面接は笑顔と真面目顔ならどっち?シーン別の使い分けと対策を解説

面接は笑顔と真面目顔ならどっち?シーン別の使い分けと対策を解説

2024/9/29更新

はじめに

面接ではできるだけ好印象を与えることが成功のポイントです。

意欲や素直さなど、話す内容はもちろんですが、スムーズなコミュニケーションが取れるかどうかも大切でしょう。

ただ、ずっと笑顔でいても真剣味が伝わりづらくなってしまいます。

では、面接での適切な笑顔とはどの程度のものなのか、どんなタイミングで笑顔を見せるのが効果的なのか、この記事では面接官に好印象を持ってもらえる表情の作り方を、シーン別に詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 面接の表情は面接官に55%の影響を与える
  • 面接の表情はシーン別で使い分けると効果的
  • 面接中の笑顔は少し口角を上げる程度がちょうど良い
  • 面接を徹底的に練習するならジョーカツ・スタキャリに相談

面接中は誰もが緊張してしまう場であり、笑顔が少なくなってしまう人も多いですよね。

表情が硬くなることであなた本来の魅力が伝わらなかったら、とてももったいないです。

「面接時にどのような表情で対応したらいいか分からない」という就活生はぜひ最後までご覧ください。

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【結論】面接では真剣な表情と笑顔の使い分けが重要

面接では、笑顔と真剣な表情をシーンや話す内容に合わせて、使いこなすことが大切です。

心理学者であるアルバート・メラビアン氏が唱える「メラビアンの法則」によれば、人が意思疎通をはかる際に、相手に影響を与えるレベルは、言語・聴覚・視覚ごとに違うことがわかっており、それぞれの度合いは以下の通りです。

メラビアンの法則
  • 視覚情報が与える影響度:55%
  • 聴覚情報が与える影響度:38%
  • 言語情報が与える影響度:7%

このように「表情」を含めた視覚情報の影響度は、55%とダントツであることが分かっています。

これは表情が面接官に与える影響力がどれだけ高いかを示しているといえるでしょう。

また、表情の中でも「笑顔」は、面接官に好印象を与えるために必要不可欠といえます。

自然な笑顔は「明るい人」というポジティブな印象を与えるので、面接中は笑顔を心がけて好印象を掴み取りましょう。

【シーン別】面接時の表情の作り方を解説

面接時の真剣な顔と笑顔の使い分けって具体的にどうやるの?と思う方も多いと思います。

そこで今回は、シーンごとに表情の作り方を解説していきます。

入社後にしたいことを話す時(真面目な顔)

入社後にしたいことを話す時は真面目な顔が適切です。

「御社の理念にとても共感いたしました。同じ志を持って〇〇の業務に携わりたいと思っています。」

上記のように、面接先の企業でどのような仕事がしたいかといった内容を話す際には、意欲や誠実さをアピールできるかがポイントです。

真剣な表情を意識して話すようにしましょう。

加えて、少し口角を上げて話すと、意欲にプラスして自信もアピールできそうです。

しかし笑いすぎると、場の雰囲気が砕けすぎてしまい、真剣さが伝わらなくなる恐れがあるので注意しましょう。

自己紹介・自己PR・志望動機の時(真面目な顔)

自己紹介や自己PR、志望動機、今後力を入れていきたいことなどを話す場面では、あまり笑顔で話さない方が無難です。

自身をアピールしたい場面では、真面目な表情で話すことで、熱意が伝わりやすくなります。

自己紹介・自己PR・志望動機については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

【長所】表情は「自信のある顔つき」

長所などの自分のアピールポイントを話す際は、堂々と自信をもって話すことを心掛けましょう。

せっかく自分の魅力をアピールできる場面でも、自信のない表情だと説得力がなくなってしまいます。

ただ、就活生の中には、意識して自信のある顔つきをするのは難しいと考える方もいるでしょう。

大切なのは意識して自信のある顔つきを作ることよりも、自分を信じて実際に自信があると思うという精神面です。

そういった精神面が自然と表情や態度になって現れます。

自信のある顔つきが難しいと感じる人も、自分に自信をもって「これは自信がある」と思い込んで面接に挑んでみてください。

長所については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

【短所】表情は「引き締める」

短所を話すときは、少し反省の意も込めて表情を引き締めて話すように気を配りましょう。

基本的に笑顔は、相手に良いイメージを与えられる表情ではありますが、短所を話す際は避けた方が無難です。

短所を話すときに笑顔だと、軽い印象を与えてしまい、面接官にヘラヘラしていると捉えられかねません。

短所を話す際は、自身の短所に真面目に向き合っていることを示すために、引き締めた表情で話すことが重要です。

短所については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

趣味などの雑談をする時(笑顔)

