グループディスカッション(GD)突破の対策・ありがちな4つの失敗とは?

グループディスカッション(GD)突破の対策・ありがちな4つの失敗とは?

2023年4月30日

はじめに:学生の約4割が苦手意識を持っている

就職活動で一番難しいと思うことはなんですか?

 

もちろん200字程度で自分の魅力を伝えるエントリーシートや、

緊張せず自分の魅力をしっかりと伝えなければいけない面接なども

もちろん大変です。

 

しかし、就職活動において学生が

「ES」「面接」「グループディスカッション」の3つの中で

最も通過率が低いと感じているのは

グループディスカッションなのです。

 

その大きな理由は

「評価基準が分からないから」

「チームのメンバーによって左右されるから」

といったところです。

 

つまり、分からないことが多いため最も準備が難しいということですね。

 

しかし、安心してください。

 

企業から見られているポイントや

落ちてしまう原因などをしっかりと抑えておけば、

通過することは可能。

ポイントをしっかり押さえて、事前に練習すれば、誰でもGDを通過することはできます。

練習はひとりでもできますし、複数人でもできます。

この記事では、

そんな難関グループディスカッションを突破するために知っておきたい

 

・企業の評価基準

・ありがちな4つの失敗例

・自分でもできる!グループディスカッション の練習方法

 

について、解説します。

1.グループディスカッションで見られるポイント

グループディスカッション の評価基準は、

もちろん会社によって様々です。

一般的には以下のような項目をよくみられています

①論理的に考え、意見を伝えられること

②ビジネスの知識や時事に詳しいこと

アイデア力があって独創的な意見を出せること

 

その上で、共通項としてみられるのは、

しかし、共通項として見られているのは、

「チームワークを生み出せているか」

この1点に集約するといっても過言ではありません。

 

それは、目的に向けて自分から他者へと働きかける「主体性」や、

自分の主観ではなくて他者も理解や納得が出来る「論理性」、

周りの人の状態に気を配りうまく意思決定に導いてく「協調性」、

タイムキーパーや書記など

自分が出来る役割で出来る限り貢献しようという「貢献性」などから

構成されます。

 

企業によっては、ビジネスの知識や時事に詳しいことや、

アイデア力があって独創的な意見を出せることを評価することなどもありますが、

基本的な評価基準は「チームワークを生み出せること」になります。

 

もちろん、

実際に選考に臨む際は可能な限り先輩などから情報を仕入れて、

どのような基準で評価する企業なのかを確認してからいくのが良いでしょう。

2.グループディスカッション対策に有効な1人でできる練習法3選

 

ここからは、

グループディスカッションで通過率を高めるための練習法について

述べていきます。

 

 

2-1.自分の意見を持つ練習をする

 

グループディスカッションにおいて、

自分の意見を伝えていくことが重要です。

 

そして、自分の意見を持つために重要なことが「批判的思考」です。

 

批判的思考というのは、あら探しとは異なります。

議論について、「本当に正しいのか?」と考える姿勢です。

 

そのためには、

流れるニュースやTwitterで流れるような意見などに対して

疑ってみると良いと思います。

 

仮にそれが正しいとすると、

あなたが議論をする際に伝えられるような根拠や事実が増えたことになります。

 

情報と批判的思考が議論には重要ですし、

社会人になってからも役に立つスキルですから、

日々ニュースやコラムなどに対して自分の意見を持ちましょう。

 

 

2-2.人の意見をまとめる練習をする

 

グループディスカッションは目的に向けて、

全員で納得する意見を作るものです。

 

人の意見をまとめることが出来るということは、

議論の本筋に適した意見かどうかを判断する力や、

議論がどのように進んでいるかを構造的に捉える力があるということです。

 

先ほどのように、

自分の読んだ記事やニュースを3つの文章だけでまとめてみることも有効です。

 

また、特にグループディスカッションに活きるという意味で言えば、

会話の中で人の意見を要約することが良いでしょう。

 

 

例えば、

ワンピースのストーリーをたくさん友達が話したとします。

 

そうしたら、

ワンピースは、ルフィが仲間とともに成長しながら海賊王を目指す冒険の話なんだね!

