【選考経験者の回答5件】面接 逆質問 例文|何を聞く?新卒向けの質問とNG例
2026/09/26更新
33.8%という新規大卒就職者の就職後3年以内離職率が、厚生労働省から公表されています。対象は2022年3月卒業者です。(参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」、2025年発表)
入社後の仕事を具体的に知る手段として、面接の逆質問があります。ただ、例文を探しても「採用サイトに答えがある」「面接の途中で説明された」「何を聞けば失礼にならないのか」と迷いが残りがちです。上の統計は逆質問の効果を測ったものではありませんが、就職先を選ぶ際には、働く環境への疑問も解消したいところです。
逆質問は次の順序で用意できます。
| 聞く目的を決める | ▶ | 調べて分かる質問を外す | ▶ | 場面別に候補を選ぶ | ▶ | 自分の経験と結びつける | ▶ | 面接後に内容を更新 |
本記事では、新卒向けの逆質問を目的別に示し、就活ハンドブックに掲載されている選考経験者の回答から、自分の経験に結びつく聞き方を組み立てます。掲載回答の引用と、そこから作成した逆質問例は別のものです。初めて面接を受ける学生も、質問が毎回同じになる学生も、目的の選択、経験との接続、相手に合わせた調整、当日の対話という順で準備できます。
準備の流れを、次の図で示します。
| 目的の選択 ▶ 経験との接続 ▶ 相手に合わせた調整 ▶ 当日の対話 |
企業研究を進める中で、実際の選考フローや面接官の評価ポイントも押さえておきたいところです。以下の資料では、人気企業20社の選考を「面接の構造」「深掘りの傾向」「評価された回答例」まで整理しています。
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面接の逆質問の目的と例文を選ぶ基準
最初の「目的の選択」では、逆質問の答えを聞いて、応募先の何を判断したいのかを決めます。企業への関心を示すだけでなく、担当する仕事や周囲との関わり方を知り、入社後に取り組みたい内容と実際の職場がつながるかを確かめる時間であり、例えば、若手の提案が仕事に反映されるまでの流れを聞けば、「挑戦できる社風」という言葉の中身をつかめます。
知りたい仕事と伝わる関心
目的を決めたら、その質問への答えで何がわかるかを言葉にしてください。「活躍する社員の特徴」を聞く場合も、知りたいのが専門知識なのか、周囲への相談の仕方なのかで受け取る情報は変わり、質問の範囲を絞ると、面接官も実際の仕事を思い浮かべて答えられます。志望理由と同じ関心を示す質問なら、面接全体にもつながりが生まれます。
求める情報が明確なら、短く素直な聞き方で十分です。逆質問の作り方は、テンプレートでも補えます。
公開情報から一歩進める質問の範囲
知りたい内容が決まったら、募集要項、職種紹介、社員インタビューを読み、すでに答えがある部分を除きます。研修制度の有無が公表されているなら、逆質問では研修後の業務や相談方法まで進めると、入社後の姿を具体化できます。調べた内容を長く読み上げる必要はありません。「採用サイトで拝見した〇〇について」と出典を短く添えれば、質問の前提が伝わります。
社員インタビューの内容は、その社員の経験として受け止めてください。全部署で同じ運用か、募集職種にも当てはまるかは、別の確認事項です。企業情報の読み取りに迷う場合は、調べる項目を先に決めると質問の重複を減らせます。
公開情報で埋まらなかった疑問に合わせて、次の例文から質問の土台を選びます。
面接の逆質問例文20選
同じ「目的の選択」を具体的な文章に変えるため、ここでは仕事、育成、協働、事業、面接官の経験に分けて質問例を示します。すべて本記事で作成した例文であり、特定企業で実際に使われた質問や選考結果を示すものではありません。応募職種、説明会で聞いた内容、面接官の担当範囲に合わせて言い換えてください。例えば、営業職への応募なら「担当業務」を「顧客への提案業務」に置き換えると、話題が定まります。
仕事内容と配属後の役割の例文
