【企業研究】損保ジャパンの入社難易度・採用大学・選考フローを徹底解説

【企業研究】損保ジャパンの入社難易度・採用大学・選考フローを徹底解説

2023年8月18日更新

はじめに

損保ジャパンの会社概要や就活事情について、知りたくないですか?

 

本記事では、同社の事業内容や新卒選考フロー、社風など企業研究で必要となる情報をまとめました。

 

加えて、気になる採用大学や学歴フィルターの有無、採用倍率も網羅して解説しましたので、10分ぐらいで最後まで一気に読み上げ、その全貌をつかみましょう。



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損害保険業界

損保ジャパンの属する損害保険業界は、私たちの生活やビジネスをさまざまなリスクから守るための重要な分野です。

 

この業界では、車両保険、火災保険、地震保険などの保険商品を提供し、予期せぬ出来事による損害を補償します。

 

例えば、交通事故や自然災害による被害が発生した際に、被害額の一部を保険会社が補填してくれることで、被災者や被害者の経済的な負担を軽減します。

 

また、法人向けの商品では、事業活動におけるリスク管理を支援し、企業の継続的な成長を支えます。

 

損害保険業界は、安心で安全な社会の実現に貢献する重要な存在と言えるでしょう。

 

損害保険以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



事業内容

損保ジャパンは、幅広い分野で様々な保険商品を提供することにより、個人や法人のリスクをカバーし、安心な生活とビジネスを支えています。

 

主要な事業分野は以下の通りです。

 

自動車保険

自動車事故や盗難などのリスクに備えるための自動車保険を提供しています。

 

保険契約者の車両損害や対人賠償などを補償し、運転者とその周りの人々を保護します。

 

住宅保険

火災や地震、水漏れなど、住宅に関わるさまざまなリスクに対する保険商品を提供しています。

 

たとえば、住宅の損害や修理費用を補償し、住宅所有者の安心な生活をサポートしています。

 

法人向け保険

企業のビジネスリスクに対する保険商品も提供しており、事業活動の安定と成長を支援しています。

 

たとえば、事業中断保険や商品賠償責任保険など、法人の様々なニーズに対応しています。

 

健康保険

健康維持や医療費の負担軽減を目指す健康保険商品も取り扱っています。

 

たとえば、入院費用や手術費用、健康診断などを補償し、健康な生活をサポートします。

 

海外保険

海外での旅行や駐在などに際しても、異なるリスクに備えるための保険商品を提供しています。

 

たとえば、海外での医療費用や旅行中のトラブルに対する補償を行い、安心な海外滞在をサポートしています。

 

これらの事業領域を通じて、損保ジャパンは顧客の多様なニーズに対応し、リスク管理と安全な生活をサポートする役割を果たしています。

 

新卒選考フロー

損保ジャパンの新卒採用は、総合系(限定なし)、総合系(ブロック限定)、総合系(地域限定)という3つの括りで募集をかけています。

 

選考ステップとその概要は下表のとおりです。

 

選考ステップ概 要
エントリー同社HP、マイナビ、リクナビよりエントリー
エントリーシート提出【設問内容】

・学生時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください(それぞれ50字以下)

・上記のうち、最も力を入れた取り組み(1つ)について、最も力を入れたと考える理由・活動期間・役割などを明確にしながら、具体的に教えてください(400字以下)

・あなたが就職活動以外で悩んだうえで決めたことについて、悩んだ点や決めるにあたって大切にしたいことなどを含めて具体的に教えてください(200字以下)

・当社で実現したいことを自由に入力してください(200字以下)

適性検査SPI(テストセンター形式とオンライン上のWEB形式の選択制)
1次面接個別(学生1人:社員1人、約30分)

【質問例】

・学生時代に力を入れたことは?

・なぜ、その取り組みを継続することができたのか?

・その取り組みの中で1番の困難は?

・困難に対して、個人または集団でどのようなアプローチを行ったか?

・その経験は今後どのように活かせると考えているか?

・なぜ、損害保険会社志望なのか?

・第1志望である理由は?

・現在の就活状況は?

・逆質問

2次面接個別(学生1人:社員1人、約45分)

【質問例】

・学生時代に力を入れたことは?

・その取り組みの中で常に意識していたことは?

・これまでの人生の中で、1番辛かった経験は?

・それはなぜ乗り越えられた?

・これまでの経験を踏まえて、あなたの強みは何だと考える?

・損保ジャパンに対する志望動機は?

・入社したら、どのような業務に携わりたいか?

・なぜ生命保険でなく、損害保険なのか?

・金融に関するニュースで関心のあるものは?

