SPI3試験は攻略できる!試験問題と対策を大公開!

SPI3試験は攻略できる!試験問題と対策を大公開!

2023年5月17日更新

はじめに

多くの企業が就活で採用している「SPI3」。

 

苦手だと思っている方も多いのが現状です。

 

しかし、SPI3については、学校での対策講座が開催されていたり、対策本などが販売されています。

 

そのため、SPI3試験の対策を適切にとることで、得意とすることが可能です。

 

今回は、SPI3試験の特徴から問題例までをご紹介いたします。

 

是非、参考にして頂き、今後の対策に役立ててください。

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SPI3とは?

大手企業を始め、中小企業の多くが就活の前半プロセスで実施しているSPI3とは何かをご紹介していきます。

 

大手エージェントの提供

SPI3は「リクルートマネジメントソリューションズ」が提供する試験です。

 

SPIとは、Synthetic(総合的な) Personality(個性・性格) Inventory(評価)の略称で、就活生などの能力を数値化して把握できるように構成されています。

 

SPI3は、大学生だけではなく、就活を行う様々な方に対応するバージョンが存在しています。

 

SPI3と対象者一覧】

種類対象者
SPI3-H高卒向け
SPI3-U大卒向け
SPI3-B転職者向け
SPI3-N短大生・高校生向け
SPI3-R大卒・短大卒向け

 

企業は、対象に合わせてSPI3を使い分けています。

 

試験の特徴

SPI3は、SPISPI2SPI3VerUPをしている試験です。

 

現時点では、SPI3以外の試験はないため、対策としてもSPI3のみに絞ることができます。

 

また、受験方法も環境に合わせて選択できるように、複数用意されています。

 

SPI3受験方式】

テストセンター企業が指定した日時に、リクルート側が手配した試験会場で、パソコンを使って受験する方法。
インハウスCBT企業が指定した日時に、企業が指定した会場で企業が用意したパソコンを用いて受験する方法。
WEBテスティング企業が指定した期限までに、自宅などでWebテストを受験する方法。
ペーパーテスト企業に来社し、マークシート式のSPIテストを受ける方法。

 

SPI3は、「能力検査」「性格検査」に大きく2つの区分があります。

 

能力検査は、「言語(国語)」「非言語(数学)」で構成されており、およそ1020.問程度の問題が出題されます。

 

テスト形式により、制限時間は異なりますが、言語と非言語合わせて30分と設定されているのが一般的です。

 

以下に、テスト形式別の制限時間をご紹介します。

 

【テスト形式別制限時間】

 性格検査能力検査
テストセンター30分35分
CBT30分35分
WEBテスト30分35分
ペーパーテスト35分70分

SPI3の問題構成

SPI3の問題構成や回答時間について、ご紹介していきます。

 

SPI3の問題構成の基本は、以下の通りです。

 

【SPI3問題構成】

①性格検査
②能力検査②ー1:言語検査
②ー2:非言語検査
②ー3:英語能力検査
②ー4:構造的把握力検査

 

企業は、自社の選考プロセスにおいて、必要な項目を選択することが可能です。

 

その中でも、言語問題、非言語問題は、全員が受けるテストとなっています。

 

言語問題

言語問題で出題される問題は、以下の通りです。

 

【言語問題 出題項目】

文章の整序・バラバラな文章を、並べ直して、1つの文章を構成する
語句の意味・問題文の意味と合致する語句を選択肢から選ぶ
語句の用途・問題文の下線部で示された意味、
一致する語句を選択肢から選ぶ問題
二語の関係・出題された2つの語句と、同じ関係にあたるものを選ぶ
穴埋め・空欄に入る適切な語句を選ぶ

 

実際の問題は、中高レベルの国語の能力を確認するレベルとされています。

 

そのため、計画的に行えば、しっかりと対策が取れると言われています。

 

SPI3の言語問題については、こちら(SPI言語】問題例と対策方法を徹底解説!)により詳しく解説していますので、参考にしてみてください!

 

非言語問題

【非言語問題 出題項目】

推論・情報から正しい順番や内訳を導き出す
集合・複数の集合から導く
割合・割合や比率を算出する
確率・確率を算出する
組み合わせ・組み合わせを見出す
金額計算・金額の計算や予測する
速度計算・速度、距離、時間から計算する
表からの予測・様々な表を読み取る

 

言語問題と同様に、中高レベルで学習した範囲から出題されます。

 

苦手とする人も多くいますが、こちらについても対策を講じることができると言われています。

 

非言語問題については、こちら(WEBテスト対策】SPIの数学を克服する方法とは?)に詳しく解説しています。

 

ぜひ、参考にしてください。

SPI3問題例

ここからは、実際の問題例をご紹介していきます。

 

実際の問題例があれば、どの程度の難易度かを把握することができます。

 

ぜひ、実際に問題を解いて感触をつかんでみましょう。

 

言語問題

(1)二語の関係

【問題】

以下に示す二語の関係を考えて、同じ関係のものを選びなさい。

 

猜疑(さいぎ):怪訝(けげん)

 

