
【SPI言語】問題例と対策方法を徹底解説!
2023年4月28日更新
はじめに
就職活動において、一番最初の山となるのがwebテストです。
今回は、そのwebテストの中でも一番有名なSPIについて、試験内容から具体的な問題、対策方法まで徹底的に解説するので、この記事を参考にwebテスト対策を進めましょう。
SPIの試験内容
SPIは、リクルートマネジメントソリューションズ社が開発した適性検査であり、多くの企業でインターン選考や本選考どちらでも受検が求められるケースが多いです。
年間204万人が受検しています。
SPIの目的は、応募者の能力や性格などを客観的に判断することです。
一次試験としてふるいにかける試験として用いられ、選考の第一関門となっています。
SPIの試験内容は、能力検査と性格検査の二つがあります。
能力検査ではさまざまな業務で求められる知的能力を測っており、言語分野と非言語分野の2種類に分かれています。
企業によっては英語や構造的把握力が取り入れられているケースもあります。
性格検査は応募者の考え方や、普段の行動などを測定し、どういった仕事に向いているのかを調べています。
SPIの実施形態
SPIは、「SPIテストセンター」「WEBテスティング」「インハウスCBT」「ペーパーテスト」という4つの形態で実施されます。
それぞれの実施形態について、詳しく紹介していきます。
SPIテストセンターの概要
テストセンターは、リアル会場とオンライン会場があります。
受検を希望する企業から受検の案内メールが届いたら、予約を行い、自宅のパソコンやスマートフォンで性格検査を受けます。
予約した日に指定された会場か、自宅のパソコンで監督者の監督のもと受検します。
自宅のパソコンで受検する場合も、リアル会場と同等の本人認証を行い、受検時の不審な動きをリアルタイムで察知するなど不正防止対策が取られています。
WEBテスティングの概要
WEBテスティングは自宅や学校などインターネット環境がある場所で受検する適性試験です。
企業の指定した期間内で、都合の良い日時と場所で受検することができます。
不正受検(カンニング・替え玉受検)防止のため、受検時に不正行為の確認が求められるシステムとなっています。
インハウスCBTの概要
インハウスCBTとは指定された日時に応募した企業内か、企業指定の場所で指定のパソコンにて受検する適性検査です。
面接日に実施する企業もあり、面接と適性検査を一日で終えることができるため、企業と応募者どちらにもメリットがあるといえます。
ペーパーテストの概要
ペーパーテストは、マークシート形式で行われます。
応募先の企業に出向いて、その場で受検します。
このテストの利点は、開始してすぐに全体の問題を確認できるところです。
これにより、時間配分をしやすくなります。
得意なところから回答できる、など受検者にとってメリットのあるテストだといえます。
SPI言語分野の特徴
SPI言語分野の難易度や特徴について紹介します。
SPIの言語分野とは何か?
SPI言語分野では、国語の問題が出題されます。
言語分野には、
- 二語の関係
- 語句の意味
- 語句の用法
- 文の並べ替え
- 空欄補充
などがあります。
時間は30分程度で40問ほど出題されることが多く、1問当たり1分未満で解く必要があるのでスピードが重要です。
時間を無駄にしないためにも、自信のある問題から解くとよいでしょう。
SPIの言語分野の傾向と難易度
SPIの言語問題は中学~高校で習う程度の問題が出題されます。
中学や高校のときに勉強をする習慣があり、基礎ができている人にとってはそこまで難易度は高くないでしょう。
とはいえ、何も対策をしないで受検するのはリスクがあります。
年数が経つことにより、忘れている内容があると思うので、対策は万全にしてください。
SPI言語分野の出題例
SPI言語分野の問題例は以下の通りです。
それぞれ制限時間は30秒となります。
二語の関係
二語の関係は初めに提示された二語の関係と同じ関係のものを探す問題です。
テストセンターとペーパーテストでよく出題されています。
二語の関係は事前に対策することで解けるようになります。
出題例を載せます。
「 問題
最初に示された二語の関係を考え、同じ関係のものをA~Fより選びなさい。