・他社の選考状況について

・逆質問

最終面接個別(学生1人:社員1人、約30分)

【質問例】

・自己紹介と自己PR

・学生時代に力を入れたことで、1番苦労したことは?

・あなたにとって、モチベーションの源泉は?

・あなたの強みを入社後にどのような形で活かそうと考えているか?

・第1志望で間違いないですか?

・他社の選考状況はどんな感じ?

・何か最後に一言ありますか?

内々定

 

以上が損保ジャパンの選考フローですが、設問や質問内容は至ってオーソドックスですね。

 

ただ、その深掘りが結構すごいので、シッカリとした自己分析、業界研究、企業研究は必須となります。

 

また、想定質問に対する答えの引き出しを数多く持っておくことも大事ですね。

 

特にガクチカや志望動機は深く突っ込まれますので、多角的な想定問答を用意しておき、明確に答えられるようにしておきましょう。

 

また、「なぜ生保でなく、損保か?」や「金融に関するニュースで関心のあるものは?」など、業界特有の質問もあるので、対応可能な準備が必要となりますね。



社風

同社の人事担当部長三浦氏は記事のインタビューの中で、損保ジャパンの社風を

 

「自由度が高く、チャレンジできる社風」

 

と語っています。

 

【原文はコチラ】

“金融機関らしからぬ自由な社風ですね。私が入社した30年ぐらい前から変わりません。それに、すごく元気の良い社員が多いです。会社の仕事が楽かというと、決してそんなことはないのですが、厳しい環境を面白がる人が多いですし、そういう人が評価されています。

裏を返すと、チャレンジする人でないときつい職場だと思います。常に変化を求められるし、いろいろなことにチャレンジしなさい、自分で考えて動きなさいと言われますから。それが楽しいと感じる人にはとてもフィットする会社です。”

 

”基本的には、社員がやりたいと言ったことに周りは反対しません。総務部に異動してきたとき、「私に何を期待されていますか?」と部長に尋ねたら、「好きなことやっていいよ」と一言。実は今取り組んでいるオフィス改革は、まさに本当に好きなことをやろうとした結果です。現場に自由に任せてくれて、最終的な責任はきちんと上司がとってくれる風土がありますね。”

引用元:働き方改革で業界の先陣を切る損保ジャパン、後押しするのは「自由な社風」と「挑戦意欲」

 

安田火災海上保険、日本興亜損害保険など、いくつもの会社が合併して、現在の損保ジャパンが形成されており、経営統合後は当然、各社の文化の違いが浮き彫りになったようです。

 

そこで、出身企業ごとに社員インタビューを行うなど、損保ジャパンのコアを追求した結果、「人のために」「やりぬく力」という各社共通のDNAと、これから向かう方向としての「創造性・独創性」などいくつかの目指す姿を指針として定義したそうです。

 

この根っこの部分が現在の損保ジャパンの底流に流れており、後述の「求める人物像」にもそのカラーが如実に表れているわけですね。

 

求める人物像

「求める人物像=採用したい学生」

 

です。

 

したがって、求める人物像に寄せたアピールに成功すれば、内定確度がグインと跳ね上がります。

 

したがって、求める人物像を押さえておくことが何にも増して重要です。

 

リクナビの採用情報で同社が求める人物像を下記のとおり示しています。

 

・『お客さまのために、仲間のために、社会のために』、できることを最大限やりたいという熱い想いを持って行動できる人。

 

・新しいことや不可能だと思えることも成功するまでトライ&エラーを繰り返し、最後までやり抜く「チャレンジ精神」を持ち続ける人。

 

したがって、損保ジャパンから内定を手繰り寄せるには、「“人のために”という熱い想い」と「チャレンジ精神」を発揮したエピソードを携えて、自己PRすることが肝要ですね。

 

入社難易度および業界での立ち位置

損害保険業界の中で、売上高やシェアが高いことから「3メガ損保」とも呼ばれる3社を比較して、損保ジャパンの立ち位置を確認しておきましょう。

 

今回は財務情報、平均年収、入社難易度を比較整理しました。

 

会社名売上高

(億円)

純利益

(億円)

平均年収

(万円)

入社難易度

(順 位)

損保ジャパン40,4101,06580760.0

(116位)

東京海上日動火災保険57,2353,27285459.9

(118位)

三井住友海上火災保険28,58095078459.3

(159位)

 

損保ジャパン東京海上日動火災保険三井住友海上火災保険の売上高および純利益は2023年3月期決算数値を使用

※平均年収はシキホー!Mineの数値を使用

※入社難易度(順位)は東洋経済オンラインの『最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社』の数値を使用

 

