長所一覧を紹介!長所の見つけ方や面接での伝え方を徹底解説
2024年11月22日更新
はじめに
就職活動において、面接ではほぼ必ずと言って良いほど「あなたの長所は?」と聞かれます。
企業にとって「長所」というのは、その人物の人柄を知るための重要なポイントなのです。
このため、面接時のために「自分の長所」を把握し、確認して面接の準備をすることが大切です。
とはいえ、自分の長所が何か分からないという人も少なくありません。
人は必ず長所を持っているため、長所がないのではなく、あなたが自分の長所に気づいていないだけなのです。
- 長所一覧
- 長所の見つけ方
- 回答する時の具体例
また、長所の裏返しでもある「短所」についても解説しますので、最後まで読んでみてください。
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就活における長所とは
長所とは、本人がもともと持っている人柄・性格において、性質や性能などで優れているところです。
長所は自己PRとよく混同されます。長所と自己PRの違いは、就活の場合は視点が企業なのか、自分なのかという点です。
長所は、自分視点で優れている人柄・特性を伝える必要があります。それは、面接官がその人物のタイプ(性格種類)を確認するためのものだからです。
一方、自己PRは、自分がその企業でどう活躍できるか、企業視点での強みを伝える必要があります。面接官が確認しているのはその人物の経験やスキルだからです。
このため、長所はどの応募企業にも同じもので構いませんが、自己PRはそれぞれの応募企業に対応したものにする必要があるでしょう。
企業が長所を聞く3つの理由
前述したように、長所とはあなたの人柄を把握するために重要な質問になります。
具体的にはあなたの人柄をもとに、企業は以下の内容を確認しています。
自社で活躍してくれそうか
新卒採用の多くはスキルではなくポテンシャルを重視しています。
そのため企業では、長所を通してその人がどのような思考性や行動力を持っているのかという点を確認し、就活生のポテンシャルを見極めています。
また自社で求める人物像と就活生の性格が合っているか、就活生が持っているポテンシャルが企業で活かせるかといった点もチェックしています。
自分の性格を客観視できているか
長所をアピールするためには「自己分析」が必要ですが、自分を客観視することは仕事をするうえでも重要なスキルです。
自分の長所を知っていることによって、チャレンジしたり、前向きに仕事に取り組めたりと様々なシーンで応用が利きます。
自己理解力が高ければ高いほど、成果を出せる可能性が高いと判断できます。
企業は「長所は何か?」という質問をすることで就活生が自分自身を客観視出来ているかという点をチェックしています。
自社の社風にマッチしているか
入社後に活躍するための1つの要素として、自社の雰囲気にマッチしているかどうかも大切な点です。
社内の雰囲気と合っている人であれば、コミュニケーションを円滑におこない、仕事を上手くこなすことができるでしょう。
学生と企業の相性は、入社後のパフォーマンスにも大きく影響してきます。
例えば、ミスマッチした採用をしてしまうと早期離職も起こりやすくなるため、これを防止したい狙いもあります。
性格別に分類した長所・短所比較一覧
長所や短所を探すときには、それぞれの裏側に注目してみることをおすすめします。
長所と短所は、表裏一体です。
このため、短所であれば、すぐ思いつくという人は多いのではないでしょうか。
それで、短所を思いつけば、その裏側を考えてみれば長所が思いつくはずです。
性格別に分類した長所・短所比較一覧を作成しましたので、参考にしてみてください。
【行動的性格】
長所 | 短所 |
行動力が高い | 焦りやすい・深く考えずに行動してしまう |
積極性がある | でしゃばり |
チャレンジ精神が高い | 冷静な判断に欠ける |
堂々としている | 楽観的 |
自発性がある | 無鉄砲 |
【社交的な性格】
長所 | 短所 |
協調性が高い | 主体性に欠ける |
活動的 | 落ち着きがない |
コミュニケーション能力が高い | 軽く見られる |
自己主張ができる | 自分勝手 |
気さく | いいかげん |
【明るい性格】
長所 | 短所 |
明るい | お調子者 |
その場を盛り上げることができる | 馴れ馴れしい |
愛嬌がある | 図々しい |
朗らか | のんびりしている |
