
自己分析って結局何をすればいいの?3つのやり方まとめ!
はじめに
「就活で一番大切なのは自己分析」
キャリアセンターや先輩、就活エージェントから、このような話を聞いたことがある方は、多いのではないでしょうか?
確かに、”就活では自己分析が要”とはよく聞きますが、
「そもそも自己分析の正体について、いまいち分かっていない」
「なぜ自己分析が大切なのか、よく分からない」
という方も少なくないはず。
今回の記事では、自己分析の目的といった基本のところから、自己分析の3つのやり方、
・診断ツールを使って行う自己分析
・自分の原体験を書き出す自己分析
・社会人と行う自己分析(他己分析)
について、詳しく解説していきます。
最後には、自己分析に役立つ書籍も紹介していますので、専門家の意見を知りたいときは、こちらもぜひ参考にしてみてください。
それでは早速見ていきましょう!
1.自己分析の目的
そもそも、自己分析とは何なのでしょうか。
簡単に言うと、自分を知ること。
つまり、自分の過去の経験などから、
・自らが持っている能力
・自分の価値観
・自分の志向性
を、データに基づき客観的に分析することになります。
自分のことをきちんと理解していなければ、自分が就職したい業界や職種、何をしたいのかも分からないですよね。
「就活において、自己分析が一番大切」と言われる所以も、ここにあるのです。
もう少し細かく分けると、自己分析の目的は2つあります。
・企業選びの軸を作るため
・面接官に自分のことを伝えられるようになるため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1. 企業選びの軸を作るため
「どんな業界に入りたいのか」
「どんな職種に就きたいのか」
「どんな職場環境が理想なのか」
何千何万とある企業の中で、自分が入社できる企業はたった一つ。
つまり、星の数ほどもある企業から様々な条件を元に、自分の理想とする企業を絞り出さなければなりません。
そして、その”理想”は何から構成されているのか、自分とじっくり向き合い、落とし込んで考えてみる必要があるのです。
この“落とし込んでみる作業”が自己分析にあたり、それゆえ企業を選ぶため、はたまた選ぶための基準を作るためには、自己分析は欠かせません。
1-2. 面接官に自分のことを伝えられるようになるため
自分とじっくり向き合い、自分がどのような企業に入りたいのか、企業選びの軸が定まってきたら。
次に必要になってくるのは、ESや面接でアピールすること。
つまり、
「自分はなぜそのような企業を志望するのか」
「なぜそのような企業に向いているのか」
といった理由を明確に言語化し、面接官に伝えなければなりません。
せっかく自己分析を極めて、自分という人間が見えてきても、それが相手に正しく伝わらなければ、何も分かっていないのと一緒になってしまいますよね。
また、数え切れないほどの面接を経験している面接官に納得してもらい、選考に通るためには、筋の通った、理に適った理由が必要になります。
その理由というのは、自己分析をしてこなければ見えてきません。
自己分析をやっていたとしても、本質的なものでなければ、面接官は納得してくれません。
ですので、選考に通るためにも自分とじっくり向き合い、自己分析をし、筋の通った説明ができるようになっている必要があるのです。
この事実は、リクルートの就職活動意識調査「就職白書」にも掲載されています。
同調査によると、企業が採用にあたって重視している項目は
1位 人柄
2位 企業への熱意
3位 今後の可能性
とのこと。
つまり、その学生が「どのような人」で、「なぜその企業に入りたいのか」、「将来会社で活躍できそうか」という3つを、企業側が最も聞きたいということですよね。
この3つに上手く答えられるようにする為にも、自己分析は非常に大切になってくることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
2.診断ツールを使って行う自己分析
「エニアグラム」や「ストレングスファインダー」という言葉を聞いたことはありますか?