売上でいうと、業界第2位の位置づけですが、入社難易度では東京海上日動火災保険を僅差で出し抜いて、業界1位に踊り出ている実態がうかがわれますね。

 

採用大学

それでは気になる損保ジャパン採用大学、学歴フィルターの有無、そして採用倍率を見ていきましょう。

 

採用大学

下記が損保ジャパンの過去の採用大学です。

 

【過去の採用実績校】

国公立大学一橋大学、神戸大学、東京大学、京都大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、東京外国語大学、岡山大学など
私立大学早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、上智大学、青山学院大学、立教大学、関西学院大学、東京女子大学、成蹊大学、学習院大学、日本女子大学、明治学院大学、同志社大学、法政大学、東洋大学、東京理科大学、國學院大学、南山大学、成城大学、関西大学、立命館大学、日本大学、中央大学、西南学院大、駒澤大学、専修大学、同志社女子大学など

 

続いて、年度ごとの採用人数を見てみると、例年170名前後採用しており、男性よりも女性を多く採用している様子がうかがわれます。

 

年 度合 計男 性女 性
2022年度1828399
2021年度1646995
2020年度17461113

 

学歴フィルターの有無

気になる学歴フィルターの有無ですが、結論から先にお伝えすると「学歴フィルターはない」と考えられます。

 

完全に学歴フィルターがないとは言い切れませんが、採用大学を見る限り、中堅大学からも採用していることから、採用が偏差値の高い上位大学だけでないことがわかります。

 

一方で、下記の採用大学ランキングを見てみると、

 

順位大学名就職者数
1慶応義塾大学28
2早稲田大学23
3同志社大学9
4関西学院大学8
5青山学院大学6
中央大学6
立教大学6
8東京大学5
法政大学5
上智大学4
立命館大学4
12京都大学3
明治大学3
関西大学3
15静岡大学2
名古屋大学2
広島大学2
長崎大学2
東北学院大学2
成蹊大学2
東京女子大学2
西南学院大学2
合 計129

引用:大学通信ONLINE~2022年企業ごとの大学別就職者数(損保ジャパン)

 

早慶やMARCHといった有名私立大学が名を連ねているのが見て取れると思います。

 

つまり、採用実績から分かる通り、中堅大学からの採用は一部で、メインは上位大学だと推察できるわけです。

 

したがって、中堅大学以下の学生は差別化戦略を敷いて臨戦態勢で臨む必要があるわけです。

 

「中堅大学から就職が難しそうなのはわかりましたが、採用倍率は実際どのくらいなんですか?」

 

採用倍率

採用倍率について損保ジャパンは公表していません。

 

したがって、精緻な数字は内部の人でないとわかりませんが、桁数を推定することはできます。

 

その方法は、リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数(以下、プレエントリー数)を採用人数で除するというやり方です。

 

2023年8月10日現在のプレエントリー数は「6,666名」です。

 

採用予定数を過去3年間の採用実績を勘案し、「170名」と仮定します。

 

すると、

 

採用倍率=プレエントリー数÷採用予定数=6,666名÷170名≒40倍

 

となります。

 

もちろん、プレエントリーした学生が全員受けるわけではないですが、他の就活サイトや損保ジャパンのHP経由でのエントリーを勘案すると、近似値が算出されていると思われます。

 

大企業の平均採用倍率が「2.4倍」だということを勘案すると、桁数が一桁違うほどの狭き門だということが言えますね。



まとめ

以上、損保ジャパンの会社概要や就活事情について解説してきました。

 

ビッグモーターの不正請求問題や保険料の価格調整(カルテル行為)疑惑で、世間から何かと風当たりが強くなっている同社ですが、DeNAやラインと共同して展開しているモビリティ・デジタル事業や、介護等のヘルスケア事業も展開しており、積極的に事業を多角化しています。

 

加えて、国内における少子高齢化の進展や人口減少を見据え、北米、欧州、中東、南アフリカ、アジア、中南米など世界30ヶ国に進出したうえで218都市で展開し、海外事業の割合が全体の33%を占めるなど、地域に偏らない事業を展開しているのが同社の特徴です。

 

また、入社難易度も高く、損保ジャパンから内定を得るためには、やはり明確な志望動機やポテンシャルを匂わせることが肝要です。

 

一方で、インターンのルールが変更になり、企業側は一定の条件を満たすと、インターンで得た学生の評価を採用選考に生かせる採用直結インターンを導入できるようになりました。

 

したがって、インターンを経由することで就活を有利に進められる可能性が出てきますし、自己アピールに厚みを持たすことができますので、積極的にインターンへ参加することをおすすめします。

 

ぜひ、本記事の内容を参考にされて、あなたの就活が成功することを祈念しています。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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上京就活ch編集部

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