
将来なくなる仕事/職業ランキング!なくならない仕事/職業も紹介
2023年9月17日更新
はじめに
就活生にとって、安定した仕事/職業に就くことが重要です。10年後、20年後になくなってしまうような仕事/職業についてしまうと、リストラに合う可能性が高く危険です。近年では、AI化が進んでいるため、人からロボットへ変わる仕事/職業が増えてきています。
どんな仕事/職業がなくなり、逆になくならない仕事/職業は何か紹介するので見ていきましょう。企業選びをするときは、その職業が未来でも続いているか、ということにも注目しましょう。
将来なくなる仕事/職業ランキング10
将来なくなる可能性の高い仕事/職業は以下の通りです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1位:電車運転士
将来なくなる仕事/職業ランキング1位は、電車運転士です。
ATO(自動列車運転装置)という電車を自動で運転する装置が既に使用されていることもあり、将来なくなる仕事/職業の可能性が高いです。非常事態に備えて、完全無人になるかは未定ですが、常備している人数は少なくなっています。
現在は2人の運転士によるツーマン運転から、ワンマン運転、ドライバーレス運転へと変わってきていることが多いです。
「東京のゆりかもめ」、「日暮里・舎人ライナー」、「大阪のニュートラム」、「神戸のポートライナー・六甲ライナー」などは完全ドライバーレス運転となっています。ATO(自動列車運転装置)の制度がさらに上がっていくと、将来なくなる可能性も高くなります。
2位:事務員
将来なくなる仕事/職業ランキング2位は、事務員です。
一般的な事務員は、データの入力・管理、処理、といったデスクワークを中心に行っています。作業内容としては、誰でも行えるほど簡単で、主にパソコンを使用して行います。このような作業は、AIが最も得意としている単純作業です。
入力・管理・処理などは、人が行うよりも機械が行ったほうが、ミスが少なく正確です。また作業スピードも機械が行った方が圧倒的に早く、人件費の削減になるので、将来なくなる可能性が非常に高いです。
人の手で書面に書いていた作業も、今ではデジタル化され機械で行うようになっています。この流れをたどれば、自ずと事務員の仕事/職業もなくなってしまうことが予想されます。
3位:路線バス運転手
将来なくなる仕事/職業ランキング3位は、路線バス運転手です。
自動車の自動運転技術は、レベル1~5に分けることができますが、現在は「一定の条件のもとでシステムにすべての操作を任せられる状態」であるレベル3まで来ています。レベル5では、完全自動運転が可能となるので、あとわずかです。
自動車メーカーのホンダで働いている研究者は、早ければ2030年ごろに実用化する、とも言われるほど技術が進んでいます。
ある一定の区間を巡回するだけのバスは、自動運転でも対応できるので、将来なくなる可能性の高い仕事/職業です。
4位:プログラマー
将来なくなる仕事/職業ランキング4位は、プログラマーです。
近年では、日本で開発を委託するのではなく、海外の安いエンジンに委託する「オフショア開発」が発展しています。日本のプログラマーの需要が低下していることもあり、なくなる可能性の高い仕事/職業です。
また本来、人が行っていた開発も、AIに代用して行うことができます。AIが開発するほうが、最適化された制度の高い設計ができるので、人の技術が負けてしまいます。
現状は、人手不足で需要のある仕事/職業だと言われていますが、将来的に見ればなくなる仕事/職業です。プログラマーを考えている人は、現在だけでなく未来まで見越して考えましょう。
5位:スーパー・コンビニ店員
将来なくなる仕事/職業ランキング5位は、スーパー・コンビニ店員です。
多くのスーパーやコンビニで、レジの自動化が進んでいます。セルフレジを体験している人も多いので、実感していると思います。またコンビニでは無人店舗も既に実施されており、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」や「Amazon Go」がその事例です。
