内定承諾後も辞退は可能?トラブルを避けるための注意点とポイント

内定承諾後も辞退は可能?トラブルを避けるための注意点とポイント

2020年11月28日更新

はじめに

たくさんの選考や面接を受けてやっと内定を獲得、

承諾してしまったけれど

 

「もしかしたら自分がやりたいことと、ちょっと違うかもしれない」

「他に良い会社が見つかったら、そっちに行きたい」

 

違和感を感じていたり、

100%納得できていない方は意外と多いのではないでしょうか?

 

もしくは

 

「これから内定の承諾をしようと思っているけれど、

何か理由があって後で気が変わったらどうしよう。

どうなってしまうのだろう」

 

と、気を揉んでいる方もいることでしょう。

 

本記事では

 

・内定承諾後に辞退する際の5つの注意点

・内定承諾後に辞退する際の例文

・内定承諾書を提出してしまっていた場合

・企業から脅された場合の対処法3パターン

・内定承諾後の辞退に関するよくある疑問

 

について、解説します。

 

もし辞退を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!

1.内定承諾後に辞退は可能?

結論から言えば

入社の2週間前までであれば、法的に問題なく内定承諾後も辞退は可能です。

 

事実、マイナビが2019年9月、

20卒を対象に採用活動を行った1,349社を元に行った調査によると、

内定辞退率が「3 割以上」の企業は全体の 53.1%(前年比2.9%減)に上っており、

実に過半数の企業で内定辞退率が3割以上となっていることが伺えます。

 

ですので、企業側としても

内定出しをした学生全てが入社してくれるとは思っておらず、

やはり一定数の内定辞退はやむを得ない、と踏んでいます。

 

ただし、

内定承諾書の提出前か後かどうかで、

その難しさは変わってきます。

 

内定承諾書の提出後ですと、

企業側としては

「絶対に入社してくれる」

という確信の元に準備を進めているわけですので、

トラブルに発展する可能性もゼロとは言い切れません。

 

もちろん「法的に問題はない」ですし、内定辞退も立派な権利の一つであることには間違いはありませんが、

一人当たりの採用コストとして数十万、数百万円の費用をかけていることは、忘れてはいけません。

 

「先方に迷惑をかけてしまっている」という自覚を十分に持つと共に

伝え方や言葉選びには最大限配慮し、謝罪の姿勢を持って

先方からの理解を得られるように努めることが重要です。

2.内定承諾書の提出後でも大丈夫?

内定承諾は、一般的に口頭で済まされる場合も多いですが、

中には「内定承諾書」の提出を求められる場合があります。

 

いわば、企業と学生間での約束書類である「内定承諾書」。

企業から電話で内定連絡を受けた後に、

「内定承諾書」が郵送で送られてくるパターンが多いようです。

 

内定通知の電話の受け方は?マナーや注意点について解説

 

学生にとっては

春からは御社に入社して働きます、内定を受け入れます

という宣誓書のような書類にあたります。

 

企業側が、わざわざこの書類を郵送してくる理由。

 

それは、

せっかく高い採用コストを出して獲得した優秀な学生を、他社に取られないようにするため

に他なりません。

 

通常、就活においては多くの企業で選考を受けますが

どこの企業も欲しがるような優秀な学生の場合は、奪い合いとなり

他の企業に取られてしまう可能性も高くなってしまいます。

 

せっかく時間やお金を投資して獲得した人材なのに、

他へ行かれてしまっては、全てが無駄になってしまいますよね。

また一から採用するのも面倒です。

 

このような事態を避けるためにも、

署名・捺印必須の「内定承諾書」を提出させ

他社の選考が終わる前に、

自社への入社の意思を固めてもらおうとしているのです。

 

 

まるで契約書さながら、非常に堅苦しい文書である「内定承諾書」ですが、

実は法的拘束力はありません

 

 