というように返してあげます。

 

これは、話の要旨を掴む能力を鍛えているのと同時に、

相手の話をしっかり聞いていた

というアピールにつながるので、

グループディスカッションの場でも雰囲気を良くすることが出来ます。

 

また、話が長くて分かりにくい人や、

意見が逸れてしまうような人の意見を

うまく目的につながるような形にまとめることも出来るでしょう。

 

 

2-3.ケース問題や企業の過去のワークを考える

 

意見を持つのが重要で、

そのためにニュースを見ましょうとは言ったものの、

グループディスカッションのテーマとしては

「新規事業立ち上げ」

「売上◯倍」

といったビジネスでの話題が多くなります。

 

そして、ビジネスにはある程度定石があります。

 

例えば、

売上は「集客数×購買率×価格」で計算出来るなど、

実際に知らないと損をするような知識が多いです。

 

また、フェルミ推定といわれる、

おおよその数を掴む考え方があります。

 

例えば、電柱の数は日本の面積×面積あたりの電柱の数 のようなものです。

(フェルミ推定とは?って方はこちらの記事をどうぞ!)

 

フェルミ推定とは?解き方のコツや例題を紹介!

 

こういった考え方を知っているだけで、

「どうやって決めたら良いんだろう」

ということに悩むことが少なくなります。

 

なので、ケース問題や企業の過去のワークから、

どうすればビジネス的な考え方が出来るか ?

ということを学んでおいた方が良いでしょう。

ちなみに、GDには

・課題解決型

・抽象的なテーマ

・ディベート型

の3種類があります。

 

課題解決型とは、各グループに対して「課題」が与えられ、グループで議論して、課題の解決策を考えるグループディスカッションのことです。

 

抽象的なテーマとは、抽象的なものをグループで議論して、具体的な言葉で表すタイプのディスカッションです。

 例えば、「幸せなキャリア」とは何か?というテーマが与えられ、それをグループで議論して、答えを出すグループディスカッションです。

ディベート型とは、テーマに対して、賛成派と反対派に分かれて議論するタイプのグループディスカッションです。

 

以下のURLに詳細が書いてあるので、ぜひ参考にしてください。

https://jo-katsu.com/campus/3530/ 

 

2-4.実際にやってみる

 

ここまでは、

自分一人で出来るような練習法に触れてきましたが、

結局実際にやってみることが一番の練習になります。

 

友達を誘って、

グループディスカッションの練習をしてみるのもそうですし、

セミナーに参加する、

興味のない企業でも練習として参加する など

積極的にグループディスカッションの場を作ることが一番経験を積み、

コツを掴めることでしょう。

 

3.グループディスカッション対策に有効な複数人でできる練習法3選

自分一人で出来るような練習法に触れてきましたが、複数人でできる練習法もあります。

 

3-1.友達とやってみる

実際に友達とやってみることが一番の練習になります。 

友達を誘って、

グループディスカッションの練習をしてみると良いでしょう。

 

3-2.就活コミュニティで練習してみる

 

就活関連のコミュニティやセミナーが開催されていますので、そこに参加して、グループディスカッションの練習をするのも良いです。

 

就活に特化したコミュニティやセミナーなので、本番を想定した練習をすることができます。

3-3.興味のない企業でも練習として参加する 

自分が興味のない企業でも、練習として、グループディスカッションの選考に参加するのもいいかもしれません。

実際の企業で開催されるので、練習とは違う、本番の空気を感じることができます。

練習だけで物足りない方は、実際に企業の選考を受けて、場の雰囲気に慣れることをオススメします。

ここまで、GD本番前の対策をいくつか紹介してきました。

本番前だけでなく、GD本番に向けて意識できる対策もあります。

以下の記事に紹介されていますので、ぜひご覧ください。

https://jo-katsu.com/campus/3953/

4.グループディスカッションでありがちな4つの失敗

なかなか対策が難しいグループディスカッション ですが、

落ちてしまう原因がわかっていれば、

未然に対策もできるというもの。

 

本項では、

グループディスカッション でありがちな失敗例について解説します。

失敗例を知っておかないと、議論をまどわせたり、場の空気を壊してしまうこともあります。

ありがちな失敗、落ちる原因について抑え、自分にも、他人にも対策が出来るでしょう。

 

 

3-1.自分の意見が無い

 

グループ自体には悪影響は出ませんが、

自分の選考には悪影響が出てしまうのがこちらです。

主体性が全く無いように見えてしまうのがこのパターンです。

 

仮に本当に何も思いつかないのなら、

誰かの意見に付け足しや、評価をするだけでも良いので

まずは発言するところから始めましょう!