調べても残った仕事への疑問には、配属直後の担当業務から入ると具体的な答えを求められます。「やりがい」を広く聞く前に、希望する職種の名称が同じでも応募コースによって担当範囲が違う場合がある点を踏まえ、誰と何を進め、どの場面で工夫が必要なのかを尋ねてください。特定部署への配属を前提にせず、応募コースに沿う聞き方が適切です。配属先が未定なら、想定される業務の例を尋ねられます。
配属後の役割を知るための例文です。
| 番号 | 逆質問の例文 |
| 1 | 新卒社員が配属直後に担当する業務の例を教えてください。 |
| 2 | 応募職種で、若手が判断に迷いやすい場面を教えてください。 |
| 3 | 任される業務の範囲は、どのような基準で広がりますか。 |
| 4 | 配属希望では、どのような経験や関心を伝えるとよいですか。 |
配属の話では、希望の伝え方と決定の仕組みを分けると、質問の焦点がぶれません。
研修と入社前の学習の例文
担当する仕事が見えてきたら、その仕事に向けて何を学ぶかを質問へ移します。「教えてもらえるか」だけで終わらず、学んだ内容をどの業務で試すのかまで聞くと入社準備の見通しを持てるため、例えば、研修で基礎知識を学ぶと公表されている場合は、配属後にその知識を使う場面が質問の候補です。履修していない科目や資格の勉強を付け足す必要はありません。
学ぶ内容と実務のつながりを聞く例文です。
| 番号 | 逆質問の例文 |
| 5 | 研修で学んだ内容を、配属後はどのような業務で実践しますか。 |
| 6 | 入社前に基礎を学ぶなら、応募職種では何を優先するとよいですか。 |
| 7 | 配属後の相談や指導の仕組みを教えてください。 |
| 8 | 若手社員が仕事の改善に向けた助言を受ける場面を伺えますか。 |
答えが資格名だけなら、業務で役立つ場面まで確認すると学ぶ目的をつかめます。資格の取得を約束する前に、学業との両立も考慮してください。
チームの連携と提案の例文
学習や相談の仕組みを把握したら、一緒に働く人との関係へ視点を広げます。「風通しはよいですか」と尋ねるだけでは職場の様子を具体的に捉えにくいため、提案や意見の違いなど実際に起こる場面を指定し、ゼミ、アルバイト、研究、学内活動で協力した経験があるなら、その経験で気になった点から質問を選べます。担当者として相談した経験も起点です。
チームで仕事を進める場面に絞った例文です。
| 番号 | 逆質問の例文 |
| 9 | 若手社員の提案を検討する流れを教えてください。 |
| 10 | 他部署と協力する仕事では、どのように役割を分担しますか。 |
| 11 | 意見が分かれた際の、判断のよりどころを教えてください。 |
| 12 | 繁忙期に負担を共有し、業務を調整する仕組みはありますか。 |
制度の名称が返ってきたら、実際の利用場面が次の話題です。質問の種類を増やす場合も、聞きたい場面から選べます。
事業方針と顧客への価値の例文
チームの動きから会社全体へ視点を移すなら、公開されている事業方針と応募職種の接点を尋ねます。経営資料の言葉を並べるだけでは何を知りたいのかが伝わらないため、例えば、新しいサービスへの注力が公表されているなら、応募職種が顧客のどの課題に向き合うのかまで絞れます。未公表の計画や顧客名を求める質問は避け、説明できる範囲で考え方を聞いてください。
事業方針を働く場面につなぐ質問です。
| 番号 | 逆質問の例文 |
| 13 | 公表された重点事業で、応募職種にはどのような役割を期待されていますか。 |
| 14 | 顧客の要望を提案やサービス改善へ反映する流れを教えてください。 |
| 15 | 今後の事業で、新卒社員に期待する姿勢を教えてください。 |
| 16 | 企業理念が仕事の判断に結びついた例を伺えますか。 |
方針への賛同を述べる場合は、本当に関心を持った部分に限定します。
面接官の経験と働く実感の例文
会社の方針を聞いた後は、それを現場で実践する社員の経験も判断材料になります。面接官が担当業務を説明しているならその内容に結びつけて質問し、得られた答えは面接官個人の経験として、企業全体の制度や保証とは区別して受け止めます。仕事上の工夫や入社後の発見に話題を限定すれば、相手が説明できる範囲も明確です。
