【学生の実物回答7件】面接 よく聞かれる質問 一覧|20問の答え方と追加質問
2026/10/01更新
10問の定番質問を掲載した、おかやま新卒応援ハローワークの資料には、志望動機だけでなく、他社の応募状況や学業、成功・失敗の経験も並んでいます(参考:おかやま新卒応援ハローワーク「面接で聞かれた質問集」、2017年作成)。面接前に答えを用意しようとして、質問の幅広さに戸惑っている新卒就活生もいるはずです。
質問を集めても、似た設問への答え分けや、「なぜそうしたのですか」という追加質問で言葉が止まる不安は残ります。
質問一覧で確かめられるのは、よく聞かれる内容と回答例、答えの中心に置く経験や理由です。さらに、就活ハンドブックで公開されている学生の実物回答と照らし合わせ、ESの記述から考えられる追加質問も提示します。初めて面接を受ける学生から、回答が抽象的になってしまう学生まで、自分の経験を言葉に直すために読める内容です。
企業研究を進める中で、実際の選考フローや面接官の評価ポイントも押さえておきたいところです。以下の資料では、人気企業20社の選考を「面接の構造」「深掘りの傾向」「評価された回答例」まで整理しています。
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面接でよく聞かれる質問20問の一覧
質問への答えは、経験を説明するものと、考えや希望を説明するもので組み立て方が違います。例えば、失敗経験なら行動を変えた理由、志望動機なら企業を選ぶ理由まで用意すると、最初の返答から追加のやり取りへ進んでも、話の筋道を保つことができます。下表は出題頻度順ではなく、新卒面接の練習用です。回答欄は架空の作成例です。実際の学生の回答は、後半の出典付き箇所で区別しています。
| 番号 | よく聞かれる質問 | 回答の出発点となる作成例 |
| 1 | 学生時代に力を入れたことは何ですか | 学園祭で、初参加の学生向けの案内改善に取り組みました。 |
| 2 | チームでどんな役割を担いましたか | 意見を出しやすいよう、会議前に懸念を聞く役割でした。 |
| 3 | 挫折や失敗の経験はありますか | 発表準備が遅れ、作業の分け方を改めた経験があります。 |
| 4 | 大学で何を学んでいますか | 商店街を利用する人の行動を調べています。 |
| 5 | 趣味・特技は何ですか | 趣味は料理で、食材の組み合わせを試すのが好きです。 |
| 6 | 長所は何ですか | 相手の理解に合わせて説明を変えられる点です。 |
| 7 | 短所は何ですか | 慎重になりすぎるため、判断の期限を決めています。 |
| 8 | 周囲からどんな人だと言われますか | 相談しやすい人だと言われます。 |
| 9 | 苦手な人とどう接しますか | 判断を急ぐ人とは、決定前に条件をすり合わせます。 |
| 10 | ストレスにどう対処しますか | 作業を抱え込む前に、期限と分担を相談します。 |
| 11 | 志望動機は何ですか | 商品選びの迷いを減らす売り場づくりに携わりたいです。 |
| 12 | なぜこの業界を選びましたか | 接客経験から、商品が生活に届く過程に関心を持ちました。 |
| 13 | 同業他社との違いは何ですか | 説明会で知った、顧客と改善を続ける仕事に魅力を感じました。 |
| 14 | 入社後にどんな仕事をしたいですか | 顧客の困り事を聞き、提案につなげる営業を希望します。 |
| 15 | 就活の軸は何ですか | 利用者の反応を確かめながら改善できる仕事を選んでいます。 |
| 16 | 他社の選考状況を教えてください | 顧客への提案を軸に応募し、書類選考の結果を待っています。 |
| 17 | 最近気になるニュースは何ですか | 店舗の省人化に関心があり、使いやすさの課題に注目しています。 |
| 18 | 自己紹介をお願いします | ○○大学の○○と申します。ゼミでは地域経済を学んでいます。 |
| 19 | 自己PRをお願いします | 相手の困り事を聞き、改善案を形にする力があります。 |
