銀行への就活は勝ち組?就活攻略法と業界の特徴と将来性を解説

2024/8/23更新

はじめに

就活市場において圧倒的人気を誇る銀行ですが、最近は「銀行はやめとけ」という注意を促す声もあるようです。

かつてはメガバンクへの入行を目標としていた人も多かったですが、時代の流れとともにその考えも少しずつ変わってきています。

そこで今回は、銀行を就職先に選ぶのが危険な理由と向いている人の特徴、そして就活攻略法について解説します。

特に以下のような悩みを持つ学生におすすめの記事となっているので、ぜひチェックしてみてください。

この記事の対象
  • 銀行がなぜオワコンなのか知りたい
  • 銀行に向いている人物像をチェックしたい
  • 銀行への就職に特化した就活対策がしたい

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銀行の特徴と就職難易度

銀行の特徴と就職難易度

まずは銀行の特徴や仕事内容、そして就職難易度についておさらいしましょう。

特徴

銀行は大きく分けて3つの種類に分けられます。

都市銀行日本全国で店舗を展開しているメガバンク
地方銀行地方や都道府県内を基盤とする銀行
信託銀行通常の銀行業務だけでなく「信託業務」と「併営業務」も担う銀行

 

仕事内容

銀行員の主な業務は以下の通りです。

預金業務

顧客から資金を預かり、安全に保管する業務です。

普通預金や定期預金など、様々な種類があり、顧客は預けた資金に対して利息を受け取ることができます。

貸出業務

銀行が顧客に資金を貸し付ける業務です。

個人や企業に対し、住宅ローンや事業資金などの形で提供され、返済時には利息が加算されます。

為替業務

国内外での資金の送金や受け取りをサポートする業務です。

異なる通貨間の交換も行い、国際的な取引を円滑に進める役割を果たします。

 

就職難易度は「高い」

一般的に、銀行への就職は難易度が高めだといわれています。近年は、銀行でもIT技術の導入が進められ、実際に、新卒の採用人数が減らされたり採用基準が高まったりしている印象です。

そのため、最初は銀行への就職を目指していても、結果として銀行へ就職を諦める就活生も少なくありません。一方で、より専門的な知識を要する分野に挑戦したい就活生ほど、銀行への就職を強く希望している傾向です。

銀行を就職先に選ぶのが危険な3つの理由

銀行を就職先に選ぶのが危険な3つの理由

銀行は3つの理由によりオワコンの様相を呈しています。

以下でその理由を3つそれぞれ解説していきますね。

本業で儲けられない

まず1つ目は、銀行の本業である「企業への融資」では儲からないからです。

なぜ儲からないかというと、借り手がいないこと、そして低金利により儲けが少ないからです。

バブル経済崩壊の後遺症で日本人の中に「借金は嫌い」というか、怖いというDNAが刻み込まれました。

預貸率(貸出金÷総預金)を見ればわかりますが、要は銀行が預かったお金をどれだけの割合で貸し出しにまわしているかという率が下表のとおり年々減少しています。

【メガバンクの預貸率推移】(単位:億円)

時 期貸与率総預金貸出金
2002年1月95.8%2,139,3012,048,970
2007年1月77.9%2,415,3281,881,119
2012年1月66.3%2,659,2381,763,847
2017年1月56.8%3,329,1161,890,478
2021年1月50.8%4,165,9532,116,255

 

要は「預金は倍増しているのに貸し出しはほぼ変わっていない」のです。アベノミクス以降、企業側も景気がよく、設備投資は稼いだ利益から捻出し、借金はむしろ積極的に返済する状況です。

銀行にとっては貸出金は期限より早く返されてしまう上に、新たに借りてもらえない厳しい局面に立たされています。

加えて、投資業務もマイナス金利のため儲けにくい状況です。

銀行は顧客から預かった預金をまずは企業への融資にまわしますが、余ったお金を日銀に預けたり、国債や株を買って利益を出すビジネスモデルになっています。

しかし、マイナス金利のため投資業務でも利益を出せません。バブル崩壊後は日銀からも利息をほとんどもらえず、国債も銀行や保険会社が買いまくるので値段が上がり、国債の利息のうまみがなくなりました。

銀行はお金を借りてもらえない穴埋めとして、劣後債を購入したり、国債を購入したり、投資信託を販売したり、カードローンで消費者金融を始めたりと苦肉の策を打っていますが、カードローン以外は特に儲かっていません。

