
【最近気になるニュース】を探すには?手軽に無理なく見つける方法を解説
2023年4月27日更新
はじめに
「最近気になるニュースはどう回答すればいい?」
「最近気になるニュースをすぐ見つけるためにはどうすればいい?」
このような悩みを抱えていませんか?
最近気になるニュースは時事問題として出題される内容の1つです。
とはいえ、長所や短所、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などのように頻出する質問ではありません。
ただ、どのような質問であっても自己PRにつなげられなければ、せっかくのアピールの機会を逃していることになります。
そのためには、面接官の質問意図を理解することが必須です。
そこで今回は
・企業の人事が就活生に最近気になるニュースを聞く理由
・最近気になるニュースの回答でのNG事項
・質問への回答方法
・気になるニュースの情報の集め方
以上の4点について、スマートフォンで手軽に情報を入手できるサービスも交えながら解説します。
日常生活に無理なくニュース情報を取り入れることで、たとえ時事問題対策に時間を取れなくても面接までに間に合うはずです。
すぐに記事の内容を実践し、あなたの面接対策を盤石なものにしましょう。
「最近気になるニュースは何ですか?」は時事問題のうちの1つ
面接でよく聞かれる質問に時事問題があります。
時事問題の質問例として、以下のとおりです。
- 「最近気になるニュースは何ですか?」
- 「〇〇のニュースについてどう考えますか?」
- 「この業界に関するニュースで関心を持ったものはありますか?」
- 「最近読んだ本は何ですか?」
最近気になるニュースで問われる質問は、面接において最頻出の質問項目ではありません。
ちなみに最頻出の質問は、長所・短所、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などです。
しかし、企業の人事が面接で聞く質問はすべて評価の対象です。
どの質問においても、質問意図を把握して自己PRにつなげなければなりません。
企業の人事が就活生に最近気になるニュースについて質問する4つの理由
企業の人事が就活生に、最近気になるニュースについて質問するのはなぜなのでしょうか?
最近気になるニュースを質問する理由は、以下の4つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
①情報収集能力があるかを確認するため
学生が社会に対して興味・関心を持っているかを確認することで、企業の人事はあなたの情報収集能力を見極めています。
情報社会において、素早く有益な情報を得ることは必要不可欠です。
ニュースでは日々新しい内容が伝えられるため、あなたが普段から敏感に情報を取得しようとしているかを回答内容から把握できます。
また、情報収集はニュースに流れる情報だけではありません。
社会人になれば、社内で扱う情報も大事な情報の1つです。
入社してから社内で先輩方から多くのことを学ぶでしょう。
最近気になるニュースの回答内容は、広範な情報から限定された情報まで適切に扱える人材であるかの判断材料となっています。
②社会問題に目を向けているかを確認するため
学生時代は自分のことだけを考えていても、周りの大人が助けてくれることもあったでしょう。
しかし、社会に出ればすべてが自己責任です。
そのため、社会問題を他人事のように捉えていては、社会人として通用しません。
社会に対する責任感が弱ければ、自社で起こった問題に対しても同様の行動を取ると捉えられるかもしれません。
社会問題に対して自分事のように興味・関心を持ち、社会性を身につけている人かどうかをあなたの回答内容から判断しています。
業務を遂行する上で、問題意識を持って解決策を講じる。
強い責任感を持って業務を行える人こそ、企業の求める人材となるはずです。
③価値観や感性を確認するため
数あるニュースの中でどの内容を選択し、どのような捉え方をするかは人それぞれです。
ニュースに対する考え・行動は、あなたの個性を表します。
最近気になるニュースに対しての考え方を知ることで、企業の人事はあなたの物事の考え方を把握しようとしています。
また、あなたの個性を知ることで、入社後のミスマッチも防げるでしょう。
そのため、世間で注目されているニュースであっても、あなたが興味のないニュースを選択することはおすすめできません。
最近気になるニュースの質問を通して、正直な意見を伝えて、しっかり自己PRにつなげていきましょう。
④常識ある人物かを確認するため
時事問題においては、最近のニュースの内容を把握しているかどうかで、企業の人事はあなたに一般常識があるかを判断しています。
世の中の流れに興味・関心を示すことで、一般社会で当たり前とされている感覚を養うことができます。
物事の道理を理解し、分別をわきまえて行動することは、社会人にとって必要不可欠です。
社会について知ろうとする意欲がコミュニケーション能力の高さを示すことにもつながるでしょう。
最近気になるニュースを質問されたらどうしようと悩むのではなく、あなたの自己PRに厚みを持たせる絶好の機会だと捉えましょう。
あなたの考え方・価値観・個性・社会問題に対する意識を回答内容からアピールしてください。
最近気になるニュースのテーマとなる内容例
企業の人事が就活生に最近気になるニュースについて質問する理由が分かりました。
ここからは、具体的にどのようなテーマを取り上げれば良いのか解説します。
そもそも最近気になるニュースの「最近」とは
そもそも、最近気になるニュースの「最近」とは、一体いつを指すのでしょうか?
