離職率が低い大企業ランキング100と新卒入社の定着率が高い企業ランキング100をご紹介

はじめに

就活先を決める要因にはさまざまなものがあります。

そして、その中の1つが離職率です。離職率が低いということは社員が満足して働けるということであり、就職後の生活も豊かになる可能性が上がります。

また、定着率も同様に就職後に豊かに働くことができる可能性に直結するものです。

そこで、ここでは離職率が低い大企業ランキング100と定着率の高い企業ランキング100についてご紹介します。就職先にお悩みの方は、ぜひご確認ください。

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離職率が低い業界

実は、離職率は業界によってかなり異なるものです。

では、どの業界が離職率が低く、なぜ低くなっているのかを確認していきましょう。

1位：電気・ガス・熱供給・水道業

電気・ガス・熱供給・水道業業界は離職率が10.6%となっています。

インフラ会社は生活に欠かすことができないものであり、会社の業績が景気に左右されにくいです。

また、参入障壁が高いことから競合他社の影響を受けにくい業界でもあります。

このようなことから従業員への待遇や職場環境が整っており、離職率が低いのです。

2位：製造業

製造業の離職率は18.5%です。とくに、製造業のなかでも電化製品と自動車を扱う会社は離職率が低くなっています。

製造業は給与水準が高いことからも就活生から人気が高い業界です。

その一方、技能人材の不足から就活生にやや有利な業界でもあるため、興味があるのであれば狙い目の業界と言えます。

3位：鉱業・採石業・砂利採取業

鉱業・採石業・砂利採取業の離職率は20.1%です。

鉱業・採石業・砂利採取業は石油やガソリン、鉄などを扱う業界であり、インフラに近いものを取り扱っています。

また、専門性が非常に高いことから競争が生まれにくいです。

さらに、ビジネスモデルがBtoBであり、取引先を高頻度で変えることが少ない商材であることから会社の業績も安定しやすいことも特徴です。

このような理由から会社の業績が安定しており、従業員の働きやすさ改善に取り組みやすいことから離職率が低くなっています。

離職率が高い業界

就活において離職率を重視するのであれば、離職率が低い業界だけでなく高い業界についても確認が必要です。

ここで離職率が高い業界となぜ高いのか理由を確認していきましょう。

1位：宿泊業・飲食サービス業

宿泊業・飲食サービス業の離職率は49.7%です。

本業界は常に接客をおこなう必要があり、精神的に消耗しやすいと言われています。

また、夜間や土日勤務も多いことやキャリアアップが見込みにくいことも特徴的です。

このような理由で宿泊業・飲食サービス業の離職率は高くなっていますが、これらはすべての人が嫌に思うわけではありません。

数字ですべてを決めるのではなく、あくまでも自分自身の性格や指向と合っているのかをご確認ください。

2位：生活関連サービス業・娯楽業

生活関連サービス業・娯楽業の離職率は47.4%です。

音楽やスポーツなどの娯楽イベントや家事代行、美容などが本業界に該当します。

これら業務は現場仕事が主となっていることから体力的に厳しいと感じる方が多いです。

また、将来的にAIにとって代わられると言われることも多いため、離職率が高くなっています。

3位：教育・学習支援業

教育・学習支援業の離職率は45.5%です。

教育・学習支援業のなかでも学習塾は授業準備などから勤務時間が長い傾向にあり、離職者が多くなっています。

また、教育・学習支援業の多くは成績や入塾人数にノルマがあり、精神的にもつらいと感じる方が多いです。

離職する人が少ない大企業ランキング100社