これらの自己分析専門ツールを通して、自分がどのような人間で、どのような嗜好性を有しているのか。
分析データに基づいた客観的な情報を得ることができます。
2-1. エニアグラム診断
エニアグラムとは、ギリシャ語で「9つの点を持った図」という意味。
全ての人間は9つの性格タイプに分けられる、という概念ですね。
全部で90問に及ぶ質問項目に答えると、自分がそのどれに当てはまるのか、調べることができます。
無料で受けられるので、比較的気軽にかつ正確に診断できるのも嬉しいポイントですね。
2-2.ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、資質や才能など、自分の「強み」にフォーカスして自己分析ができる診断です。
書籍として発売されていて、全国の書店で店頭に並んでいるほどの人気ぶりのようです。
ストレングスファインダーの良い点は、診断結果に基づき、向いている職種や次に起こすべき行動などをレポート形式でまとめてくれること。
そのため、診断結果はそのまま就活に活かすことができ、大変便利なツールとなっています。
約2,000円と値は張りますが、値段以上の価値がある、中身の濃い本質的な診断が可能です。
このようにデータに基づく診断は、質問項目に答えるだけで統計学に基づいた客観的な指標が手に入ります。
これらの診断だけで自己分析が完璧に完了するとは言いづらいですが、かなり参考になることは間違いありません。
ストレングスファインダー、エニアグラムについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!
3. 自分の原体験を書き出す自己分析
次に、ノートを使って、過去の経験を洗い出す方法です。
前述した通り、自己分析とは、
「過去の経験などから、自らが持つ能力・価値観・志向性を客観的に分析すること」です。
過去の経験や行動から、
・自分がどんな時にモチベーションが上がるのか、逆に下がるのか
・どういう特性の事象が得意なのか
を徹底的に調べてください。
モチベーショングラフやマインドマップを使って、まずはとにかくノートに書き出す方法をおすすめします。
3-1. モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、生まれてから現在までの自分の人生を振り返り、モチベーションが上がった時と下がった時を時系列で記録し、グラフ化したものです。
どんな時に自分のモチベーションが上がっているのか、逆に下がっているのか、その理由はなんなのかなどを振り返ることによって、何に興味があったり、どんな時に頑張れたのかが見えてきます。
モチベーショングラフを作成することによって、あなたの大事にしている価値観が浮き彫りになり、就活の軸を定めていく時の参考になるでしょう。
3-2. マインドマップ
マインドマップとは、過去に自分に起こった大きな出来事をノートの中央に記入し、それを中心として放射状に
・なぜ起こったのか
・そこから何を思ったのか
・結果どうなったか
などを書き加えて記入していき、過去の出来事を掘り下げていくといった自己分析の方法です。
さらに、そのような主観的事実に加えて、客観的な視点からの気づきを異なる色で書き加えていきます。
マインドマップの利点は、1つの出来事から放射状に書き加えることで、発展させて深掘りができることや、他の事象との関連性に気づきやすいところ、主観的事実と客観的事実を分けて考えていけることにあります。
どんな些細な気づきでも、それが大きな自己発見に繋がるかもしれません。
思いついたことは、まずは何でも記入してみましょう。
4. 社会人と行う自己分析(他己分析)
続いての方法は、他己分析です。
自分には見えていない部分を他者から評価されることによって、自らを客観視することができます。
自分のことを長く見てきた親しい友人や家族以外にも、今までの成果の妥当性などを評価してもらえるという意味で、就活エージェントなどを用いて社会人に分析してもらうことをおすすめします。
例えば、地方就活生向けの就活支援サービス「ジョーカツ」では、専属で経験豊富なキャリアアドバイザーがついて、あなたのことを客観的に分析してくれます。
「ジョーカツ以外にも、他にどんな就活エージェントがあるのか気になる!」
という方には、こちらの記事もどうぞ!
5.自己分析に関するよくある悩み
さて、ここまで自己分析の方法について紹介してきました。
ここからは、自己分析をしていく中で就活生が必ず頭を悩ませる問題について見ていきましょう。
5-1. 自己分析はどこまでやればいいの?