企業は内定を出した就活生に対し内定を取り消すことはできませんが、

内定者には内定を取り消す権利が認められています

 

入社することは双方の確認があってできるものであって、

一方がしたくないと言っているのに

強制力を持たせて入社させることは出来ないのです。

 

もちろん、内定承諾後の辞退は先述の通り、

相手の企業にも多大な迷惑をかけることになってしまいます。

 

やむを得ない事情であれば仕方ありませんが、

しっかりと考えた上ですることがマナーであり、適切な対応であると言えるでしょう。

 

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3.内定承諾辞退を伝える際の6つの注意点

色々と思い悩んだ結果、

「内定を辞退しよう」と決意。

 

しかし、なんといっても難しいのは

人事への伝え方なのではないでしょうか?

 

内定先の企業は

「入ってくれると思って内定を出しているし、承諾している」

というスタンスですので、

相手の気分を害してしまわないよう、

最低限のルールやマナーを守って伝えるのが礼儀です。

 

ではここから、

伝える際の流れと注意点について解説していきます。

 

 

3-1.決めたら早めの連絡

 

まず内定の承諾を辞退しようと決めたなら、

なるべく早めの連絡を入れるべきです。

 

先ほども説明したように、企業は内定の承諾をしている場合は

「入社するもの」として就活生をカウントしています。

 

もし仮に入社する人数が一人でも少なくなってしまえば、

その後の営業に多大な影響が出てくるでしょうし、

また新たに人を採用する活動をしなければなりません。

 

なのでもし「内定を辞退」しようと決めたならば、

早めに人事の担当に話をするべきです。

 

 

3-2. タイムリミットは入社の2週間前

 

早く連絡しなければいけないと思っていても、

最後まで悩んでいてどうしようと考えていることもあるでしょう。

 

その場合、最低でもどれくらいまでに

内定の辞退の連絡をすればいいのでしょうか。

 

法的に定められている範囲では、

労働者の権利として「入社の2週間前」までは可能とされています。

つまり逆を言えば、

どのような理由があろうとも、2週間を切ると辞退はできません。

 

しかし、

実際に2週間前に内定辞退をしてしまうのはギリギリすぎますし、

先方にとって迷惑も甚だしいです。

 

筆者の友人で、本当に入社ギリギリに決めた者がいましたが、

幾ら何でも、それはやりすぎです。

 

相手の怒りを買わず、穏便にすませたいのであれば

目安として遅くとも1ヶ月くらい前までに連絡するようにしましょう。

 

1ヶ月前くらいに連絡できれば先方企業も

「一人がいない状態でどうするか」

と、なんとか計画が立てられるはずです。

 

だからと言って

「じゃあ、1ヶ月前に連絡すれば良いや」

という訳ではありません。

 

社会人らしく礼儀と節度を持って、

決めたのであれば責任を持ち、なるべく早く先方に伝えるようにしましょう。

 

社会人基礎力? 社会人に必要とされる3つの能力とは?

 

 

3-3.誠実に、嘘はつかない

 

感情的になってしまったり、

やっつけで連絡をしてしまったりしてはいけません。

 

就活生は内定を貰っている時点で、

学生ではなく一社会人として見られています。

 

ですので、そのように「社会人として」自覚を持ち、

冷静に対応するべきです。

 

就活生の中には、

内定承諾辞退の理由を嘘で固めようとする方もいますが、

これはよくありません。

 

企業の人事は何万人と就活生、社会人と接してきていますので、

嘘は簡単に見抜いてしまいます。

 

するとお互い後味が悪いですし、

嘘を付いていると思われればスムーズに内定を辞退することが難しくなってしまいます。

 

話を変にこじらせないためにも、

内定を出してくれたことに感謝の気持ちを忘れず、

最後ぐらいは誠実に行動するようにしましょう。

 

 

3-4.辞退理由はあくまで”自己都合”

 

