【二次面接】通過率は低い?落ちる理由や面接対策を徹底解説
2022年9月26日更新
はじめに
就活を続けていると、一次面接は通過できても、二次面接になるとなかなか通過できないという声をよく聞きます。実際に二次面接が上手く通過せず、悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。
- なぜ二次面接を通過できないのか
- 通過率はどれくらいなのだろうか
- 何をすれば二次面接を通過できるのだろうか
と悩んでいる時間も嫌ですよね。
今回の記事は、そんな二次面接が上手くいかずに悩んでいる就活生に向けた記事となります。
この記事では、二次面接の通過率、二次面接で落ちてしまう理由、一次面接と二次面接の違い、二次面接を通過するための対策などについて、元新卒採用担当が徹底解説します。
この記事を読むと、今自分に何が必要か分かるようになります。
1.二次面接の通過率は何%?
結論、企業によって大幅に異なるため、あくまで目安として見ていただきたいのですが、二次面接の通過率は20%~50%です。また、企業規模によって二次面接の通過率は異なります。
- 超一流企業:20%程度
- 大手企業:30%程度
- 中小企業/ベンチャー企業:40%程度
もちろん、その年によって、応募する就活生の数も違えば、企業が新卒学生を募集する数も違うので、はっきりとこの数字と言い切ることはできません。
一般的には、一次面接の通過率が高ければ、二次面接の通過率は低くなります。一方、一次面接の通過率が低ければ、二次面接の通過率は比較的高くなります。二次面接の次は最終面接という企業も多いため、二次面接の通過率はそれほど高くないと思っておいた方が良いでしょう。
筆者が就活をしていた時を含め、二次面接で落ちてしまう就活生はかなり多いように感じます。
2.二次面接を通過できない理由
これから、二次面接を通過できない理由について解説していきますが、二次面接を通過できなかった理由として、社風に合わない場合については、落ち込む必要も改善する必要もありません。
むしろ、社風に合わないことに気づけないまま入社してしまうと、入社後にギャップを感じ、早期退職に繋がってしまう恐れがあります。
自分の就活力を上げるためにできることを最大限するようにしましょう。
企業研究が不十分
二次面接では一次面接より質問内容が濃く、深堀されることが多いです。企業の取り組みや企業風土と自分がどうマッチしているかをきちんと説明できなければなりません。
入社して挑戦したいことについて、理由などを突っ込んで聞かれた時、企業研究ができていないと答えられません。志望動機なども同様です。
「うちの会社でなくてもいいのでは?」と思わせてしまったら通過するのは難しいです。
また、仮に簡単に答えることができたとしても、「考えが浅い」、「志望意欲を感じられない」などと判断されてしまうこともあるのでしっかりと企業研究をした上で発言することが必要です。
ポイントは、企業の基本理念、事業内容、部署、職種、求める人物像などはしっかりとおさえることです。
ホームページを見るだけでなく、インターンシップに参加したり、OB・OG訪問をして、従業員の生の声を聞き、根拠や説得力を持たせることが重要になります。
例えば、「入社したら何ができるか」、「何に挑戦したいか」を聞かれたときに企業研究をしっかりとしていれば、的を得た内容を答えられるようになります。
キャリアプランが明確でない
キャリアプランも他の質問と同様に、面接用だけの薄っぺらい回答では意味がありません。
企業の多くが求めているのは、今後の自分のキャリアプランをしっかりと描き、目標に向かって自発的に行動していける人材です。
いくらハキハキしていて、勉強もできて、志望動機がしっかりしていたとしても、自分の今後のキャリアプランがないようだったら、企業はその就活生に期待はできません。
理由は、将来のことやその会社で働くことになった時のことに向き合って考えていないという判断になるからです。
面接内容に一貫性がない
二次面接での受け答えで、エントリーシートや一次面接と回答が極端に違っていたら落とされてしまいます。