働く実感を知るための質問例です。
| 番号 | 逆質問の例文 |
| 17 | 担当する仕事で、達成感につながった場面を伺えますか。 |
| 18 | 入社後に気づいた、仕事を進めるうえでの難しさを教えてください。 |
| 19 | 若手の頃に受けた助言で、今も生きているものはありますか。 |
| 20 | 入社前の想像と実際の仕事で、違いを感じた点を教えてください。 |
印象に残る質問も、奇抜さより会話とのつながりから作れます。その考え方を補う質問集です。
ここからは選んだ例文に、自分の経験から生まれた関心を加える方法へ進みます。
実物ESの行動から逆質問への変換
次の「経験との接続」では、選考経験者がESに書いた行動から、仕事で確かめたい疑問を取り出します。ここで参照するESは逆質問そのものの記録ではなく、質問を作る着眼点を得るための資料です。例えば、試行錯誤を説明した経験なら、業務で仮説を検証する方法への関心につながります。掲載された経験を借りて語るのではなく、行動の捉え方を参考にしてください。以下の逆質問は、引用内容を踏まえて作成した応用例です。
キーエンスの選考経験者に学ぶ検証の視点
先ほど選んだ仕事や学習の質問には、試行錯誤の経験を接続できます。実験、授業の課題、アルバイトの改善などで、結果の違いから原因を探した経験があれば仕事でも何を手がかりに判断するのかを聞けるため、取り出すのは、結果を受けて条件を見直すという行動です。成果の大きさより、どの場面に疑問を感じたかを前置きにすると、質問までの距離が短くなります。
就活ハンドブックに掲載されているキーエンスの選考経験者の回答では、大学で力を入れた学習について「条件検討、再実験、考察を反復した」と説明しています。
この着眼点からは、「業務上の仮説を検証する際、若手社員はどのような情報を集めて判断していますか」と尋ねられます。引用だけで同社の評価基準を判断することはできません。応募先の職種紹介と、自分が実際に取り組んだ検証の経験をつないで使ってください。
任天堂の選考経験者に学ぶ利用者の視点
検証の方法に続いて、作業の目的を誰の立場から考えたかにも注目できます。制作や研究に限らず、接客、資料作成、学内での案内など、相手が使いやすいように工夫した経験が起点です。企業の商品を褒める言葉だけでは関心の中身が見えないため、使う人の要望と実現上の制約をどう両立するのかまで聞くと、担当業務の判断に近づけます。
就活ハンドブックに掲載されている任天堂の選考経験者の回答では、制作活動について「市販のパーツを極力用いることで安価かつ整備性を高めることを心がけました」と説明しています。
ここから作る質問例は、「使う人の要望と実現上の制約が重なる場面で、若手社員はどのように検討へ関わりますか」です。ESに登場する制作活動を、任天堂の社内業務の説明と取り違えないでください。参考にするのは、相手の使いやすさを判断に含める視点です。
味の素の選考経験者に学ぶ相手の反応への関心
使う人の立場からさらに進めると、働きかけた相手の反応をどう受け止めるかという疑問も生まれます。説明の仕方を変えた経験や、相手の希望を聞いて対応を工夫した経験があれば、顧客の意見を仕事へ反映する方法につなげられます。海外活動など特別な経験に限定する必要はありません。身近なやり取りでも、相手の反応に応じて行動を変えた場面があれば、質問の前提として説明できます。
就活ハンドブックに掲載されている味の素の選考経験者の回答では、ボランティアでの交流を振り返り「思いに寄り添い、小さなきっかけを与えることの大切さを学んだ」と記しています。
応用例は、「顧客の声を受けて提案内容を変える際、若手社員にはどのような関わり方が求められますか」です。食品への関心だけでなく、相手の反応を仕事へ返す過程を聞けます。参照したESの行動を比較すると、質問に移す視点が変わります。
| ESにある行動 | 逆質問へ移す視点 |
| キーエンス:検証の反復 | 業務での判断材料 |
