
就活の履歴書に趣味・特技を書く理由とは?趣味の内容や書く際のポイントを徹底解説【例文付き】
2022年1月7日更新
はじめに
皆さんにはこのような悩みがありませんか。
・履歴書の趣味欄に何を書くべき?
・書かない方が良い趣味はある?
・書く際のポイントを知りたい
就活では履歴書を書くことになりますが、趣味・特技の欄に書く内容に困る時があるのではないでしょうか。
趣味・特技は基本的に就活生の人となりを見る材料となりますが、場合によっては合否を左右することもある非常に重要な要素です。
当記事を読んで就活を有利に進められるような趣味・特技を書けるようにしましょう。
目次
1 就活の履歴書において趣味・特技を書くメリットとは
1-1 自分の人間性をアピールできる
1-2 採用担当者に興味を持ってもらえる
2 趣味・特技として書くべき内容と書くべきではない内容とは
2-1 趣味・特技として書くべき内容
2-1-1 自分の長所をアピールできる内容
2-1-2 仕事に活かせる内容
2-1-3 印象的な内容
2-2 趣味・特技として書くべきではない内容
2-2-1 担当者が不安になるようなこと
2-2-2 うその内容
3 趣味・特技を書く際のポイントとは
3-1 見やすさ・わかりやすさを意識する
3-2 奇をてらい過ぎない
3-3 空欄にしない
4 趣味・特技の例文
4-1 読書が趣味の場合
4-2 国内旅行が趣味の場合
4-3 スポーツが特技の場合
4-4 語学力が特技の場合
5 まとめ
1.就活の履歴書に趣味・特技を書くメリットとは?
就活の履歴書には趣味や特技について記載する欄が設けてありますが、選考に関係ないからといって軽く考えてはいませんか。
結論から言うと、趣味・特技の欄にはしっかり意味があり、選考にも関係しています。
ここでは趣味・特技を書くメリットを理解することで、他の就活生との差別化を図りましょう。
履歴書に趣味を書くメリットとしては「自分の人間性をアピールできる」「採用担当者に印象を与えることができる」という2つのメリットがあります。
1-1.自分の人間性をアピールできる
まず1つ目のメリットは、自分の性格や人柄といった人間性をアピールできる点です。
選考は限られた時間の中で行われるため、少ない時間の中で自分の性格や人柄をすべて伝えるのは困難です。
そのため、趣味・特技の欄で自分の趣味やこれまでの経験を記載すれば、より自分に関する情報を共有でき、採用担当者との距離感を近づけることができます。
1-2.採用担当者に興味を持ってもらえる
2つ目のメリットは採用担当者に興味を持ってもらえるという点です。
採用担当者は多くの就活生の履歴書に目を通すため、自分の印象を残すにはそれなりに工夫をする必要があります。
趣味・特技はそんな時に役立ち、内容によっては周りの就活生と差別化を図ることができます。
採用担当者の目に留まる内容を書くことができれば、より大きな印象を与えられるため、選考通過の足がかりになるでしょう。
2.趣味・特技として書くべき内容と書くべきではない内容とは
趣味・特技には採用担当者に良いイメージを与えるものとそうでないものがあります。
趣味・特技といっても何でも書いていいわけではないのです。
ここでは採用担当者に良い印象を与えるために趣味・特技の欄に書くべき内容と逆に書くべきではない内容をそれぞれ紹介します。
2-1.趣味・特技として書くべき内容
履歴書に書くべき趣味・特技は「自分の長所をアピールできる内容」「仕事に活かせる内容」「採用担当者に興味を与えられる内容」の3つになります。
2-1-1.自分の長所をアピールできる内容
1つ目は自分の長所をアピールできる内容です。
趣味・特技は自分の性格や人柄をアピールできる絶好の機会なので、是非自分の長所と言える能力や経験、得意分野などを記載しましょう。
例えば「読書」「語学力」「スポーツ」などが挙げられます。
そして長所をアピールする際に注意するべき点は、そう思う根拠や経験も併せて具体的に記載することです。
誰でも持っていそうな趣味・特技であっても、しっかり説明を加えることで、自分の長所を一層際立たせることができ、他の人にはない自分だけのオリジナリティを出すことができます。
2-1-2.仕事に活かせる内容