| 20 | 最後に質問はありますか | 若手社員が顧客への提案を担うまでの流れを伺いたいです。 |
一覧には「行動を選んだ理由が説明できない」など、足りない情報を記しておくと、次に考える内容を絞れます。
経験・学業に関する質問の答え方
経験の質問では、例えばサークル全体の成果を話す際も、自分が担当した連絡や準備と仲間の作業を分け、どんな場面で何を考えて動いたかまで伝えると、本人の役割が見える回答になります。華やかな受賞歴は必須ではありません。授業、アルバイト、趣味の活動から、行動の前後を思い出せる経験を選び、追加質問でも当時の状況を説明できるようにしてください。
質問1:学生時代に力を入れた取り組み
学生時代に力を入れた取り組みを聞かれたら、最初に活動と課題を伝えます。「アルバイトを頑張りました」だけでは、接客、調理、新人教育のどこに力を注いだのかが伝わりません。例えば、注文を間違えやすい場面に気づき、確認の言葉をそろえた経験なら、困り事の発見と改善の両方を説明できます。注文を復唱する習慣が定着した、といった変化も回答になります。
追加質問で着手の理由を聞かれたら、お客さまからの指摘や後輩からの相談など、当時の場面に戻ってください。題材を選べない場合は、身近な経験からガクチカを探す方法が参考になります。
質問2:チームでの役割と周囲への働きかけ
チームでの役割は、役職名と実際の行動を分けて伝えると具体的です。部長や代表でなくても、情報を共有したり、意見が出ていない人へ声をかけたりした経験があれば、集団への関わり方を説明できます。最初から周囲が協力的だったのか、協力を得るまでに工夫したのかも振り返ってください。仲間の賛成だけを並べる回答では、意見の違いにどう向き合ったのかが見えません。
学園祭なら、作業が止まった場面と、各自の得意な作業を聞いて分担した行動をつなげてください。誰に何を聞き、何が決まったかまで話すと、自分の貢献を説明できます。
質問3:挫折・失敗の原因とその後の行動
挫折や失敗を聞かれた際は、うまくいかなかった出来事に加え、原因をどう受け止めて行動を変えたかを答えます。結果を成功談へ無理に変える必要はありません。例えば、研究発表に間に合わなかった経験なら、見通しが甘かった作業を特定し、次の発表では早めに指導を受けるよう変えた流れを説明できます。反省の言葉だけで終わらせず、その後に続けた工夫を添えてください。
追加質問の「今ならどうしますか」には、当時取り得た別の行動を答えてください。題材選びで迷う場合は、挫折の捉え方と回答の組み立て方が役立ちます。
質問4:学業・研究の内容と学んだ過程
学業の質問には、学んでいる対象と、そこから知りたい内容を専門外の相手にも伝わる言葉で答えます。研究名だけでは、目的が伝わりません。商店街の調査なら、来訪者がどの店に立ち寄るかを調べ、回遊しやすい案内を考えている、と説明する形です。専攻と応募職種が直接結びつかなくても、資料の比較や聞き取りで工夫した場面は話せます。
研究が進行中なら、調査で分かった事実と、これから確かめる仮説を分けてください。現時点の進み具合を正確に説明できます。
質問5:趣味・特技と普段の関心
趣味・特技の質問は、日常の楽しみ方を具体的に答える機会です。無理に仕事への貢献で締めず、何が好きで、どんな楽しみ方をしているのかを話してください。料理なら、冷蔵庫に残った食材から献立を考えるのが好きなのか、同じ料理の味を調整するのが好きなのかで、伝わる人柄も変わります。詳しくない分野を得意だと書くと、追加質問に答えられなくなります。
「最近作った料理は何ですか」と話が続いた際も、実際の経験が返答の土台です。好きな理由は、直近の活動で楽しかった瞬間から探してください。
人柄・対人関係に関する質問の答え方
「協調性があります」という自己評価は、例えば意見が割れたときに相手の懸念を聞いた経験を添えると、普段の行動として示せるため、面接官も働く場面を思い描きやすくなります。性格を表す言葉だけで終える必要はありません。長所を発揮した場面と、苦手な場面への対処を並べて考えると、自分の特徴が良い面にも悪い面にも表れる条件を説明できます。