もはや、メガバンクでさえうまくいっていない状況ですから、地方銀行に至っては言うに及ばずですね。

ネット銀行の普及が進むため

その理由2つ目は「ネット銀行の普及が進むため」です。

インターネットの普及に伴い、ネット上で口座の開設からお金のやり取りまで完結できるようになりました。

 店舗を持たないインターネット専業銀行は金利が高い、手数料が安いなどのメリットで利用者数を伸ばしています。

インターネット専業が増えていく中で、都市銀行や地方銀行もインターネットでの取引ができるようになっており、窓口で対応する銀行員の数は今後、減少していくことが予測されます。

AIの導入

そして3つ目は「AIの導入」です。

AI技術が発展していく中で、AIに奪われる仕事という話題が良く上がります。

銀行員はまさにそのひとつ。

AIによる業務の効率化が進むにつれて、窓口業務はAIでカバーできるようになるといわれています。

手作業で行っている膨大な事務作業もAIで行うことで、速く正確に処理が可能になるでしょう。

さらには、融資の判断や証券・信託に関わる業務もAIに置き換わるとされています。

人員の削減や採用の減少はますます進んでいくといえるでしょう。

 

必然的に進行するリストラ

収益の見込みが立たない場合、固定費が重くのしかかりますので、当然「店舗閉鎖」や「人員削減」の流れに抗えません。

インターネット銀行やフィンテックサービスの台頭による競争激化に加え、金融政策による長引く低金利などで、従来の人員と店舗を増やし続ける方法では増えた規模ほどに業績が伸びないことがみえてきたため、早期に手を打ち始めたというのが銀行の実態です。

たとえば、 みずほ銀行は2026年度末までにグループの従業員数を現在の約7万9000人から6万人に減らす方針を発表しました。(日経新聞

 AIを使った効率化で業務量を減らし、店舗も2割削減するとのことです。 また三菱UFJ銀行もグループ全体で10年程度で1万人の人員削減を予定しています。

これにより「肩たたき」のように早期退職を促されたり、 配置転換でグループ他社に出向になる可能性がバンバン出てきます。

そんな中で新卒の採用数はどうなるかというと、やはり現社員を人員削減している中で大量の採用はやりにくい環境にあります。

メガバンク3行の採用予定数をみても、比較的好調だった2016年度の採用数と比べると激減しています。

【メガバンク3行の2024年度採用計画】

企業名採用
予定数
前年比2016年度
採用数
三菱UFJ銀行32016%↓380
三井住友銀行40015%↓472
みずほフィナンシャルG3807%↓410

 

AIやRPA(Robotic Process Automation)、Iot(Internet of Things)などのテクノロジーが発達し、銀行の窓口業務など機械で代替できる仕事に従事するヒトは早晩必要性がなくなります。

それに伴い、銀行でいうところの一般職の採用数は激減していき、将来的には極限までゼロに近づくと見込まれます。

一方で、三菱UFJ銀行は2022年度新卒採用から高度なデジタル人材を採用するために最高1,000万円の年収を提示すると表明しました。

また、みずほ銀行が総合職に「M&Aアドバイザリー業務」「アセットマネジメント業務」「リサーチ&コンサルティング業務」など特定部門への配属が決まっているコースを設けるなど、ジョブ型採用の動きが出始めています。

したがって、将来を担うプロフェッショナルな幹部候補人材だけは採用していく方針に切り替えています。

銀行に向いている人の5つの特徴

それではこれからの銀行員はどういう人が向いているのでしょうか?