2つ目は自分の長所の中でも仕事に活かせる内容にすることです。
採用担当者は選考の際に「企業の雰囲気に合っているか」「企業の一員として今後活躍できるか」「入社してすぐに辞めないか」といった評価基準をもって就活生を見極めています。
そのため、企業研究で知り得た仕事内容に役立つ長所を記載できれば、仕事で活躍していく具体的なイメージを与えることができ、評価をあげることにつながるでしょう。
例えば「語学力」「営業力」「自己管理能力」などが挙げられます。
「積極性」や「真面目」などの誰にでも当てはまりそうな抽象的な能力でも、それを証明する経験や活かせる仕事内容などを具体的に説明すると、説得力があり印象を上げることができるでしょう。
2-1-3.印象的な内容
3つ目は採用担当者にとって印象的な内容です。
他の就活生にはなかなか見られないような経験や能力があれば必ず記載しましょう。
例えば「3か国語話すことができる」「海外旅行が趣味」のような趣味・特技を有している就活生は決して多くないと考えられるため、より採用担当者にインパクトを与えます。
興味を持ってもらうと面接などでそのことについて質問される機会が生まれることもあり、自分のより一層のアピールにつながります。
2-2.趣味・特技として書くべきではない内容
趣味・特技として書くべき内容がある一方で、書くべきではない内容もあります。
NG事項を書いてしまうと、アピールするはずが逆にマイナスの印象を与えてしまうことになりかねないので注意しましょう。
趣味・特技として書くべきではないこととしては「担当者が不安になるような内容」「うその内容」の2つが挙げられます。
2-2-1.採用担当者が不安になるようなこと
まず1つ目は採用担当者に不安を与える内容です。
具体的に言うとギャンブルや宗教観がこれにあたります。
ギャンブルや宗教自体が悪いわけではありませんが、採用担当者の中にはこれらに対してネガティブなイメージを持っている方がいる可能性もあります。
そのため、あえて自分からこのような話題に話を持っていくのは止めておくのが無難と言えるでしょう。
また自分のスキルとして極端な内容を記載するのも良くありません。
例えば、「どこの部署でも活躍できます」「何でもできます」といった極端な話をしてしまうと、自己分析不足や自己管理能力を疑われてしまう可能性もあります。
そのため、趣味はあくまで常識的な範囲内の内容でアピールすることをおすすめします。
2-2-2.うその内容
3つ目はうその内容です。
よくありがちな失敗が、少しでも自分を印象付けるために趣味・特技の説明に作り話を盛り込んだものの、深掘りされて答えることができなかったといったものです。
勿論面接官の興味をひくことは大切ですが、そのためにうそを書くのはおすすめできません。
というのも、話を深掘りされてうそがばれてしまう可能性や上手く答えられない可能性を考慮すると、リスクが非常に大きいからです。
趣味・特技は作り話をしてまで良いことを書く必要はありません。
あくまで人柄を見るための材料の1つですので、自分という人間を正確に把握してもらうために本当の趣味・特技を記載しましょう。
うその自分をアピールしすぎていると、下手をすれば本当の自分の適性に合っていない企業や部署に入る事態にもなりかねないため注意しましょう。
3.趣味・特技を書く際のポイントとは
ここでは趣味・特技を書く際のポイントとして「見やすさ・わかりやすさを意識する」「奇をてらいすぎない」「空欄にしない」の3つを解説していきます。
これらを理解することでより趣味・特技を採用担当者にアピールできるようにしましょう。
3-1.見やすさ・わかりやすさを意識する
趣味の記載は見やすさとわかりやすさを意識しましょう。
特に趣味が複数ある場合は箇条書きで記載し、それぞれの趣味の後に説明を加えると見やすくなります。
文章で記載しても構いませんが、「一文を短くすること」「説明が長くなりすぎないこと」を意識し、簡潔且つわかりやすく伝えることを忘れないようにしましょう。
3-2.奇をてらい過ぎない
他の就活生との差別化を図って奇をてらいすぎないのも重要です。
