【新卒向け】カジュアル面談は選考?メリットや対策、実施後の流れを解説

【新卒向け】カジュアル面談は選考?メリットや対策、実施後の流れを解説

2020年4月21日更新

はじめに:カジュアル面談は"ほぼ選考"

面談前に、カジュアルな形でお話しましょう!

 

というような流れで始まる「カジュアル面談」。

 

元々は、主にIT業種における転職活動で実施されてきましたが、

社員との面談、そして企業説明会という両方の側面を併せ持ち、

さらに社員と応募者双方がフランクな立場で意見交換できる場であることから、

今日では就職活動でも実施される場面が増えてきています。

 

代表的なものに、

皆さんもご存知の求人サービス「Wantedly」の

「ランチおごります」や「話を聞いてみたい」という項目や、

スカイプなどのオンライン面談、ホテルのラウンジやカフェでの面談などが挙げられます。

 

【まとめ】Web面接(スカイプ面接)を受ける場所・事前準備・注意点

 

 

しかしながら、実はこのカジュアル面談、

「面談」ではなく、「選考の一環」として裏で合否がつけられている場合が多いと言われています。

 

受け答え次第では落ちてしまう可能性も十分に考えられますので、

応募者側は「選考」として捉え、事前にしっかりと対策をしておく必要性があるでしょう。

 

本記事では、

 

1.カジュアル面談とは?企業の実施目的と見られるポイント

2.就活生がカジュアル面談を受ける3つのメリット

3.カジュアル面談の服装と持ち物

4.カジュアル面談の当日の流れと質問例

5.カジュアル面談実施後の連絡:連絡が来ない場合は?

6.カジュアル面談で必要な対策

7.カジュアル面談を行っている4つの求人サービス

 

について解説します。

 

面談実施後、内定につながるケースや

連絡がなかった場合の対応方法についても紹介していますので、

これからカジュアル面談に臨む方は隅々まで目を通し、

参考にしてみてくださいね。

1.カジュアル面談とは?企業の実施目的と見られるポイント

カジュアル面談とは、先述の通り

 

社員との面談

・マンツーマンで実施されるプライベートな企業説明会

・社員との意見交流会

 

という側面を持っています。

 

最近、就職活動でも実施する企業が増えてきた背景としては、

 

学生側が何を考えているのか、企業の何を知りたいのかニーズを探りたい

応募者との接点を増やし、優秀な人材と会う可能性を高めたい

 

という企業側の目的があります。

 

まさに、採用活動の一環として認識されていることが伺えますね。

 

ですので、「面談」だからといって本当に何も準備をせずに臨んでしまうと、

あとで後悔してしまうことになります。

 

場合によっては、

 

この学生は、自分のキャリアについて何も考えていないのだろうか?

うちに入る気はさらさらないのだろうか?

ただ情報収集として参加しにきたのだろうか

 

と、マイナスな印象を持たれてしまい、お祈りメールが送られてきてしまう可能性もあります。

 

そんな事態にならないよう、

面談前には後述するポイントを抑え、しっかりと対策をすることが非常に重要です。

志望度が高い企業であれば、なおさらですね。

 

企業側が見ているポイントとしては大きく2つ、

・学生の人柄

・企業への志望度

この2つです。

 

1-1.カジュアル面談で見られるポイント①学生の人柄

 

「カジュアル」と名前に入っているように、

カジュアル面談は非常にフランクな、リラックスした雰囲気で行われます。

 

堅苦しい合同説明会のような雰囲気はありませんし、

基本的にスーツを着る必要もありません。

 

応募側としてはつい必要以上に気が緩んでしまいそうになりますが、注意が必要です。

 

というのも、企業側はこのような状況において表れやすい学生の素の部分

学生の人柄や個性といった「書類選考では読み取りにくい」側面を探ろうとしているからなのです。

 

もちろん、だからといって取り繕う必要性はありませんが、

必要以上に気を抜いてしまうと、ぽろっと余計な一言を言ってしまい、

それが後々選考結果に繋がってしまうこともあります。

 

カジュアル面談とはいえ、

企業側はこちらの人となりをしっかり見ていることを忘れずに、

適度な緊張感を持って臨んだ方が良いでしょう。

 

 

1-2.カジュアル面談で見られるポイント②企業への志望度

 

人となり以外に見られているのは、

企業への志望度です。

 

意見交換の場としての機能も持っているため、

学生側からしてみると企業の「情報収集」ができる場として非常に役立つことは確かですが、

志望度を見られていることを忘れてはなりません。

 