ア 被告:原告

イ 決断:決心 

ウ 区分:分類

 

(選択肢)

①アだけ ②イだけ ③ウだけ ④アとイ ⑤アとウ ⑥イとウ

 

【回答】⑥

「猜疑」と「怪訝」の意味は、同じである。

このことから、二語の関係が同義語であることが分かります。

したがって、同義語の関係であるウが正解となります。

 

(2)語句の用法

【問題】

「」内の語が最も近い意味で使われているものを、1つ選びなさい。

 

 私「の」が、一番おいしい

 

(選択肢)

①私の家に行く

②するのしないののと喧嘩になる

③虹のきれいな空だ

④化粧は薄いのがいい

⑤話は本当だったのだ

 

【回答】④

問題文の「私の…」では体言と同じ働きである「もの、こと」の意味が使われていることから、回答は④となります。

 

(3)語句の意味

【問題】

以下の文章と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

・他に比べて劣っていること、見劣り

(選択肢)

①出色 ②卑近 ③異彩 ④後逸 ⑤遜色

【回答】⑤

用語の意味を正しく理解しているかを問う問題。

頻出される単語であるため、意味を確認すれば回答は⑤となる。

 

非言語問題

(1)推論

【問題】

X、Y、Zが同じ雑誌を見て、次のように発言した。

 

X この雑誌にはTシャツが描かれている。

Y この雑誌には少なくともTシャツかポロシャツが描かれている。

Z この雑誌にはポロシャツが描かれている。

 

全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。次のうち正しいものを一つ選びなさい。

 

(選択肢)

①Yが正しければXは必ず正しい

②Zが正しければYは必ず正しい

③Xが正しければZは必ず正しい

 

【回答】②

非言語の推論の問題は、頻出されるため対策が必要です。

推論は、情報を整理する力を問う問題であり、読み取れる情報を整理することで回答を導き出す。

 

(2)金額計算

【問題】

カフェでは2時間以上利用すると料金が以下のようになる。

・最初から1時間は5%引き

・2・3時間目は10%引き

・4時間目以降は20%引き

 

1時間1000円の部屋を7時間利用する時、利用料金は合計いくらか。

 

(選択肢)

① 5600円 ② 5350円 ③ 5550円 ④ 5950円

 【回答】④ 

7時間利用する場合には、割引が適用されることを踏まえ計算を行う。

・最初の1時間は1000円 × 0.95 = 950円

・2、3時間目は1000円 × 0.9 = 900円

・残りの4時間は1000円 × 0.8 = 800円

これらを踏まえると回答の④が正解となる。

 

(3)速度計算

【問題】

A地点からB地点までの往路は6km/時の速さで移動した。

B地点で2時間散歩をした

復路は10km/時の速さでB地点からA地点までを移動した。

結果、散歩時間も含めて往復に全部で4時間を要した場合の往復の移動平均時速は、以下の選択肢のどれが正しいか答えよ。

ただし、買い物時間は含めない。

必要に応じて、最後の結果の小数点第3位以下を四捨五入すること。

(選択肢)

① 6.0km/時  ②6.5km/時  ③7.0km/時  ④7.5km/時

 【回答】④

ST間の距離をxとする。

・行きにかかった時間 x/6

・帰りにかかった時間 x/10

 ・往復の所要時間は買い物時間は、4-2=2時間

これを基に速度を求める。

 

(4)集合

【問題】

音大に所属する留学生300人に調査を行った。

その結果、

・英語が話せる人が200人

・日本語が話せる人が120人

がいることが分かった。

この内、どちらかの言語しか話せない人は何人かを把握していく必要があります。

英語と日本語両方とも話せる人が50人いた場合、英語と日本語の片方だけ話せる人は何人か。

(選択肢)

①170 ②200 ③220 ④270 ⑤320

【回答】③

・英語だけ話せる人:200 – 50= 150人 

・日本語だけ話せる人:120 – 50= 70人

・求めるべき人数は150 + 70= 220人

SPI3の対策方法

実際にSPI3を攻略する方法について、ご紹介していきます。

 

ぜひ、こちらの記事(SPI試験対策!言語・非言語の出題傾向とおすすめの対策法)も参考にして頂き、SPI3を得意分野にしていきましょう。

 

いつから始めるといい?

SPI3は、選考の序盤で実施されることが多い試験です。

 

そのため、就活が本格的に開始する時期から対策を取り始めても、苦手を得意とできるだけの時間が確保できません。

 

実際には、以下にご紹介する5つのポイントを網羅的に実施するため、1つの目安は就活が始まる最低半年前から始めるといいでしょう。

 

ただし、現在では、優秀な人材を早期に獲得したいと企業は考えています。

 

そのため、夏のインターン選考(3年生 69月)や冬のインターン選考(3年生 102月)に、SPI3を実施する企業があります。

 

こうしたことを踏まえると、早期に計画的な対策が必要なことが分かります。

 

SPI3対策の5つのポイント

では、実際に、どのような対策を取ると有効かを、5つのポイントでご紹介していきましょう。

 