従来の銀行に向いている人の3種の神器は「誠実」「正確」「勤勉」でした。

加えて、プライベートな時間を犠牲にするほど責任感が強く、経済に関心があることはいわんや勉強熱心で、ストレス耐性がある人が向いていると言われてきました。

以下でこれらの条件を一つ一つ見ていきましょう。

誠実

銀行員に大切なのは誠実さ。

大切なお金や資産を扱う業務なので、顧客との信頼関係は欠かせません。

顧客の信頼を得られるような誠実さは、これからの時代にも必要な要素です。

正確

お金を扱う銀行では、小さな間違いもあってはなりません。

正確かつ迅速な業務が可能な慎重さや真面目さなどは引き続き重要です。

勤勉

銀行での業務は専門性が高く、配属された部署に合わせた知識やスキルが必要です。

取り扱う金融商品や法令などへの理解も欠かせません。

新しい商品や法令、業務に対して常に新しい知識やスキルを積極的に身に付けられる勤勉さも必須です。

責任感

銀行員は、顧客の大切なお金を預かったり、運用をしたりする仕事です。

重要な個人情報も取り扱うため、強い責任感も欠かせません。

ストレス耐性

銀行業務の中でも、営業担当に欠かせないのがストレス耐性です。

毎月のノルマが課せられ、その達成に向けて日々営業をしなければなりません。

ノルマをネガティブなものと感じてしまわないようなストレス耐性も重要です。

しかし、現在の銀行業界は変革を余儀なくされるフェーズにあり、従来の真面目で好感が持たれるだけでは通用しなくなりました。

したがって、下記のようなプロフェッショナル人材を目指す人には向いています。

①担当企業と差別化の厳しい金融商品を任せてもらえるほどの信頼関係を築くことのできる人材

受けられるサービスは、基本的にはどの銀行でもさほど変わりません。

そんな中でも、顧客に指名してもらうためには信頼関係を築けるコミュニケーション能力や、相手の立場に立って提案ができる気配りも重要です。

これらは、ネット銀行やAIに代替できないスキルのある人材には向いているといえるでしょう

➁担当業務の問題点や課題に気づき、提案するだけでなく解決まで実施できる人材

誠実に業務に向き合うことはもちろんですが、その中で問題点や課題に気付けるかどうかも重要です。

そしてその問題点や課題を解決するための適格な提案もできなければなりません。

また、提案した内容を実施し解決に導くことも重要。

成果をしっかりと残せるスキルをもった銀行員を目指す人材はまだまだ銀行に必要とされるでしょう。

➂担当企業の苦境のために立場や価値観の異なる企業と協力して目標を達成できる人材

企業を顧客とする場合には、担当企業の経営状況に応じた対応も必要です。

価値観の異なる企業と協力できる協調性や、提案力、臨機応変に対応していく柔軟性も欠かせないでしょう。

冷静に対応して、目標の達成に導ける人材を目指している人にも銀行はぴったりです。

④経営に関心がある人材

銀行業務の中でも重要な融資業務。

企業への融資の場合には、経営状況や財務諸表などをもとに融資可能かどうかの判断を下さなければなりません。

経営に関心がある、経営の知識を活かしたいという人材にも銀行はおすすめです。

⑤変化への対応力がある人材

銀行業界は現在転換期にあります。

ネット銀行の台頭や、AIの導入、ブロックチェーンやキャッシュレス決済などを含めたフィンテックなどさまざまな技術やテクノロジーによって銀行の業務や立場が変化しています。

そのような中で、変化に対応し新たな価値を生み出せるような人材はこれからの銀行に欠かせないでしょう。

銀行に就職するメリット

銀行に就職するメリット

よくある疑問
  • じゃ、銀行に入るメリットってないんですか?
  • いまだに銀行人気は根強いんですけど、なんでですか?
  • そこまでして銀行に入る意味あんの?

といった心の声が出るのも当たり前ですが、以下のようなメリットもあります。

なので、今までお伝えしたデメリットと今から説明するメリットを比較考量して就職するかどうかを決めてほしいと思います。

銀行に入るメリットは大きく下記の5つです。

メリット
  • 年収が高い
  • 世間体がいい
  • つぶれない
  • 金融リテラシーがつくので転職しやすい
  • セカンドキャリアを確保できる
  • 福利厚生が充実している
  • 社会的に信用されやすい

あそれでは、1つずつ解説していきましょう。

年収が高い

銀行は昇給が相対的に大きく、30代で年収1,000万円も珍しくありません。昇進を順調に重ねていけば、2,000万円も可能です。

以下にダイヤモンドオンラインに掲載された「年収が高い銀行ランキング2022【トップ5】」から2022年度の年収が高い銀行トップ5を引用します。

1三井住友トラスト・HD1268.4万円
2三井住友FG1094.8万円
3みずほFG1044.2万円
4三菱UFJFG1029.1万円
5ほくほくFG994.8万円

 

ただし、これはあくまでも現時点での話です。

これから銀行は大規模なリストラを控えていますが、日本経済が高度成長を遂げない限りは、これ以上待遇が良くなることは考えにくいです。

とはいえ、これから銀行員はプロフェッショナル性が要求されますので、年収も2極化すると考えられます。

プロ野球のようにトップクラスは数億円の年収をもらえる一方で、同期でも桁が違うという年収格差が出てくる可能性が高いです。

世間体がいい

昔のおじいちゃん、おばあちゃんに「銀行に就職したよ」といえば、「いいところに入ったねぇ」と喜ばれたり、ご近所に対しても鼻が高い職業、それが銀行員でした。

実は世間体も2分していて、いまだに銀行員は華やかで将来有望な仕事だと思っている層と色々な情報がインプットされ銀行員はもうヤバいからやめとけという層に分かれています。

確かに高度経済成長からバブル期にかけて、ビジネスの主役は銀行でした。 株式などの金融市場が未発達な日本社会においては、企業にお金を融通する役割はほぼ銀行が担っていたといっても過言ではありません。

