【企業分析】NTT・TCリースの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024年8月15日更新

はじめに

NTT・TCリース株式会社(以下NTT・TCリース)は東京都港区に本社を置くリース業界に属する企業です。

情報通信機器・医療機器などの多彩なリース事業をはじめとし・割賦商品の提供、ストラクチャードファイナンスや航空機、船舶などを対象としたアセットファイナンス、医療機関向けのファクタリングや国際ファイナンスなど、多種多様な金融サービスを顧客企業へ提供しています。

対象業種を問わない事業を、国内外の多彩な顧客に提供しており、活躍のフィールドが幅広いことが強みです。

この記事では、NTT・TCリースへの内定を目指す方に向けて、基本的な情報や社風、求める人材像など、企業分析をする際に役立つ内容を紹介しています。

さらに同業他社との比較や選考対策についても解説していきます。

対象
  • NTT・TCリースではどんな業務をしているの?
  • NTT・TCリースの就職難易度はどのくらい?
  • NTT・TCリースの選考対策として何をすれば良いか分からない

このようなNTT・TCリースへの就職に興味がある就活生にとって、非常に有益な企業分析を行っています。

この記事を読んで疑問や不安を解消し、自信を持って選考に挑みましょう。

また、以下の記事ではリース業界について詳しく解説しています。

併せて参考にしてください。

 

さらにその他の業界も研究したいという方は、以下の記事をぜひお読みください。

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

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この記事の結論

先にこの記事の結論から述べますと、NTT・TCリースの就職難易度はやや難関であると考えています。

しかしながら、学歴については幅広い偏差値帯からの採用実績があるので、重視されていないことがうかがえます。

選考対策をしっかり行えば、みなさんに内定を獲得できるチャンスがあります。

NTT・TCリースには、インターンシップ参加者のみ受けることができる特別早期選考があるため、志望度の高い学生はインターンシップに参加しておくことをおすすめします。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

NTT・TCリース株式会社について

NTT・TCリース株式会社とは

出典元:企業情報|NTT・TCリース株式会社

会社概要

NTT・TCリース株式会社は、NTTと東京センチュリーの資本業務提携を行うにあたり、NTTファイナンスのリース事業・グローバル事業の一部を分社化し、NTT、NTTファイナンス及び東京センチュリーの3社の合弁会社として発足された企業です。

「リース・割賦販売」「ストラクチャードファイナンス」「融資・ファクタリング」「資産買取サービス」「グローバルファイナンス」「航空機・船舶ファイナンス」を主な事業内容としています。

2020年に事業を開始した新しい会社ではありますが、NTTグループや東京センチュリーグループの協業関係を活かし、時代の変化を先取るリース・ファイナンスサービスを提供していることが強みです。

また対象業種を問わない事業を、国内外の多彩な顧客へと提供しており、活躍のフィールドは広がり続けています。

さらに教育、ヘルスケア、環境などの分野に積極的に進出し、事業を通じた社会貢献も行なっています。

 

各事業別の売上規模

NTT・TCリースの事業別売上高グラフ

NTT・TCリースの2023年度3月の総売上高は3,847億1,300万円で、営業利益は前期比13億9700万円となる174億4200万円でした。

この売上は「リース事業」「グローバル事業」からの収益によって構成されています。

各事業ごとの売上高は以下の通りです。

  • リース事業の売上高は、前年度比17億4900万円減少となる3143億円1400万円でした。
  • グローバル事業の売上高は、前年度比230億円5400万円増加となる703億円9900万円でした。

リース事業は、補助金収入の影響により衰退傾向にありました。

しかしながらグローバル事業は、大口の航空機売却収入により売上を伸ばしています。

 

各事業セグメントの解説

NTT・TCリースの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門事業内容
リース電話機やFAXといった通信機器、 医療機器、土木建設機械、産業工作機械や建物のリース

割賦販売業務

金銭の貸与・ファクタリング

債権投資業務等

グローバル国外及び航空機・船舶におけるリース業務

金銭の貸与・ファクタリング

債権投資業務等

 

航空機・船舶ファイナンスを中心に、NTTグループのグローバル展開サポートも担っており、世界中の企業を相手に取引を行っています。

航空機や船舶は、1つあたりの購入単価が高いですが、リースであれば導入リスクを最小限に抑えることができるため、世界中が期待を寄せています。

以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

 

NTT・TCリースで働いている社員は?

NTT・TCリースで働いている社員像

平均勤続年数は?