 

 

3-2.話し方が悪い

 

話が長い」「自信がなく、暗い」のような形で、

上手に話せていないことです。

 

グループディスカッションでは制限時間も短いため、

話が長いと議論が進みにくくなりますし、

周りの人が意見を言えなくなってしまい、

フラストレーションから場の空気も悪くなってしまいます。

 

また、自信がないことも問題です。

グループディスカッションにおいて、

根拠は正確であるに越したことはないですが、

検索を禁止されることも多いので、

ある意味「正しそう」なことも大事です。

 

そういった意味では、

明るくハキハキ伝えてみんなに納得してもらうことの方が

議論を前に進めますし、

事実に基づいた意見だとしても

自信なく伝えると周りに納得してもらえず、

意見を伝えた時間が無駄になってしまいます。

 

結論から伝えて、明るくハキハキと話す

ということは就活において常に満たすべきスタンダードでありますし、

それが実際の仕事でも重要になります。

 

 

3-3.意見が逸れてしまう

 

短い時間の中で人数が多い中、

結論を出すことは非常に難しいことです。

 

その中で意見が逸れてしまうと

結論にたどり着けなくなってしまいます。

 

時間が短いこともそうですが、

全員がなんとなく雰囲気を大事にしようとすると

発言一つ一つに注意が払われ、

目的から逸れた意見も取り入れられないかと

議論が混乱することさえあります。

 

議論の目的を常に意識して、

そのために必要な観点を満たして

意見をまとめあげられる人は高評価をされるでしょう。

 

 

3-4.雰囲気を悪くしてしまう

 

グループディスカッションは、

チームワークを生み出せるかを評価する場面ですので

、自分だけが勝とうとすることや、

自分の意見を貫こうとすることはむしろ悪い評価に繋がることもあります。

 

なので、

人の意見に全く賛同を示さない姿勢や、

自分の意見が通らないからと不機嫌になることなどは避けましょう。

 

良い雰囲気を作って、全員が納得できるような議論をすること

心がけましょう。

 

特に選考会などで、

人事が回りながら判断をする形であればなおさら。

 

納得出来る意見よりも、グループディスカッションで失敗せずに、

チームで納得できる結論を出す方が有効でしょう。

 

 

5.グループディスカッションで最低限クリアしないといけない点

グループディスカッションでついつい陥りがちな失敗例を紹介しましたが、ここでは、最低限クリアしないといけない点を紹介します。

 

5-1.時間内にアウトプットを出し切る

グループディスカッションには、制限時間があります。

必ず、時間内にアウトプットを出し切るようにしてください。

グループ内で色々な意見が出てくると、時間内にアウトプットを出し切ることが難しくなります。

時間が足りず、グループで結論を出せないと、グループ全体の評価が下がります。

そうならないためにも、グループで時間を意識し、時間内にアウトプットを出し切ることを心がけましょう。

5-2.クラッシャーへの言及や対策

 もしグループ内に、クラッシャーがいた場合、対応できるようにしましょう。

意見が逸れてしまう人がいたら、指摘して、もとの議論に戻れるように配慮しましょう。

6.グループディスカッションの役回りはどうすればいい?

グループディスカッション に限らず、

グループワークでも困るのがこの役回り。

 

大きく分けて、

・リーダー(進行)

・タイムキーパー

・書紀

・発表者

この4つの役回りがあります。

 

当たり前ですが、それぞれ担当する内容が異なりますので、

自分に適しているものを選択するようにしましょう。

 

 

4-1.リーダー(進行)

 

ディスカッション の方向性を決め、

全体を見ながらうまくディスカッションを推進していく役目を果たします。

 

メンバーそれぞれへ配慮できることが大切で、

例えば発言の少ないメンバーへ

「〇〇さんはどう思いますか?」

など話を聞くことができたり、

 

