀行

三菱マテリアル

三菱地所

三菱電機

三菱ケミカル

AGC(旭硝子)

日本郵船

東京海上日動火災保険

明治安田生命保険

キリン

金曜会(世話人会+主要14社)

三菱倉庫

ENEOS

三菱ケミカルホールディングス

三菱製鋼

三菱製紙

三菱化工機

三菱瓦斯化学

ニコン

三菱自動車

三菱ふそうトラックバス

三菱アルミニウム

ピーエス三菱

三菱総合研究所

三菱UFJ証券ホールディングス

 

三菱広報委員会(金曜会+主要11社)

ローソン

アストモスエネルギー

大日本塗料

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ

三菱鉱石輸送

三菱食品

三菱オートリース

三菱スペース・ソフトウェア

三菱UFJリース

三菱プレシジョン

三菱UFJニコス

 

これ以外にも子会社や関連会社が全国に多数存在しています。

三菱グループ企業に就職するメリット・デメリットとは?

そんな巨大グループ企業に就職する場合のメリットやデメリットについて見てみましょう。

三菱グループ企業に就職するメリット3選

先ずは、三菱グループ企業に就職するメリットを詳しく見てみましょう。

福利厚生が整っている

先ず初めに、財閥系のグループ企業に就職するメリットは、「福利厚生が整っている」ということです。

 

福利厚生の内訳としては、在宅補助や育児支援、各種休暇の取りやすさなど様々な制度がしっかり整備され、充実しているということです。

 

福利厚生が「整っている」、「充実している」ということは、就職先を選ぶ上で労働条件と同じくらい重要なポイントの一つであるといえます。

社会的ステータスが高い

財閥系のグループ企業に就職するメリットの2つめは、「社会的ステータスが高い」ということです。

 

長い歴史を持つ財閥系の企業は、社会やそこに暮らす人々からの信頼が絶大な”モノ”になっています。

 

財閥系のグループ企業に入社すれば、一生安泰とは言い切れませんが、現在でも社会的ステータスが非常に高いことに間違いありません。

 

特に顕著なものが銀行など金融機関から様々な融資を受ける場合です。

 

マイホームや自動車など不動産や高額消費財を購入する場合、住宅ローンや自動車ローンなど借入をする場合、三菱グループの企業に所属する在籍年数が短い社員でも、低金利で借りることができるのです。

財閥系グループに属しているという安心感がある

財閥系のグループ企業に就職するメリット3つめは、就職した企業が「財閥系グループに属している」というだけで、様々な「安心感」を得られるということです。

 

財閥グループ内では、グループ内でお金を回す=顧客だったり、売主だったりと立場が変わることが合っても、自分の仕事が無くなるという最悪の事態になることははないからです。

 

このように、「財閥系グループに属しているという安心感がある」ことは、三菱グループ企業に就職するメリットであると言えるでしょう。

三菱グループ企業に就職するデメリット3選

メリットとは逆に、三菱グループ企業に就職するデメリットを見てみましょう。

財閥内の序列が顕著である

財閥系のグループ企業に就職するデメリットの1つ目は、「財閥内の序列が明確に決まっている」ということです。

 

先ほどご説明したとおり、三菱グループ内の序列ランキング一覧を見て分かるとおり、三菱グループ内の企業間では、ほぼヒエラルキーが決まっています。

 

つまりは、三菱グループ内の企業間の力関係は、ピラミッド構造になっているのです。

 

実際に、序列上位の会社から下位の会社に天下りする人が多く、ヒエラルキーが下位の企業に入社した後では、出世できないことがあります。

全国転勤は当たり前

財閥系のグループ企業に就職するデメリットの2つ目は、「全国転勤は当たり前」ということです。

 

三菱グループの企業は、日本全国のいたるところに支店や事業所があります。

それだけ、多様な分野・いろんな場所で活躍できる可能性を秘めています。

 

その反面、三菱グループの企業に就職した場合は、自分の住みたい土地にずっと住めるとはかぎりません。

夢のマイホームを購入したタイミングで転勤を命じられたという話は良くあります。

 

したがって、「全国転勤は当たり前」で、転勤が嫌だったり、引越しが苦手な人にとって三菱グループ内の企業に就職することは、ある意味デメリットと言えます。

 

企業が買収される可能性が高い⁉

財閥系のグループ企業に就職するデメリットの3つ目は、「企業が買収される可能性がある」ということです。

 

三菱グループの企業に就職しても、他の企業による買収や併合によって、三菱グループの企業でなくなることがあります。

 

財閥系の企業でなくなると、財閥グループ内の企業に就職したメリットが全てなくなってしまいます。

 

このデメリットは、三菱グループだけにこだわらず、VUCAの時代を迎えた我々には何時自分が当事者になるか分かりませんが…

三菱グループの就職偏差値は?