医師:治療
ア 教師:授業
イ 調理師:料亭
ウ 衣服:洋服
A ア
B イ
C ウ
D アとイ
E アとウ
F イとウ 」
正解:Aが正解です。
最初の例は「医師」は「治療」をするという関係になっています。
同じような構成になっているのがアの「教師:授業」です。
語句の意味
語句の意味は最初に示された語句と合致するものを選ぶ問題です。
出題される頻度の高い語句の意味をしっかり把握しておいてください。
語句の知識が豊富であればあるほど有利ですが、知らない言葉だとしても推測する力があれば解ける問題もあります。
普段の生活で新聞や本を読み、知らない言葉を調べたり、分からない言葉について推測したりする、といったことを心がけましょう。
出題例を載せます。
「 問題
下線部の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。
来季の人事異動について人事部長に提案した
A 提言した
B 提唱した
C 助言した
D 説明した
E 意見した 」
正解:Aが正解です。
「提案」とは案を提出することです。
「提言」も同じ意味となります。
語句の用法
語句の用法の問題では、問題文の中で下線が引かれた語句の意味と、合致するものを選ぶ問題が出題されます。
語句の意味を把握することが重要です。
出題形式に慣れることで素早く回答できるようになります。
出題例を載せます。
「 問題
下線部の語に最も近い意味で使われているものを1つ選びなさい。
彼女は頑張り屋だったそうだ
A ラーメンがおいしそうだ
B 試験は難しかったそうだ
C 今日も暑くなりそうだ
D 明日は混みそうだ
E 今月はお金が足りなくなりそうだ 」
正解:Bが正解です。
「彼女は頑張り屋だったそうだ」と合致するのは「試験は難しかったそうだ」です。
文の並べ替え
文の並べ替えは5つの文章を意味が通じるように並べ替える問題が出題されます。
テストセンターで出題される可能性があります。
出題例を載せます。
「 問題
次の文章を並び替えた時に『ウ』の次に来るものを選びなさい。
ア 公用語が英語の国ではノートパソコンのことを「Laptop PC」と呼びます。
イ 「ノートパソコン」は、日本国内だけで通じる和製英語である。
ウ 外国人に「ノートパソコン」と言っても意味が通じない可能性があります。
エ 普段使っている言葉の中には日本人だけに通じる和製英語があることに注意しましょう。 」
正解:エが正解です。
正しい並び順はイ→ア→ウ→エとなるのでウの後にくるのはエです。
空欄補充
空欄補充はテストセンターで出題されることがあります。
文章中に空欄があり、そこに入る適切な語句を選ぶ問題です。
出題例を載せます。
「 問題
文中の空欄に入る最も適切なものをA~Dの中から1つ選びなさい。
日本では少子高齢化が社会問題になっています。
政府は少子化の原因となる[ ]を解消することを重視した「少子化社会対策基本法」を制定しました。
A 都市部の人口集中
B 地方議員を目指す人の減少
C 経済的負担や育児に対する不安
D 急激な人口移動 」
正解:Cが正解です。
他の選択肢は少子高齢化とは直接関係ありません。
SPI言語分野の対策方法
SPI言語分野はしっかり対策を行うことで、ボーダーラインを超えることは難しくないものです。
具体的な対策方法を解説します。
過去問をたくさん解く
SPI言語分野の対策方法として、過去問や問題集をたくさん解くことが有効です。
過去問を解くことで出題傾向や問題形式に慣れることができます。
そして問題のレベル感も掴めるようになるでしょう。
例えば、毎日10問ずつでも解いていくと、どんな問題が出るか分かるようになり、どのように解けば良いかも理解できるようになります。
また、間違った問題を振り返ることで、自分の課題を把握することができます。
苦手な分野を見つけることで、より効果的な勉強ができるでしょう。
例えば、長文問題が苦手だと分かれば、まずは長文問題を重点的に解くようにしてください。
また、過去問を解くことは、一問当たりの解答の時間配分やスピードアップの練習にもなります。
試験本番では、時間が限られているので効率よく解くことが大切です。