【前向き・ポジティブ】
長所 | 短所 |
素直 | 単純 |
感情表現が豊か | 感情が表に出やすい |
細かいことにとらわれない | 鈍感 |
好奇心旺盛 | 周りが見えなくなる |
流行に敏感 | 飽き性 |
【あきらめない性格】
長所 | 短所 |
あきらめない | 程度が判断できない |
逆境に強い | 追い込まれないと行動しない |
忍耐力がある | あきらめが悪い |
打たれ強い | 反省しない |
向上心がある | 負けず嫌い |
【真面目な性格】
長所 | 短所 |
真面目 | 頭が固い |
責任感が高い | 自分だけで抱え込みやすい |
慎重に考える | 大胆な行動ができない |
堅実 | 大きな挑戦をしない |
【几帳面・神経質な性格】
長所 | 短所 |
几帳面 | 神経質 |
継続力がある | 熱中しすぎてしまう |
計画性がある | 行動力に欠ける |
努力家 | 納得いくまでに時間がかかる |
誠実 | 融通がきかない |
裏表がない | 感情が表に出やすい |
【芯を持った性格】
長所 | 短所 |
芯が強い | マイペース |
追求心がある | 納得いくまで考える |
こだわりを持つ | 自己主張が強い |
集中力がある | 周りが見えなくなる |
周りに流されない | 自我が強い |
自己管理能力が高い | 自分のペースを乱したくない |
自分を追い込む | ストレスを抱えやすい |
コツコツと取り組む | 突発的なトラブルに対応するのが苦手 |
軸がぶれない | 頑固 |
【柔軟な性格 】
長所 | 短所 |
適応能力が高い | 専門性に欠ける |
臨機応変 | 計画性がない |
柔軟性がある | 持続性がない |
人の意見を受け止める | 意志が弱い |
誰とでも上手く関係を築ける | 八方美人 |
1つのことにこだわりすぎない | 飽きっぽい |
【相手のことを考えられる性格】
長所 | 短所 |
周りをよく見る | 周囲の意見を気にしやすい |
傾聴力がある | 内気 |
謙虚 | 自信がない |
思いやりがある | 行動力に欠ける |
困った人を放っておけない | 世話焼き |
感受性豊か | 周囲の影響を受けやすい |
気遣いができる | おせっかい |
【冷静な性格】
長所 | 短所 |
用意周到 | 行動力に欠ける |
問題解決能力が高い | 考えすぎる |
他者の意見から客観的に物事を判断できる | 優柔不断 |
効率的に物事を進める | じっくり時間を掛けることを嫌う |
交渉力がある | 図々しい |
論理的思考力がある | 理屈っぽい |
【リーダーシップに関連する性格】
長所 | 短所 |
統率力がある | 仕切り屋 |
人の補佐をするのが得意 | 引っ込み思案 |
長所と短所が見事に表裏一体となっていますね。
上記の一覧を参考にして自分に当てはまるものを探せば良いのです。
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長所がないと思う人の特徴
長所について回答を準備しなければならないと思っても、「自分にはこれといって人に言えるような大した長所なんてないし……」と思う人もいるでしょう。
長所がないと思う人には、以下のような特長があります。
・マイナス思考
・自己肯定感が低い
・自分に対して自信がない
・人よりも卓越した取り柄がないと思っている
・長所や特技が何なのか、自分でも分からない
・謙遜している
・完璧主義者
・取り柄に対するハードルが高い
・自分に対して劣等感やコンプレックスがある
・長所よりも短所に目が行く
・すぐに周りと比較してしまう
・自分に対してストイックすぎる
しかし、長所といっても、誰もが驚くような立派なスキルである必要はありません。誰にでも何かしら、ほかの人よりも優れている面があります。
自慢になるなどと考える必要もありません。日常生活なら謙虚さは重要ですが、面接は試験の場です。自分からアピールしなければ、意欲を面接官に伝えられません。
具体的なエピソードを盛り込むことで、単なる自慢ではなく、根拠ある特性となるでしょう。
長所を見つける5つの方法
自分の長所を見つけて理解することで、あなたに合った環境を見極められます。
あなたが気づいていない長所は、日常生活に多くのヒントが隠れているはずです。
過去の経験を振り返る
まずは、自分の過去の経験を振り返ることから始めましょう。