就活生が必ずといっていいほど悩む問題。
それは、「どこまで自己分析を進めるか、掘り下げるか」ということです。
周囲の友達が
「自己分析終わった!」
と豪語する中で、ともすれば
「分析すればするほど、一向に終わりが見えない・・・」
なんてことも。
こうなってしまう原因は、自己分析のゴールが明確化されていないからです。
前述の通り、自己分析の目的は
・企業選びの軸を作成すること
・面接官に自分のことを伝えられるようになること
この2つ。
これらが達成されるまでは、自己分析を続けていくべきです。
また、この目的が1度達成され、自己分析が終わったように思えたとしても、就職活動を進めていく中で変化があるかもしれません。
上記の目的を常に意識して、場合によっては分析結果を更新する必要があるということも忘れないでください。
5-2. 自己分析をしすぎて、余計わからなくなってしまったら?
これも、よくある話。
「キャリアセンターやエージェントに言われるがまま、自己分析を進めていたのに、何が何やら全くわからなくなってきてしまった」
こんな経験がある方も、結構いるのではないでしょうか?
このような場合は、いったん「自分」から離れて、もう少しマクロな視点で呼吸を整えてみると良いかもしれません。
具体的には、
・そもそもの働く意味
・仕事を通じて、こんな社会になったらいいなあと思うこと
これぐらい、ふわっとしたもので構いません。
突き詰めすぎると、余計にわからなくなってきてしまうものです。
就活の意味について、もう一度落とし込んでみることも大切です。
詳しい対処法については、こちらの記事内で紹介しています。
6.おすすめの自己分析本
最後におすすめの自己分析本を紹介します。
自己分析は自己流で進めていくと、さらに自分のことが分からなくなってしまうなんてことも。
不安な方は、以下の書籍に従って自己分析を進めてみてください。
6-1.内定力
まず最初は、光城悠人さん著書の「内定力」という本です。
就活への古臭いイメージを捨て、ゲームのように楽しく乗り切っていこうという趣旨のこの本。
8タイプに分けられる「キャラ」診断を通して、簡単に自己分析ができるだけでなく、大変なイメージのある就活が楽しく希望に満ちたものに激変します。
地元の友達や親世代の就活観に疑問や違和感を感じている学生さんが読めば、さらに大きな学びを得ることができるでしょう。
さらに、ジョーカツのスタートアップツアーに参加すると、内定力の著書である光城悠人さんから直接セミナーを受けることができます。
昨年参加した先輩たちからは、
「企業との交流以外にも、このセミナーへの参加価値が非常に大きかった。」「就活に対する価値観が一変し、不安だった就活が一気に楽しみになった!」と大好評を頂きました。
内定力と合わせてこのセミナーに参加すれば、自己分析を進められるだけでなく、就活への価値観が180度変わること間違いなしです。
6-2.メモの魔力
続いて、株式会社SHOWROOMの前田裕二さんの著書である「メモの魔力」を紹介します。
前田さんが実際に実践していたノートとメモを用いた自己分析の方法を通して、汎用的でブレない軸を発見する大きなヒントを掴むことができます。
また、本の最後には、前田さんが実際に使用していた自分を知るための1000の質問項目も全て掲載されている為、前田さん流の自己分析をすぐに実践することができます。
1000問を答え切った暁には、周りのどんな学生よりも自分自身について詳しくなっていることでしょう。
7. まとめ
自己分析には、上記のように色々な方法があります。
どの方法を選択するのも自由ですが、自己分析をする本来の目的を見失わないことが大切です。また、1つの結果を鵜呑みにせず、色々なアプローチや手法を試して、総合的に判断してみましょう。
最後に、人の価値観は日々形成されていきます。
そういった意味では、自己分析に本当のゴールは無いのかもしれません。常に自分の変化を意識して、自己分析を更新し続けてみてください。