レジや品出しは単純な作業であるため、AIでも代用することが可能です。従業員がすべていなくなるわけではありませんが、数が減る可能性は非常に高いと思います。
近年では、インターネット通販を利用する人が増えていることもあり、店舗数自体も少なくなっていきます。コンビニ業界では、店舗数を増やす取り組みから、1店舗あたりの売上を増やす取り組みにシフトするなど、利用者を減らさない取り組みをしているところが多いです。
6位:警備員
将来なくなる仕事/職業ランキング6位は、警備員です。
近年では、防犯カメラやセンサー技術が向上しているため、警備員がいなくても24時間365日監視できるようになりました。カメラを使用するほうが、映像を記録することができ、広範囲を見渡すことができるため優秀です。
また人の目では見えないものでも、センサーを使えば、熱や振動から動きをキャッチすることができます。
また、一定のルートを巡回するAI警備ロボットも開発されているため、将来なくなる可能性の高い仕事/職業です。ロボットのほうが、人間よりも精度が高いので、働き手も減ってしまいます。
7位:タクシー運転手
将来なくなる仕事/職業ランキング7位は、タクシー運転手です。
路線バス運転手と同様に、自動車の自動運転技術が高まれば、将来なくなる仕事/職業のひとつになります。バスとは違い、一つのルートを巡回せず、乗客を探さなければいけない分、技術が難しいです。
しかし、法整備が整ってAIによる自動運転技術が上がっていけば、将来なくなる可能性の高い仕事/職業です。
8位:銀行員
将来なくなる仕事/職業ランキング8位は、銀行員です。
AIによるフィンテック化やキャッシュレス化が現在進んでいるため、銀行員が行う仕事/職業も減っているのが現状です。特にフィンテック化が進めば、インターネットで作業が完結することが多いため、AIに代用できるようになります。
膨大なデータであってもAIであれば、短時間で正確に作業をこなせるので、人の手で行うよりもメリットが多いです。そのため、将来なくなる可能性の高い仕事/職業です。
9位:受付係
将来なくなる仕事/職業ランキング9位は、受付係です。
受付係は単純な作業が多いため、ロボットで代用できます。特に飲食店関係やホテルの受付係は、既にタッチパネルなどでロボットに代用されているところが多いです。
機械による自動化を行うことで、深夜や早朝に勤務する人を減らすこともできますし、翻訳機能をつければ、海外からのニーズも増えるため、メリットが多いです。
またタッチ機能に加え、音声機能も充実していけば、受付係が行う仕事/職業のほとんどをロボットで代用することができるので、将来的に仕事/職業はありません。
10位:工場勤務
将来なくなる仕事/職業ランキングベスト10位は、工場勤務です。
工場勤務で働いている人は、毎日同じ工程を繰り返すことが多い作業であるため、ロボットで代用できます。とくに単純作業やルーティンの決まっている作業は、ロボットが得意としていることなので、代用されてしまいます。
ロボットのほうが、正確でスピードも速く、安全性の向上や不良品や異物混入の発見、検品や在庫管理などを自動化することで品質向上やコスト削減、などが実現できるようになるので、将来なくなる可能性の高い仕事/職業です。
将来なくなる仕事/職業の特徴
上記のような仕事/職業はなくなる可能性が高いですが、どのような特徴があるのか見ていきましょう。上記で紹介していなくても、これから紹介する特徴が重なっていれば、なくなる仕事/職業の可能性が高いです。
繰り返し行う単純作業
同じことを繰り返す単純な作業は、AIが得意とする作業です。例えば、工場勤務の人が行うような、袋に商品を入れる作業、壊れていないかチェックする作業などは、誰でもできる単純な作業であるため、ロボットに代用されてしまいます。
人が行うよりもミスがなく、スピードも速いのでロボットにはかないません。
機械による作業が多い