趣味などの雑談をする時は、基本的に笑顔で構いません。

雑談などを交えて学生のコミュニケーション能力をはかろうとする企業や、面接に来た就活生の緊張をほぐしてあげようと敢えて関係のない質問をしてくれる面接官もいます。

 

「最近、興味のあることは何ですか?」

「趣味や特技は何ですか?」

 

その他、世の中の流行についての話題を振られたときなど、真剣な顔で答えること自体に問題なさそうではありますが、あなたが持つ魅力を自然に伝えられるチャンスなので、表情が硬すぎると損をしてしまうことも考えられます。

また、楽しい話題になっているときに目元が全く笑っていないと、コミュニケーションが取りづらそうなどとマイナスなイメージを感じてしまう面接官もいるでしょう。

楽しい話題で笑顔になるのは当たり前のことなので、なるべくリラックスしてどんどん笑顔を出していきましょう。

しかし、面接中であるにもかかわらず、大口を開けてゲラゲラと笑っていては印象を落としかねないので、あくまでも節度をもって適度な笑顔がポイントです。

趣味については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

面接官の話を聞く時(真面目な顔)

就活生に期待する働き方や自社の考え方など、面接官が真剣なトーンで何かを話している際は、真面目な表情で聞くことで、「きちんと理解してくれているな」「ちゃんと聞いてくれているな」といった印象を与えられるでしょう。

しかしそれとは逆に、就活生がずっと笑顔で頷いていたら、「ちゃんと話を聞いていないのかもしれない」「本当に話を理解できているのだろうか」という風に捉えられてしまう可能性もあります。

微笑む程度であれば大丈夫ですが、面接の場であまりにもニコニコするのはあまりおすすめできません。

 

ただし、前述のように、緊張をほぐそうとして趣味や興味のあることなどの話題を降って、雑談を交える面接官もいるでしょう。

このようなシーンであれば、面接官は笑顔で話をしてくれる場合が殆どです。

面接官がにこやかに話しているときに、就活生がずっと真剣な表情のままでいると、「まだ緊張しているのかな」「会話のキャッチボールが上手くいかないな」「面白くないのかな」など、良くない印象を与えてしまう可能性があります。

聞いている側が笑顔だと、話し手である面接官は安心します。

一般的に笑顔が素敵な聞き手だと、もっと話したいと思わせられるため、笑顔を意識しましょう。

逆質問をする時(真面目な顔)

逆質問をする時は、真面目な顔で積極性をアピールすることが重要です。

面接では、終了する前に「何か質問はありますか?」と面接官から質問の機会が設けられる場合がほとんどです。

この逆質問の際には、単に知りたい内容を聞くのではなく、前向きな姿勢を交えて質問することで、面接官に意欲をアピールするできるでしょう。

このように熱意をアピールするシーンでは、笑顔よりも引き締めた表情の方が効果的といえます。

逆質問については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

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面接を徹底的に練習するなら、ジョーカツ・スタキャリへご相談ください。

スタキャリでは専任のキャリアアドバイザーがエントリーシート添削や面接対策をサポートします。

面接練習が可能なので、自然な表情の作り方や良い印象を与える笑顔の作り方を専任のキャリアアドバイザーがわかりやすく教えます。

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笑顔が好印象になる4つのシーン

面接時の表情を大きく分けると、志望動機や自己PRなどで熱意を伝えたい時は真剣な表情、アイスブレイクなど面接官が緊張をほぐそうと笑顔で接してくれた時には、自分もにこやかな表情を心がければ間違いないでしょう。