| 任天堂:整備性への配慮 | 利用者と制約の両立 |
| 味の素:相手への働きかけ | 顧客の反応の反映 |
ESから疑問を作れたら、次は面接で伝えた役割とのつながりを確かめます。
面接レポートの役割表現から作る逆質問
同じ「経験との接続」を、今度は面接中に説明した役割から考えます。経験の名称だけを繰り返すより、提案したのか、意見を取りまとめたのか、担当作業を進めたのかに分けると、企業側に聞く内容が具体化します。例えば、調整役の経験を話した後なら、社内で意見が分かれた場面に質問をつなげられます。ここでは実際の面接回答にある役割表現を根拠に、質問へ移す方法を示します。企業の評価や選考結果を推定するものではありません。
味の素冷凍食品の回答と意見調整の質問
ESでの行動を質問に変えられたら、面接で口頭説明した役割にも同じ考え方を適用できます。企画の立案と意見の取りまとめは同じ活動でも別の行動であり、どちらを面接官に伝えたかに合わせて質問を選ぶと、直前の回答とのつながりが明確になります。活動全体の成果を長く話し直す必要はありません。すでに説明した役割を短く示し、その役割を仕事で担う際に知りたい点へ進めてください。
就活ハンドブックに掲載されている味の素冷凍食品の選考経験者の回答では、国際交流イベントでの立ち位置について「主に企画の考案や、多数の意見を取りまとめる立ち位置でした」と説明しています。
この役割からは、「意見が分かれた際、若手社員が提案をまとめるうえで意識すべき点を伺えますか」という質問が作れます。面接で述べた経験との対応があれば、関心を持つ理由も伝えられます。
富士通の回答とチーム貢献の質問
意見調整とのつながりを作ったら、チームを動かした経験からの質問も比較できます。「貢献できる場面はありますか」だけでは何を担いたいのかが曖昧なため、進捗の共有、作業の分担、周囲への働きかけなど、実際に話した行動へ絞ってください。担当作業を着実に進めた経験なら、周囲と連携しながら責任を果たす方法を聞けます。
就活ハンドブックに掲載されている富士通の選考経験者の回答では、学生時代に力を入れた経験について「チームで成し遂げた、チームを牽引したことを強調しました」と説明しています。
ここからは、「若手社員がチームの進行を担う際、周囲への相談と主体的な判断をどう両立していますか」と質問できます。自分の質問では実際に説明できる経験を添え、次に答える相手の担当範囲へ調整します。
面接官と選考段階に合わせた例文の調整
続く「相手に合わせた調整」では、選んだ質問を、目の前の面接官が答えられる内容へ絞ります。一次面接だから現場社員、後半だから役員と決めつけず、案内メールや当日の自己紹介で役職と担当業務を把握したいのは、同じ会社の社員でも、部署の実務と採用制度では説明できる範囲が違うからです。例えば、評価制度の運用を聞くなら、人事には仕組み、現場社員には助言を受けた場面を尋ねると話が具体化します。
人事担当者と現場社員への聞き分け
役職や担当業務がわかったら、質問の対象を制度全体と個別の仕事に分けます。人事担当者には募集コースや育成制度について、現場社員には仕事の進め方について尋ねると、相手の経験に沿った回答を得られます。採用担当者が現場経験を持つ場合もあるため、役職名だけで話題を制限する必要はありません。面接中にどの領域を説明していたかも手がかりです。説明の対象に合わせて、質問の範囲を調節できます。
同じ関心でも、聞く相手に合わせて焦点を変えられます。
| 関心 | 人事担当者への焦点 | 現場社員への焦点 |
| 新人の育成 | 研修と配属後支援の仕組み | 実務で助言を受ける場面 |
| 仕事の役割 | 募集コースごとの担当範囲 | チーム内の具体的な分担 |
一次面接での質問を準備する際にも、担当者の立場を踏まえて例文を選べます。
役員への質問と前の面接からの接続
現場の情報を得られたら、その内容を会社の方針につなげる質問へ進めます。役員が担当する面接では、公開済みの事業方針や、組織として大切にする判断基準が話題の候補です。前の面接で聞いた内容を示すときは、誰のどの説明かを簡潔に伝えてください。「現場では必ずこうしています」と断定せず、「前の面接で伺った事例」と位置づけられます。
