ガクチカの書き方を解説!具体例もあり!
就活生や今大学生でこれから就活を控えていたり、インターンシップに応募を考えている方は履歴書やES、もしくは面接などで「ガクチカ」を書く機会や、話す機会が多いのではないでしょうか?
「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」の略なのですが、実はこのガクチカの書き方次第で選考に通るか、面接に受かるか、内定が出るかどうかに大きく関わってきます。
多くの就活生はどう書けばいいのかという書き方に関して学ばずに感覚で書いてしまうことが多いのですが、ポイントを抑えられていないとどんなにいいエピソード、能力、スキルを持っていても選考の時点で落とされてしまい、そもそも土俵に上がることすらできないかもしれません。
なので本記事では具体的にガクチカの書き方を解説していくので参考にして、合格や内定などの少しでも近づいてみるようにしましょう。
1.ガクチカが聞かれる意図は?
ではまずなぜガクチカがどの選考でも問われるのでしょうか?
よく就活生の中には「ガクチカなんて所詮大学時代に頑張ったことで、将来のこととは関係のないこと」だと行って真剣に考えない人がいますが、実は非常に大切なことなのです。
というのもその人に思考や考え方、特徴や価値観は意外と過去の自分の経験から形成されていたり、過去の自分と一貫していることが多いからです。
つまりガクチカはその人の能力やや価値観、考え方を理解するのに適した材料なのです。そのことを前提にして、ガクチカで企業は何を知りたいのかという相手の意図を確認しておきましょう。すると相手の知りたいポイントに合わせたガクチカを書くことができます。
では具体的に下記で紹介していきます。
1-1.入社後に活躍できるかどうかを知るため
まずガクチカを企業が聞く理由としてその人が入社後に活躍できる人材かどうかを確認するためということが挙げられます。
例えば筆者の場合は
「高校時代ラグビーで関東大会に進んだ」というエピソードがあります。
関東大会にいくまでに色々な問題に直面し、困難なことがあった一方でそれをどうやったら解決できるか、どうやったら強くなれるのか?という考え方やそこで持っていた価値観が大切になるのでそこを重点的に書きます。
なぜなら仕事では自分が直面したことのないような問題や答えのない問題などたくさんの困難に直面します。
そこで何か問題や困難の解決のためにに取り組んだ経験があり、その方法を言語化できている人は同じように社会人になった際に問題に直面した時にそれを解決できることがわかるからです。それが面接官や企業に伝えることができると相手は入社後に活躍できるイメージを想像することができます。
1-2.文化や考え方がマッチしているかどうかを知るため
企業にはそれぞれの考え方や方向性、人の雰囲気、文化などがあります。そもそも問題としてそれがマッチしていないとすぐに辞められてしまったり、モチベーションを高く持ってもらうことができないのです。
就活生や大学生が過去にどんなバックグラウンドを持っていてそのことに対してどのように考えているのかをエピソードを通して知ることで「この人はうちの企業の文化や風習、人にあっているのか?」ということ測っています。
1-3.失敗を改善できる人材かどうかを知るため
社会人として大切なスキルの一つとしてPDCA(計画、行動、反省、行動)が挙げられます。
特に変化の激しい今の時代はこれまでやってきたやり方では全く通用しなくなってしまうということがいつでも起こり得ます。
例えば営業をしていて今まであれば「この商品は〜という観点からお勧めできます!」というトークがよかったのに1ヶ月後には全く通用しないなんてこともあります。
必要なことは自分がうまくいかない原因を分析して、改善することです。過去の経験をガクチカを通して知って問題に対してどういう姿勢で臨み、どんな取り組みをしたのかを知ることで、社会に出た後もPDCAが回せる人かどうかを見ています。
2.ガクチカのためのエピソードの探し方
では具体的にどうやってガクチカのためのエピソードを見つけていったらいいのでしょうか?実は多くの就活生はすごくいいエピソードを持っているけれどもなかなかそれが見つけられずに苦労することがあります。
なので本項ではガクチカの見つけ方に関して紹介していきます。
2-1.キーワードからエピソードを探す
まずキーワードからエピソードを当てはめていくというやり方があります。
だいたい人の特徴や強みを表すキーワードは限られています。