質問6・7:長所と短所の伝え分け
長所は力を発揮できる場面、短所はつまずきやすい場面と改善の行動を中心に答えます。慎重さを長所と短所の両方に選ぶなら、資料の誤りを発見できる場面と、判断に時間がかかる場面を分けてください。長所を別の言葉に変えただけの短所では、困った経験が見えません。実際に作業が遅れた場面や、周囲に相談する時期を変えた経験があると、改善への向き合い方まで説明できます。
短所は、克服したかどうかよりも、期限を決めるなど現在も続ける工夫が説明の中心です。長所と短所の候補を言葉にする際は、場面に合う表現の選び方が参考になります。
質問8:周囲からの評価と自分の受け止め
周囲からの評価には、実際に言われた言葉と、その言葉を受けた場面を添えます。自己評価との違いを聞かれる質問なので、普段から思っている長所をそのまま繰り返す必要はありません。「相談しやすい」と言われたなら、後輩の話を遮らず聞いた場面など、評価の背景を答えてください。相手の言葉を都合よく強めず、言われた範囲で説明すると追加質問にも対応できます。
言われた言葉が浮かばなければ、資料の確認など、普段頼まれる用事を振り返ってください。その事実を述べ、頼りにされていると感じる点を自分の受け止めとして説明できます。
質問9・10:苦手な相手への対応とストレス対処
苦手な相手については、相手の人格を否定せず、意思疎通が難しくなる場面と、その場面への対応を答えます。例えば、結論を急ぐ人が苦手なら、会議前に判断材料を共有し、懸念が残る部分だけ相談する工夫を説明できます。「関わらないようにします」だけでは、共同作業の進め方が伝わりません。距離を置く必要がある場面でも、連絡や役割分担をどう続けるかまで答えてください。
ストレス対処には、散歩などの気分転換と、締め切りが重なった際に優先順位を相談する行動を添えます。負担を感じる兆しに気づき、抱え込む前にどう対応するかが返答の中心です。
志望理由・入社後の仕事に関する質問の答え方
志望理由の質問は、興味を持ったきっかけと、応募先で取り組みたい仕事をつなげると具体的です。商品が好きという感想からさらに進み、その商品を届ける仕事のどこに関わりたいかまで言葉にしてください。例えば、店舗で商品を探せなかった経験があるなら、売り場づくりや案内の改善に関心を持った理由を説明できます。ここでは実際のES回答も参照し、業界への関心と企業を選ぶ理由の違いを示します。
質問11・12:企業の志望動機と業界を選んだ理由
業界の志望理由は解決したい課題や関心のある仕事、企業の志望動機はその会社を選ぶ理由まで答える内容です。「人を支えたい」だけでは、どの仕事を希望しているかが伝わりません。きっかけになった経験から、どんな相手にどう役立ちたいかを具体化してください。例えば、接客で商品選びの相談を受けた経験なら、説明の工夫が役立った場面を起点に、販売や商品提案への関心を説明できます。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、花王グループカスタマーマーケティングのES回答では、「メーカーと小売の橋渡し役として、消費者視点の売り場づくりに携わりたい」という志望理由が示されています。
消費者視点とは何か、自分ならどんな売り場を考えるかが、想定できる追加質問です。経験と仕事への関心をつなぐ際は、志望動機の構成が参考になります。
質問13:同業他社との違いと応募先の選択理由
同業他社との違いは、他社を下げる回答にせず、調べた範囲の違いと自分が魅力を感じた理由を述べます。比較対象を何となく選ぶと、事業や職種の範囲が合わず、企業の特徴を正しく説明できません。同じ仕事を募集している企業の採用ページを読み、担当する顧客や仕事の進め方など、同じ項目で比べてください。そのうえで、希望する働き方との接点を示すことができます。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、JR東日本びゅうツーリズム&セールスのES回答では、訪問先で聞いた地域の人の言葉を起点に、地域の思いを旅行商品にする仕事への関心が述べられています。
