悩む!内定承諾をするべきかどうかはどう判断するの?

悩む!内定承諾をするべきかどうかはどう判断するの?

はじめに

 

就活の中盤から終盤に入ると、2社以上の企業から内定を獲得しているという学生も多いのではないでしょうか?努力の結果、「選ばれる側」から「選ぶ側」になれたということになります。

 

しかし、ここで学生の頭を悩ませる問題が、「複数内定をもらった際にどのように1つの企業にきめるのか」ということです。

就活を頑張ってきたからこそ、簡単には決められないことでしょう。

 

本記事ではそのような学生のために、なぜ悩んでしまうのか、悩んでしまったときの決め方の具体例まで解説していきます。内定承諾に関して悩んでいる学生の力になれれば、幸いです。

 

1.なぜ内定承諾を悩んでしまうのか?

まずはじめに、なぜ悩んでしまうのか、その原因であると考えられることについて見ていきます。

複数の内定を獲得し、悩んでしまう学生のパターンは

 

・企業選びの軸があいまいだった

・将来の具体的な姿がイメージできていない

・選考時に「メリット」しか見えていない

 

という3つのパターンが考えられます。それぞれについてどういうことなのか、簡単に説明していきます。

 

 

1-1.企業選びの軸があいまいだった

 

まずは、企業選びの軸があいまいなままに就活を行っていたパターンです。

 

このパターンに該当する就活生で多いのが、「軸を明確化せずに就活が進み、最終的な企業選択で悩んでしまう」といったものです。

また、「業界を絞らずに、とりあえずネームバリューのある大手企業を受けていた」という就活生はこのパターンに該当しがちです。

 

このパターンに該当すると思う学生は、就活の軸について整理しなおしてみる必要があるでしょう。就活の軸の参考例については、後ほど解説します。

 

 

1-2.将来の具体的な姿をイメージできていない

 

次が、5年後や10年後といった将来、なりたい姿をイメージできていないパターンです。

 

このパターンに該当する就活生で多いのが、「とりあえずこの企業に入社したい・この企業で働きたい」という思いだけで就活を行っていた、というものです。

その企業に入りたいと思うこと自体は、決して悪いことではありません。

ただ、就活のゴールは「企業に入社すること」ではなく入社後に活躍できる企業に出会うことです。

 

このパターンに該当すると思う学生は、その企業で何がしたいのか、どんなふうに活躍したいのかという将来のことに目を向けて見ましょう。

 

 

1-3.選考時に「メリット」しか見えていない

 

最後が、選考時はその企業の「メリット」しか見えていなかったが、最終的な選択の際に「リスク・デメリット」を見て迷ってしまうパターンです。

 

このパターンは、今回挙げている3つのパターンで最も陥りやすいパターンであるといえます。選考時は、「御社のこの点に魅力を感じました」といったようなプラスの面に目がいきがちです。

しかし、いざ最終的な選択を行うという時になって初めてマイナスの面が見えてくるのです。

 

筆者も経験があるのでよくわかります。このような学生の皆さんは、口コミサイトなどの情報を見ると良いでしょう。プラスの面ばかりに目を向けるのではなく、冷静に判断することが重要です。

 

 

2.内定承諾に悩んだときの決め手

 

自分がどのパターンに陥っているのか、確認できたでしょうか?それが確認できたところで、次は内定承諾先の決め手についてのお話です。

複数内定がある中から、いかにして1社に決めていけば良いのか。

その基準の参考となるものを2つ紹介していきます。

 

2-1.入社後に後悔しないかどうか

まずは、入社した時に後悔しないかどうかです。

正直にいうと、この点については難しい問題でもあります。入社前の印象と入社後の印象が完全に一致する可能性は、高いとはいえないからです。

 

とはいえ、しっかりと情報を収集すればそのギャップを埋めることも十分に可能です。3つ目のパターンに陥っていた学生は特に、多角的な視点で情報を集めることが重要です。

しっかりと備えたうえで、内定承諾先を決定するようにしましょう。

 

2-2.絶対に外せない条件を満たしているかどうか

次が、「企業を選ぶうえで絶対に外せない条件=就活の軸」を満たしているかどうかです。

 

1つ目のパターンに陥っていた学生は、まずは就活の軸を整理するところから始めましょう。

 

就活の軸が明確に定まっていた学生は、その軸をもう一度見直しましょう。

就活中は手一杯となり、妥協が生まれ、全ての条件を満たしていないが面接だけ受けた、ということもあるでしょう。

内定を承諾する際は、どの条件が当てはまっているのか、もし当てはまっていなくても妥協できるものなのかを整理しておくことが必要になります。

これができていないと、入社後に後悔してしまうことになるでしょう。

 

軸を定めたうえで内定承諾先を決めるようにしましょう!