先述の通り、

企業側は「優秀な人材を獲得するため」カジュアル面談という場を設けています。

事実上”選考”という意味合いが強いですので、

そのような場で

 

・実はまだ就職したいとまでは思っていない

・なんとなく興味を持っただけで、深い理由はない

 

というようなことが感じられるような受け答えをしてしまうと、

企業からすると非常に印象が悪くなってしまいます。

 

場合によっては、「面談」といえど、

通常の面接同様に「志望動機」を聞いてくるケースもあるようですので、

しっかりと事前に企業をリサーチし、

対策をしておく必要があるでしょう。

 

2.就活生がカジュアル面談を受ける3つのメリット

このように、選考という意味合いの強いカジュアル面談ですが、

応募者側にとっては「良い自己アピールの場」としても捉えられますし、

メリットがあることは確かです

 

就活生がカジュアル面談を受けるメリットとして大きく3つ、

 

入社のミスマッチを防ぐことができる

客観的なフィードバックを得られる

・コミュニケーションで視野を広げられる

 

これらがあるとされます。

 

 

2-1.入社のミスマッチを防ぐことができる

 

いくら企業理念やビジョン、働き方に惹かれても、

実際現場に入ってみたら全然違う、というケースもよくありますし

業務内容が違った、という話も良く聞きます。

 

となると、働き始めてから

「こんなはずじゃなかった」

と、入社自体を後悔してしまうかもしれません。

 

このような事態をなるべく避けるためには、

入社前に出来るだけ企業の実情を把握しておくことが重要であり、

カジュアル面談ではそれが可能になります。

 

社員と一対一で本音を聞ける機会はそうそうありませんので、

入社前に実際の働き方を知ることにより、

文面では見えてこないリアルな情報を得ることができ、

理想と現実のギャップにより生まれるミスマッチの防止に繋がります。

 

また、逆に企業から見れば

正式な面接では見ることのできない、応募者の素性を知ることができるため、

職種の適性判断に一役買ったり、

企業の求める人材と合致していない人物を見抜くことができます。

 

このように、企業と学生側双方からしてみても、

密に情報交換を行えるため、ミスマッチを防ぐことができるのです。

 

 

2-2.客観的なフィードバックを得られる

 

カジュアル面談中、情報交換の一環として、

自分のこれまでの経験や想いなどを話すこともあるかもしれません。

 

その際、

担当社員から直接フィードバックをもらえることで、

自分に対する客観的な評価を知ることができます。

 

また、経験やスキルを自分自身で整理する、といった自己理解にも繋がりますので、

面接練習や準備としても有効であると言えるでしょう。

 

 

2-3.コミュニケーションで視野を広げられる

 

カジュアル面談では、

自分に関係のある(あるいは志望している)業種・職種に関わらず

様々な社員と話すことになります。

 

自分と考え方の合う人もいるかもしれませんし、

はたまた全く価値観の違う人と話すこともあるかもしれません。

 

学生時代は、価値観の合う人とだけつるんでいれば良かったかもしれませんが、

社会人になると、様々な人と話を合わせなければならない場面もたくさん出てきます。

 

相手の話をしっかり聞く傾聴力質問力

質問の意図を読み取り適切に答える思考力といったコミュニケーション能力は、

社会人になればマナーとして必要になるスキルです。

 

学生のうちから様々な人と話し、価値観に触れておくことは

コミュニケーション能力を磨く上でも重要ですし、

視野を大きく広げてくれることでしょう。

 

就職の際にコミュ障を発揮する人の特徴と対策

3.カジュアル面談の当日の流れと質問例

カジュアル面談のメリットについてわかったところで、

面談実施までの一連の流れを確認しておきましょう。

 

 

3-1.就職支援サービスに登録

 

こちらは必須ではないのですが、

カジュアル面談実施に至るよくあるパターンは、後述する「就職支援サービス」への登録から始まります。

 

というのも、

サービスへ登録を済ませると、企業側から「スカウト」として面談のオファーが来るケースが多いからです。

 

このように企業からの提案を待つほか、

直接、ホームページやツイッターなどを使い、カジュアル面談をお願いするという手段もあります。

 

 

3-2.プロフィールや職務履歴書などを充実させる

 

サービスに登録した後は、

なるべく詳しくプロフィールや職務履歴書欄を埋めましょう。

 

詳しく記入したほうが、より企業担当者の目にとまりやすいです。

 

 

3-3.企業からの連絡が来る

 

プロフィール内容等を見て、企業から面談の提案などの連絡が来ます。

興味がある企業であれば、返信をしましょう。

 

その後は、メールのやりとりを通じて面談が設定されます。

不明点などあればこの時点で確認しておきましょう。

 

 

3-4.カジュアル面談を行う

 

実際にカジュアル面談を行います。

自分の知りたいことのみならず、聞かれることにしっかり答えられるような準備をしておきましょう。

 

カジュアル面談では、企業側から次のような質問がされるようです。

 

・なぜ、弊社に興味をもったのかあるいは、どのようなイメージを持っているのか?

