【就活生必見】銀行の将来性は?実態を徹底解説!

【就活生必見】銀行の将来性は?実態を徹底解説!

2023年4月30日更新

はじめに

「銀行だけはやめとけ」

「銀行はこれからの就職におすすめしない業界」

「銀行はこれからヤバいぞ」

など、銀行がオワコンだという噂がささやかれていますが、その真相について知りたくないですか?

 

結論からいうと、このままではかなりの確率でオワコンです 

なぜなら、銀行のビジネスモデルが時代にそぐわなくなってきているからです。

 

本記事では、なぜ銀行がこのままだとオワコンなのか、将来を切り開く活路はないのか、そしてどういう人がこれからの銀行員として向いているのかなどを解説しました。

 

「銀行ってこれから大丈夫なの?」、「銀行に就職したいけど…」と不安になっているあなたはこの記事を読めば判断材料が入手できますので最後までジックリとお読みくださいね。

1.銀行を就職先に選ぶのが危険な3つの理由

結論からいうと3つの理由により銀行はオワコンの様相を呈しています

今からその理由を3つに分けて解説していきますね。

 

1-1.本業で儲けられない
まず1つ目は、銀行の本業である「企業への融資」では儲からないからです。

なぜ儲からないかというと、借り手がいないこと、そして低金利により儲けが少ないからです。

バブル経済崩壊の後遺症で日本人の中に「借金は嫌い」というか、怖いというDNAが刻み込まれました。

預貸率(貸出金÷総預金)を見ればわかりますが、要は銀行が預かったお金をどれだけの割合で貸し出しにまわしているかという率が下表のとおり年々減少しています。

 

【メガバンクの貸与率推移】  (単位:億円)

時 期貸与率総預金貸出金
2002年1月95.8%2,139,3012,048,970
2007年1月77.9%2,415,3281,881,119
2012年1月66.3%2,659,2381,763,847
2017年1月56.8%3,329,1161,890,478
2021年1月50.8%4,165,9532,116,255

※データは全国銀行協会の統計資料を参照

 

要は「預金は倍増しているのに貸し出しはほぼ変わっていない」のです。アベノミクス以降、企業側も景気がよく、設備投資は稼いだ利益から捻出し、借金はむしろ積極的に返済する状況です。

銀行にとっては貸出金は期限より早く返されてしまう上に、新たに借りてもらえない厳しい局面に立たされています。

 

加えて、投資業務もマイナス金利のため儲けにくい状況です。

銀行はお客様から預かった預金をまずは企業への融資にまわしますが、余ったお金を日銀に預けたり、国債や株を買って利益を出すビジネスモデルになっています。

 

しかし、マイナス金利のため投資業務でも利益を出せません。バブル崩壊後は日銀からも利息をほとんどもらえず、国債も銀行や保険会社が買いまくるので値段が上がり、国債の利息のうまみがなくなりました。

 

銀行はお金を借りてもらえない穴埋めとして、劣後債を購入したり、国債を購入したり、投資信託を販売したり、カードローンで消費者金融を始めたりと苦肉の策を打っていますが、カードローン以外は特に儲かっていません。

 

もはや、メガバンクでさえうまくいっていない状況ですから、地方銀行に至っては言うに及ばずですね。

 

1-2.ネット銀行の普及が進むため

 

インターネットの普及に伴い、ネット上で口座の開設からお金のやり取りまで完結できるようになりました。

 

店舗を持たないインターネット専業銀行は金利が高い、手数料が安いなどのメリットで利用者数を伸ばしています。

 

インターネット専業が増えていく中で、都市銀行や地方銀行もインターネットでの取引ができるようになっており、窓口で対応する銀行員の数は今後、減少していくことが予測されます。

1-3.AIの導入

AI技術が発展していく中で、AIに奪われる仕事という話題が良く上がります。

銀行員はまさにそのひとつ。

AIによる業務の効率化が進むにつれて、窓口業務はAIでカバーできるようになるといわれています。

手作業で行っている膨大な事務作業もAIで行うことで、速く正確に処理が可能になるでしょう。

さらには、融資の判断や証券・信託に関わる業務もAIに置き換わるとされています。

人員の削減や採用の減少はますます進んでいくといえるでしょう。

2.必然的に進行するリストラ

収益の見込みが立たない場合、固定費が重くのしかかりますので、当然「店舗閉鎖」や「人員削減」の流れに抗えません。

インターネット銀行やフィンテックサービスの台頭による競争激化に加え、金融政策による長引く低金利などで、従来の人員と店舗を増やし続ける方法では増えた規模ほどに業績が伸びないことがみえてきたため、早期に手を打ち始めたというのが銀行の実態です。