ですが、そんな銀行黄金時代はバブルの終焉と共に幕を下ろしました。

バブルの遺産を整理する「失われた30年間」で企業は銀行からお金を借りられない貸し渋りにあえぎ、景気が回復すると銀行融資ではなく、利益から設備投資を捻出するという政策に舵を切り始めました。

したがって、これからの銀行は融資1本やりの業務を見直し、企業M&Aやコンサル、資産管理、デジタル通貨、キャッシュレス決済、暗号資産などに軸足を置きなおし変身しなくてはサバイバルできない状況ですね。

つぶれない

銀行はつぶれないという確証がある点で、安定志向の強い人にとっても人気の理由です。

先ほどもいったとおり、銀行が危なくなったら預金者を保護するために国が「預金保険法」というセーフティーネットを使って資金を注入し、銀行が倒産しないように守ってくれます。

なので、めったなことでは潰れません。

そういった意味では公務員に近い安定性がありますので、他の業界にはないメリットの1つだと言えます。

金融リテラシーが付くので転職しやすい

銀行に就職すると顧客企業の有価証券報告書や決算書を読み、会社の業績を診断できるようになるほか、銀行から資金を調達するコツも習得できます。

また、資格や行内試験で勉強漬けになるため金融リテラシーが恐ろしいほど身に付きます。

さらに、いろんな会社を深く知ることができるので、そこから学んだ成功例や失敗例を活用してコンサルタントとして独立もできるし、企業の財務担当としてヘッドハンティングされる場合もあります。

取引先の「社外取締役」「社外監査役」として招かれることも多く、 転職需要の高い職業だといえます。

セカンドキャリアを確保できる

特にメガバンクで出世競争に敗れるとグループ会社に出向させられますが、基本的に出向先の待遇はいいです。銀行内でどこまで昇進したかによって次のキャリアも変わり、銀行内で格が上の人ほど有利になります。

また、融資先の経営が悪化した場合に銀行員が社長として乗り込んで経営再建させる場合もありますし、取引先から「経営者として来てくれ」とヘッドハンティングされるケースもあります。

「銀行で出世する」以外のキャリアパスがあるのは銀行特有の就職メリットの1つです。

福利厚生が充実している

銀行は福利厚生がしっかりしていることも魅力の一つです。

他の業界に比べて、各種休暇制度や各所補助が整っているため安心して働けます。

有給はもちろん、産休、育休や時短勤務なども充実しており長く働きやすい環境といえるでしょう。

社会的に信用されやすい

 お金を扱う公共性の高い銀行は、業務内容などからも、信頼できる人として認められやすいといえるでしょう。

各銀行は世間的に広く知られているため、そんな銀行で働いていることで高い信頼度を得られる点はメリットです。

 

銀行に就職するデメリット

続いて、銀行に就職する際に気をつけるべきデメリットについて解説します。

ノルマが厳しい場合がある

銀行では、特に営業職や窓口業務で厳しいノルマが課されることがあります。

融資や預金、保険商品の販売など、定められた目標を達成するプレッシャーが大きく、達成できないと評価に影響することもあります。

ノルマ達成のために個人の時間や精神的な負担がかかり、人によってはストレスを感じてしまうでしょう。

転勤の可能性がある

銀行は全国に支店を持つことが多く、定期的な転勤が一般的です。

特にキャリアアップを目指す場合、地方や他の都市への異動が避けられないことも。

転勤は新たな経験やスキルの習得に繋がる一方で、家族や生活環境の変化に対応しなければならず、生活に大きな影響を与えることもあります。

業務時間が長い傾向にある

銀行の業務は、窓口業務の終了後も続くことが多く、業務時間が長くなる傾向があります。

特に決算期や新しい金融商品を取り扱う時期には、残業が増える傾向にあるので要注意です。

加えて顧客対応や各種書類の処理に時間がかかるため、ワークライフバランスが崩れやすく、プライベートの時間が大切な人にとっては大きなデメリットになるでしょう。

銀行に就職するための必勝攻略法

それでは、銀行に就職するためにやっておきたい就活の必勝攻略法を解説します。

自己分析を徹底する

銀行の採用プロセスでは、自分の強みや弱み、そして価値観を明確にしてそれらを面接官に伝えることが大切です。

まずは自己分析で銀行業務に対する適性や、自分のキャリア目標と銀行の提供する職務とのマッチングを確認しましょう。

自己分析を徹底しておけば、面接でも質問に対して具体的なエピソードや実績をもとに自信を持って回答できます。

銀行ごとに企業研究をしておく

銀行はそれぞれの特色や戦略、提供するサービスが異なるため、企業研究を徹底しましょう。

企業研究をすることで志望する銀行が重視する価値観や今後のビジョンを理解し、自分の強みやキャリアプランとどのように合致するのかについて明確に説明できるようになります。