しかし、あまり笑顔にばかり気を取られてしまうと、質問内容が正確に頭に入らなかったり、表情や受け答えが不自然になってしまう恐れもあります。

笑顔はあくまでも、面接官に好印象を持ってもらうためのものだということを念頭におきましょう。

笑顔はあなたの話す内容にメリハリを与えてくれ、コミュニケーションをよりスムーズにしてくれます。

笑顔以外にも相槌や、話す内容、身だしなみ、声のトーンなどで好印象は掴めますので、それらを駆使して面接官にあなたの熱意と魅力を伝えていければ良いのです。

とはいえ、笑顔が一番手っ取り早く好印象を与えられるので、笑顔が効果的なシーンを4つに分けてご紹介します。

入室時

入室時が面接で最初の笑顔のタイミングとなります。

入室時のポイントとしては、口角を上げて明るくハキハキと挨拶をするということです。

初対面の第一印象は最初の数分で決まると言われています。

そのため、好印象を与えたいここ一番のタイミングです。

ここで一度良くないイメージを与えてしまうと、この後そのイメージを巻き返すのはとても大変になってしまうので、避けたいところです。

アイスブレイクの時

アイスブレイクのシーンでは笑顔が重要になります。

面接開始直後は誰もが緊張しやすいシーンなので、就活生の緊張を和らげる目的で雑談を挟んでくる面接官が多いです。

特に面接官が笑顔で何かを伝えてくれているときは、あなたも同じように笑顔で対応すると好印象となるでしょう。

面接官の話を聞くとき

先述した通り、面接官の話を聞く際は、基本的には笑顔が良いです。

特に面接官が笑顔で何かを話しているときは、聞き手である自分も笑顔で話を聞くことが大切になります。

注意点としては、笑顔はにこやかな表情程度にとどめて、大笑いなどは避けましょう。

退出時

退出時は魅力的な笑顔で締めましょう。

面接が終了して会場を出る時は、入室時と同様に好印象を残すことが大切です。

口角を上げて明るい表情で「有難うございました」と言って一礼し、ドアの前で「失礼します」と会釈します。

どの程度の笑顔が理想か

結論を言うと、面接中の笑顔は少し口角を上げる程度がちょうど良いです。

面接は緊張感を持つべきシーンということをわきまえて、表情を含めたTPOを心がける必要があります。

TPOというと難しく聞こえてしまうかもしれませんが、面接官の立場に立って考えてみると分かりやすいかもしれません。

面接で就活生のことが知りたいと思っているのに、ずっとニヤニヤ・ヘラヘラされていたら違和感を覚え、不快に感じるのではないでしょうか。

そのため、面接中の笑顔は、少し口角を上げる程度がちょうど良いと言えるでしょう。

明るく楽しい人柄をアピールしたいのであれば別ですが、この記事で取り上げている面接中の笑顔とは、面接官に良いイメージを持ってもらうための表情であり、スムーズなコミュニケーションを取れるようにするためのものです。

あなたが話しているときに歯が見えるのは問題ありませんが、面接官が話をしているタイミングで大げさに口を開けて笑っていると、真面目に面接を受ける気がないのではないのかと面接官がしらけてしまう可能性もあるので注意しましょう。

面接で好印象を残す方法については、以下の記事も選考対策の参考にしてください。

面接時にNGな笑顔と効果的な笑顔

面接の場合には笑顔が大切になるとはいえ、ガハガハと大口を開けて笑うことや、ニヤニヤ、ヘラヘラしているような笑顔はNGです。

面接ですので、どんなシーンでも最低限の緊張感は保った上で笑顔を心掛けましょう。

面接時に効果的な笑顔とは、口角を少し上げる程度の笑顔です。

明朗な人柄をアピールしたい場合は、普段通りの笑顔でもいいですが、ある程度緊張感のある面接の場での笑顔は、面接官に良いイメージを与え、より円滑なコミュニケーションにつなげられる表情が理想となります。

面接官が話しているときに、大げさに口を開けて笑っていたりすると、真剣さに欠けているような印象を与えてしまう恐れがあるため、注意しましょう。

笑顔が苦手な場合の対応策

笑顔が苦手な場合の対応策は、ポジティブ思考を身につけるということです。

自分に自信を持てれば表情も自然と明るくなり、笑顔も自然と出てくるようになります。

緊張する場で、笑顔になるのはどうしても難しいという就活生は多いです。

しかし、面接で大切なのは真剣さや誠実さをアピールすることなので、無理に笑顔を作る必要はありません。
とはいえ、不安そうな顔つきだったり、全くの無表情であったりすると、マイナスなイメージを抱かせやすくなるので、避けたほうがいいことも事実です。

そのため、ポジティブ思考で自信を持つことを意識して、面接に臨めるようにしましょう。
自信を持つためには、事前に面接で想定される質問内容をまとめて答えられるようにしておくなど、きちんと面接対策を行うことが重要です。

【実践編】自然な笑顔を身につける方法

面接時に効果的な自然な笑顔を身につけるために、自然な笑顔の3つのポイントや、簡単なトレーニング法について解説していきます。

自然な笑顔の3つのポイント

自然な笑顔を引き出すために、以下の3つのポイントを意識しましょう。

自然に見える笑顔のポイント3つ
  • 口角を上げる
  • 上の歯を見せる
  • 頬を軽く上げて、目尻は下げる

以上の3つのポイントを意識すれば、自然な笑顔を身につけられるはずです。

練習するときは、鏡を見ながらどの程度口角を上げればいいのか、目尻はどれくらい下げた方が魅力的に見えるかなどを研究し、面接本番でも魅力的な笑顔でいられるようにしましょう。