さて、企業の中には、辞退理由を聞いていくる場合も少なくありません。

他の企業へ乗り換える場合、そんなこともちろん言えるはずがありませんし、かなり悩ましいところですよね。

 

このような場合は、

他社から内定を頂きましたが、熟考の末、私の長所は~のような環境であればより活かせるのでは、と感じた

と持ってゆき、理由はあくまで自分主体であることを明確にしましょう。

 

間違っても、

「あちらの方が待遇が良かった」

「あっちの方が残業時間が少なかった」

など、あとあと関係性がこじれかねない否定的な表現は避けるようにしましょう。

 

 

3-5. 最後までしっかりと考える

 

一度は内定を承諾したということは、

何かその企業に魅力を感じて、承諾に至ったわけですよね。

 

内定の辞退は簡単にできますが、

それまでの時間や努力がないものになってしまいます。

 

また内定承諾を辞退してしまうとその後

「やっぱり撤回して、入社したい」

と思い直しても、企業が取り合ってくれるはずがありません。

 

また企業も内定者に期待して戦力の一人として考えています。

採用コストもかかってきていますし、

今後の企業戦略にも関わってきてしまいます。

 

なので最後まで

「本当に内定の辞退をしたいのか?しても後悔しないか?」

を突き詰めて考えておくことが大切です。

 

内定式後の入社前にしておくべき準備とは?

 

 

3-6.伝える手段は電話+詫び状

 

では内定を辞退すると決めたら、

どのような手段で連絡をしたらいいのでしょうか?

 

結論から言うと、

まずは電話で連絡をし、その後「詫び状」と呼ばれる手紙を書くと良いでしょう。

 

というのも、ビジネスのシーンにおいては、

重要なことは必ず直接伝える」というルールがあるため、

何か謝罪をする際は、電話で行うのが一般的です。

 

メールのような形だと、文字コミュニケーションだけになってしまうため、こちら側の謝罪の姿勢が相手に伝わりづらいです。

 

電話の声色から、こちらが本当に申し訳なく思っていることが相手にも伝われば、相手も変に気分を害し争点になる可能性も少なくなるかもしれません。

 

また、それでも相手から来社を要求される場合もありますので、そのような場合は気が重いかもしれませんが、実際にそのようにしましょう。

 

ちなみに、メールで先に連絡をすることは

 

・自分の思考を整理することができる

・相手に内容を正確に伝えることができる

 

というメリットがあるものの、

やはり一方的な印象が強く、こちら側の誠意を汲み取りづらいと言えます。

メールは、何度かけても電話が繋がらない時にのみ留め、その後必ず電話でフォローの連絡を入れるようにしましょう。

 

【就活生必見】就活では、どんなメールアドレスを使うべきなのか?

4.内定承諾後に辞退する際の例文【電話・メール・詫び状】

続いて、電話(メール)・詫び状にて、実際に内定辞退を伝える際の例文について見ていきます。

 

せっかく内定を出してくれた企業を断ることは誰でも気が引けるもの。

 

ですが、いつまでも先延ばしにしていえば、さらにややこしい展開となってしまいます。

内定をもらったことへのお礼を述べた後は、結論ファーストですぐに内定辞退の話題を持ち出し、こちら側の意志の強さを提示することが重要です。

 

 

4-1.【電話】内定承諾後の辞退を電話で伝える場合

 

お忙しいところ恐れ入ります。

先日内定承諾をさせていただきました、○○大学の□□と申します。

大変恐縮ながら、やはり入社を辞退させて頂きたいと思い、連絡させていただきました。

ご担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか?

