【業界研究】リース業界を徹底解説! 特徴や向き不向きは?
2024年2月17更新
はじめに
「リース」という言葉をよく聞きますが、どんな業界なのかイメージしづらい人が多いのではないでしょうか。
この記事は、以下のような就活生の悩みを疑問を解決します。
- リース会社のニュースなどを知りたい
- リース会社の就活難易度が気になる
- リース会社の選考対策を知りたい
リース会社に興味がある就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
またリース会社以外の業界については、以下の記事で解説しています。
ぜひお読みください。
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この記事の結論
リース業界の就職は難易度が高いです。
リース業界は競争が激しく、多くの応募者がいます。
需要が高く求められる分野であるからです。
リース業界は、高度なスキルと経験を持つ人材を求めるため、選考プロセスが厳しく、学歴や経験が重視されます。
経済や金融に関する知識、コミュニケーション能力、問題解決能力などが大事です。
次のセクションでは、これらの理由を詳しく説明し、リース業界での就職に挑戦するためにやることを徹底解説します。
リース会社とは?
リースは企業や官公庁に設備投資を促進している業界です。
リース会社が一括支払いすることで、サプライヤーは資金をすぐに回収でき、設備販売も活性化している状況です。
リースは設備投資の促進やコスト管理、効率化をもたらし、柔軟な取引形態を提供しています。
リース業界は将来的な発展が期待されており、中小企業には事業性評価やSDGsへの支援が期待され、循環経済では3R処理の強化やサーキュラーエコノミーの進展が期待されます。
デジタル化や海外展開も見込まれ、特にDXやサステナビリティへの取り組みが注目を集めるでしょう。
参照ページ:公益社団法人リース事業協会
リース会社の現状は?
リース会社の現状を見てみましょう。
トピック1:リーマンショック後の金利の影響を受ける
2005年、リース業界はとても大きくて7.9兆円ものお金が動いていましたが、リーマンショックやリースのお金の扱い方が変わったことで、業界は不景気になりました。
2011年には、そのお金が4.6兆円にまで減少します。
2012年からは、少しずつ回復してきましたが、コロナ禍でまた取引が減り始めました。
金利が上がったため、今後は取引が増えるでしょう。
トピック2:ウクライナ情勢がもたらした航空機リース業界への大打撃
ロシアへの制裁により航空機のリース契約が解除されましたが、航空機はまだ返却されていません。
リース会社は航空機とリース料の回収が難しいと判断し、損失を計上することになりました。
リース会社は今後、航空機の損害保険についてどのような対応をするかを協議しています。
リース会社の未来は?
リース会社の将来にかかわるニュースを見てみましょう。
トピック1:2027年以降に新リース会計基準がスタート
2027年度以降に始まる新リース会計基準により、企業は貸借対照表を、より正確に記載することが求められています。
小売業界や運輸業界などからは「準備期間が足りない」という異論が出され、延期されました。
この新基準の適用により、今後企業や投資家に影響がでる可能性が高いです。
トピック2:海外進出が増える背景と今後の展望
海外展開を積極的に検討している会社が増えて、海外のファイナンス企業やリース会社を買収する動きが強まったり、大手リース企業がアジアに進出していたりします。
コロナウィルスがおさまり、大手リース会社がメーカー系のリース会社を買収したり、メガバンク系や大手商社系のリース会社が統合したりする動きが強まるでしょう。
これにより、今後は海外展開が一層強化されるでしょう。
参照ページ
リース会社の職種
職種内容①:営業
リース会社では、多くの人が総合職として採用されますが、そのうちの大半が最初は営業職としてスタートします。
クライアントが「業務の効率化を進めたいけど、資金が不足している」と言った場合、営業担当者がリースを提案します。
自分の提案がクライアントの生産性向上に役立つことは、営業職の魅力の一つです。
職種内容②:審査・法務職
審査・法務職の重要な仕事は、リース契約に関する詳細な調査を行い、借り手が支払いをきちんと行えるかどうかを確認することです。
契約相手が支払い困難になるリスクを避けるため、審査・法務職は慎重に審査を行います。
さらに、金融知識や財務スキルも必要です。
職種内容③:資産管理職
資産管理職は、リース商品を管理する仕事です。
具体的には、契約期間や使い方を管理して、会社が儲かるかどうかを考えます。
契約延長や、中古売却も実施します。
職種内容④:財務職
財務職は、リース契約に関する資金の出し入れや経費の管理を行い、企業の財務状況を整えて利益を最大化し、損失を最小限に抑える仕事をします。
企業の財務関連書類の作成や税務手続きも行います。
参照ページ:MatcherDictionary
リース会社の市場規模・推移
