
就活の短所一覧は?企業が短所を聞く理由も解説
2023年1月27日更新
就活の短所について
就活をしていくと、エントリーシートや面接で短所を聞かれることがあると思います。長所ではなく「なぜ短所を聞くのだろう…」と疑問に思った方もいるかもしれません。
「短所はどうやって伝えれば良い?」
「短所は言い換えて表現した方が良い?」
「自分の短所が何かわからず困っている」
このように、短所について疑問を抱いている就活生に向けて今回は、面接で企業が短所を聞く理由や短所一覧、短所の長所への言い換え表現について紹介していきます。この記事を読めば、自分の短所をどのように表現すればよいかわかります。
面接で企業が短所を聞く理由
面接で企業が短所を聞く理由は何でしょうか?今回は就活面接で企業が就活生に短所を聞く理由を見ていきます。
短所をどのように理解し改善するか
就活の面接では自分の短所をどのように理解し、捉え、改善に向けて行動をしているかを見るために短所を聞いています。ここでは、ただ短所を知りたいだけでなく、短所を知ったうえでどのような行動に移しているかを確認しています。客観的な分析力と理解力、短所を改善しようとする向上心が大切になってきます。また、改善するための行動など具体的なエピソードを伝えることで面接官はどのような行動ができる人かを知ることができ、評価に繋がるでしょう。
社風に合っているか
就活生の短所を聞くことで、自社の雰囲気など社風に合っているかどうかを見極めています。短所を聞くことで、その就活生の人柄や仕事に対する考え、向き合い方などを知ることができ、自社の社風や職種にマッチングするかを確認しています。企業の雰囲気や働く人たちとかけ離れた印象を与えないよう、面接前に事前に企業が求める人材像などをしっかりと見ておくことが大切です。
自分を客観的に分析できているか
就活の面接で短所を聞かれることは多々あるため、事前にしっかりと自分の短所を分析しておくようにしましょう。面接では就活生の短所を聞くことで、どのくらい自分のことを客観的に見て分析できているかを見ています。自分のことが理解できていなければ、入社後仕事をする際も自分自身のコントロールができず困ることは目に見えています。社会人として職場や社外取引先などと良好な関係を築くためにも自分をよく理解しておくことが必要です。
短所の探し方
よく自分の短所が何かわからないという就活生がいます。長所は分かるが短所が分からないという方はその長所を逆の観点から見てみると良いです。例えば、行動力がありすぐに動くことができる方であれば、裏を返すと、計画を立てて物事を進めるのが苦手という短所を持っていることになります。このように、短所に気づけていない場合はまず自分の長所の裏を探ってみましょう。その繰り返しで次第に自分の短所がどのようなものか分かるようになってきます。
また、自分以外の親や友人に自分の短所だと思う点を聞くことで短所を見つけられる可能性があります。自分ひとりでは考えなかった短所を答えてくれるかもしれません。聞く際は自分のことを良く知っている人に頼むと良いでしょう。
短所を答える時の注意点
次に就活面接で短所を答える時の注意点について見ていきます。
ネガティブな伝え方をしない
短所なのでネガティブな要素ではありますが、面接で短所を伝えるときは、ネガティブな伝え方をせず、むしろプラスの要素にもなり得るような伝え方をしましょう。
長所としても受け取ることができる表現にする
短所はそのまま伝えてしまうとネガティブなイメージだけが残ってしまいがちですが、短所はある意味、長所と表裏一体なので、長所や強みを短所に言い換えることでプラスのイメージを持ってもらえるようにしましょう。短所を短所で終わらせてしまわないようにすることがポイントです。
短所を克服しようとしていることを伝える
短所をただ単純に伝えるのではなく、短所を伝えた上で今後その短所を克服しようという気持ちがあることをしっかりと伝えましょう。企業が知りたいのは、短所ではなく、その端緒をどのように克服しようとしているかという克服への意欲、具体的に努力していることです。
仕事に支障が出そうな短所は伝えない
短所の種類は沢山ありますが、仕事に支障が出そうな短所は答えないようにしましょう。例えば、「時間が守れない」などという人として最低限できなければならないことは短所として伝えない方が良いです。また、「家事ができない」「友達が少ない」などプライベートな内容は避けるようにしましょう。面接の場で聞かれた場合は、仕事における短所を伝えることが大切です。もし自分で仕事に支障が出そうな短所かどうか判断ができなければ、家族や友人、教授などに聞き、客観的に判断してもらうことも重要です。
短所はないと伝えない
面接で短所を聞かれた際、「短所はないです」と答えるのはNGです。いくら面接で自分を良く見せようとしても、短所を聞かれて答えないのは絶対にやめましょう。「短所がない」と伝えてしまうと自分のことをよく理解していない人、面接で短所を聞いている意図が分かっていない人、自意識過剰な人という印象を面接官に与えてしまいます。そのため短所を聞かれたら必ず答えるようにしましょう。
短所一覧と言い換え表現
面接などで短所をそのまま伝えてしまうとマイナス・ネガティブな印象になってしまうことが多いです。しかし、短所を伝えるときには長所に変換してプラスの印象を与えることも可能です。今回は、短所の一覧とその言い換え表現について紹介していきます。
よく考えずに行動してしまう
よく考えずに即行動に移してしまうことが短所だとすると、プラスに変換すると「決断力がある、対応が早い」などという表現に変換できます。
人見知り
人見知りの言い換え表現として「慎重」「深い人間関係を築ける」などがあります。人とすぐに仲良くなったり話ができたりすることはメリットでもありますが、相手と信頼関係を築くためにじっくりゆっくり時間をかけていく方法もあります。人見知りの人は傾聴力が長けていることも多く、信頼関係の構築などで上手く活用できると思います。
周りに合わせることが苦手