①出題形式に慣れる

まず、問題(出題形式)に慣れる必要があります。

そのためには、早い時期から実際の問題を解いてみること以外に方法がありません。

繰り返し、問題になれることで問題の解き方や傾向を理解することができます。

また、解き方のポイントや要点を理解することにもつながります。

 

②時間配分に慣れる

問題に慣れてくれば、次は、時間配分の練習です。

限られた時間の中で、多くの問題を解くため、時間配分は重要なポイントです。

1つ1つの問題にかけられる時間を、確認しながら時間内で問題を解く練習を行いましょう。

 

③暗記は隙間時間を活用

暗記問題については、隙間時間を有効に使い毎日コツコツと実施するほかありません。

1度に暗記できる量は少なくても、毎日、コツコツと準備していけば試験までの間に、覚えきれる量が増えていきます。

暗記問題については、通学の時間、休憩時間に少しづつ覚えるように習慣化していきましょう。

 

④SPI3試験を実際に受ける

実際に問題を解いてみるのは、とても有効です。

学校や就活サイトなどでは、デモ環境で問題を解くことが可能です。

それ以外にも、企業にエントリーし実際に、問題を解く機会を増やすことも有効です。

ただし、問題に慣れる初期段階で、第一志望の企業の選考試験がある場合もあります。

その時に、問題が解けないことが無いよう、準備しておけるようにしましょう。

 

⑤テキスト・問題集選びは慎重に

SPI3の対策については、学校が開催する対策セミナーなどでも、模擬問題などをご紹介されます。

また、市販の書籍も多数発売されています。

書籍選びの中で重要なのは、最新版であるかどうか、問題数と解説の量が豊富にあるかです。

それだけではなく、何冊もテキストや問題集を解くのではなく、1冊を繰り返し解けない問題を減らすことに注力しましょう。

こちらの記事(SPI試験対策!言語・非言語の出題傾向とおすすめの対策法)の中には、おすすめの書籍もご紹介しています。

書籍選びの参考にしてください。

SPI3で目指す点数

「SPI3で、合格するには、何点が必要?」
「何点とればいいの?」

 

という質問を頂くことがあります。

 

次に、SPI3で目指す点数についても、ご紹介していきます。

 

SPI3は偏差値で評価される

SPI3は、点数評価ではなく、偏差値での評価です。

 

つまり、相対的な評価となり、以下の段階に分類されます。

SPI3評価段階】

段階1:偏差値~29.5/出現率 2.3%

段階2:偏差値~37.5/出現率 9.2%

段階3:偏差値~45.5/出現率 23%

段階4:偏差値~53.5/出現率 31%

段階5:偏差値~61.6/出現率 23%

段階6:偏差値~70.0/出現率 9.2%

段階7:偏差値70.0~/出現率 2.3%

 

企業は、自社の選考基準を、どの段階を基準とするかをあらかじめ決めています。

 

就活生が受けたSPI3の結果から、この基準を超えているかどうかで合否を決めていくのです。

 

しかし、これが全てではないという企業も少なくありません。

 

SPI3の結果は、1つの判断基準として面接結果なども加えた総合評価で合否を決めることもあると理解しておきましょう。

 

目標の目安は7割!

では、実際には、どの程度の正答率が必要なのでしょうか。

 

もともと、SPIは、偏差値50〜60の間に全体の7割が含まれるように問題を作成し、調整されています。

 

そのため、「目安は7割」で、評価段階であれば、段階4〜5が1つの目安になります。

 

多くの学生が、この段階に集中するため、ここから1つ飛び出すことを目標することが、SPI3の結果で安心できます。

 

実際に、多くの企業では、この7割が基準となっていますが、業界により、これよりも高い基準を目指す必要があります。

 

それは、外資コンサル、外資金融、日本銀行、五大商社などです。

 

これらの企業は、より高い段階に属していることが、選考プロセスを進めるために必要だといわれています。

 

以下に、特に高い数値が必要と言われている企業をご紹介します。

90% 日本銀行、外資系戦略コンサル

89% 外資系金融機関(上位)、 野村(IB)、
    三菱総研、 政策投資銀行、 国際協力銀行

88% みずほ(GCF)、 東証、 NHK、 電通

87% 三井物産、三菱商事、NRI(con)

※こちらの内容は、様々なサイトからの総合的な一覧です。

 企業から公式に発表されている数字ではないため、ご注意ください。

 

今後、選考を希望する企業においては、どの程度の偏差値を基準としているか明確に分からない場合があります。

 

この場合には、前述している「7割」を目指し、徐々に割合を高めるようにしていきましょう。

まとめ

今回は、「SPI3」をテーマに、特徴や問題の例をご紹介しています。

 

ここで、ご紹介している問題例は、ほんの一部です。

 

ご紹介している問題が、解けなくても問題ありません。

 

多くの問題の中には、自分が得意な問題もあるため、得意な問題から対策を取るなど、自分にあった勉強方法を見つけていきましょう。

 

本文にも記載していますが、SPI3は攻略できる問題ばかりです。

 

十分な時間を取り、得意なモノに変えていきましょう!

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上京就活ch編集部

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