実際に見聞きした場面と応募先の仕事のつながりが、企業へ関心を持った経緯を伝える手掛かりです。
質問14:入社後に取り組みたい仕事と将来像
入社後の希望は、職種名に加えて、どんな相手のどんな課題に取り組みたいかを答えます。営業職なら、顧客の話を聞く段階に関心があるのか、提案内容を考える段階に関心があるのかまで具体化してください。将来像を聞かれた際も、役職名だけでは仕事のイメージが伝わりません。入社後に学びたい業務と、経験を積んで担いたい仕事をつなげると、成長の方向を説明できます。
希望以外の配属には、希望の理由と学ぶ姿勢を答えてください。担当業務を理解し、希望する仕事とのつながりを考えたい、と返答できます。勤務地に制約がある場合は、可能な範囲を正確に伝える姿勢が必要です。
就活状況・社会への関心に関する質問の答え方
就活状況は応募先の共通点から説明でき、例えば複数の業界へ応募している場合も、顧客への提案や利用者との対話など、共通する仕事の特徴を挙げると、企業を選ぶ理由が伝わります。話を合わせるために事実を変える必要はありません。ニュースの質問では、出来事の説明に関心を持った理由と意見を添えてください。どちらも判断の背景を答える質問です。
質問15・16:就活の軸と他社の選考状況
就活の軸は、企業を選ぶときの基準を経験に結び付けて答えます。「成長できる環境」なら、何を身に付けたいのか、どんな業務で学びたいのかまで具体化してください。人に教えてもらう環境だけを想定しているのか、自分で試して改善できる環境を求めているのかでは、企業を選ぶ基準が変わります。複数の希望がある場合は、応募先を比べたときに実際に優先した条件から話せます。
基準の候補が抽象的な言葉にとどまる場合は、経験から就活の軸を作る方法が参考です。
他社の選考状況は、応募している業界や職種、進んでいる段階を事実に沿って答えます。第一志望と決めていない企業へ、決めていると偽る必要はありません。判断に必要な情報と、その企業に魅力を感じている理由を述べると、現時点の考えを伝えられます。
選考状況の返答は応募先の組み合わせで迷いやすいため、状況別の回答例が参考になります。
質問17:最近気になるニュースと自分の意見
ニュースの質問には、出来事の概要、関心を持った理由、自分の意見を答えます。見出しだけ読んだ話題では、背景を聞かれた際に説明できません。企業や官公庁の発表などで内容と発表日を確かめ、報道で述べられた事実と自分の意見を区別してください。例えば、店舗の省人化が気になるなら、使いやすさや困ったときの案内に注目すると、利用者として感じた課題を具体的に述べることができます。
古い回答例の出来事を、そのまま最近のニュースとして使わないでください。利点と気になった課題を自分の言葉で述べる回答です。題材探しで迷う場合は、ニュースを選ぶ基準が参考になります。
面接の冒頭・締めに関する質問の役割
自己紹介、自己PR、逆質問は、会話の中で求められる役割が違います。自己紹介は話題の入口、自己PRは強みの根拠、逆質問は仕事や企業について理解を補う場面です。例えば、自己紹介の依頼に長い志望動機を返すと、求められた内容から離れてしまいます。ここでは質問一覧の中での違いに絞り、答え始める際に必要な情報を示します。時間の指定がある場合は、その条件に合わせて内容を選んでください。
質問18:自己紹介で示す所属と会話の入口
自己紹介は、所属と氏名を伝え、学業や活動の中から後の会話につながる話題を選ぶ返答です。履歴書の内容を最初から読み上げる必要はありません。例えば、地域経済を学んでいる学生なら、ゼミで調べている対象を添えると、学業について質問する入口になります。話題を詰め込みすぎず、その後に詳しく聞かれても説明できる経験を選んでください。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、楽天グループの面接レポートには「自己紹介をお願いします」という設問があり、専攻と部活動での役割を述べた回答が掲載されています。