過去に話した内容と矛盾していると、「信憑性がない」「何が言いたいのかわからない」と思われてしまい、落ちる確率が高くなってしまいます。
質問の意図を理解できていない
的外れな回答をしてしまうと質問の意図が理解できておらず、思考力がないと判断されてしまいます。
例えば、学生時代、どんなことをした時に楽しさを感じましたか?という質問に対し、「サークルの皆でBBQをした時です」と答えてしまった場合、面接官の意図を理解できていないことになります。
面接官は、どんな行動や思考に楽しさを感じ、一生懸命になれる人なのかを見たかったのです。
このように、回答によっては、それだけで理解力・思考力がないと思われてしまい、落とされてしまうことがあります。
深堀に対応できない
深堀に対応できず言葉に詰まってしまうと、面接官に「内容が薄い」、「あまり信用できない」と思われてしまいます。
慌ててしまい支離滅裂なことを言うのも落ちてしまう理由の一つなので、気をつけましょう。
3.二次面接を通過するための対策
次は、二次面接を通過できるようにするための対策について解説していきます。
事前準備と対策をしっかりとして、二次面接に臨むようにしましょう。万全な対策を繰り返すと、だんだんと自信をもって面接に臨めるようになってくると思います。
一次面接と二次面接の違いを理解する
一次面接と二次面接の大きな違いとしては、面接官の職位が変わるため、面接官の視点の高さが変わるということです。二次面接は選考フローによって位置づけが変わってきますが、今回は一般的な3回の面接(1回目:一次面接、2回目:二次面接、3回目:最終面接)のパターンで話をしていきます。
一次面接の特徴
- 面接官:若手人事担当、係長級
- 目的:落とす学生を見極める。社会人としての基礎的(コミュニケーション能力、人柄、入社意欲等)な部分を見る。二次面接にあげても上の職位の人から「なぜこんな人を二次面接に合格させた?」と言われない程度の人を見極める。
二次面接の特徴
- 面接官:部課長級(例:人事管理職(部課長級)、担当部署管理職(部課長級))
- 目的:採用したい学生を見極める。その企業とのマッチ度を見る。実際に部下になった時、管理職が扱えるかどうかを判断。(成長意欲、行動力、自主性、素直さ)
- その他:一つの質問に対して深堀される。人柄や能力スキルを見ている。(企業とのマッチ度、志望意欲、将来ビジョン、業界・企業・事業に関する理解度)
面接での深堀対策を行う
二次面接で落ちてしまう理由の一つとして、深堀質問に対応できないことがあげられます。
エントリーシートを書く段階で、自分自身でもしっかりと深堀されて答えられる内容をイメージしながら書きましょう。
自己分析をしっかりと行う
自分がどんな人生を送ってきたか、どこでどんな考えのもと行動したか、今後達成したいことは何か、やりたい仕事はなにか…など「なぜ?」「どうして?」を自分で繰り返し、しっかりと自己分析をしていきましょう。
自分の就活の軸や価値観をきちんと整理できるようにすることが大切です。
業界研究・企業研究を行う
基本ではありますが、業界研究・企業研究を徹底して行いましょう。何万とある企業の中で、同じ業界の企業はたくさんあります。まずは広く業界の研究をして、業界全体の動向をつかみましょう。
その後、企業研究として、業界の中でその企業はどんな立ち位置で、他社と何が違うか、などをしっかりと把握しましょう。
会社が求める人物像を調べる
会社のホームページから、会社が求める人物像を調べましょう。
また、より詳しく調べるためには、会社訪問やOB/OG訪問を行い、実際に社員から生の声を聞くことが重要です。
生の声は実際に行動を起こさないと入手できない貴重な情報なので、面接時の根拠や説得力に繋がり、かなり効果的です。
キャリアプランを明確にする
将来(3、5、10年先)のキャリアプランを明確にすることが大切です。キャリアプランについてよくあるNGな回答は、
- 社員皆から信頼される社員になりたい
- 色んな部署で仕事をすることでより多くの経験を積みたい
というような回答です。