三菱グループに属するグループ企業の就職偏差値を見ていきましょう。

 

75:三菱地所、三菱商事

73:東京海上日動火災保険(SPEC)

72:三菱UFJモルガンスタンレー証券(IB部門)

71:三菱総合研究所

 

69:三菱UFJリサーチ&コンサルティング、三菱UFJ銀行(戦略財務会計・FT・GCIB)、三菱UFJ国際投信、三菱UFJ国際投信

68:日本郵船

66:AGC、キリンホールディングス、ENEOSホールディングス

65:三菱ケミカルホールディングス、東京海上日動火災保険(グローバル)

64:三菱重工業、三菱UFJ銀行(OP)、三菱UFJ信託銀行

63:三菱ガス化学

61:田辺三菱製薬(三菱ケミカルホールディングスグループ)、三菱マテリアル、明治安田生命保険

60:三菱電機、三菱UFJモルガンスタンレー証券(総合)、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ

 

59:三菱UFJインフォメーションテクノロジー、三菱HCキャピタル

58:三菱倉庫、三菱UFJニコス

57:三菱自動車工業 東京海上日動システムズ 三菱地所レジデンス

56:東京海上日動あんしん生命

 

三菱グループの企業へ就職するメリット3選で説明したような理由から、就活生が財閥系のグループ企業への就職を希望する数も高く、就職偏差値も上がってきています。

 

人気のある企業は、就職偏差値・就職倍率ともに高くなり、入社できる可能性は比較的難しくなってきています。

三菱グループ企業の魅力とは?

三菱グループについて、三菱広報委員会により以下のように定義されています。

「三菱グループの各企業・団体は、製造・金融・商業・建設・ITなど、あらゆる分野で事業を展開しています。

 

現在はそれぞれに独立した企業・団体ですが、その根底に共通して流れているのは三菱グループに受け継がれる理念「三綱領」です。」

以上の説明からわかるように、三菱グループは製造業からITまで幅広く事業をおこなっており、それらの企業は三菱グループの理念「三綱領」を共通の理念として掲げているということがわかります。

また、 三菱グループは金融系に強い傾向があると共に、「組織の三菱」と言われ、組織としてのまとまりを重んじる傾向があります。

 

財閥系のグループについては、それぞれに特徴があります。

その内容を良く調べたうえで、メリットやデメリットにも考慮して就職活動を行ないましょう。

トピックス

先ほどご説明した三菱財閥の「御三家」は、銀行であれば三菱UFJ銀行、総合商社では三菱商事、重工業なら三菱重工の3社を示し、財閥グループ内では絶大な影響力を持ちます。

 

それ以外では、不動産(三菱地所)、化学メーカー(三菱ケミカル、三菱ガス化学)、鉄鋼(三菱製鋼)、非鉄金属(三菱マテリアル)、 建設(ピーエス三菱)、製紙(三菱製紙)、電機メーカー(三菱電機)、自動車(三菱自動車)、証券(三菱UFJ証券)などがあります。

また、「三菱」の名前を社名に付けていない会社としては、以下の超有名な企業があります。

 

AGC(旭硝子)

キリンホールディングス

JXTGホールディングス

東京海上日動火災保険

ニコン

日本郵船

 明治安田生命など

 

これらの超一流企業の三菱グループの一員なのです。

銀行が資金を融資して、不動産が土地を用意し、メーカーが材料や部品を調達して、製造・販売し、保険会社が各種保険を提供し、 運輸会社が輸送・保管し、商社は販売網を増やすと共に海外へと提供範囲を広めることで、三菱グループの名前をワールドワイドに広がり続けているのです。

まとめ

この記事では、日本を代表する企業グループである三菱グループの魅力や歴史的背景から現在の序列について詳しく見てきましたが、この序列を理解することは、グループ全体の動向や戦略を把握する上で非常に重要です。

 

さらに、三菱グループのグループ企業へ就職する場合のメリットやデメリット、さらに企業が持つ独自の強みや特色を理解することで、就職活動が少しでも有利に働くことでしょう。

 

しかし、巨大な三菱グループのグループ企業に就職できても、埋もれてしまっては意味がありません。

 

あなたはどんな夢を抱き、三菱グループのどの企業の一員となって活躍しようとしているのでしょうか?

 

就職は、一つの通過点でしかありません。

あなたの本当の目的・ゴールは何ですか?

それを達成するために、先ずしなければならないのは何でしょうか?

 

就職活動を始める段階で、自分がやりたいことを今一度確認したうえで、しっかり計画を立てて就職活動を行ないましょう!!応援しています。

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上京就活ch編集部

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