また具体的な数値や事例を挙げて、志望動機や自分が貢献できる点を説得力を持って伝えられるため、ライバルと差がつく回答ができるでしょう。

時短で企業研究をやりたい方は、以下の必殺2STEPもチェックしてみてください。

 

エントリーシートに書く志望動機を固めておく

エントリーシートは、選考過程で一貫して用いられる重要な書類です。

中でも志望動機は採用担当者に自分の熱意と適性を伝える上で最も重要な要素なので、明確に説明できるように練習する必要があります。

自分がその銀行でどのように貢献できるか、またなぜその銀行で働きたいのかを自己分析や企業研究で把握しておきましょう。

具体的には自分の経験やスキルをどう活かせるか、銀行のビジョンや方針にどのように共感しているかを論理的にアピールすることがおすすめです。

志望動機については以下のカテゴリページに記事がまとめられているので、ぜひチェックしてみてください。

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銀行法等の改正で復活できるか?

金融機関を取り巻く経営環境は生産年齢の人口減少や資金需要の低下、異業種からの金融業界への参入による競争の激化などの構造的な課題がコロナ前から指摘されていました。

さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、地域金融機関の営業基盤である地域企業は売上減少やサプライチェーンの再構築、生産様式の非対面への移行に適応するためのデジタル化など、多くの課題を抱えています。

このような背景を受けて、2021年5月の銀行法等の改正で地域経済の要である地域金融機関が持続可能なビジネスモデルを構築しつつ、こうした地域課題を解決するために取り組めるように業務範囲規制や出資規制などの見直しを行っています。

本改正により以下のような付随業務を行えるようになりました。

付随業務
  • 経営相談
  • 登録型人材派遣
  • 自行開発ITシステムやプログラムの設計・作成・販売・保守
  • 広告、宣伝、調査、情報の分析・提供
  • 高齢者等の見守りサービス

今回の改正はほんの序章にすぎず、独占のリスクを排除しつつ、他分野に新規参入できる自由化スキームが今後次々と法に組み込まれていくと見込んでいます。

これまで銀行といえば、「安定」「堅実」「現状維持」のイメージがあり、たくさんの先輩たちがそのような業態を好み、入行していきました。

しかし、これからは時代の変遷に差し掛かり「不安定」「変化」「チャレンジ」といったキーワードに好意的に呼応できる就活生が銀行に向いていると感じます。

銀行の就活に関するよくある質問

最後に銀行の就活に関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

銀行の就活はいつから?

就職活動のスケジュールについては、銀行もほかの企業も大きな違いはありません。3年生の夏(8~9月)と冬(1〜2月)にインターンがあり、本選考が3月頃から開始されるところが多いです。

銀行業界への就職活動は、一般的な就活よりも早い段階から始めることが求められます。特に大学3年生の夏頃から本格的に動き出す学生が多い中、銀行業界の競争の激しさを考慮すると、それよりも前からの情報収集や自己分析が不可欠です。

銀行の就活の軸は何にすべき?

金融業界を目指す人におすすめなのは「特定の形がない商品で多くの企業や個人のサポートがしたい」「人生単位で人に寄り添える仕事がしたい」「生活の基盤となる社会貢献性の高い仕事に就きたい」といった軸などが挙げられます。

銀行に就活する際に有利になる資格は?

就職を目指している学生が取得していると有利になるのは、普通自動車免許・証券外務員・TOEICなどが挙げられます。

入行後にはFPや簿記、銀行業務検定などの取得が勧められるようです。

銀行員は何学部が有利?

学部については特に規定がないので、特定の学部であれば有利ということはありません。

しかし、銀行に進む学生は経済学部や商学部、法学部出身者が多いと言われています。

まとめ

銀行は年収や福利厚生が充実しており、社会的に信用されやすいなどのメリットが多い業界です。

しかし、この業界にはネット銀行の普及やAIの導入によってリストラが進行しているという背景もあり、銀行業界だけに絞って就活するのはあまり得策ではないでしょう。

今回紹介した「銀行勤務に向いている人物像」と照らし合わせて、自分が活躍できそうな業界かどうかをもう一度チェックしてみてください。

金融業界への入社の意志が強い方は、エントリーシートや面接の対策も徹底してライバルと差別化を図りましょう。

金融業界内のほかの業種にも広く目を向けて、あなたにあった業種を探すのもおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

金融業界についてさらに学んでみたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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