最近といっても、人によって捉え方はさまざまです。
ここ数週間という方もいれば、ここ数か月・数年前を指す方もいるでしょう。
就活における最近気になるニュースでは、1年以内のニュースを指すといわれています。
そのため、2〜3年前のニュースを選択するのは控えた方が良いでしょう。
最近気になるニュースのキーワード(2022年時点)
2022年時点における最近気になるニュースのキーワードをみていきましょう。
最近気になるニュースでおすすめのジャンルは、以下のとおりです。
- 社会問題
- 経済問題
- 志望業界に関するニュース
志望業界によって、回答内容を変える点を意識してください。
なぜなら、志望動機と絡ませるほうが自己PRにつながるからです。
それぞれのジャンルのキーワードは、以下のとおりです。
経済 | 円安 キャッシュレス 電子マネー ブレグジット |
社会問題 | 人手不足 地方創生 少子高齢化 フードロス |
志望業界別 | フィンテック(銀行業界) インバウンド(旅行業界) |
ありきたりな回答ではなく、オリジナリティを出しましょう。
たとえ、同じキーワードを選択したとしても、回答内容の構成からアピールの仕方は変わってきます。
有名なニュースは社会問題のほうが無難な場合もありますが、誰でも話せる内容は面接官の印象に残りにくいかもしれません。
できる限り、周りの就活生が選択する可能性の低いニュースを取り上げることで、あなたオリジナルの回答ができるはずです。
最近気になるニュースで選んではいけない内容
最近気になるニュースにおいて、選んではいけない内容もあります。
以下の内容のニュースを選択することは避けるように心がけましょう。
宗教や思想に関する内容
厚生労働省が掲げる「公正な採用選考の基本」には、採用選考時に配慮すべき事項があります。
その中の本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握は、以下のような事項です。
- 宗教に関すること
- 支持政党に関すること
- 人生観、生活信条に関すること
- 尊敬する人物に関すること
- 思想に関すること
- 労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
- 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
本人の適正と能力に関係がない事項を応募用紙などに記載させたり、面接で尋ねたりすることは就職差別につながる恐れがあります。
企業の人事は、就職差別につながる内容を質問して評価できません。
よって、あなたも最近気になるニュースの回答に、上記を含む内容は避けたほうが良いでしょう。
事件やゴシップ記事などに関する内容
3面記事に該当する内容は避けてください。
3面記事とは、新聞における社会面に掲載された記事のことです。
通常、新聞の構成は、第1・2面に政治や経済など社会的影響力の強いニュースが掲載されます。
一方、強い社会的影響力のないニュースが掲載されているのは、第3面。
このような記事は、トップニュースではなく、人々の好奇心を誘う犯罪事件・事故・汚職・暴力・非行・男女の性関係記事などです。
芸能人のゴシップもこれに該当し、日常生活を逸脱した異常な内容の報道が多い傾向にあります。
事件やゴシップ記事などに関する内容を面接官が聞いて、情報感度・社会問題への意識が高いと感じる可能性は低いでしょう。
スポーツニュースに関する内容
面接でスポーツのニュースをされて困惑してしまう面接官もいます。
スポーツ業界を志望しているわけではないなら、スポーツのニュースに関しては避けるようにしましょう。
最近気になるニュースについて質問された場合の回答方法3ステップ
最近気になるニュースについて質問された場合の回答方法は、以下の3ステップを踏みましょう。
面接官とのコミュニケーションを意識して、焦らず落ち着いて回答してください。
①結論を述べる
「最近気になるニュースは〇〇です」
最初に結論を述べることで、説明の文章全体の中で何をいいたいのか相手に伝えられます。
また、可能な限り、応募企業に関連あるニュースを選択してください。
最初に結論を述べることの重要性は、就活の面接に限ったことではありません。
分かりやすく説明できる社会人は、結論から伝えることを基本としています。
②なぜ気になったのか理由を述べる
理由を伝えることで、面接官に対する説明に説得力が増します。
あなたの実体験を交えて話すと、具体性があってより伝わりやすくなるでしょう。
③ニュースに対する自分の考えを述べる
ニュースの内容だけ伝えたり、一般論や単なる感想のみを伝えたりするのはよくありません。
企業の人事は、ニュースの出来事の内容を知りたいわけではないからです。
志望動機や自己PRに絡ませる内容を選択して、一貫性を持たせることも重要となります。
そのためには、自己分析は欠かせません。
自分が入社後に活かせる点まで具体的に掘り下げて説明しましょう。
価値観や考え方から、あなたらしさを伝えられて自己PRへとつなげられるはずです。
具体的な回答例
具体的な解答例を二つあげるので、こちらを参考に質問への回答を考えてみてください。
具体例1