質問19:自己PRで示す強みと行動の根拠
自己PRは、仕事でも発揮したい強みと、その根拠になる経験を答える内容です。ガクチカと同じ経験でも、自己PRでは強みが表れた行動を中心に話してください。例えば、活動紹介を短くし、相手の反応を見て説明を変えた場面を詳しくすると、伝え方を工夫する力に焦点を合わせることができます。根拠となる場面まで話せる強みに絞る形です。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、花王のES回答では、責任感と主体性を、サークルでのパンフレット制作や継続的な情報発信などの行動で説明しています。
質問20:逆質問で補う仕事への理解
逆質問は、入社後の仕事を理解するために、公開情報や面接中の説明だけでは分からなかった点を尋ねる場面です。既に説明された内容を繰り返さないよう、どこまで理解できたかを示してから質問してください。例えば、顧客への提案に関する話を聞いた後なら、若手社員がどの段階から担当するのかを尋ねると、仕事の進め方を具体的に知ることができます。準備した質問を必ず消化する必要はありません。
疑問が解消した場合は、その旨と理解が深まった内容を伝えられます。条件面も、募集要項を読んだうえで残った疑問なら確認の対象です。
実物ESから広げる追加質問の一覧
実物ESに「相手に働きかけた」と書かれていれば、例えば相談相手を選んだ理由や、反応に合わせて変えた行動に注目すると、文章に書かれていない判断を尋ねる追加質問が作れます。引用した経験は実際の学生の回答で、追加質問はこの記事で作成した想定です。企業が同じ質問をするとの意味ではありません。自分の経験でも、相手の反応を受けて考えた内容を言葉にしてください。
サイバーエージェントの課題解決経験からの追加質問
課題解決経験では、働きかけがうまくいかなかった後に別の相手へ相談したのか、伝え方を変えたのかに注目すると、結果に至るまでの判断を確かめる質問を考えることができます。例えば、メールから対面交渉へ切り替えた経験なら、方法を変えた理由と、相手へ伝えた内容が質問の候補です。成功した結果だけを覚える準備では、この違いを説明できません。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、サイバーエージェントのES回答では、海外で日本語の会話機会を作るために学校へメールした後、「しかし、全て無回答だった。そこで、対面での交渉をネットで模索し、文化発信イベントに参加した。」と記されています。
自分の経験でも、反応がなかった後に行動を選び直した理由を振り返ると、当時の判断に戻って回答できます。
三井住友銀行の設問からの質問の切り替え
同じ経験でも、設問が変わると答えの中心も変わります。協力の経験を聞かれたら相手との関わり、挑戦を聞かれたら初めて取り組んだ行動を中心に据えてください。例えば、学園祭の案内改善を題材にする場合、仲間との分担を詳しく話す回答と、未経験の案内方法を提案した理由を話す回答では、使う事実の順番が違います。経験そのものを作り替えず、問われた内容に合う場面を選ぶ練習です。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、三井住友銀行のESには「プロフェッショナル」「チームワーク」「挑戦」の発揮事例を求める設問があり、取り組みやエピソードの重複を認める注記があります。
公開情報から作る練習用の追加質問を、経験の着眼点と対応させると次のように使い分けられます。
| 着眼点 | 練習用の追加質問 |
| 行動の切り替え | 別の方法へ変えた理由は何ですか |
| 相手の選択 | なぜその相手に相談したのですか |
| 協力の過程 | 意見が違う相手とどう分担しましたか |