22年度のリース取扱高は前年度比2.2%増の4兆3106億円に達し、3年ぶりに増加しました。これはリース業界の活況を示し、リース利用者の増加と需要拡大を意味します。
企業がリースを利用することで、資産の効率的活用や柔軟な資金調達が可能となり、リース会社は市場の拡大に柔軟に対応する必要があるでしょう。
また、リース市場の成長は企業や従業員の採用ニーズを増大させる可能性があります。
参照ページ:NIKKEI COMPASS
リース会社の売上高ランキング
リース会社の売上上位の企業には、業界に特化した会社と総合的な金融企業の両方があります。
業界に特化したリース会社は、主にリース事業に特化し、様々な資産のリースやファイナンシャルサービスを提供しています。
一方、総合的な金融企業は、リース事業だけでなく、銀行業務や保険業務など、幅広い金融サービスを提供している会社です。
参照ページ
リース会社の大手企業紹介
売上高ランキング上位5つの会社を紹介します。
- オリックス
- 三井住友ファイナンス&リース
- 東京センチュリー
- 三菱HCキャピタル
- 芙蓉総合リース
企業①オリックス
オリックスは世界約30カ国・地域に拠点を設けている会社です。
現在は法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など多岐にわたる事業を展開しています。
環境面では、気候変動対策や再生可能エネルギーの普及促進、循環型経済の推進、廃棄物の適正処理・削減に取り組んでいます。
社会面では、地域の活性化や高齢化社会への対応、健康増進や安全なモビリティ提供、イノベーション促進や災害対応などの活動を展開しています。
企業②三井住友ファイナンス&リース
三井住友ファイナンス&リースは、最初はリース事業と金融サービスを提供している会社です。
特に、大きな銀行や商社と提携しサービスを提供しています。
環境や不動産、ヘルスケアなど、さまざまな分野で新しいサービスにも取り組んでいます。
将来的には、環境問題や次の世代への支援、地域の発展など、たくさんの課題に取り組む予定です。
地域のインフラ整備などを通じて、持続可能な地域社会を作り上げることにも力を入れています。
企業③東京センチュリー
東京センチュリーは、国内向けリースを主軸にしながらも、レンタカーや環境・エネルギー、不動産、航空機など、新たな分野に進出しました。
さらに、アジアを中心にグローバルなネットワークを構築しました。
環境に配慮した新たな事業領域である「環境インフラ事業分野」を設立し、その成長も目指しています。
将来的には、再生可能エネルギーの推進や観光立国・地方創生などの社会的な課題に取り組み、地域社会の持続的な発展に貢献するでしょう。
IoTやシェアリングなどの先端テクノロジーを活用し、循環型経済社会を実現するためのサービスを提供しています。
参照ページ
企業④三菱HCキャピタル株式会社
三菱HCキャピタルは、国内では法人や官公庁向けのリースやファイナンスソリューションを提供する「カスタマービジネス」と、提携ベンダーの販売を支援する「ベンダービジネス」を行っています。
また、欧州、ASEANなどの各国・地域では航空機リースや販売金融などのファイナンスソリューションを提供しています。
将来的には、航空技術の次世代化や持続可能な航空燃料(SAF)の調査や分析に取り組み、電気自動車の普及や新たなモビリティサービスの拡大に伴い、世界各地のパートナー企業と連携して、オートリースやモビリティ事業を展開する予定です。また、不動産ファイナンス、不動産投資、など、様々な不動産の取り扱いを行っています。
環境への配慮も重視し、省エネ対策などを施した物流施設の開発や、航空機エンジンのリサイクルなどにも取り組んでいます。
参照ページ:三菱HCキャピタル株式会社
企業⑤芙蓉総合リース
芙蓉総合リース株式会社のメイン事業は、ファイナンス・リース、不動産リース、およびグリーン電力供給(PPA)サービスです。
これらの事業を通じて、効果的な設備投資や効率的な経営を支援し、商業用建物や物流倉庫などの不動産ニーズに対応したリーススキームを提供しています。
また、再生可能エネルギーの活用を通じて、脱炭素社会の実現を支援するグリーン電力供給サービスも提供しています。
将来の展望として、CO₂排出削減を実現する様々なサービスを通じて、お客様や社会の脱炭素化を支援し、気象変動に対する具体的な対策に取り組んでいるようです。
ビジネスにおける新たな価値創造や時間の創出、地域医療機関へのファイナンスおよびビジネスサポートを通じて、人々の健康と福祉に貢献しています。
リース会社で働くメリット
リース会社で働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは代表的な2つのメリットについて確認してみましょう。
メリット①長期的に続けやすい
リース契約は常に継続していることが多いから仕事が続けやすいです。
だから、飛び込み営業が少なくて済みます。それで、長い期間同じ仕事を続けることができます。