大変心苦しいのですが、〇〇のため、

内定辞退をさせていただきたく、ご連絡させていただきました。

一度内定をいただきながら、辞退を申し上げるなどと多大な迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

何卒お許しいただきたくお願い申し上げます。

 

 

繰り返しにはなりますが、

理由は嘘をつかず、正直答えることが肝要です。

 

電話は緊張しますが、

最後まで誠実な態度で臨めば、先方にもわかってもらえるはずです。

 

相手を否定することは決してせず、あくまでこちら側の自己都合であることを伝えた上で、

しっかりと事前に準備をして臨みましょう。

 

 

4-2.【メール】内定承諾後の辞退をメールで伝える場合

 

件名:内定辞退のご連絡/○○大学○○学部 ○○ ○○

○○株式会社 人事部人事課
採用担当 ○○様

 

お世話になっております。
○○大学○○学部 ジョーカツ太郎と申します。

この度は内定のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございます。

内定をいただいたにもかかわらず誠に恐縮ですが〇〇のため、大変非常識ではございますが貴社への入社を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

貴重なお時間を取って頂いたにも関わらず、このようなお返事となり大変申し訳ございません。本来なら、直接お会いしてお詫び申し上げなければならないところ、メールでのご連絡となりますことをご了承いただきたくお願い申し上げます。

採用に関わってくださった皆様には大変お世話になりましたことを、心より感謝しております。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

―――――――――――――――
ジョーカツ 太郎(ジョーカツ・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:jokatsutaro@☓☓☓☓☓☓.co.jp
―――――――――――――――

 

メールで伝える場合は、

このような形が良いでしょう。

 

確かに内定辞退は学生の権利ですが、

迷惑をかけたことは事実ですから、

謙遜し謙虚な姿勢を示すことが重要です。

 

署名とタイトルには気をつけるようにしましょう。

 

 

4-3.【詫び状】の書き方

 

拝啓 〇〇の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

この度は貴社の採用内定をいただき、誠にありがとうございました。

電話でもお話させていただきましたが、大変非常識ながら内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

最後まで悩みましたが、自身の適性などを熟慮した結果、誠に勝手ながら他の企業への入社を決意いたしました。

貴社の皆様には、お時間を割いて選考をして頂いたにも関わらず、期待にお応えすることができず誠に申し訳ございません。

 

末筆ではございますが、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。

 

敬具

令和◯年◯月◯日

ジョーカツ 太郎

〇〇株式会社 人事部
〇〇 〇〇 様

 

 

 

「詫び状」と記すと、仰々しく思えるかもしれませんが、内容としてはこの程度のもので十分です。

そもそも、このような詫び状を送らない方が多いぐらいですが、

あとあとトラブルに発展するリスクを軽減させるためにも、送っておいて損はないといえるでしょう。

 

ポイントとしては、

 

・内定辞退の意思

・辞退の理由

・辞退へのお詫び

・選考への感謝

 

この4点が入っていれば十分です。

 

 

・便箋は三つ折り

・白無地+定型サイズの封筒に入れる(中身が透けないもの)

・裏面の差出人の左上に「送付日」を記入する

 

これらのポイントを押さえ、最後まで丁寧な印象を残すようにしましょう。

5.内定承諾辞退に関するよくある疑問

内定承諾辞退の流れがわかったところで、

続いてよくある疑問について見ていきましょう。

 

 

5-1.内定後も就活を続けることはバレる?

 

内定先に少し不安が残る場合、

期限まで待ってもらい、

就活を続ける方が多いのではないでしょうか。

 

その後、うまく内定が出れば「内定承諾を辞退」ということになりますが、中には

「(内定が出たら)就活を辞めると言ったのに、

まだ就活を続けるとバレるだろうか」

と不安に思う方もいるかもしれません。

 

こちらの回答としては、

まずバレることはないでしょう。

 

リクナビやマイナビ上での選考状況は機密情報となるため、

たとえ内定後に他社へエントリーしていたとしてもそれが外部に伝わることはありませんし、

 

人事同士が繋がっていたとしても、やはり人事戦略は社外秘の情報として扱われているために、

外部に流出することはあり得ません。

もしそのような事態が起こってしまったとしたら、会社の信用問題に関わってくるからです。

 

また、きついようですが、

就活というものは、嘘をつかなければ内定がもらえない、という事実も存在します。

 

バカ正直でいると、あとで自分が辛い思いをしますので、

そこは思い切って割り切る覚悟も必要でしょう。

 

 

5-2.内定承諾書の期限を過ぎたら「内定辞退」になる?