 

たとえば、 みずほ銀行は2026年度末までにグループの従業員数を現在の約7万9000人から6万人に減らす方針を発表しました。(日経新聞

 AIを使った効率化で業務量を減らし、店舗も2割削減するとのことです。 また三菱UFJ銀行もグループ全体で10年程度で1万人の人員削減を予定しています。

これにより「肩たたき」のように早期退職を促されたり、 配置転換でグループ他社に出向になる可能性がバンバン出てきます。

 

そんな中で新卒の採用数はどうなるかというと、やはり現社員を人員削減している中で大量の採用はやりにくい環境にあります。

メガバンク3行の採用予定数をみても、比較的好調だった2016年度の採用数と比べると激減しています。

 

【メガバンク3行の2023年度採用計画】

企業名採用
予定数
前年比2016年度
採用数
三菱UFJ銀行32016%↓
380
三井住友銀行 40015%↓472
みずほフィナンシャルG3807%↓410

 

AIやRPA(Robotic Process Automation)、Iot(Internet of Things)などのテクノロジーが発達し、銀行の窓口業務など機械で代替できる仕事に従事するヒトは早晩必要性がなくなります。

それに伴い、銀行でいうところの一般職の採用数は激減していき、将来的には極限までゼロに近づくと見込まれます。

 

一方で、三菱UFJ銀行は2022年度新卒採用から高度なデジタル人材を採用するために最高1,000万円の年収を提示すると表明しました。

 

また、みずほ銀行が総合職に「M&Aアドバイザリー業務」「アセットマネジメント業務」「リサーチ&コンサルティング業務」など特定部門への配属が決まっているコースを設けるなど、ジョブ型採用の動きが出始めています。

したがって、将来を担うプロフェッショナルな幹部候補人材だけは採用していく方針に切り替えています。

3.銀行に向いている人の5つの特徴

それではこれからの銀行員はどういう人が向いているのか?

従来の銀行に向いている人の3種の神器は「誠実」「正確」「勤勉」でした。

加えて、プライベートな時間を犠牲にするほど責任感が強く、経済に関心があることはいわんや勉強熱心で、ストレス耐性がある人が向いていると言われてきました。

・ 誠実

銀行員に大切なのは誠実さ。

大切なお金や資産を扱う業務なので、顧客との信頼関係は欠かせません。

顧客の信頼を得られるような誠実さは、これからの時代にも必要な要素です。

・正確

お金を扱う銀行では、小さな間違いもあってはなりません。

正確かつ迅速な業務が可能な慎重さや真面目さなどは引き続き重要です。

・勤勉

銀行での業務は専門性が高く、配属された部署に合わせた知識やスキルが必要です。

取り扱う金融商品や法令などへの理解も欠かせません。

新しい商品や法令、業務に対して常に新しい知識やスキルを積極的に身に付けられる勤勉さも必須です。

・責任感

銀行員は、顧客の大切なお金を預かったり、運用をしたりする仕事です。

重要な個人情報も取り扱うため、強い責任感も欠かせません。

・ストレス耐性

銀行業務の中でも、営業担当に欠かせないのがストレス耐性です。

毎月のノルマが課せられ、その達成に向けて日々営業をしなければなりません。

ノルマをネガティブなものと感じてしまわないようなストレス耐性も重要です。

しかし、現在の銀行業界は変革を余儀なくされるフェーズにあり、従来の真面目で好感が持たれるだけでは通用しなくなりました。

したがって、下記のようなプロフェッショナル人材を目指す人には向いています。

 