機械を使って行う作業は、なくなる可能性が高い仕事/職業です。人が機械を操作しなくても、機械にプログラミングすれば、自動で動くため、人が操作する必要性がなくなります。上記のランキングで紹介した、自動車関係の仕事/職業などが当てはまります。
容易な知識でこなせるもの
知識を必要とせず、誰でも簡単にできるような仕事/職業は機械に変わることが多いです。必要な知識量が少ない仕事/職業は、単純な作業や、繰り返し行う作業が多いため、ロボットで代用することができます。
スーパーやコンビニのレジや、受付係の仕事/職業などが当てはまります。
将来なくならない仕事/職業の特徴
将来なくなる仕事/職業を説明してきましたが、ロボットでは代用できない仕事/職業もたくさんあります。どのような特徴があるか見ていきましょう。
コミュニケーションが必要な仕事/職業
人とコミュニケーションを取る仕事/職業、人の気持ちを読み取る仕事/職業などは、ロボットでは代用できません。
ロボットは人の表情を見て、怒っている、笑っている、といった単純な感情は読み解くことができますが、なぜ怒っているのか、なぜ笑っているのかなど、複雑な人間の感情を理解する技術はありません。
そのため、人の気持ちに寄り添った仕事/職業は、いつまでもなくなることがありません。例えば、カウンセラーや教師、セラピストなどが当てはまります。
高い技術が必要とされる仕事/職業
高い技術やスキルを必要とする仕事/職業は、ロボットでは真似できません。いわゆる職人と言われている人たちが行っている仕事/職業は、将来なくなることがありません。
実際に自分で手に取り、肌で感じ、感覚で作業をするような仕事/職業は、マニュアルがないので、ロボットは覚えることができません。もちろんロボットに感覚を理解させることは不可能であるため、将来なくなることがありません。
注意すべきは、ロボットに代用できないですが、後を継ぐ人が見つからず、後世に残せない、といった事例はあります。
クリエイティブな仕事/職業
人の感性によって生み出されるクリエイティブな仕事/職業は、ロボットには真似できません。芸術性のあるものや、カタチで表現できないものは、人間ならではの特徴です。
クリエイティブな仕事/職業は、同じものを何度も作るのではなく、唯一無二の作品を作り出す仕事/職業です。そのため、将来なくなることはありません。
将来なくなる仕事/職業となくならない仕事/職業の一覧
野村総合研究所は、英オックスフォード大学のマイケルA.オズボーン准教授らと共同研究により、人工知能やロボットなどで代用される確率を算出しました。その結果、代用される可能性のある仕事/職業や、可能性の低い仕事/職業を導き出したため、その一覧をまとめました。
<将来なくなる仕事/職業>
一般事務員、受付係、医療事務員、駅務員、IC生産オペレーター、会計監査係員、カメラ組立工、CADオペレーター、給食調理人、銀行窓口係、こん包工、産業廃棄物収集運搬作業員、自動車塗装工、スーパー店員、製パン工、製本作業員、清涼飲料ルートセールス員、倉庫作業員、警備員、駐車場管理人、電気通信技術者、検針員、めっき工、列車清掃員、レジ係、ホテル客室係、ボイラーオペレーター、発電員、ビル清掃員、バイク便配達員、道路パトロール隊員、電車運転士、電子部品製造工、宝くじ販売人など |
<将来なくならない仕事/職業>
アートディレクター、アナウンサー、アロマセラピスト、バーテンダー、俳優、シナリオライター、犬訓練士、評論家、美術家、美容師、小学校教員、映画監督、フラワーデザイナー、小児科医、スタイリスト、保育士、フリーライター、経営コンサルタント、グラフィックデザイナー、作曲家、作詞家、外科医、ゲームクリエイター、芸能マネージャー、ソムリエ、料理研究家、漫画家、ミュージシャン、報道カメラマン、プロデューサー、テレビカメラマンなど |
まとめ
就活生にとっては、将来安定して働ける職業であるか、という点は重要なことです。同じ会社で長く働くためには、将来なくならない仕事/職業であるか、見極める必要があります。本記事で紹介した職業や、将来なくなる仕事/職業の特徴を覚えて、企業選びに活かしましょう。