【WEBテスト対策】SPIの数学を克服する方法とは?

【WEBテスト対策】SPIの数学を克服する方法とは?

2023年4月28日更新

はじめに

就活を始めると、大きな壁となるのがSPI。

中でも非言語分野の「数学」に苦しめられている人は少なくありません。

 

「何回解いてもどうしてもよく分からない…」

 

「SPIで何度か落ちたことがあるけど、絶対数学のせいな気がする…」

 

選考を通過するためにはSPIなどのWEBテストは必須だと考えると、「できない」で済ませるわけにもいきません。

 

しかし、どのように対策すべきか、全くイメージが湧かないという人は多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、SPIの数学で出題される問題に触れながら、どのような対策を行うべきか、詳しくご紹介します。

 

SPIの数学で躓いている人はもちろん、今後SPI受験を控えている人も、ぜひ最後までお読みくださいね。

SPIの数学とは?

そもそもSPIには、「数学」という分野はありません。

「数学」に該当するのは「非言語」と呼ばれる領域です。

 

内容が数学の問題に類似していることから「数学」という表現をされることがあるものの、SPIで企業が知りたいと思っている能力は、数学の良し悪しではありません。

 

「非言語」の名称通り、「言語」では見えにくい数値計算の速度や事務処理の速度などを測るべく、SPIの項目として設定されているのです。

SPIの数学が苦手な人が多いって本当?

この記事にたどり着いた人の中には、「数学が苦手」という人が多いのではないでしょうか?

 

SPIの非言語領域は一見すると、確かに数学の問題の域を超えません。

しかし、センター試験や大学受験問題と異なり、出題範囲がある程度絞られているため、必要部分の対策を徹底的に行えば、高得点を掴むことも夢ではありません。

 

したがって、何も準備せずにいきなりSPIに臨むのではなく、きちんと準備の上で臨むことが求められます。

SPIの数学で出題される問題

では、具体的な数学分野の克服方法を見ていく前に、そもそも非言語領域ではどのような問題が出されることが多いのか、詳しく見ていきましょう。

①推論

最もよく出題されているのが「推論」です。

数学を苦手とする場合、「推論」と言われても全くピンと来ないかもしれませんが、「正しいものはどれだと思うのかを答える」とお伝えすれば、なんとなくイメージが湧くのではないでしょうか。

 

「推論」の問題は1種類ではなく、カテゴリーとしてはいかのような形で分類することが可能です。

 

  • 順位
  • 発言の正誤
  • 平均
  • 総当たり
  • トーナメント

 

中でも最も難易度が高いのは、「順位」だとされています。

例題を見ていきましょう。

 

<例題>

P、Q、R、S、Tの5人で徒競走をした。5人の順位について次のことが分かっている。

 

ⅰ)Rの順位は、Sより上である

ⅱ)Tの順位は、Rよりも上だが、1着ではなかった

ⅲ)Qの順位は、Pより上である

ⅳ)同着の順位の者はいない

 

(1)次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。

ア)Qは1着である

イ)Sは5着である

ウ)2着はPまたはTである

 

<以下より回答を選択>

A)アだけ

B)イだけ

C)ウだけ

D)アとイの両方

E)アとウの両方

F)イとウの両方

G)アとイとウのすべて

H)必ず正しい推論はない

 

(2)更にどのような情報が追加されれば、5人の着順が全て決まるか。ただし、情報として追加する選択肢は、できる限り抑えるものとする。

 

カ)Tは2番目に到着した

キ)Rは3番目に到着した

ク)Sは4番目に到着した

 

<以下より回答を選択>

A)カだけ

B)キだけ

C)クだけ

D)カとキの両方

E)カとクの両方

F)キとクの両方

G)カとキとクのすべて

H)カとキとクのすべてが追加されても分からない

 

引用:SPI無料学習サイト(https://saisokuspi.com/higengo/suironn/2/30/、https://saisokuspi.com/higengo/suironn/2/40/

 

このような形式の問題を複数解かなくてはなりません。

 

回答には順位パターンの洗い出しが必要なため、非言語領域かつ数学分野であることは間違いないものの、一定の問題読解力も求められます。

問題文を読み、瞬時にどのような情報を抜き出す必要があるのか、見極める力が大切です。

②順列・組み合わせ

こちらもよく出題されるのが、「順列」や「組み合わせ」です。

順列や組み合わせと聞いてピンと来なくても、「場合の数」と聞くとピンと来るという人は多いのではないでしょうか?