周りに合わせることが苦手、協調性がないなどの言い換え表現として「主体性がある」などがあります。周囲に合わせずに単独で行動をしてしまったり、自分が良いと思ったことを貫くことが多いですが、周りに流されず主体性を持って行動ができるため、実際は色々な場面で活躍していることが多いです。
一人で抱えてしまうことが多い
一人で抱えてしまうことが多いという短所の言い換え表現として「最後まで責任を持ってやりきる」等があります。一人で抱えてしまうということは、上手く周りを使えていなかったり、相談ができなかったりとネガティブなイメージもありますが、すぐに誰かを頼るのではなく、まずは自分ひとりで頑張ろうという気持ちがあるため、責任感があるとも言えます。
面倒くさがり
面倒くさがりの言い換え表現として「小さなことは気にしない」「合理的」「効率的」などが挙げられます。慎重な人は色々な物事を行うにも決断するにも時間を要してしまいますが、面倒くさがりの方は、即決できたり効率的に考えることができるため長所にも十分になります。また、細かいことを考えるのが好きではないため、大きな視点で物事をとらえることができ、仕事などでも軌道修正ができます。
自己主張が強い
自己主張が強いことの言い換え表現として「信念を持っている」などがあります。自分の信念を持っている方が多く、必要なタイミングで自分の存在をアピールできると色々な可能性が訪れます。
優柔不断
優柔不断のポジティブな言い換え表現として、「慎重」などがあります。優柔不断で決められない場合でも、どの方法が最も良いか、どちらの選択が正しいかなどを慎重に考え、失敗を未然に防ぐことができるので、強みにも十分なります。
心配性
心配性のポジティブな言い換え表現として、「責任感が強い」「計画性がある」「慎重」などがあります。仕事になると責任感が少なからず必要になります。特に新人のうちは心配して何度も確認をするくらいの方が良いです。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の言い換え表現として「慎重に考える」等があります。慎重に考えたり色々な角度から物事を考えられるがゆえ、ネガティブな考え方もしてしまいますが、じっくり考えることができるという強みにもなります。
頑固
頑固を短所とすると、言い換え表現として「芯がある」というポジティブな表現に変えることができます。頑固と聞くと、ネガティブなイメージが強いですが、表現方法によっては、素敵な強みになります。
マイペース
マイペースの言い換え表現として「落ち着いている」「周囲に流されない」などがあります。自分のこだわりをもって自分のペースで進めるため、チームでの活動では影響が出てくる可能性もありますが、自分の確立した方法や信念がある人は少なく、重宝される可能性もあります。
負けず嫌い
負けず嫌いの言い換え表現には「粘り強い」「向上心が高い」などが挙げられます。負けず嫌いな人は、ライバルに負けないように歯を食いしばって努力できたり粘り強く頑張れるところが長所にもなります。
その他の短所一覧
上記以外にもたくさんの短所の例があるため、ここでは簡単にまとめます。併せて短所の長所への転換方法についても紹介します。
・プライドが高い→目標を持っている、上昇志向が強い
・自信がない→謙虚である、客観的に自分を見ることができる
・考えすぎる→物事を突き詰めて考えられる
・世話焼き→思いやりがある、相手のことを思って行動できる
・真面目過ぎる→誠実、実直
・計画性がない→行動力がある、臨機応変に対応できる
・鈍感→冷静でいられる、動じない
・完璧主義→几帳面、質の高い仕事ができる
・出しゃばる→積極的、行動力がある
・おおざっぱ→細かいことにとらわれない
・自分勝手→周囲に流されない
面接で短所を聞かれたときの例文
次に、面接で短所を聞かれたときの回答例を紹介します。
よく考えずに即行動してしまう(例文)
私はの短所はよく考えずに行動してしまうことです。せっかちな部分があるので、やりたいと思ったらすぐに行動に出てしまいます。その結果、あとでもっと色々な戦略を立てて行動すればよかったと後悔することもありますが、素早く行動することで、思わぬところで新たな発見があったり、タイミングを逃すことなく物事が上手くいくことも多々あります。また、周囲からも行動力があると言ってもらうことが多く、慎重にならなければならないこととすぐに実行しなければならないことをよく見極め、今後行動していきたいと思います。
優柔不断(例文)
私の短所は優柔不断で物事を決断するときなど悩むことが多く、なかなか答えが出せない時があります。例えば、大学の研究で新しいテーマを始めるときなど、事前にたくさんの情報を入手してからでなければ動くことができず、決断が遅れたり、迷ってしまうことがありました。しかし、事前の情報収集やリサーチを怠らないため、その分、決まれば間違いなくスムーズに進めることができます。今後は、迷いすぎることなくもっと早く決断できるような力を付けていきたいです。
負けず嫌い(例文)
私の短所は負けず嫌いです。大学の部活(テニス部)では誰よりも強くなりたいという一心から、自分にできることは全て行い、努力の末、レギュラーに入ることができました。具体的には、テニスの専門書を買ったり、帰宅後家で素振りの練習をしたり、土日はテニスコートを借りて練習をしたりと、自分にできることは努力を惜しまずに実行してきました。このように負けず嫌いですが、誰にも負けたくないという思いから何でも頑張れます。人と比べ過ぎない程度にこれからも目標に向かって努力をし続けたいです。
終わりに
今回は、就活で短所を聞かれた時の答え方や注意点、短所の一覧について紹介しました。短所を回答するときは伝え方が非常に大切です。ただ短所をそのまま伝えるのではなく、自分がその短所をどのように克服できるかをしっかりと伝えることが重要です。また、短所については特に第3者にもチェックしてもらうと良いでしょう。自分では考えなかったような短所を見つけてもらえると思います。