例えば「粘り強い」「常にポジティブ」「論理的思考」などが一例としてあります。
グーグルなどで人の特徴や強みのキーワードを調べて行ってそれを裏付けられるようなエピソードがあるかどうかを考えていきます。
ありそうであればチェックをつけるなり、簡単にエピソードを書いていくことで様々なキーワードで自分のことが伝えられるガクチカを見つけることができます。これは次で紹介一般的なやり方とは逆のやり方になります。
2-2.経験から深掘りする
次に紹介するやり方は具体的な自分が何かに真剣に取り組んだ経験やエピソードを挙げていき、その時に自分が何を考えていて、どんな困難に直面して、どんな行動をとってということを深掘りしていくやり方があります。
もし筆者の場合であれば「高校時代ラグビーで関東大会に進んだ」というエピソードに対して、「なぜ関東大会にいくことができたのか?」「関東大会にいく過程で直面した問題はどんなものがあったか?」「問題に対して自分がとった行動は何か?」という質問をしていくことでより深いガクチカになります。
なので2つ目の方法としては自分の経験をベースに深掘りをしていくということです。
2-3.友人や家族に尋ねる
上記の2つの方法を試してもまだ見つからないという場合は自分の近くにいたであろう友人や家族に尋ねることが効果的です。
聞き方としては「今就活で自分の特徴や強みを紹介するためのエピソードを集めているんだけど、何か私に対して思い出として残っているエピソードとかない?」みたいな形でしっかりと目的を先に伝えておくことで自分が欲しいような回答をもらえることができます。
この方法のいいところは自分では気づかなかった自分に気が付けるということと、忘れていたようなエピソードが出てくる可能性があるという点です。
もしすでにガクチカ用のエピソードがあったとしても新しい自分を発見するためにやってみるといいかもしれません。
3.具体的なガクチカの書き方は?
では具体的にはどのようにガクチカを書いていったらいいのでしょうか?
せっかくいいエピソードがあったとしても書き方が残念だとそもそも面接官や企業の人に読んでもらうことができませんので非常にもったいないです。
なので本項ではしっかりとまずは見てもらい、自分の魅力を伝えられるようなガクチカの書き方を紹介していきます。
3-1.結論から述べる
まずは結論から述べる必要があります。
これはガクチカだけに限らず何でもそうです。結論から書くことでこの文章は何について書いてあるのかを相手にわかってもらうということと、この文章は魅力的なことが書いてあり、読む価値がありますよということを伝える効果があります。
例えば・・・「私はチームをまとめる能力があります」とまずは書くことでこの人はチームをまとめる力があるんだなと伝え、もしリーダーとしての素質のある人材を求めている会社の人事には刺さる内容になるでしょう。
3-2.具体的に何をしたのか
次にその自分の特徴を裏付けるようなエピソードを述べることが必要です。
具体的に何をしたのか、どんな結果になったのか、を書くことで「その特徴はどんな時に発揮できるのか、本当にその能力を持っているのか」という根拠づけができます。
例えば「高校時代に主将としてラグビーでもともと素人集団で気持ちもバラバラだったチームをまとめ上げ関東大会に進むことができました」とどんなことをしたのか、どんなことがあったのかを書いていきます。
3-3.どんな状況に置かれていたのか、困難だったこと
その過程の中で起こった困難だったこと、もともとの状況などを書くことで仕事に必要な「現状の問題を解決する力」を伝えることができます。
例えば
「もともと素人の集団でかつ進学校だったこともあり、チームの一人一人の気持ちはバラバラでほとんどの人は中途半端な気持ちで部活をやっていました。なので初めはどんな高校と対戦しても50点差以上つけられて負けるようなチームでした」
と直面していた状況や問題を具体的に数字を交えながら説明するとイメージが湧いてわかりやすいガクチカとなります。
3-4.対策案、どんな行動をしたのか
その現状や問題に対して自分がどんなことをしたのかという対策やそれに対してとった行動を書くことで社会人になってたくさんの問題が起こった時に自分の力で考えて対処できる人材であるということを証明することができます。
例えば先ほどの例の続きであれば
「まず皆がなぜラグビーを始めたのか?」という経緯から「どんな目的を持っているのか?」というところまで「一人一人と対面で話し合って、価値観のすり合わせや、目的地の確認をしていきました」とどんなことを考えて、具体的にどんな行動をしてその問題に対処したのかということ紹介します。