例えば、「前の面接で部署を越えた協働の事例を伺いました。今後の事業では、若手にどのような連携を期待されていますか」と尋ねられます。公開されていない戦略の詳細を求める必要はありません。役員との面接に向けた質問の選び方は、関連する記事でも補えます。
相手に合う質問が決まったら、次に言い方によるすれ違いを取り除きます。
逆質問のNG例と疑問が伝わる言い換え
「相手に合わせた調整」の仕上げとして、答えを誘導する言い方や、確認済みの内容を聞き直す表現を直します。NG例を覚える目的は、疑問を隠すことではありません。質問したい理由と対象が伝われば、仕事への不安や働く条件も具体的に確認できます。例えば、「成長できますか」という広い聞き方は、身につけたい知識と実務で学ぶ場面へ分けられます。相手の答えを聞いて何を判断するかまで考えると、質問の無駄を減らせます。
公開情報の聞き直しと長すぎる前置き
質問の焦点が定まったら、前置きから不要な説明を削ります。採用サイトにある事業内容をそのまま尋ねると調べた範囲が伝わらず、反対に企業研究の成果を長く披露しても本来の疑問が埋もれるため、前提の説明は短くする必要があります。読んだ資料の名前と関心を持った箇所を短く示し、その先の実務を聞いてください。相手が質問を聞き終えてから答えられる長さが目安です。
広すぎる質問は、確認したい場面へ置き換えられます。
| 避けたい聞き方 | 言い換えの方向 |
| 御社の事業を教えてください。 | 調べた事業と応募職種の接点 |
| すぐに活躍できますか。 | 配属直後に期待される行動 |
| 御社は風通しがよいですよね。 | 提案を検討した実際の場面 |
また、質問の中に希望する答えを入れすぎると、説明を受け取る余地が狭まります。肯定してもらうための表現を外し、実際の進め方がわかる聞き方にしてください。
給与・残業・休暇の確認方法
聞き方を簡潔にできたら、働く条件についても同じ基準で質問を作れます。給与や休暇を尋ねる行為自体を、すべて避ける必要はありません。募集要項でわかる条件を読み、対象の職種や勤務地について残った疑問を人事担当者に確認し、業務の繁閑や休暇取得時の引き継ぎなら、現場社員の説明も参考になります。条件への不安を隠したまま入社先を決めるより、判断に必要な情報を具体的に得ることが目的です。
例えば、「応募職種の繁忙期と、業務量を調整する仕組みを教えていただけますか」と尋ねられます。面接官個人の働き方と、提示された労働条件は区別してください。承諾前には、人事からの案内や書面と照らし合わせて疑問を残さない準備もできます。
聞く内容と言い方が決まったら、次は回答を受け取った後の対話を準備します。
逆質問への返答と質問がない場面の対応
最後の「当日の対話」では、用意した質問を読み上げるだけでなく、面接官の回答に合わせて次の発言を選びます。説明を聞いて疑問が解消されたらお礼を伝え、確認が残る場合は同じ話題の中で尋ねてください。例えば、研修後は先輩と同行すると聞いたら、同行中にどのような役割を担うのかが追加の質問になります。用意した数を消化するために話題を次々と変える必要はありません。残り時間と面接官の進行に合わせた対話が基準です。
回答へのお礼と具体的な追加質問
回答を受け取ったら、理解できた点を短く返します。「ありがとうございます」だけでもお礼は伝わりますが、何がわかったかを添えると相手も説明が届いた範囲を把握できるため、追加質問はまだ聞いていない部分に限定してください。詳しい説明を受けた直後に同じ疑問を繰り返すと、会話が戻ってしまいます。聞き取れなかった場合は、聞こえたふりをせず、確認したい言葉を示して尋ね直せます。
返答の例は、
ありがとうございます。配属直後は先輩と提案を進める流れがわかりました。同行の際、新人はどのような準備を担当しますか。
です。返答を一字一句固定する必要はありません。
疑問が解消済みの場合と時間がない場合