NTT・TCリースの平均勤続年数は17.7年でした。

同業界の平均勤続年数は14年ですので、1度就職した方が比較的長く務めている、定着率の高い企業であると言えます。

平均年収は?

NTT・TCリースの平均年収)は635万円でした。

リース業界の平均年収は464万円であり、さらに日本全体では458万円ですので、どちらと比較しても高い水準にあることがわかります。

平均残業時間は?

NTT・TCリースの平均残業時間は、部署によって異なりますが10時間程度とされています。

同業界の平均残業時間は20~30時間であることが多いですので、ワークライフバランスのとれる働きやすい職場と言えるでしょう

平均ボーナス額は?

NTT・TCリースの平均ボーナス額は99万円でした。

日本全体の平均ボーナス額は約78万円であるため、平均より21万円高い金額になっています。

どんな文化なの?

NTTグループは、「多様な個性を活かし、多様な人材の活躍推進を実行し、多様性を活かす組織づくりを実現することにより、お客さまサービスの向上、企業価値の発展、持続的な社会への発展に貢献すること」を目指しており、NTT・TCリースでも同様の考えのもと、社員一人ひとりが輝き続ける職場づくりをしています。

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

NTT・TCリースの競合含む年間売上高グラフ

リース業界でのNTT・TCリースの立ち位置について紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみると、NTT・TCリースは業界内で第9位にランクインしており、トップクラスの企業だということがわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

  • グローバル展開に力を入れている
  • NTTグループと東京センチュリー両社の知見を活かしている
  • 活躍のフィールドが幅広い
会社名売上高(2022年)
単位:億円
平均年収
単位:万円
就職偏差値・難易度社風
NTT・TCリース3,84763556多様な個性を活かす社風
みずほリース5,29789753挑戦することを推進する社風
リコーリース株式会社2,98871450チャレンジに寛容な社風
JA三井リース株式会社5,03253854変革を求める社風
芙蓉総合リース6,88683754開拓意欲の強い社風


※NTT・TCリースについては、NTTファイナンスと東京センチュリーリースを元に算出しています。

 

NTT・TCリースの新卒募集要項について

以下にNTT・TCリースの新卒募集要項についてまとめました。

大卒の初任給平均額(通勤手当を含む)は228,500円ですので 、高待遇であると言えます。

また、在宅勤務制度、勤務時間を各自で調整することができるフレックスタイム制度を導入しており、一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方ができます。

しかしながら、全国転勤が必須条件であるためライフプランを立てにくいことがデメリットです。

各項目詳細
職種総合職(全国勤務型)
給与

※総合職社員・グレード6の2023年4月入社新卒採用社員支給実績

学士:253,040円

修士:265,040円

※その他時間外手当、通勤手当、住宅補助等の手当有り

賞与年2回(6月、12月)
研修制度【階級別研修】

例:ビジネスマナー、ロジカルシンキング、顧客との信頼関係構築のためのコミュニケーションスキル、チューター研修、他社交流研修、NTTグループ研修

【専門スキル研修】

例:社内オープン講座、トレーニー派遣、各事業部キャラバン、OJT、各種専門スクール派遣など

福利厚生
  • 保険/雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
  • 住宅/借上社宅入居、住宅費用補助、住宅購入支援
  • 健康管理/定期健康診断、人間ドック、健康相談、ストレスチェック、パルスサーベイ、など
  • 育児、介護支援
  • 財形貯蓄などの財産形成支援
  • その他/リゾート施設・スポーツ施設利用割引、結婚祝金、弔慰料、災害見舞金など

求める人材

NTT・TCリースが求める人材

NTT・TCリースが求める人材を一言でまとめると「周りの人を巻き込みながら、失敗を恐れずに挑戦できる方」です。

これを裏付ける理由は以下の3点があげられます。

  • 選考目的がリース営業などを通じてさまざまな経験を積み、将来の幹部やスペシャリストとなる学生を採用することであること
  • 大きなビジネスチャンスに挑戦出来る環境があること
  • 自治体などの官公庁に対するリースも多数手掛けているため、資金供給を通じた社会貢献ができるという仕事内容

上記の内容はNTT・TCリースの企業理念である「信頼(Trust)を礎に、イノベーションに取組み、日々成長を目指す。」にもつながってきます。

エントリーシートや面接では、これらの意識を持っている人材かどうかを判断しています。

企業理念や社風への適性も重要になってきますので、必ず確認しておくようにしましょう。

新卒採用のフロー

NTT・TCリースの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

他社の選考との違いは人柄を重視していることから、面接開始前には先輩社員と雑談する場を設けるなど就活生がリラックスして面接を受けられるよう工夫されているという点です。