幼少期から直近の経験までを振り返り、「何かを達成した経験」「賞を取った経験」「褒められた経験」などを洗い出してみましょう。
その他にも「継続してやっていること」「得意なこと」「誰にも負けないと思うこと」なども長所の要素となります。
家族や友人など第三者に聞く
就活生自身のことをよく知っている身近な人に聞いてみると自分では気付かなかった長所を教えてくれることもあります。
自分には当たり前のことも周りの人からするとすごいことだったというものもありますので、あなただけの視点ではなく、周囲の視点からも長所を探してみましょう。
短所から探す
あまり長所が見つからないという場合には、短所から探す方法もあります。
短所と長所は表裏一体です。
たとえば、「落ち着きがない」という短所は「行動力がある」という長所と置き換えることもできますし、「自分の意見を主張することが苦手」という短所は「人の話をしっかり聞く傾聴力がある」といった具合に変換できます。
どんな人にも必ず1つは長所があるはずですので、長所がないのではと落ち込まずにぜひ実践してみてください。
短所の言い換え例
短所 | 長所 |
融通が利かない | 真面目 |
負けず嫌い | 向上心がある |
心配性 | 責任感がある |
せっかち | てきぱきと行動できる |
理屈っぽい | 論理的思考 |
大雑把 | おおらか |
頑固 | 意志が固い |
優柔不断 | 臨機応変に対応できる |
単純 | 素直 |
周りが見えない | 集中力がある |
褒められたことを思い出す
長所が見つけられない場合は、人との会話から褒められたことを思い出してみましょう。
褒められた時、自分では「そんなに大したことではないけどな」と思った経験はありませんか。
自分では長所として取りあげるほどのことではないと思っていても、他者からすると羨ましいと思われる長所として捉えることができます。
社会人基礎力から探す
長所を見つける方法として経済産業省が提唱している社会人基礎力から探すものもあります。
社会人基礎力は、2006年に経済産業省が提唱しました。
社会人基礎力とは、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要となる基礎的な力のことです。
社会人基礎力は、3つの能力と12の要素から構成されています。
2023年にマイナビが「2024卒 企業新卒採用予定調査」を実施しました。
調査結果から、多くの採用担当者が選考時に社会人基礎力を重視していることが読み取れます。
そのため、社会人基礎力を身につけていることをアピールすると評価される可能性が高いでしょう。
あなたの長所が、社会人基礎力と重なる要素がないか確認してみましょう。
また、「長所」と「企業が求める人物像」を照らし合わせることも重要となります。
なぜなら、企業が求める人物像・社風・志望する職種に向いていることをアピールできるからです。
長所が分からないと悩んでいるなら、企業が求める人物像を先に確認して、自分の経験と照らし合わせてみるのも1つの方法です。
まずは自己分析を行い、自分の性格と向き合いましょう。
その後に、長所一覧を参照してください。
その上で客観的に評価してくれる人に聞いたり、無料診断ツールや自分の強みを知るために便利なアプリを活用したりして、自分を見つめ直しましょう。
MBTIを参考にどのタイプか見てみる
MBTIの生きづらさランキングで上位に入るタイプは、INFP・INFJ・INTPなどです。
上位でなくても実際に生きづらさを感じる人もいるでしょう。
この記事ではMBTIの生きづらさランキング、タイプ別に生きづらさを感じる理由などを解説します。
この機会に自分の長所や短所がどの性格・特徴に該当するかチェックしてみましょう。
長所がないと思う人の特徴
長所について回答を準備しなければならないと思っても、「自分にはこれといって人に言えるような大した長所なんてないし……」と思う人もいるでしょう。
長所がないと思う人には、以下のような特長があります。
しかし、長所といっても、誰もが驚くような立派なスキルである必要はありません。誰にでも何かしら、ほかの人よりも優れている面があります。
自慢になるなどと考える必要もありません。日常生活なら謙虚さは重要ですが、面接は試験の場です。
自分からアピールしなければ、意欲を面接官に伝えられません。
具体的なエピソードを盛り込むことで、単なる自慢ではなく、根拠ある特性となるでしょう。
長所を効果的に伝える方法
では、長所を効果的に伝えるには、どうすれば良いのでしょうか。