 

こちらの問題も、以下のようなカテゴリーに分類することが可能です。

 

  • 組み合わせ
  • 少なくとも…
  • 順列
  • 円順列
  • 同じものを何度も使ってOK
  • コインの裏表
  • 配り方
  • 図形の色分け

 

カテゴリーを見ることで、どのような問題が出てくるのかイメージが湧いた人も多いのではないでしょうか?

「順列」「組み合わせ」のカテゴリーの中でも、得意・不得意があるはずなので、苦手なものだけ集中的に取り組むといった形もおすすめです。

 

こちらも例題を見ていきましょう。

 

<例題>

あるサークルには、男性6人と女性4人が所属している。この中から掃除当番を4人選びたい。

 

(1)男性だけから4人選ぶとすると、選び方は何通りあるか。

 

A)12通り

B)15通り

C)18通り

D)24通り

E)36通り

F)48通り

G)72通り

H)96通り

 

(2)男性から2人、女性から2人選ぶとすると、選び方は何通りあるか。

 

A)20通り

B)30通り

C)45通り

D)60通り

E)90通り

F)120通り

G)180通り

H)240通り

 

引用:SPI無料学習サイト(https://saisokuspi.com/higengo/baainokazu/2/10/、https://saisokuspi.com/higengo/baainokazu/2/20/)

 

この問題は、高校時代に習った公式を覚えていれば一瞬で解くことができますが、覚えていなければ時間を掛けて解くしかありません。

 

しかし、先ほどの「推論」と比較すると検討しなければならない要素を抽出しやすく、数学が苦手な人にとっても、比較的ハードルが低い領域だと言うことができるのではないでしょうか。

③料金問題

こちらも多く登場するのが「料金問題」です。

料金にかかわる問題は、社会人生活と関わるイメージを持ちやすく、出題にも納得感があるのではないでしょうか。

 

しかし、問題が解きやすいかとなると話は別です。一定の読解力がなければ、何を計算するべきか分からないことがしばしばあるでしょう。

 

また、こちらも以下のようなカテゴリーで問題を分類することが可能です。

 

  • 原価・定価・売値
  • 方程式を活用
  • 仮の価格を設定
  • 複数の品物がある場合
  • 不良品

 

当日はどのカテゴリーから問題が出るか分からないため、苦手意識がある場合は網羅的に対策を行う必要があります。

 

こちらも例題を見ていきましょう。

 

<例題>

ある品物に原価の3割の利益を得られるように1820円の定価をつけた。定価の1割引で売ったときの利益はいくらか。

 

A)154円

B)166円

C)178円

D)190円

E)202円

F)214円

G)226円

H)238円

 

引用:SPI無料学習サイト(https://saisokuspi.com/higengo/sonnekizann/2/60/)

 

このような問題は、どれかひとつの数字が答えとなるのではなく、間違いとして想定される考え方のパターンがある場合は、それに対応した回答が紛れ込んでいることがほとんどです。

誤った回答に惑わされないよう、きちんとした方法で解を求める癖を付けましょう。

④仕事算

「仕事算」という言葉では、どのような内容なのかピンと来ない人が多いのではないでしょうか。分かりやすい言葉で説明すると、「1人あたりの仕事にかかる時間」や、「複数の人が集合して仕事を行った際にかかる仕事の時間」を計算する問題です。

 

数学のテストではあまり馴染みがない問題かもしれませんが、SPIには頻出の問題のため、必ず対策を行いましょう。

 

こちらも、問題をいくつかのカテゴリーに分けることが可能です。

 

  • 2人分の仕事算
  • 3人分の仕事算
  • 4人分の仕事算
  • 水槽を用いた仕事算
  • 比の応用

 

こちらも例題を見ながら、実際の問題をイメージしてみましょう。

 