 ①担当企業と差別化の厳しい金融商品を任せてもらえるほどの信頼関係を築くことのできる人材

受けられるサービスは、基本的にはどの銀行でもさほど変わりません。

そんな中でも、顧客に指名してもらうためには信頼関係を築けるコミュニケーション能力や、相手の立場に立って提案ができる気配りも重要です。

これらネット銀行やAIに代替できないスキルのある人材には向いているといえるでしょう

 ➁担当業務の問題点や課題に気づき、提案するだけでなく解決まで実施できる人材

誠実に業務に向き合うことはもちろんですが、その中で問題点や課題に気付けるかどうかも重要です。

そしてその問題点や課題を解決するための適格な提案もできなければなりません。

また、提案した内容を実施し解決に導くことも重要。

成果をしっかりと残せるスキルをもった銀行員を目指す人材はまだまだ銀行に必要とされるでしょう。

 ➂担当企業の苦境のために立場や価値観の異なる企業と協力して目標を達成できる人材

企業を顧客とする場合には、担当企業の経営状況に応じた対応も必要です。

価値観の異なる企業と協力できる協調性や、提案力、臨機応変に対応していく柔軟性も欠かせないでしょう。

冷静に対応して、目標の達成に導ける人材を目指している人にも銀行はぴったりです。

 ④経営に関心がある人材

銀行業務の中でも重要な融資業務。

企業への融資の場合には、経営状況や財務諸表などをもとに融資可能かどうかの判断を下さなければなりません。

経営に関心がある、経営の知識を活かしたいという人材にも銀行はおすすめです。

 ⑤変化への対応力がある人材

銀行業界は現在転換期にあります。

ネット銀行の台頭や、AIの導入、ブロックチェーンやキャッシュレス決済などを含めたフィンテックなどさまざまな技術やテクノロジーによって銀行の業務や立場が変化しています。

そのような中で、変化に対応し新たな価値を生み出せるような人材はこれからの銀行に欠かせないでしょう。

4.銀行に入る7つメリット

これまでの内容を読んだ人なら、

「じゃ、銀行に入るメリットってないんですか?」

「いまだに銀行人気は根強いんですけど、なんでですか?」

「そこまでして銀行に入る意味あんの?」

といった心の声が出るのも当たり前ですが、以下のようなメリットもあります。

なので、今までお伝えしたデメリットと今から説明するメリットを比較考量して就職するかどうかを決めてほしいと思います。

 

銀行に入るメリットは大きく下記の5つです。

・年収が高い

・世間体がいい

・つぶれない

・金融リテラシーがつくので転職しやすい

・セカンドキャリアを確保できる

・福利厚生が充実している

・社会的に信用されやすい

 

それでは、1つずつ解説していきましょう。

 

4-1.年収が高い
銀行は昇給が相対的に大きく、30代で年収1,000万円も珍しくありません。昇進を順調に重ねていけば、2,000万円も可能です。

1コンコルディア・FG1274.7万円
2三井住友トラスト・HD1261.7万円
3三井住友FG1142.2万円
4めぶきFG1104.1万円
5西日本フィナンシャルHD1073.8万円

 

(参考:https://diamond.jp/articles/-/305344?page=2

ただし、これはあくまでも現時点での話です。

これから銀行は大規模なリストラを控えていますが、日本経済が高度成長を遂げない限りは、これ以上待遇が良くなることは考えにくいです。

 

とはいえ、これから銀行員はプロフェッショナル性が要求されますので、年収も2極化すると考えられます。

プロ野球のようにトップクラスは数億円の年収をもらえる一方で、同期でも桁が違うという年収格差が出てくる可能性が高いです。

 

4-2.世間体がいい
昔のおじいちゃん、おばあちゃんに「銀行に就職したよ」といえば、「いいところに入ったねぇ」と喜ばれたり、ご近所に対しても鼻が高い職業、それが銀行員でした。

 

実は世間体も2分していて、いまだに銀行員は華やかで将来有望な仕事だと思っている層と色々な情報がインプットされ銀行員はもうヤバいからやめとけという層に分かれています。

 

確かに高度経済成長からバブル期にかけて、ビジネスの主役は銀行でした。 株式などの金融市場が未発達な日本社会においては、企業にお金を融通する役割はほぼ銀行が担っていたといっても過言ではありません。

 

ですが、そんな銀行黄金時代はバブルの終焉と共に幕を下ろしました。

バブルの遺産を整理する「失われた30年間」で企業は銀行からお金を借りられない貸し渋りにあえぎ、景気が回復すると銀行融資ではなく、利益から設備投資を捻出するという政策に舵を切り始めました。

 

したがって、これからの銀行は融資1本やりの業務を見直し、企業M&Aやコンサル、資産管理、デジタル通貨、キャッシュレス決済、暗号資産などに軸足を置きなおし変身しなくてはサバイバルできない状況ですね。