 

内定承諾書を受け取ってから、何も連絡をしなければ

当然企業は返答を求め、

電話なりメールなり何らかの手段で連絡を取ろうとするはずです。

 

全ての連絡を無視や、拒否に走る方も中にはいるかもしれませんが、

これは自分のことしか考えていない、非常に身勝手な行為です。

 

自分にとっては、

「金輪際関わることのない」一企業にすぎないかもしれませんが、

相手企業はあなたの名前や大学名、学部などを把握しています。

 

「連絡を怠る」という行為一つで、

あなたの大学の評判を落とし、

後輩が希望しても選考を受けられなくなってしまう可能性も出てきてしまいます。

 

 

内定承諾書の提出期限は

「2週間程度」と定めているところが多いようですので、

その期間を過ぎれば「承諾の意思がなかった」と見なし、

辞退扱いにする企業もありますが、

せめてもの責任として、最低限連絡ぐらいはするようにしましょう。

 

就活の内定を保留したい。どうしたらいい?

 

 

 

5-3.返送前の内定承諾書はどうする?

 

電話口で内定を承諾後、

やっぱり気が変わって内定を辞退したくなった場合、

手元には空白の内定承諾書のみが残るはずです。

 

このような場合、

承諾書は企業の指示に従うようにしましょう。

 

通常、承諾書は「内定を承諾する」際のみ返送が必要になります。

ですので、承諾しない場合、返送の必要はない場合がほとんどです。

 

もちろん、企業によって対応方は異なりますので一概には言えませんが、

返送する場合は、下のリンクを参照し、添え状をつけて送るようにしましょう。

 

就職活動での添え状(送付状)の書き方とポイントについて解説!

 

 

 

5-4.内定辞退後の再就職は可能?

 

「志望企業があって内定辞退をしたけれど、

やはりよくよく考えたらあっちの会社の方が良かった。

もう一度相談してみることは失礼だろうか」

 

状況によっては、

このような境遇に置かれている方も少なくないかもしれませんね。

 

結論から言うと、

残念ながら再就職は難しいです。

 

よほど高い評価を受けていた場合や、

辞退の際に引き止められていた場合は例外ですが、

そうでない場合は、基本的に新卒としての就職は諦めた方が良いでしょう。

 

二次募集、三次募集を行っている場合、

またゼロからのスタートとして書類選考から応募することは不可能ではありませんが、

一度辞退しているという結果は残ってしまうため、

選考の難易度は増す、ということは理解しておくべきかもしれません。

 

 

5-5.エージェント経由の内定承諾も辞退可能?

 

中には、

就活エージェントなどを経由して紹介してもらい、

そのまま内定という形になる場合もあるかと思います。

 

もちろん、そこにすんなり入社で問題なければ良いのですが、

第一志望ではないというケースも多くありますよね。

 

そのような場合、

「せっかく紹介してもらったのに、内定辞退なんて失礼だし、そもそもさせてもらえるのだろうか」

と、不安に思ってしまうのではないでしょうか。

 

結論を言えば、辞退は可能です。

 

もちろんエージェントにとっては、紹介料が入らなくなってしまうので嫌がられるでしょうが、

エージェントもこういうことは慣れっこになっている側面もありますので、

しっかりと誠実に理由を説明し、同様に理解を得られるように努めることが大切です。

6.企業から脅された時の対処法3パターン

内定辞退は当然、リスクのある行動ですので

様々な噂が飛び交っているようですね。

 

・土下座を強要された

・電話口でブチ切れられた

・質問攻めにされた

・辞退をやめるよう何度も説得された

 