離職率ランキングは以下のとおりです。

1. ゴールドウィン：0.5%
2.  三井不動産： 0.7%
3.  東ソー：0.7%
4.  大阪ガス：0.9%
5.  ブラザー工業 ：1.0%
6. SUMCO：1.0%
7.  日清オイリオグループ：1.1%
8.  関西ペイント ：1.1%
9.  FDK：1.1%
10.  日本新薬：1.1%
11.  アドバンテスト：1.1%
12.  長谷川香料：1.2%
13.  アース製薬：1.2%
14.  古野電気：1.2%
15.  信越化学工業 ：1.2%
16.  やまびこ：1.3%
17.  FUJI：1.3%
18.  ヤマハ：1.3%
19.  三菱ガス化学：1.3%
20.  KOA：1.4%
21.  日本電気硝子：1.4%
22.  東鉄工業：1.4%
23.  文化シャッター：1.4%
24.  日本電子：1.5%
25.  コクヨ：1.5%
26.  エイチワン：1.6%
27.  オルガノ：1.7%
28.  アンリツ：1.7%
29.  森永製菓：1.7%
30.  日産化学：1.7%
31.  メタウォーター：1.7%
32.  ケーズホールディングス：1.7%
33.  愛知時計電機 ：1.8%
34.  ウシオ電機：1.8%
35.  東京エレクトロン：1.8%
36.  日油：1.8%
37.  ダスキン：1.8%
38.  ダイヘン：1.9%
39.  オートバックスセブン：1.9%
40.  新日本空調：1.9%
41.  タキロンシーアイ：1.9%
42.  タダノ：1.9%
43.  伊藤ハム：1.9%
44.  石原産業：2.0%
45.  西部ガスホールディングス：2.0%
46.  太平洋セメント：2.0%
47.  栗本鐵工所：2.0%
48.  昭和電線ホールディングス：2.0%
49.  大日精化工業 ：2.0%
50.  住友電設：2.0%
51.  日本航空電子工業：2.0%
52.  カルビー：2.0%
53.  いなげや：2.0%
54.  日新電機：2.0%
55.  極東開発工業：2.1%
56.  三洋化成工業：2.1%
57.  日本曹達：2.1%
58.  キッセイ薬品工業：2.1%
59.  住友ペークライト：2.1%
60.  大倉工業：2.2%
61.  ニッスイ：2.2%
62.  東京応化工業：2.2%
63.  東亞合成：2.2%
64.  テイ・エス　テック：2.2%
65.  商船三井：2.3%
66.  住友大阪セメント：2.3%
67.  デクセリアルズ：2.3%
68.  INPEX：2.3%
69.  ヱスビー食品：2.3%
70.  東亜建設工業 ：2.3%
71.  日清製粉グループ本社：2.3%
72.  カゴメ：2.3%
73.  高砂香料工業：2.4%
74.  丸全昭和運輸：2.4%
75.  バンドー化学：2.4%
76.  北川鉄工所：2.4%
77.  ロート製薬：2.4%
78.  ミズノ：2.5%
79.  ハウス食品グループ本社：2.5%
80.  紀文食品：2.6%
81.  藤森工業：2.6%
82.  不二製油グループ本社：2.6%
83.  アジア航測：2.7%
84.  大同メタル工業：2.7%
85.  JFEシステムズ：2.7%
86.  タムロン：2.8%
87.  ポーエス三菱：2.8%
88.  アイカ工業：2.8%
89.  日本郵船：2.8%
90.  東洋建設：2.8%
91.  大豊建設：2.9%
92.  ニップン：2.9%
93.  琉球銀行：2.9%
94.  武蔵精密工業：3.0%
95.  東テク：3.2%
96.  飛鳥建設：3.2%
97.  名工建設：3.3%
98.  住友精化：3.3%
99.  J-オイルミルズ：3.5%
100.  丹青社：3.7%