 

4-3.つぶれない
銀行はつぶれないという確証がある点で、安定志向の強い人にとっても人気の理由です。

先ほどもいったとおり、銀行が危なくなったら預金者を保護するために国が「預金保険法」というセーフティーネットを使って資金を注入し、銀行が倒産しないように守ってくれます。

なので、めったなことでは潰れません。

 

そういった意味では公務員に近い安定性がありますので、他の業界にはないメリットの1つだと言えます。

 

4-4.金融リテラシーが付くので転職しやすい
銀行に就職すると顧客企業の有価証券報告書や決算書を読み、会社の業績を診断できるようになるほか、銀行から資金を調達するコツも習得できます。

また、資格行内試験で勉強漬けになるため金融リテラシーが恐ろしいほど身に付きます。

 

さらに、色んな会社を深く知ることができるので、そこから学んだ成功例や失敗例を活用してコンサルタントとして独立もできるし、企業の財務担当としてヘッドハンティングされる場合もあります。

取引先の「社外取締役」「社外監査役」として招かれることも多く、 転職需要の高い職業だといえます。

 

4-5.セカンドキャリアを確保できる
特にメガバンクで出世競争に敗れるとグループ会社に出向させられますが、基本的に出向先の待遇はいいです。銀行内でどこまで昇進したかによって次のキャリアも変わり、銀行内で格が上の人ほど有利になります。

また、融資先の経営が悪化した場合に銀行員が社長として乗り込んで経営再建させる場合もありますし、取引先から「経営者として来てくれ」とヘッドハンティングされるケースもあります。

 

「銀行で出世する」以外のキャリアパスがあるのは銀行特有の就職メリットの1つです。

4-6.福利厚生が充実している

銀行は福利厚生がしっかりしていることも魅力の一つです。

他の業界に比べて、各種休暇制度や各所補助が整っているため安心して働けます。

有給はもちろん、産休、育休や時短勤務なども充実しており長く働きやすい環境といえるでしょう。

4-7.社会的に信用されやすい

 お金を扱う公共性の高い銀行は、業務内容などからも、信頼できる人として認められやすいといえるでしょう。

各銀行は世間的に広く知られているため、そんな銀行で働いていることで高い信頼度を得られる点はメリットです。

 

5.銀行法等の改正で復活できるか?

金融機関を取り巻く経営環境は生産年齢の人口減少や資金需要の低下、異業種からの金融業界への参入による競争の激化などの構造的な課題がコロナ前から指摘されていました。

 

さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、地域金融機関の営業基盤である地域企業は売上減少やサプライチェーンの再構築、生産様式の非対面への移行に適応するためのデジタル化など、多くの課題を抱えています。

 

このような背景を受けて、2021年5月の銀行法等の改正で地域経済の要である地域金融機関が持続可能なビジネスモデルを構築しつつ、こうした地域課題を解決するために取り組めるように業務範囲規制や出資規制などの見直しを行っています。

 

本改正により以下のような付随業務を行えるようになりました。

・経営相談

・登録型人材派遣

・自行開発ITシステムやプログラムの設計・作成・販売・保守

・広告、宣伝、調査、情報の分析・提供

・高齢者等の見守りサービス

 

今回の改正はほんの序章にすぎず、独占のリスクを排除しつつ、他分野に新規参入できる自由化スキームが今後次々と法に組み込まれていくと見込んでいます。

 

 

これまで銀行といえば、「安定」「堅実」「現状維持」のイメージがあり、たくさんの先輩たちがそのような業態を好み、入行していきました。

 

しかし、これからは時代の変遷に差し掛かり「不安定」「変化」「チャレンジ」といったキーワードに好意的に呼応できる就活生が銀行に向いていると感じます。

 

銀行を志望しているあなたにとっては多少ショッキングな内容になったかもしれませんが、本記事が銀行を目指そうかどうかを迷っているあなたの参考になれば幸甚です

今回は銀行のみにフォーカスしてお伝えをしましたが、銀行はあくまで金融業界の中の1つの業界です。

金融業界内のほかの業種にも広く目を向けて、あなたにあった業種を探すのもおすすめ。

金融業界についてさらに学んでみたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。

https://jo-katsu.com/campus/1932/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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