 

 

3.じゃあ具体的にはどうやって判断する?

 

3-1.具体的な決め方の参考(マトリックス表)

 

決め手となるポイントについてわかったところで、具体的な決め方の方法論について解説していきます。

今回用いる方法は、「意思決定マトリックス表」を用いるものです。

このマトリックス表を用いることで定量的な意思決定ができ、より納得感のある企業を選ぶことができます。

 

意思決定マトリックス表は「志望企業」と「企業選びの軸」の2つの要素を組み合わせて作成します。考え方は以下の通りです。

 

①企業選びの軸を志望企業で表を作成

 

②軸をMust(絶対に外せない軸)とWant(できれば外せない軸)に分類する

 

③軸を1~5の5段階で定量評価し、企業に当てはめる(1~10でもOK!)

 →MustとWantを重要度に合わせて傾斜をつける(例:Mustは2倍など)

 

④点数が最も高い企業が最も志望度が高い企業となる

 

参考例としては、上図のようなものです。このマトリックス表を用いることで、複数の中から1社を選ぶ基準が明確になります。

 

 

3-2.企業選びの軸の参考

マトリックス表を作成する際にも必要になるように、「企業選びの軸」を明確に整理しておくことは重要です。

ここでは、企業選びの軸をなり得る8つの項目を紹介します。軸が定まっていない学生は参考にしてみてください。

 

会社基盤…安定した財務基盤や、ブランド力があること

理念戦略…企業としてのミッション・経営理念・ビジョン・成長戦略に共感できる

事業内容…事業分野や内容に興味や関心が持てる

仕事内容…仕事にやりがいや意味を感じられること

組織風土…自分の志向と組織の風土が一致している

人的魅力…魅力のある人と一緒に働けること

施設環境…オフィス環境や店舗など、働く環境が快適であること

制度待遇…評価制度や待遇に納得感があること

 

以上のようなものが挙げられます。これらはほんの一例ですので、自分自身が大事にしている項目も付け足してみてください。

 

 

4.内定辞退時のマナー

 

ここまでみてきて、複数内定の中からどのように1社に決めれば良いのかおわかりいただけたのではないでしょうか。

1社に決めると次にしなければならないのが、決めた1社以外への内定辞退の連絡です。ここでは簡単にマナーを紹介します。

 

内定辞退のマナーといっても、「こうしなければならない!」というような明確なルールはありません。

 

最も一般的な方法は、電話で直接伝えることです。

電話だとスピードも速く、その場で会話することで辞退の理由の確認もできます。また、自分が持っている情報と企業の情報に齟齬があった場合、その場で聞くことも可能です。

電話が嫌だなと思う学生は、メールで伝える方法もあります。

メールだと直接話すことはありません。そのため、余計な気を遣わなくて済むかも知れませんね。そして文面で残す分、言った言わなかったのトラブルを避けることもできます。

 

いずれの方法をとるにしても、内定を辞退する場合にはきちんと連絡することが重要です。何も連絡をしない、ということは無いようにしましょう。

 

内定辞退に関してはこちらの記事でも紹介しています。

内定承諾したけど辞退したい。辞退してもいいの?どう伝えたらいいの?

まとめ

 

いかがだったでしょうか?複数内定で迷ってしまう原因から、具体的な決め方、内定辞退の時の簡単なマナーまで紹介してきました。

 

自分に最適な1社を見つけるためには、企業選びの軸をはっきりと定めておくことが非常に重要です。

この軸がぶれてしまうと、入社後に後悔してしまうかもしれません。そうならないためにもしっかりと軸を整理し、最適な1社を見つけましょう!

 

本記事ではそのような学生のために、なぜ悩んでしまうのか、悩んでしまったときの決め方の具体例まで解説していきます。内定承諾に関して悩んでいる学生の力になれれば、幸いです。

 

 

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