–CSR企業総覧（雇用・人材活用編）2023年度版

3年後の新卒者定着率が高い企業100社

3年後の新卒者定着率が高い企業ランキングは下記のとおりです。上位100位を確認するとほぼ100%に近い企業がほとんどになっています。

1. アサヒグループホールディングス：100%
2. 安川電機：100%
3. 西部ガス：100%
4. 三井不動産：100%
5. ミズノ：100%
6. 福田組：100%
7. マクセルホールディングス：100%
8. 三菱地所：100%
9. キッコーマン：100%
10. デサント：100%
11. 静岡ガス：100%
12. HIOKI：100%
13. キーウェアソリューションズ：100%
14. JCRファーマ：100%
15. ハリマ化成グループ：100%
16. 長谷川香料：100%
17. タムロン：100%
18. NECキャピタルソリューション：100%
19. TPR：100%
20. 大電：100%
21. NTT都市開発：100%
22. 保土谷化学工業：100%
23. 藤倉コンポジット：100%
24. 田村製作所：100%
25. 菱洋エレクトロ：100%
26. 東京建物：100%
27. アサヒ放送グループホールディングス：100%
28. J-オイルミルズ：100%
29. 東レエンジニアリング：100%
30. 伏木海陸運送：100%
31. 日本カーバイド工業：100%
32. 堺化学工業：100%
33. 田岡化学工業：100%
34. 日本山村硝子：100%
35. キトー：100%
36. 東宝：100%
37. 六甲バター：100%
38. ヒューリック：100%
39. 中北製作所：100%
40. ローランドディー.ジー.：100%
41. プリントネット：100%
42. 萩原工業：100%
43. リーガルコーポレーション：100%
44. 東陽テクニカ：100%
45. 日清製粉グループ本社：100%
46. アルファ：100%
47. 日本フエルト：100%
48. 群栄化学工業：100%
49. 富士製薬工業：100%
50. WOWOW：100%
51. ニチリン：100%
52. 野村マイクロ・サイエンス：100%
53. コンテック：100%
54. カネミツ：100%
55. アジレント・テクノロジー：100%
56. 太洋基礎工業：100%
57. 積水化成品工業：100%
58. メック：100%
59. ダイニチ工業：100%
60. 日本電波工業：100%
61. スミダコーポレーション：100%
62. 本多通信工業：100%
63. ジーエルサイエンス：100%
64. カーディナル：100%
65. サンリツ：100%
66. 日清製糖：100%
67. 美濃窯業：100%
68. 大谷工業：100%
69. カネソウ：100%
70. 岩崎通信機：100%
71. マニー：100%
72. アイ・テック：100%
73. 日本精化：100%
74. タクミナ：100%
75. 帝国通信工業：100%
76. 桜井製作所：100%
77. 安永：100%
78. 飯野開運：100%
79. 豊田合成：99.2%
80. 日本航空：99.1%
81. 九州電力：98.9%
82. 四国電力：98.8%
83. 日本郵船：98.6%
84. 東芝テック：98.5%
85. 大日精化工業：98.4%
86. イオンディライト：98.4%
87. 大林組：98.3%
88. サントリーホールディングス：98.3%
89. 積水化学工業：98.2%
90. 日鉄物産：98.2%
91. ダイセル：98.1%
92. 鹿島：98.0%
93. ブラザー工業：98.0%
94. ジーエス・ユアサコーポレーション：98.0%
95. ナブステコ：98.0%
96. 任天堂：98.0%
97. 花王：97.8%
98. 小野薬品工業：97.8%
99. ツムラ：97.8%
100. カゴメ：97.7%