それに、リース業界の取引は大きな法人とのものが多いです。だから、若いうちから社長や役員と商談するチャンスがたくさんあります。経営者や役員とのやり取りを経験できるので、すぐに成長できるでしょう。
メリット②安定して給与水準が高い
リース会社は、ホテルやレンタカー、航空機、そして観光地の設備リースなど、さまざまな業務を担当します。
一定の利益が安定して出るので、高い給与をもらえることが多いです。
リース会社で働くデメリット
リース会社で働くデメリットには、下記のようなものがあります。
デメリット①上の役職を目指すことは厳しい
有名なリース企業のほとんどは、銀行や商社によって出資されている財閥系企業です。
仕事が安定している分、役員以上のポジションには、銀行や商社出身の人が多くいます。
その中で新卒社員が昇進するためには、努力が必要不可欠です。
デメリット②志望する部門ではほとんど働けない
多くの新入社員は、不動産や航空機などの人気のある部門を希望しますが、実際には全く関係のない部門に配属されることがほとんどです。
実際に働いてみると、思っていたのと違うことが起こる可能性があります。
将来、希望の部門にいくために、コツコツ実績を積みましょう。
参照ページ:DS就活 (xsrv.jp)
リース会社への就活を成功させるためには
リース会社の就活を成功させるためのポイントは、以下のとおりです。
1. エントリーシートのブラッシュアップ
エントリーシートの改善には、志望動機を明確化することが不可欠です。
具体的なリース業界への興味や関心を述べると共に、過去の経験や興味を踏まえて、なぜリース業界に入りたいのかを明確に説明しましょう。
さらに、特定のリース会社に対する熱意を示して、その会社で働きたい理由を明確に伝えることが重要です。
2. 面接練習の徹底
コミュニケーション力と主体性の大切さを理解しましょう。
これらの能力が求められる人材であることを意識してください。
自己アピールするときは、自分の得意なことをはっきり示し、具体的なエピソードで証明しましょう。
その経験から学んだことや結果を伝え、最後にその強みを使って企業にどう貢献できるかを示してください。
これらのポイントを覚えて、志望動機や自己アピールをしっかり伝えてくださいね。
3. 志望動機の軸をもつ
リース業界に入りたい理由をはっきり伝えることが大切です。
自身の過去の経験や興味を考えて、なぜリース業界に興味を持ったのか話しましょう。
「リース業界で、自分が好きなことや経験したことを活かしたい」と具体的に述べることがポイントです。
同時に企業研究もしっかり行って、なぜその会社で働きたいのかをはっきり伝えましょう。
「自分の得意なことが御社で一番活かせると思うから、志望した」というように、熱意を伝えてください。
4. 自己PRの軸をもつ
リリース業界では、コミュニケーション能力と主体性が必要です。
顧客のニーズを把握し、社内での連携を円滑にする能力が求められます。
自分の考えを明確に表現できることも重要です。
また、問題解決能力も必要です。
自己PRを書く際は、まず自分の強みを示しましょう。
次に、その強みを具体的なエピソードで証明し、結果と学びを伝えます。
最後に、その強みを活かして企業にどう貢献できるかを述べましょう。
この流れを押さえて、自分をアピールしてください。
エントリーシート・面接頻出質問
1.なぜリース会社に興味を持ったのか
私はリース業の立場から企業を支え、様々な業界と繋がって仕事がしたいと思い、御社を志望しました。
御社は幅広いリース商品を扱っており、多くの業界と繋がりがあります。また新規リース商品の取り入れも早く、新しい分野にもチャレンジしやすい環境が整っています。
私は大学時代にイベントサークルに所属し、企画をいくつも立ち上げ新しいことに挑戦してきました。
御社でも市場のニーズを読み取ることで、売れる商品を見つけ出し、恐れずにチャレンジすることで企業の実績に貢献したいと考えています。
ポイント:リース業界で企業を支え、様々な業界と繋がる仕事に興味をもっていることが分かります。
また業界研究をしっかり行っていることも伝わり、好印象です。
2.自分の強みやスキルは何か
私は柔軟性とコミュニケーション能力に自信を持っています。
過去の経験から、リース業界における顧客との関係構築や課題解決に積極的に取り組んできました。
また、チームワークを重視し、効果的なプロジェクト管理を行うことが得意です。
貴社での経験を通じて、リース業界の成長に貢献し、共に目標達成に向けて努力することを心から楽しみにしています。
ポイント:柔軟性とコミュニケーション能力に自信を持っていることが伝わり、入社後に目標達成に向けて努力しそうな姿勢も伝わってきます。
まとめ
リース業界は企業や役所に、融資をしたりオフィス道具などを代わりに購入して使用できるようにするサービスを提供しています。
需要が高い業界で安定しているため、就職競争率が高い業界です。
リース業界には、営業や審査、法律の仕事など、様々な仕事があります。
いずれにしても金融やコミュニケーションの知識やスキルが必要です。
成功するためには、自分のやりたい理由や得意なことをはっきりさせて、面接の練習をしっかりすることが大切です。