面接官は初対面です。
このため、自分を知らない人に人柄を伝える必要があるため、伝え方を工夫する必要があります。
長所の回答は、以下の順序で話を組み立てていきましょう。
結論から伝える
まずは結論として、最初に長所を回答してください。
ここでは、分かりやすく端的に伝えることが重要です。
理由・具体例(具体的なエピソード)を伝える
次に、根拠となるエピソードを伝えましょう。
面接官を納得させることが重要です。
具体的なエピソードでほかの就活生と差別化を図りましょう。
イメージしやすい内容であれば、面接官はあなたの人柄を評価しやすくなるはずです。
業務で活かす方法を伝える
最後に、あなたの長所が業務に活かせる内容であるとアピールしましょう。
自分の長所を活かすことで、御社にこれだけ貢献できると面接官にイメージしてもらうことが重要です。
また、長所を伝えるときには、以下のような内容はNGなので気をつけましょう。
エントリーシートの記事ではありますが、今回の内容を掘り下げて記載している記事があるので紹介します。
エントリーシートで長所を上手に伝える方法
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長所を回答するときの具体例
それでは、以下に長所回答の具体的な例文を示します。
長所を精神力と回答する場合
私は3人兄弟の末っ子で、兄や姉は私よりも学力や要領の良さで優れているため、小さい頃から比較対象となっていました。
しかし、自分には自分の得意なことがあるはずだと前向きにとらえ考えを切り替えて、自分のペースで何事にも精一杯取り組んできました。
その結果、自分の得意とする陸上で全国大会入賞を果たすことができ、現在では自分の特性に自信を持つことができました。
人の言動や行動で自分の可能性を狭めないためには、強い精神力が必要不可欠だと思います。
この精神力の強さを活かして、外的要因に惑わされることなく、自身の仕事に向き合い、確実に成果を上げていきます。
長所を柔軟性と回答する場合
私は、早朝に仕分けのアルバイトをしています。
働いている方は学生だけではなく、副業として働く会社員・主婦の方・年上の方などさまざまです。
目的はスピード感を持って正確に仕分けを行なうことですが、立場や年齢などから異なる意見が出ることが多くありました。
そこで、それぞれの方の主張を聞き、立場を尊重しつつも、効率的に成果を上げられるよう柔軟性を持って接することに徹しました。
その結果、みんなが自由に意見できる職場環境となり、仕分けスピードは20分速くなりました。
御社でもこの柔軟性を活かし、その場・その人に適応した行動を取ることで業務の円滑化を図ります。
長所を正確性と回答する場合
私は、部品工場で検品のアルバイトをしていました。
チェック項目を満たしているか1つ1つ正確に検品する必要がありましたが、中にはスピード重視のために2つ同時に検品する方もいました。
しかし、1つでも適当に検品を行なうことで会社の信頼性を損なう恐れがあると肝に銘じ、私は正確な検品を心がけていました。
スピード感の課題には見落としやすいポイントを意識することで克服し、社員の方に仕事が正確で速いと評価していただくこともありました。
御社でもこの正確性を活かし、事務職として質の高い仕事を全うしていきたいと考えております。
自分の長所をうまく言葉にして伝える方法や、自分の経験を長所としてうまく伝える方法を以下の記事でもご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
エントリーシートや面接で好印象となる長所
エントリーシート(ES)や面接で好印象となる長所を以下に列挙します。
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さいごに
企業は長所を聞くことで、あなたの人柄を把握したいと考えています。
人に言えるような大した長所がないなどと考えてはいけません。
人には何かしら、ほかの人よりも優れている面があり、長所のない人などいないのです。
今回ご紹介した長所を見つける方法を実践し、企業に効果的にアピールしていきましょう。
あなたが自分の性格と向き合って長所を見つけることは、あなたが活躍できる企業を見つけることにつながるはずです。
長所を見つけることに困ったら、ぜひこの記事を読み返してみてください。
皆さんの就活の参考になってくれるでしょう。