–CSR企業総覧（雇用・人材活用編）2020年版

新卒3年後離職率が下がった企業ランキング20

新卒3年後離職率が下がった企業ランキングに掲載されている企業は労働環境などが改善されており、今後も良くなる可能性があります。

ここで離職率が下がっている企業を確認し、興味のある企業がないかを確認していきましょう。

こちらのデータは2020年から2022年にかけてのデータとなります。

1. 北里研究所：11.5%→0%
2. 東洋エンジニアリング：11.5%→0%
3. 学研グループ：12.5%→0%
4. フジパングループ本社：13%→0%
5. やまびこ：13.6%→0%
6. 東急百貨店：23.3%ｙｗ印0%
7. トッパン・フォームズ：23.8%→3.92%
8. 名港海運：18.1%→3.7%
9. ENEOS：11.6%→2.38%
10. エフアンドエム：31.8%→6.66%
11. 豊田鉄工：13.3%→2.85%
12. 福井銀行：11.5%→2.5%
13. NECプラットフォームズ：10.9%→2.38%
14. 椿本チエイン：11.7%→2.56%
15. NCS&A：12.2%→2.7%
16. FUJI：11.1%→2.5%
17. 関東電気保安協会：25%→6.06%
18. ニコン：11.2%→2.73%
19. PFU：18.6%→4.83%
20. 東京精密：17.3%→4.54%

–就職四季報総合版 2023年版

新卒3年後離職率が上がった企業ランキング20

離職率が下がった企業もあれば上がった企業もあります。

理由には景気変動、新規事業の拡大、経営層の入れ替わりなど理由はさまざまなものが考えられますが、ここに掲載されている企業は今後も離職が増えるかもしれません。

こちらも2020年から2022年のデータとなります。

1. ヨネックス：0%→23.8%
2. アルバック：0%→20%
3. アシックスグループ：0%→15%
4. 京セラドキュメントソリューションズ：0%→14.5%
5. 古河機械金属：0%→12.5%
6. 栗田工業：0%→10.2%
7. グローリー：0%→10%
8. 日本車輛製造：0%→10%
9. 味の素冷凍食品：2.7%→20%
10. JA共済連（全国本部）：2.6%→15.3%
11. 南海電気鉄道：4.5%→25%
12. INPEX：2.4%→13%
13. DMG森精機：2.4%→12.6%
14. 日新：3.7%→16.9%
15. 伊藤忠エネクス：3.7%→16%
16. 共同通信社：2.5%→10.8%
17. BIPROGY：2.6%→11.3%
18. イシダ：6.1%→25.7%
19. マックス：4.7%→20%
20. アズビル：2.4%→10.1%

–就職四季報総合版 2023年版

離職率が低い企業の見極め方法

ランキングに掲載されていない企業の選考に進みたい方もいらっしゃるかと思います。

そこで、ここでは全企業で離職率が低いかどうかを確認することができる方法についてご紹介しますので、ぜひご確認ください。

方法①求人頻度をチェックする

求人頻度が多い企業は社内の人がすぐに辞めており、ポジションに人が必要であることが多いです。

新卒就活サイトなどでは頻度が確認できない場合もありますが、そのような場合は転職情報を確認しましょう。

一般的な求人掲載期間は、おおよそ4週間です。

長くても2カ月程度求人を出していれば、大半のケースで採用が決まります。

そのため、2カ月以上掲載が続いている求人には注意が必要です。

方法②口コミサイトを確認する

どうしても会社の説明会では聞けないことも出てきます。

質問できたとしても正直に応えてくれるかはわかりません。

そこで、実際に働いていた人たちの意見を知ることができる口コミサイトを確認することで本当の現場を知ることが可能です。

ただし、口コミサイトはあくまでも匿名であるため、100%信じるのでなくあくまでも参考程度に確認をしていきましょう。具体的な口コミサイトとしては、みん就、OpenWork、ライトハウスなどがあります。

方法③OB訪問をおこなう

OB訪問では実際に働いていた人の意見を聞くことができます。

前述のとおり、社内で現在も働いている人であると言えないこともあるため、転職などで現在は関わっておらず素直な意見を教えてくれる人がおすすめです。

具体的なサービスとしてはマッチャーなどがあります。

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まとめ

今回は離職率にまつわるランキングを4つご紹介しました。

離職率が低いということは社員が満足して働けているということであり、自身の就活も成功する可能性が高くなります。

ただし、選考に進む企業はあくまでも興味があるかどうかを一番の判断材料にし、離職率は参考データとして活用していきましょう。

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