実際、この内容では「考えている内容が薄すぎる」、「しっかりとキャリアプランを考えていない」と面接官に判断されてしまいます。
自分がその会社でどのように成長し、会社や社会にどのような貢献をしたいか具体的に話せるようにしましょう。
キャリアプランを具体的に話せるようになるためには、自己分析、業界研究、企業研究なども必要になってくるのです。
自分が描く将来とその企業が任せたい、期待している仕事にミスマッチがあると、入社しても早期退職することになり、本人にとっても企業にとっても嬉しくありません。
面接の段階までにしっかりとキャリアプランを持つようにしましょう。
選考過程において一貫性を持たせる
選考過程において、一貫性を持たせることも大切です。
そのために、エントリーシートの内容や一次面接の内容をしっかりと振り返るようにしましょう。
基本的には、面接官に書類選考から最終面接までエントリーシートの内容をベースとして人物を判断されます。
面接で、エントリーシートや一次面接と同じ質問をされたとしても、内容を極端に変えてしまうことはNGです。
一貫性を持った回答をするようにすることを意識すると良いです。
また、二次面接では、一次面接で話した内容を、より深く濃く話す工夫が大切です。エントリーシートは無くしてしまわないように、コピーして取っておいたり、しっかりフォルダにデータ保管をしておくようにしましょう。
4.二次面接で質問されやすい内容
それでは、二次面接の対策をするために、二次面接で質問されやすい内容について解説していきます。
志望動機を深堀する質問
- なぜ他社ではだめなのか
- 他社と当社の違いについてどう考えているか
- なぜ自分はその企業を志望しているのか
これらをきちんと説明し、一次面接で答えたこととずれがないように答えることが大切です。
また、入社意欲の判断も二次面接でされると思っていた方がよいでしょう。
能力はあっても、入社の熱意が伝わらないと「この会社でなくても他の会社でもいいのではないか」と思われ、落とされてしまう可能性があります。
長所、短所を深堀する質問
人柄を知るために、より深く質問をされることが多いです。他社評価も入れ、客観的な内容も含めて自分の言葉で回答できるのがベストです。
ガクチカを深堀する質問
面接官はどんな仕事に向いているか知るために、学生時代に力を入れた内容(ガクチカ)について深堀をしていきます。
ガクチカに関しては、職種に応じて話す内容を考えた方が良いです。
入社後にやりたいことを深堀する質問
面接官は就活生に「入社してやりたいこと」や「会社方針にミスマッチはないか」を確認したいので、深堀質問をしてきます。
また、単純にどれくらいその企業のことを調べているか知りたいという意図もあります。
より深く企業のことを調べて理解をしていると、「入社後にやりたいこと」の内容も厚みが出て、大きく変わります。
他社の選考状況
「本当にうちの会社に来てくれるのか」、「本当にこの業界を志望しているのか」を確認するために、面接の最後に他社の選考状況を聞かれることが多いです。
しかし、いろんな業界を受けている場合は、すべての選考状況を言う必要はありません。
企業選びの軸が一貫していることを示すために、面接を受けている企業の業界のみのことを伝えればよいです。
また、聞かれたからといって、すべて事細かに正確に答える必要もありません。
5.二次面接での逆質問のポイント
次に、二次面接で逆質問をする際のポイントを紹介します。以下のことは逆質問で聞かないようにしましょう。
- HPに載っている内容など企業研究をしていればわかる内容を聞く(例)企業理念、売上高
- 給料や残業、教育についての質問
このような内容は、面接の場で聞かない方が良いです。
教育については、「成長のために自分で調べて頑張る」という意識ではなく、「誰かに教えてもらえる」と思っていることが甘いと思われてしまいます。
また、給料や残業について聞いてしまうと、この会社の事業内容や社風を気に入って、入社意欲があるのだと思えなくなってしまう可能性があります。
二次面接の面接官である部長級の方にしか聞けない内容などを考えておきましょう。