面接時に緊張のあまり、ぎこちない笑顔になってしまうと、あなたの魅力が伝わりづらくなってしまうためもったいないです。

そうならないために、自然な笑顔を身につけておきましょう。

面接の場で素敵な笑顔でいられることは、面接官へポジティブな印象を与えるために非常に重要なポイントです。

自然な笑顔が身につく簡単トレーニング

面接において笑顔は重要なことは分かっても、笑顔を作ることがどうしても苦手という人もいるでしょう。

そんな人には、面接でも魅力的な笑顔が作れる、以下にまとめたトレーニング方法が効果的です。

割り箸トレーニング口角を上げるトレーニング。

横にした状態の割り箸を歯でくわえて、口角を上げた状態をキープしましょう。

「イ・ウ」繰り返しトレーニング「イ」と「ウ」を交互に繰り返し発声するトレーニング。

「イ」を発するときはイの口の形のまま笑顔を作るようにするのがポイントです。

「あはっ」トレーニング「あはっ」と発声するトレーニング。

力を抜いて優しく発声することで、自然な笑顔を作れます。

 上記のトレーニングはどれもスキマ時間で行えるので、家にいる時や模擬面接を行う前などに実践して、自然な笑顔を着実に身につけていきましょう。

どうしても笑顔ができない時の解決法

自然な笑顔を作るポイントやトレーニングを実践すれば、誰でも一定の効果が期待できます。

しかし、どうしても笑顔に苦手意識を持ってしまう人もいるでしょう。

どうしてもうまく笑顔を作れないという人は、面接ではできる範囲で口角を上げることは意識しつつも、笑顔にばかり気を配らないようにしましょう。

笑顔を作ること自体が心理的に負担になってしまうことで、肝心の話がおろそかになりやすくなるからです。

また、笑顔よりも肝心の話す内容に身を入れることによって、自信のある表情が自然と身につくようになる場合もあります。

しかし面接において笑顔は重要なので、練習したり意識はしつつ、なるべく好印象な笑顔でいる努力は続けるようにしましょう。

面接の表情に関するよくある3つの質問

ここでは、面接の表情に関するよくある質問を紹介します。

面接で盛り上がるのに落ちるのはなぜ?

面接で盛り上がるのに落ちる理由は以下のとおりです。

  • 就活生が将来の顧客になることを想定し、気持ち良く帰ってもらうため
  • 人柄は期待できそうだけど、話す内容がイマイチ伝わらなかった
  • 面接官との相性は良いが、企業文化とマッチしなかった
  • 就活生に魅力はあるが、企業側の受け入れ態勢が整っていない

上記のように、面接で盛り上がるのに落ちる理由は一つではなく、面接官や企業によって異なります。

面接で盛り上がったのに落ちた経験がある人は、話す内容を変えるのではなく、表情や伝え方をブラッシュアップして、他企業の面接に臨みましょう。

面接で笑顔がひきつる時はどうする?

面接で笑顔がひきつる時は笑顔にこだわらず、面接官の質問にしっかり答えられるようにすることが大切です。

面接官も就活生が緊張していることは理解しています。

また、受け答えがきちんとできないほうが合否を左右すると考えられます。

スタキャリ・ジョーカツでは、面接で笑顔がひきつる時のアドバイスや、受け答えが的確にできるように就活のプロがアドバイスするので、ぜひ一度ご相談ください。

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WEB面接の表情はどうしたら良い?

WEB面接の表情のポイントは以下のとおりです。

  • 入出時にカメラがオンになったら自分から挨拶する
  • 目をきょろきょろ動かさない
  • 面接官が話す時に下を向かない
  • 面接官が複数人でもカメラ目線を意識する
  • 穏やかな表情・明るい表情を保つ
  • 相槌やリアクションは大きめにとる
  • 相槌やリアクションの回数は対面より5割増し
  • 集団面接は他の就活生の話も傾聴する姿勢
  • 退出時はカメラ目線でお礼を言って退出ボタンを押す

WEB面接は画面越しで対応するため、上記のポイントを意識してください。

さいごに

今回は、面接時の表情はどのようにしたら面接官に好印象を与えるのか分からないという就活生に向けて、面接のシーン別に最適な表情の作り方を解説しました。

基本は真剣な表情と笑顔をシチュエーションに合わせて使い分けることが大切です。

笑顔はぎこちないと逆にマイナスなイメージに繋がってしまう恐れがあるので、自然な笑顔の作り方についても紹介しています。

笑顔に自信のない方は、トレーニング方法も紹介しているので、ぜひ実践してみてくださいね。

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