・現在の業務内容は?

・現在の仕事に不満はないか?

・今後、やってみたい仕事はあるか?

 

最低限、上記の質問に対して、端的でわかりやすい回答ができる準備はしておきましょう。

 

 

次に、応募者側から企業への質問例を紹介します。

 

・ホームページなどを見てわからなかったことを率直に聞く

・自分が入社した場合、配属されるであろうポジションや、期待されていることは何か?

・(面談担当者が)入社した経緯は?

・この企業の、良い面と悪い面はなにか?

・人間関係や昇給、残業といった待遇面については?

 

どの質問をするにしても、

質問の意図を明確にすることを意識できれば、相手も答えやすいでしょう。

 

逆質問は何個が最適?〜具体的な内容も解説〜

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4.カジュアル面談の服装と持ち物

カジュアル面談の流れを押さえたところで、

当日の服装と持ち物について、再度確認しておきましょう。

 

 

4-1.カジュアル面談の服装

 

服装は「自由」とされていることが多く、

指示がなければ基本的に私服で問題ありません

 

ただし、企業との大切な「接点」であることに代わりはありませんので、

デニムやパーカーなどのカジュアルすぎる服装はもちろんNGです。

 

企業のホームページ等を事前に確認し、

オフィスカジュアルな服装で臨みましょう。

 

また、企業によっては「スーツ着用」を指定される場合もありますので、

事前に指定をしっかりと確認しておくようにしましょう。

 

OB・OG訪問の服装はスーツとオフィスカジュアルどちらが正解?

 

 

 

4-2.カジュアル面談の持ち物

 

正式な選考ではないので、

基本的に履歴書や職務経歴書などは必要ありません。

 

最低限、筆記用具とメモがあれば良いでしょう。

 

ただ、

どうしても次の選考に進みたい場合や、

企業への志望度が高い場合は、貴重な自己アピールの機会でもありますので、

上記の書類を提出しても問題ありません

 

履歴書などを持参しない場合も、

自分の経歴やスキルについてなど、ある程度は説明できるようにしておきましょう。

 

就活生のための「ES添削大全」

エントリーシートの自由記入欄には何を書けば良い?内容とポイント

5.カジュアル面談実施後の連絡:連絡が来ない場合は?

気になる「カジュアル面談実施後」の流れですが、

 

次のステップである選考へ案内される他、

回答を濁されたり、お祈りメールが来たり、

そもそも連絡が来なかったりと様々なケースが考えられます。

 

残念ながら連絡が来なかった場合でも、

その後選考に応募が可能なケースもあります。

 

この項では、

面談実施後の連絡パターンを「企業からの評価別」に見ていきましょう。

 

 

5-1.企業に好意を持ってもらえた場合

 

企業から好印象を持ってもらえた場合などには、

正式な面接をオファーされたり

場合によってはそのまま内定あるいは内々定が出る可能性もあります。

 

 

内定通知の電話の受け方は?マナーや注意点について解説

他の学生の「内定状況」なんて、気にしても仕方ない。

 

 

カジュアル面談後の選考としては、

カジュアル面談→書類選考→一次選考→二次先行→最終選考

などと通常の選考ルートをたどるパターンや、

 

面談が一次面接とみなされて選考免除され、

そのまま最終面接に進むパターンなど様々です。

 

 

 

5-2.企業からの評価があまり良くなかった場合

 

上記とは逆に、

残念ながらあまり良い評価を持ってもらえなかった場合は、

次の連絡パターンが考えられます。

 

・不採用通知(お祈りメール)が来る

・「また機会があれば」と回答を濁される

・そもそも連絡が来ない

 

はっきり「不合格」と言われてしまった場合は、

悲しいですが為す術がありませんので、

この企業のことはスパッと諦め、気持ちを切り替えて他の企業へ目を向ける必要があります。

 

お祈りメールに返信は必要?マナーとして返信した方が良い5つのケース

 

 

ですが、回答を濁されたり、連絡が来ない場合は

・判断に悩んでいる

・連絡を忘れている

ケースも考えられます。

 