追加質問をする前に、準備した疑問が面接中に解消されていないかを振り返ります。すでに説明を受けた内容を聞き直すより、理解できた点を示してお礼を伝える方が会話に沿っており、質問がない理由を短く添えれば、何を知ろうとしていたかも説明できます。逆質問の時間が設けられなかった場合も、その事実だけで選考結果を判断することはできません。進行を遮って質問を詰め込む必要はありません。
締め方の例は、
研修と配属後の業務について具体的に伺えたため、用意していた疑問は解消しました。ご説明いただき、ありがとうございます。
です。働く条件など判断に必要な疑問が残る場合は、採用窓口への確認方法を尋ねられます。質問が浮かばないときは、知りたい仕事の場面に戻る考え方も参考になります。
その場で質問を選べるよう、次に当日用のメモへ候補を絞ります。
当日用の逆質問メモと声に出す練習
「当日の対話」を実践する準備として、候補の質問には優先順位を付けます。質問数に企業共通の正解があるわけではなく、面接で与えられた時間と説明の内容に合わせて選ぶためです。例えば、必ず確認したい仕事の役割を優先し、すでに説明された研修制度は候補から外せます。予備の話題も用意しておくと、会話の途中で疑問が解消された際に切り替えられます。文章を暗記するより、何を知りたいかを短い言葉で残してください。
質問・目的・説明済みの印を残すメモ
質問の順位を決めたら、メモには文章だけでなく、聞く目的も添えます。目的が見えれば、例文と違う答えが返ってきても、疑問が解消されたかを判断できます。前置きを声に出して質問に入るまでが長いと感じたら活動の詳しい経緯や企業への賛辞を削り、相手役には自由に答えてもらうと、用意した返答に頼らず会話する練習になります。メモを見る場合は、面接官の説明から視線を外し続けない配慮も必要です。
当日用のメモは、質問を選び直せる形にできます。
| 質問の軸 | 知りたい点 | 当日の扱い |
| 配属後の役割 | 最初に任される業務 | 未説明なら優先 |
| 学習と相談 | 困ったときの支援 | 説明済みなら省略 |
| 部署間の連携 | 協働する場面 | 相手の担当に合わせて選択 |
オンライン面接では、音声の遅れで回答の終わりを判断しにくい場面もあります。相手が話し終わったことを確かめてから返答してください。対話に集中できるよう、通信や機器も事前に点検できます。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
上記のメモを使う際は、質問文だけでなく「その答えで何を判断したいか」まで説明してみてください。キャリアアドバイザーとの面談では、応募先の職種情報と質問メモを並べて、公開情報との重複や前置きの長さを点検できます。
準備した質問を対話の中で選べる状態になったら、最後に全体の考え方を振り返ります。
まとめ
目的の選択から当日の対話までをつなげると、逆質問の例文を自分の関心に合わせて調整できます。例えば、配属後の役割が知りたいなら、応募職種を示して担当業務を尋ね、回答を受けて理解できた点を短く返すところまで準備すると、質問数を増やすだけでは得られない対話の練習ができます。就活ハンドブックに掲載されている選考経験者の回答は、検証、利用者への配慮、意見調整など、質問の起点を見つける参考になります。掲載された経験と記事内の応用例を区別し、自分が実際に説明できる行動へ置き換えてください。
採用サイトでわかる情報を読み、残った疑問を相手の担当範囲に合わせて聞けば、仕事への関心と知りたい理由を伝えられます。説明済みの質問は省き、必要な確認とお礼を添えて対話を締める準備ができます。

この記事の監修者三好 勝利(キャリアアドバイザー)
新卒で小学校教員となり、学級担任や学年主任などを務め、1000人以上の生徒の指導に携わる。その後、大手教育企業でのコンサルティング営業を経て、現在は株式会社ナイモノのキャリアアドバイザーとして250名以上の学生の就職支援に従事。未経験IT、総合職、人材など幅広い業界への支援実績を持つ。面接対策や自己PRの指導に定評があり、面接官の経験を生かした的確なアドバイスが強み。学生一人一人に寄り添い、ラフな雰囲気で親身に相談に乗ることを心がけている。