| 挑戦の内容 | 初めて試した部分はどこですか |
面接レポートとの照合で補う質問一覧の空欄
面接レポートは、質問一覧にない企業や職種ならではの問いを探す手掛かりです。質問文と回答の両方を読むと、企業の情報を答えるのか、経験を踏まえて意見を述べるのかを区別できます。例えば、建築に関わる面接で駅の課題を問われた場合は、志望理由に加えて、普段どんな視点で建物を見ているかも言葉にする必要があります。掲載された質問は個別の記録として読み、自分が受ける面接の確定事項にはしないでください。
JR東日本建築設計の設問と職種に結び付く視点
職種に関する質問では、専門用語を並べるより、見た場面と考えた改善案をつなげると回答が具体的です。街や店舗を利用した際の小さな疑問も、その仕事に関わる立場から考え直す材料になります。例えば、駅の休憩場所について話すなら、誰が困っているのか、設置場所で動線を妨げないかまで考えると、提案を説明する範囲が広がります。観察した事実と、自分が提案したい案は分けて話してください。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、JR東日本建築設計の面接レポートには、都市部の駅の課題と改善案を問う設問があり、「改札周りに一息つけるゆとりがあると良いと思います。」という回答が掲載されています。
この回答には、家具制作の経験を踏まえ、ベンチなどを設計したいという考えも続きます。学業と入社後の仕事をつなぐ参考例です。
答えが浮かばない質問への返答と練習の順序
答えが浮かばないときは、考える時間が必要なのか、質問の意味が曖昧なのか、知識がないのかを分けて対応します。質問の意図を取り違えたまま長く話すと、伝えたい経験があっても設問への答えになりません。例えば、経験の範囲が分からなければ、学業以外の活動も含めてよいか尋ねると、答える範囲を確かめられます。知識がない場合はその旨を伝え、理解している部分があれば区別して返答してください。
迷う場合は、「少し考える時間をいただけますか」「○○という意味でよろしいですか」と切り出せます。面接の段階を問わず、同じ経験を別の角度から聞かれる想定で、提出したESと前回の回答を振り返ってください。
質問一覧から口頭練習へつなぐ流れは、次の図で確認できます。
| 質問を選択 | ▶ | 経験・理由をメモ | ▶ | 声に出して回答 | ▶ | 追加質問で補足 |
暗記よりも、答えの冒頭と経験を思い出す練習が役立ちます。緊張で答えにくくなる場面には、質問別の対応方法が参考です。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
この記事で示した「行動を変えた理由」や「相手を選んだ理由」に答えられない場合は、経験の説明に必要な背景が抜けている可能性があります。キャリアアドバイザーとの面談では、提出したESと答えに詰まった質問を共有すると、補足すべき経験を一緒に言葉にできます。
まとめ
面接でよく聞かれる質問への準備の出発点は、質問ごとに答えの中心を決める作業です。経験には自分の行動と判断、人柄には具体的な場面、志望理由には応募先の仕事との接点を添えると、言葉だけの自己評価から一歩進んだ回答ができます。例えば、学園祭での改善経験も、役割を聞かれたら周囲への働きかけ、失敗を聞かれたら見直した行動、強みを聞かれたら工夫の根拠を中心に話すと、事実を変えずに質問へ答えられます。実物ESや面接レポートは、表現を写すためではなく、どんな情報が回答に必要かを確かめる参考です。
一覧で答えにくかった質問には、足りない経験や理由をメモしてください。声に出した回答へ追加質問を重ねると、本番の会話で補足すべき内容まで準備できます。完成した例文を覚えるより、自分が実際に見聞きし、考えて動いた経験を説明できる状態を目指してください。

この記事の監修者三好 勝利(キャリアアドバイザー)
新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。