趣味や特技は日頃の習慣、大学時代の部活動やアルバイトなどの経験から書かれることが多く、就活生同士であまり違いは見られないことから、少しでも目立った方がいいと考える方もいるかもしれません。
しかし、だからといって奇をてらいすぎるのはおすすめできません。
というのも、採用担当者は皆さんの趣味の珍しさではなく、趣味や特技から見てとれる人間性を見極めているからです。
他の就活生が持っていないような趣味・特技が本当に存在するのであれば伝えるべきですが、わざわざひねり出す必要はありません。
奇をてらいすぎて逆に自分の首を絞めるリスクもあるので、差別化を図りたいのであれば、志望動機や伝え方を工夫することで採用担当者の興味をひきましょう。
3-3.空欄にしない
趣味・特技の欄を空欄にする、特になしと記載するのはNGです。
これといった趣味や特技がないことから空欄にしてしまうと、そもそもやる気がないと思われてしまいます。
マイナスの要素を自分から作るのは非常に勿体ないので、趣味・特技の欄は必ず記載するようにしましょう。
どうしても趣味や特技が思い浮かばないときは、どんな些細なことでもいいので自分の習慣からよくやっていることや続けていることを洗い出し、趣味・特技として記載できそうなことを探しましょう。
自分では気づいていない趣味・特技があるかもしれないので、家族や友人に質問してみるのも1つの手です。
4.趣味・特技の例文
この章ではここまで紹介してきた趣味・特技の内容や書き方の実践編として、いくつか例文を確認していきます。
そのまま使用することもできるので、自分の状況に合わせて使い分けましょう。
4-1.読書が趣味の場合
週に1冊以上読書する習慣をすでに3年程続けています。 最近は主に自己啓発本を読んでいますが、ジャンルは問わず、勧められたものや気になったものは積極的に読むようにしています。 最近読んだ本で特に印象に残っているのは「〇〇」です。 |
ポイント
・具体的な数字を出すことでこれまでの習慣を明確にする
・新しいことに手を出すのに抵抗がないことをアピールする
・具体的なタイトルを出すことで実際に読んでいることをアピール
(本の内容に関して質問されても答えられることが前提)
4-2.国内旅行が趣味の場合
電車で国内を旅行するのが趣味です。 それぞれの県を巡り県独自の文化を感じることが好きで、ストレス解消のためにも月に1回は旅行に行くようにしています。 旅先で知り合いを作るのも楽しみの1つです。 |
ポイント
・知らない文化を取り入れようとする姿勢をアピールする
・ストレスを発散できることを言及することで自己管理能力をアピールする
・旅先で知り合いを作るコミュニケーション能力をアピールする
4-3.スポーツが特技の場合
〇〇が趣味です。中学から高校まで〇〇部に所属しておりました。 初心者で入部しましたが、ひたむきに練習に取り組んだ結果レギュラーの座を獲得しました。 大学では辞めてしまいましたが、興味があった〇〇部に入部し、副部長として部に貢献することができました。 |
ポイント
・努力を継続して結果を出したことをアピール
・興味があることに取り組む積極性をアピール
・組織に貢献できることをアピール
4-4.語学力が特技の場合
特技は語学力です。 〇〇への語学留学も行ったことから、3か国語を話すことができ、日本で〇〇検定〇級を取得しました。 現在は映画や参考書を用いた勉強に加え、ネイティブの友人と会話することにより高いレベルの語学力の習得を目指しています。 貴社では〇〇において〇〇のスキルが必要になるため、勉強で培った語学力や留学で得たコミュニケーション能力が役立つと考えております。 |
ポイント
・経験から何を得たのか明確にする
・現在もより高い目標を目指していることをアピールする
・仕事内容のどこに役立つかにも言及することで、企業研究していることをアピールする
まとめ
当記事では就活の履歴書における趣味・特技を記載するメリット、趣味・特技の内容や書き方について紹介しました。
趣味・特技をうまく書いたからといってそれだけで選考を通過できるわけではありませんが、確実に評価を上げるポイントにはなります。
自分の人間性や仕事に活かせる趣味・特技を記載することで採用担当者に好印象を与え、興味を持ってもらうことができれば選考通過への一歩となるでしょう。