過去問を繰り返し解いて、どれくらいの時間で、どの問題から解くべきかを体で覚えることが必要となります。
アプリを活用する
SPI言語分野の対策方法として、アプリを使うことも有効です。
アプリのメリットとして、場所を選ばず自分のペースで進められます。
さらに、ゲーム感覚で楽しみながら学べます。
アプリは言語分野と非言語分野に分かれているものもありますが、1つのアプリでどちらもカバーしているものもあります。
アプリは単に問題を解くだけではなく、勉強に役立つ機能もたくさん備えています。
例えば、学習の記録をつけたり、間違った問題のみを集約したり、などといった機能があります。
こういった機能を使うことでモチベーションも高めることができるでしょう。
また、一緒に勉強する友達を見つけると、もっと楽しくなるでしょう。
アプリをうまく使って、SPI言語分野を克服しましょう。
普段から新聞や本を読む
読解力を高めるためには、普段から新聞や本を読む習慣をつけましょう。
新聞や本を読むことで、たくさんの言葉や表現に触れることができます。
それによって、読むスピードが速くなり、文章の内容を理解する力も身につきます。
新聞や本を読む習慣が無い人は、自分が興味を持っている話題から読んでみてください。
例えば、スポーツが好きなら、スポーツの記事や本を選ぶと良いでしょう。
好きなことを通して、自然と読解力が向上していくはずです。
また、毎日少しずつでも読む時間を作ることが大切です。
例えば、朝起きたときや寝る前の時間を利用して、新聞や本を読むようにしましょう。
続けることで、読解力が上がるのを実感できるはずです。
SPI言語分野の注意点
SPI言語分野を受検する前に押さえておきたい注意点を解説します。
SPIの合格基準は企業によって違う
SPIは、一般的には、6~7割以上の正答率で多くの企業の選考に通過できますので、7割以上を目指しましょう。
しかし、一流企業や金融系、総合商社などでは、ボーダーラインが8~9割になることもあります。
そういった企業や業界を目指す場合は、9割以上を目指して対策をしなければいけません。
一方、人物を重視する企業では、ボーダーラインが設定されていないこともあります。
とはいえ、SPIの結果が全く関係ないわけではなく、できるだけ高得点を目指すべきです。
SPIのスコアによる内定や面接への影響
SPIのスコアが面接や内定に与える影響についてお話します。
SPIは、会社が求める能力があるかどうかを調べる試験です。
高いスコアを取ることによって、優秀であることの証明になるでしょう。
その結果、面接のチャンスが増えることもあるといえます。
しかし、面接ではSPIのスコアだけではなく、人柄やコミュニケーション能力も重視されます。
高いスコアを出せたとしても、それが内定に直接つながるわけでないことに注意しましょう。
SPIの受験前に意識すべき注意点
SPIの受験前に意識すべき注意点について、二つのポイントをお伝えします。
まず、受験前にしっかりと睡眠をとることが大切です。
十分な睡眠は、頭をすっきりさせるだけでなく、集中力や記憶力を高める効果があります。前日は早めに寝て、体調を整えましょう。
また、早めに起きることで余裕を持って行動できます。
次に、食事にも気を付けてください。
受験前には、消化が良くて栄養バランスの整った食事を摂ることが大事です。
野菜や魚、白米など、バラエティ豊かな食材を選びましょう。
これにより、体調を万全に整えることができます。
まとめ:SPIの言語分野に対する対策の重要性
この記事では、SPI言語分野の試験内容や出題例、対策について解説しました。
SPI言語分野は、過去問を繰り返し解く、などしっかり対策をすれば難しくありません。
とはいえ、企業や業界によってはボーダーラインが高めに設定されているので、自分が応募する企業で必要なボーダーラインを確認しておくことが重要です。
この記事の内容を参考にして、SPI試験を乗り切りましょう。
出題例や対策のポイントを押さえて、自分に合った勉強方法を見つけてください。
また、アプリなどを使って、楽しく勉強することも大切です。
最後に、試験の前には、十分に睡眠をとって、リラックスして挑んでください。
あなたの頑張りが報われることを祈っています。