サイレントお祈り(事実上の不合格)である場合は仕方ないかもしれませんが、

このような場合は、その後通常の選考に応募してみるのもありでしょう。

 

書類選考や一次選考で落ちてしまう可能性も拭えませんが、

強い熱意のアピールにより、良い結果をもたらす場合もありますので、

志望度が高い場合は検討しておきましょう。

6.カジュアル面談で必要な対策

カジュアル面談のポイントについて押さえたところで、

続いて実施にあたり準備しておきたい事前対策について解説します。

 

ほぼ選考と同意義ですので、入念な企業研究はもちろんのこと、

志望動機や「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」、自己PRなどの項目はしっかりと頭に入れておく必要があります。

 

 

6-1.入念な企業研究

 

企業理念やビジョン、求めている人物像など、

事前にホームページや就活四季報などで調べられることは全て調べておきましょう。

 

【就活】四季報は本当に必要なのか?種類や読み解くポイントを徹底解説!

 

その上で、

 

・「〜と書いてありましたが、実際はどうなのですか?」

・「求める人物像は〜とのことですが、自分の〜はプラスに働きますか?」

 

など、自己PR にも繋がるような突っ込んだ質問をしてみるのも

企業への熱意アピールに繋がり、評価は高いはずです。

 

その企業で実際に働く社員の生の声を聞ける機会は、なかなかありませんので

事前に質問しておきたい事項をまとめておき、

時間を有意義に使えるようにしましょう。

 

 

6-2.自己PR

 

繰り返しにはなりますが、

カジュアル面談は実際の選考として捉えた方が良いでしょう。

 

応募者のこれまでの経験やスキルなどを、

直接的に聞いてくる場合もあれば、

様々な質問から、総合的かつ間接的に聞いてくる場合もあるでしょう。

 

自分のPRを語れるようにしておくことはもちろん、

誠実な態度で取り組んだり、仕事への熱意をアピールするなど

積極的に行動することが大切です。

 

採用担当者が、面談をするために時間を作ってくれていることも忘れずに、

お互いに有意義な時間にできるよう心がけましょう。

 

【自己分析】無料で自分の強みを診断できるツール・サイト9選

7.カジュアル面談を行っている4つの求人サービス

最後に、

カジュアル面談に繋がりやすい求人サービスを4つ紹介します。

 

これらのサービスを利用する際は、

本記事で紹介した事項を踏まえ、しっかりと対策をして臨みましょう。

 

7-1.Wantedly

 

転職・就職の際、企業探しやエントリーができるほか、

ビジネス情報の収集や仕事上の人脈の管理もできるサービスです。

 

プロフィールをある程度埋めると、企業からメッセージが届くこともありますし、自分から面談を申し込むこともできます。

 

20代、30代の若手ビジネスパーソンの利用者が多く、

その数は120万人以上です。

 

IT・WEB系の職種を中心に、総合商社や大手外資系、中小ベンチャーなど様々な企業の社員が利用しています。

 

 

7-2.リクナビNEXT

 

知名度が非常に高い転職サイトです。

長年の実績があり、転職者側・企業側からも高い信頼・評判を得ているようです。

 

常時1万件以上の求人があり、

会員登録後には企業からスカウトが来る機能がついています。

 

利用者の年齢層は幅広く、

およそ20代から50代までの人が活用しています。

 

 

7-3.paiza(パイザ)

 

IT・WEBエンジニア、プログラマー専門のサービスです。

プログラムを書くことで、

書類選考なしで企業の面談や面接に進むことができます。

 

求人に応募する際、

「通常面接」から始めるか、「カジュアル面談」で始めるかが選択できる仕組みがあるのも特徴的です。

 

企業からの逆オファー機能もついており、

加えて、未経験でもエンジニアを目指すことができる求人の取り扱いもあるなど、IT人材を目指す人にとっては登録必須のサービスです。

 

 

7-4.LAPRAS(ラプラス)

 

こちらもエンジニア専門の転職サービスです。

インターネット上に公開されているオープンデータ(SNSなど)から、

利用者のプロフィールが自動的に生成されます。

 

さらに、そのデータから利用者のスキルなどを分析し、

プロフィールに反映させ、

利用者に興味をもった企業からスカウトを得ることが可能です。

まとめ

カジュアル面談について、少しでも理解が深まったでしょうか。

 

カジュアル面談を行うことで、企業側と学生側、相互の理解が深まり

採用のミスマッチを防ぐことが出来ます。

 

しっかりと事前に対策をし、

より良い就職活動にしてください

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就活ハンドブック編集部

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