<例題>

Aさんがある仕事をすると8日かかる。また、Bさんが同じ仕事をすると12日かかる。AさんとBさんが一緒にこの仕事をすると、何日目で仕事が終わるか。

 

A)1日目

B)2日目

C)3日目

D)4日目

E)5日目

F)6日目

G)7日目

H)8日目

 

引用:SPI無料学習サイト(https://saisokuspi.com/higengo/sigotozann/2/10/)

 

この手の問題は仕事の全体量を1として計算していきますが、対策を行っていなければ、細かく数を数えてしまう人もいるのではないでしょうか。

したがって一見簡単そうな問題でも対策が必要なことをご理解いただけるのではないでしょうか。

SPIの数学を克服するには?

では、ここまでご紹介してきたようなSPIの数学を克服するためには、どのような方法があるのでしょうか。

①公式を暗記する

意外に思うかもしれませんが、「公式の暗記」はSPIの数学を克服するために必須です。

ここまでご紹介してきた例題を見ても、公式さえ分かれば一瞬で解ける問題がほとんどでした。言い換えれば、公式を覚えていなければ時間内に問題を解くのが難しいとも言えます。

 

全ての問題が公式が当てはまるわけではないものの、頻出パターンの中には公式によって解ける問題が多くあります。

 

現時点で暗記できていない公式がある場合、問題の頻出順に覚えておくのがおすすめです。

②問題集を何度も解きなおす

公式を覚えても、使いこなせなければ意味がありません。したがって、自分の知識を定着させるべく、問題集を何度も解きなおす必要があります。

 

理想は、同じ問題集を最低でも3回は行うことです。

 

「問題集を解きながら公式を覚える方法はダメなの?」と感じた人がいるかもしれませんが、公式のインプットなく問題集を解くと、解答時に時間がかかりすぎてしまうため、おすすめはできません。

 

まずは公式をインプットし、その後実践編として問題集を活用する意識で臨みましょう。

③WEBでのテスト形式に慣れておく

問題にある程度慣れてきたら、時間内に解ける訓練をしておきます。

 

「なんとなくこの問題は〇〇分以内に解けているから…」という発想で、時間を区切って問題を解く練習をしないのは危険です。いつもは解けている問題も、制限時間が表示されることでプレッシャーに感じ、全く解けなくなってしまう可能性があるためです。

 

WEB上にある模擬テストはもちろん、SPI対策用のアプリなどを通じて、時間内に問題を解く訓練を必ず行いましょう。

よくある質問

では最後に、よくある質問にお答えします。

SPI攻略のために非言語を捨てるのはアリ?

非言語分野に苦手を感じている場合、「非言語分野を丸っと捨ててしまおう」と考えている人はいませんか?

 

結論からお伝えすると、その考え方はおすすめできません。

なぜなら、非言語分野はSPIの中でも一定の割合を占めているほか、非言語領域から抽出される情報量が多いためです。

 

非言語領域の対策を行わないと、言語領域の点数がどれだけ良くても、総合評価で選考に通過できない可能性が高くなります。

 

対策前から諦めるのではなく、まずは徹底的に対策することを心がけましょう。

他のWEBテストの対策は活きる?

他のWEBテスト対策は、もちろんSPIの非言語分野でも活かすことができます。

ただし実際は、SPIの非言語分野がWEBテストの中では最も基礎を扱っていると言えるため、SPIの対策を正しく行うと、他のWEBテストにも活かしやすいという表現が正しいでしょう。

 

他のWEBテストは応用問題のような内容も多いため、まずはSPIの対策をしっかり行うことが、就活突破の大きな糸口になるでしょう。

適切な対策をしてSPIの数学を乗り切ろう!

いかがでしたか?

本記事では、SPIの数学で出題される問題に触れながら、どのような対策を行うべきか、詳しくご紹介してきました。

 

一見難しそうなSPIの非言語分野も、正しく対策すればある程度パターン化することができ、怖いものはありません。

 

SPIは基礎を問う問題が多いからこそ、しっかりと対策を行うことで、SPIはもちろん、他のWEBテストにも備えていきたいですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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