3-5.どんな成果が出たのか
その結果どんな成果が出たのか、どんな変化が起こったのかということを書きます。
例えば「すると少しづつ私のことを信頼してくれるようになり、最終的には皆で『全国大会に出場する』という目標に向かいって部活を進めることができました。最後の試合で全国大会の夢は叶いませんでしたが、関東大会に主将として出場することができました」このようにどんな成果が出たのかの紹介をしていきます。
3-6.今後どんな活躍ができそうか
その経験から今後どのように自分の能力が社会に出た時、もしくはその志望している会社でどんな活躍ができそうか、という今後の話を書くことで自分が今ここにいる理由や自分を採用したらどんな貢献ができるのかを伝えることができます。
例えば
「ラグビーの主将としてチームをまとめた経験から今後も一人一人にしっかりと耳を傾けて認識や目的地を共有しチームとして目標に向かって業務を進めることができるマネジメントをすることができます」と未来軸で書く必要があります。
4.ガクチカの書き方のポイント
ではここからはガクチカを書く際の書き方のポイントを簡単にまとめていきたいと思います。
しっかりとポイントを押さえておくことで効果的に自分の魅力を伝えることができますので、しっかりと理解をしておくことが内定に近づく道となります。
4-1.結論から伝える
まず必ずやるべきことは結論から書いておくということです。
その後の構成は流れなどもあるので自在に変えてもいいのですが、結論からかけていないガクチカは誰からも読んでもらうことができません。なので常に結論から書くことをポイントとして押さえておきましょう。
4-2.具体的なエピソードを紹介する
次にガクチカを書く際に聞かれ方として「あなたの強みや特徴を教えてください」と変化球でくる場合もあります。
その際に就活生の中にはすごく抽象的な話だけ(例えば私には〜という強みがあります)書いて、具体的なエピソードや体験談を書かない方もいます。
それでは相手にイメージを掴んでもらうことができないでしょうし、かつその根拠がないので魅力的なガクチカにはなりません。
なのでできるだけ具体的に相手に読んでいて脳内でその状況が再生されるような文書を書くことが記憶に残りやすいガクチカになります。
4-3.数値が使えれば使う
もし可能であればガクチカを書く際に数字を効果的に使えるといいです。
というのも例えば「私がアルバイト長になってから売り上げがすごく伸びました」と書かれているのと「私がアルバイト長になってから売り上げが2倍になりました」と書かれているのでは後者の方が相手がイメージしやすく、客観的に判断できるのでいいです。
もちろん全てが数値に落とし込めるわけではないですが、使えそうなものは使い、客観的に実績や過程を示すことは大切なことです。
4-4.企業が求めているものを考えて書く
ガクチカの書き方でもっとも大切なことは企業が求めていることを書くということです。
例えばの話をすると企業のフェーズや状況よっては「行動が考えよりも先行できる学生を欲している」場合もあれば「まずはじっくり考えて冷静に計画を練れる学生を欲している」場合もあります。
もちろん自分の色を出すことが前提で、かつ嘘を書かないことが必要ですが自分のエピソードによって企業に刺さる見せ方を変えることはできます。
なので可能であればOB・OG訪問を先にしてその企業が欲している人材の像や、活躍している人の特徴、もしくは中途採用しているのであればその条件項目などにしっかりと目を通して「どんな人材を欲しているのか?」を考えた上でガクチカを書くことが大切です。
OB訪問に関しての記事↓
まとめ ガクチカをしっかりと書いて内定に近づこう!
いかがだったでしょうか?「どうやってガクチカを見つければいいのか」「ガクチカの書き方がわからない」と感じていた学生は見つける方法や書く方法が明確になったのではないでしょうか?
ガクチカをしっかりと書くことはまず選考を突破するという意味でも、自分の特徴やこれまでやってきたことをまとめてしっかりと理解するという意味でも大切な作業になってきます。
どんなに素晴らしい能力や、考え方、人格を持っていてもそれが正確に熱を持って伝えられなければ意味がありません。まずは型に沿って書いていくことが大切です。
なので本記事で紹介した書き方を押さえて自分の行きたい企業から内定や選考の合格がもらえるように努力をしていきましょう。ではみなさんの就活がうまくいくことを願っております。
ガクチカの書き方についてはこちらでも紹介しています。