メンバーの意見を聞いたあと

「つまり、〇〇ということですよね」

などと話をまとめたりすることが求められます。

 

勘違いしてはいけないのは、

グループディスカッション のリーダーとして求められているのは、

あくまで「チームとしての意見」を推進するということ。

 

リーダーという立場を悪用し、

自分の意見を通るように仕向けてしまえば、

人事にも伝わってしまいますし、

チームの和を乱してしまうことにつながりますので

注意するようにしましょう。

 

 

4-2.タイムキーパー

 

ほとんどのグループディスカッションでは、

だらだらと無意味に長くなってしまわないよう、制限時間が設けられています。

 

そこで、グループディスカッション ではまず初めに時間を区切り、

アイデア出しが◯分、ディスカッションが◯分、まとめる時間が◯分などと

定めておくことが得策です。

 

このように、限られた時間を最大限有効に使うためにも、

タイムキーパーの果たす役割は非常に有効です。

 

「あと〇〇分です」など、

制限時間が少なくなった時に前もって呼びかければ、

無駄に長引いてしまうことがなくなり、

効率的に進めることが可能となります。

 

時間管理は、

社会人にとって基本中の基本。

 

ディスカッションの進捗状況について、常に全体から俯瞰し、

時間内に終わらせることができるよう意識を持っておくことが重要です。

 

4-3.書記

 

グループディスカッションで、どのようなことが議論されてきたのか、議論の内容のメモを取る必要があります。

 

グループで意見がたくさん出てくれば、全部覚えられず、結論を出すのが難しくなります。

そのため、書記が必要なのです。

 

書記は、ただ議論の内容を書けばいいというわけではありません。

 

議論の要点を分かりやすくまとめ、見やすいメモにすることが求められます。

 

グループ内である程度意見を出し合った後に、

「今回の議論の要点はこうなります。」

と書いたメモをグループの人に見せれば、結論を出しやすくなります。

 

書記の書いたメモをもとに、グループで結論を出しますので、書記は非常に重要な役割となるのです。

 

議論の内容を早く書かなければなりませんし、要点をまとめる能力が必要となります。

 

4-4.発表者

 

リーダーが持っていったチームとしての結論は、

最終的には何らかの形でまとめ上げることになります。

 

ただ紙に書いてまとめれば良い場合もあれば、

時には前に出て、他のメンバーの前で論理的に発表することが必要な場合も往往にしてあるでしょう。

 

そのような重要な局面を担っているのが発表者です。

ただ、論理的にまとまっていれば良いというわけでもなく、

相手へ「きちんと伝える」ためには

例えば話し方や話す順番、声のトーンや大きさ、態度や姿勢なども

非常に重要となります。

 

あまりディスカッションなどに慣れていない場合は、

下手をすると評価を下げてしまいかねません。

 

ある程度の経験と慣れが必要なポジションとなりますので、

自分に自信のある方は、この役を買って出ると良いでしょう。

 

4-5.役割がない場合の立ち回り

 

役割がない場合は、どのように振舞えばよいのでしょうか。

 

それは、周りのサポートをすることです。

 

リーダーが進行に詰まっていれば、助けたり、タイムキーパーが時間管理を忘れていたら、代わりに残り時間を言うなど、できることはたくさんあります。

 

誰かが話しているときに、頷くなど、意見を言いやすい空気を作ることも大切です。

 

各役割ごとの評価ポイントやコツの詳細が、以下の記事に書いてあります。ぜひ参考にして、グループディスカッションを乗り切ってください。

https://jo-katsu.com/campus/3956/

まとめ:グループディスカッションの練習は、就活の成功につながる

 

ループディスカッションでの振る舞いは、面接でも活かせます。

なぜならたくさんの問いが投げかけられる場面で、

求められている回答を分かりやすく伝えることが必要だからです。

 

だからこそ、

グループディスカッションを練習することは他の就職活動にも繋がりますし、

選考に通過すればするほどより実践回数が増え、経験豊富になります。

 

グループディスカッションを突破して、

就活を乗り切りましょう。

 

グループワークのテーマを種類別に解説!対策をして選考に備えよう!

 

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就活ハンドブック編集部

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