私が最近気になっているニュースは、アフターコロナに関する問題です。新型コロナウイルスは完全に収束したわけではありませんが、コロナ禍4年目となり、人々の対応の違いが表れていることに興味を持ちました。新型コロナウイルスの影響により、変化したものの1つにサブスクリプション事業の普及が挙げられます。現在、主にサービスが普及しているのは音楽・映画・漫画などです。しかし、アフターコロナではさらにこの勢いが加速していくと予想しています。例えば、美容院や飲食店などの事業にも応用できるかもしれません。常に変化する世界の流れをつかみ、顧客のニーズをいち早く見極められる人材となれるよう、多角的な視点を身につけて御社の経営に貢献したいです。
具体例2
私が最近気になっているニュースは、キャッシュレス決済の浸透です。私がキャッシュレス決済に興味を持った理由は、私自身、スマートフォンによる決済で買い物をすることがあり、支払いの手軽さ・ポイント還元率の高さなど、多くのメリットがあると感じているからです。一方で、高齢者の方には不親切な部分もまだまだあると感じています。スマートフォン講座などが地域で開催されたり、同居家族に尋ねたりできる方は良いですが、そうではない方への支援が行き届いていないように思います。キャッシュレス決済やセルフレジの導入は、人件費削減や人手不足解消になくてはならない技術ですが、進化したIT社会から取り残されて不遇な思いをする方が少なくなるよう、キャッシュレス決済のデメリットや現状にもしっかりと目を向けて広い視野で仕事をしていきたいと考えています。
面接官から好印象を得るために、興味のないニュースを選ぶのはよくありません。
回答に対して追加で質問されることもあるからです。
興味のないニュースを選択してしまうと、結果的に内容を深掘りできていない回答をしてしまうかもしれません。
追加質問に回答するためには、選択したニュースに対してきちんと自分の考えを持つことが重要です。
手軽に無理なく「最近気になるニュース」を見つける方法
時事問題の対策方法は、新聞・書籍・サイト・アプリ・テレビとさまざまです。
簡単に身につけられるものではなく、対策方法によっては時間がかかってしまうものもあるでしょう。
新聞購読が最も理想的ですが、定期購読できる就活生は多くありません。
普段からニュースを見ていない、または新聞購読をしていない就活生は意識的にニュースに触れる時間を作りましょう。
例えば、毎日10分はニュースアプリを確認する・友達とニュースの内容について話すなどです。
ここではスマートフォンで手軽に情報を入手できるサービスを紹介します。
手軽に無理のない方法を実践することで、あなたの日常生活にニュースを取り入れる習慣ができるはずです。
日経電子版アプリ
日経電子版アプリは、日本経済新聞の内容をアプリで手軽に入手できます。
新聞購読までできなくても、電子版なら隙間時間に気になるニュースをチェックできるでしょう。
電子版であっても朝刊・夕刊・映像記事などのすべてのコンテンツが利用可能です。
記事を読めば読むほどAIが学習して、あなたのおすすめ記事を一覧で表示。
キーワード登録機能や連載のフォロー機能も充実しており、重要な最新ニュースはプッシュ通知でお知らせしてくれます。
ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンラインの特徴は、幅広いテーマを取り上げている点です。
週刊ダイヤモンドの書籍版は、多くのビジネスパーソンが購読するビジネス週刊誌となります。
ただ、Web版では有料会員にならなければ、読めない記事もある点に注意しましょう。
NEWS PICKS(ニューズピックス)
NewsPicksは2022年4月時点で700万ダウンロードを突破しており、国内最大規模の経済ニュースを提供しています。
テーマ別のオリジナル記事や動画コンテンツもあり、それぞれの専門家などによるコメントや解説も充実。
さらに、ニュースに対するさまざまな世論も把握できるでしょう。
ニュースを読んで終わりではなく、その先まで考えられるように深い理解を促す構成となっています。
LINE NEWS(ラインニュース)
LINEは、日常生活の連絡手段としてほぼ毎日利用している方が多いでしょう。
LINEもニュースを提供しており、ホーム画面の下部のニュース欄から最近気になるニュースを確認できます。
フォロー機能に気になるキーワードを登録しておけば、最新情報を通知で受け取ることも可能。
日々使うツールだからこそ、抵抗なくあなたの日常生活にニュース情報を取り入れられるでしょう。
グノシー
グノシーは完全無料で利用でき、プッシュ通知をチェックすることで知りたいニュース・時事問題を確認できます。
エンタメやスポーツだけでなく、社会や経済といったジャンルも網羅している点を把握しておきましょう。
スマートニュース
スマートニュースは2019年10月末時点において、総ダウンロード数は5,000万以上となります。
2021年モバイルニュースアプリ市場動向調査でスマートニュースは、掲載媒体数・掲載記事数とも1位のニュースアプリでした。
政治・経済から趣味などの専門情報まで、完全無料・会員登録なしですぐにまとめて読める点が魅力です。
おわりに:最近気になるニュースを適切に回答して自己PRにつなげよう
就活に使えるテーマが見つかる可能性が高まるため、就活中はいつも以上にニュースに注目しておくべきです。
また、単に最近気になるニュースを見つけるだけでなく、そのニュースに対して自分の意見を持ちましょう。
情報感度の高さ・主体性の有無という点で、企業の人事から高い評価を得られ、ライバル学生に差をつけることができるでしょう。
最近気になるニュースに回答するときには、あなたの考え方・価値観・個性・社会問題に対する意識をアピールするチャンスです。
最近気になるニュースに対する回答から、しっかりとアピールすることであなたに合った企業に出会えるでしょう。