選考対策として、伝えたい内容はキーワードにしておくことや就活に対する自分の意見を明確にしておきましょう。

各項目ごとに詳しく解説していきます。

①マイページ登録

NTT・TCリース新卒採用サイトからマイページ登録をします。

②会社説明会(任意)

NTT・TCリースのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。

任意ではありますが、その後の選考に非常に役立つので、志望している方は参加するようにしましょう。

③エントリーシート/適性検査

エントリーシートはマイページから提出します。

質問項目は以下のようなものがありました。

  • 自己PR
  • ゼミの研究内容
  • 志望理由
  • 学生時代に最も力を入れて頑張っていたこと
  • 他社の選考状況

このように基本的なことを聞かれるようです。

特徴としてかなり字数が少ないため、ひと目で理解できるよう簡潔に書く必要があります。

また、適性検査は一般的なSPIでありWeb上で行います。

難易度が高い問題は少ないですが、制限時間以内に解けない学生が多くいるため、何度も参考書などで対策をして解き方や時間感覚に慣れる特訓をしておきましょう。

以下に参考になる記事を紹介します。

ぜひご活用してください!

④動画選考

動画選考は、自宅で各自撮影し提出します。

過去に以下のような質問がありました。

  • チームで活躍した経験
  • 人を巻き込んで物事をやり遂げた経験

撮り直すことが出来ますが、回数制限があるため注意しなければなりません

下記の記事では、録画面接の対策方法について詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

⑤グループディスカッション

NTT・TCリースのグループディスカッションはWeb上で行われます。

過去のテーマは下記のようなものがありました。

  • あるプロジェクトの成功に向け、各事業部長になりきり、それぞれの意見の優先順位を決めるもの。
  • 架空の企業の売り上げを上げるためには。

グループディスカッションでは、チーム全体で協力して結論を導き出さなければなりません。

そのため、自分の意見を述べることはもちろんアピールになりますが、他人の意見を聞く姿勢も重要です。

下記の記事ではグループディスカッションについて解説しています。

ぜひ役立ててください。

⑥面接(複数回予定)

NTT・TCリースの面接は複数回実施されます。

選考基準は〈人物本位〉であり、重視されていることは現状保持しているスキルよりも人柄です。

NTT・TCリースには社員の成長を積極的にサポートする社風があるため、面接では周りを巻き込んで行動できるリーダーシップや向上心の高さをアピールすることが有効だと言えるでしょう。

自己分析だけでなく、企業・業界についても分析しておくことが、他の就活生と差をつけるカギです。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

⑦内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

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採用大学

NTT・TCリースの採用大学を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広い採用実績があるためされており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。

大学院>

早稲田大学、広島大学

<大学>

愛知大学、青山学院大学、亜細亜大学、石巻専修大学、愛媛大学、桜美林大学、大阪大学、大阪経済大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、小樽商科大学、お茶の水女子大学、尾道市立大学、香川大学、鹿児島国際大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、関東学院大学、学習院大学、吉備国際大学、九州大学、九州産業大学、京都大学

 

上記には偏差値が高い大学も含まれていますが、多様な学生層からの採用実績があります。

学歴フィルターについては比較的厳しくなく、日東駒専以下の大学からも毎年内定者が出ています。

よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定獲得できるようにしましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、上記の内容を踏まえてNTT・TCリースの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度はやや高いといえます。

その理由としては、大手企業のNTTと東京センチュリーの資本提携により設立された企業であるため、知名度もあり就活生からの人気も高いからです。

またNTT・TCリースはグローバル展開を積極的に行っており、将来性に期待できることから多くの学生がエントリーしてくることが予想できます。

さらに、これまであまり馴染みのなかったリース業界ですが、近年では福利厚生や待遇面が優れていることから注目されているので倍率が高まるでしょう。

よって、入念な企業分析や選考対策を行う必要があります。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。
選考通過ES

まとめ

NTT・TCリースは、リース業界に属する企業で、NTTと東京センチュリーが資本提携に伴い、NTTファイナンスの営業基盤を引き継ぐ形で分社化、NTT、NTTファイナンス及び東京センチュリーの合弁会社として発足されました。

NTT・TCリースは同業界の中でもレベルが高い企業ですので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。

しかしながら、学歴重視をする企業ではありませんので、みなさんに等しく内定獲得のチャンスはあります。

この記事を読んで対策をしっかりしておけば、自信を持って選考に挑めるはずです。

是非参考にして、就活に励んでください。

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