こんな話を聞いたことがあるかもしれませんね。

実際、このような対応をされる企業など今時ほとんどありませんが、

可能性はゼロではありません。

 

そもそも、ネット上で良い話は広まらず、

悪い噂だけが尾ひれをつけて広まっていくものです。

 

もちろん、誰でも連絡をするのは怖いですが、

先延ばしにしてしまうと、企業にとってもももっと都合が悪くなります。

 

できるだけ早めに連絡し、

誠意ある対応を取り、納得してもらえるように努めることが大切です。

 

本項では、

次のような脅しを受けた場合の冷静な対処法について解説します。

 

 

 

6-1.「損害賠償請求をする」と言われた場合

 

前述の通り、内定承諾書に法的な拘束力はありませんので

「内定承諾辞退」単体で見れば、訴えられる可能性は低いでしょう。

 

ただし、あまりにも入社ギリギリだったり、

企業側が非常に多額の資金を投入して入社の準備を進めていた場合。

 

企業の信頼を損ねた、いわゆる「裏切り」行為とされ

損害賠償を請求されるケースもあり得ます。

 

これに対しては、民法上で「解除」という扱いになり、

学生側に支払い義務はありません

 

ただし、

内定承諾辞退が企業にとって、あまり好ましくない判断であることに変わりはありませんし、

内定辞退者に精神的ダメージを与えようと、名誉毀損を掲げ「スラップ訴訟」(嫌がらせ訴訟)をしてくる可能性もあります。

 

きちんと誠意を持って対応するようにしましょう。

 

 

6-2.「就職先に連絡して内定を取り消す」と言われた場合

 

冷静になって考えたいのは、

そもそも先方が、こちらの就職先を知っているかどうかです。

 

自分から明かさなければ知る由もありませんし、

万が一、詮索して就職先がわかり、就職先にクレームが入ったとしても、

それでどうなるというのでしょうか?

 

就職先から好感を抱かれており、信頼関係も構築できていたとすれば、

たとえそのような連絡を受けたからといって、実際に取り消す企業はほとんど存在しないに等しいでしょう。

 

このようなタチの悪い企業とは、

今後関わりを一切切った方が賢明です。

 

そもそも、

このような企業体質であることを見抜けなかった学生側にも

少なからず落ち度はあります。

逆ギレなど子供っぽい対応は絶対に避け、大人の対応で乗り切りましょう。

 

 

6-3.「今後大学の後輩は全て内定を出さない」と言われた場合

 

よく考えれば、機会損失も甚だしいですよね。

 

優秀な学生と出会う機会を無意味に失ってしまいますので、

実際にそのような行為に及ぶ企業はほとんどなく、あくまで脅し文句であり、

鵜呑みにする必要はありません。

 

もし仮に、本当に拒絶するようになったとすれば。

「後輩に申し訳ない」

と思うかもしれませんが、実際はその逆です。

 

このような企業から後輩が守られることになるわけですから、

むしろありがたいことなのではないでしょうか。

 

これは、一つの捉え方にすぎませんが、

このように構えておくのも手かもしれませんね。

 

まとめ:内定承諾後の辞退は可能だが判断は慎重に

いかがでしたでしょうか?

内定承諾書の効力、そして辞退する際の注意点について解説してきました。

 

先ほども述べましたが、

一度でも内定を辞退してしまえばそれで終わりです。

 

それまで、その企業へ費やしてきた時間や努力が無駄になってしまいますし、何より先方企業にも迷惑をかけてしまいますので、

判断は慎重に行うようにしましょう。

 

ただ本当に徹底的に考え抜いた結果、

「内定を辞退した方が、自分の今後の人生にとっていい」

と最終的に判断したようであれば、そうするべきです。

 

内定承諾辞退のマナーに則り、

企業側も就活生の皆さんも納得感を持って進み、後味が悪くないようにすることが大切です。

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