【企業研究】三井不動産リアルティの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年7月31日更新

はじめに

三井不動産リアルティ(三井不動産リアルティ株式会社)は、日本有数の企業グループである三井グループに属する不動産会社です。

三井不動産の子会社でもあり、不動産の仲介業務をメインに、事業を展開しています。

近年は不動産の価値の上昇傾向や、不動産投資のブーム到来など、不動産に関連するホットなニュースが多々あるため、不動産業界への就職に興味を持っている就活生もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、三井不動産リアルティの企業研究をテーマに、事業内容・社風・業界での立ち位置など基本情報から、新卒選考フローや採用大学など選考対策に使える事柄まで、徹底解説します。

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不動産業界

不動産業界とは、土地・建物など不動産に関する事業を行う業界です。

具体的には不動産の売買・賃貸・仲介・管理・開発などです。

不動産を売りたい人、不動産を買いたい人、不動産を使って投資を行いたい人など、さまざまな人同士をつなぐ役割も担っています。

なお、不動産業界の今後の動向や働く上での必須スキルなどを詳しく知りたい場合は、こちらの記事もぜひどうぞ。

【不動産業界の今後】就活生が押さえておくべき最新動向と必須スキルとは

不動産業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

三井不動産リアルティの主要な事業には次のような業務があります。

不動産業界の基本的な事業、そして自社で培ってきた事業をベースにした新たな事業などを幅広く展開しています。

不動産仲介業務

不動産仲介業務は三井不動産リアルティの主要事業のひとつです。

個人向け不動産仲介「三井のリハウス」の他、法人・外国人向けにも不動産仲介を展開しています。

それぞれの顧客のニーズに対応し、不動産の売却・購入・賃貸など幅広いサービスを提供しています。

駐車場・駐輪場の管理・運営業務

三井不動産リアルティでは、駐車場・駐輪場「三井のリパーク」の管理運営も行っています。

これは土地を保有者から三井不動産リアルティが賃借し、土地の形やその街の環境などを踏まえながら、最適な駐輪場・駐車場として運営するものです。

土地を有効活用したいと望むオーナーや便利で豊かな地域環境を望む住民など、さまざまな人の希望にフィットする駐車場・駐輪場を設置し、よりよい街づくりに貢献することを目的としています。

不動産投資コンサルティング業務

企業・個人向けに不動産投資のコンサルティングも行っています。

三井不動産リアルティの不動産コンサルティングは、ワンストップで実施できることが大きな強みです。

税理士や弁護士など税・法律の専門家と連携しながら、事業承継・売却・賃貸事業・資産組み換え・贈与・家族信託など、さまざまな活用の仕方を提案します。

また、不動産の相続対策なども取り扱っています。

カーシェアリング業務

会員制カーシェアリングサービス「カレコ・カーシェアリングクラブ」も展開しています。

三井のリパークで培ったインフラを利用し、車を保有する手間やコストをカットしながら、必要に応じて車を使えるお得さが強みです。

現在ステーションや車の台数も増え、事業が拡大しています。

参考:三井不動産リアルティ 事業内容

新卒選考フロー

三井不動産リアルティの新卒選考は基本的に次のフローで行われます(なお、募集職種や募集の年によってフローは変わる場合もあります)。

1.WEB会社説明会への参加

応募の前に、まずは三井不動産リアルティが主催するWEB会社説明会に参加します。

この説明会を通し、不動産業界や三井不動産リアルティの業務をより深く知って欲しいという目的で行われるものです。

この説明会により、入社前と入社後のギャップを小さくすることも期待されています。

なお、説明会の内容は実施時期などによって異なります。

2.エントリーシート提出・WEBテスト

続いてエントリーシートを作成・提出します。

エントリーシートでは、今までの人生において最も力を入れたことなどを問う質問があったようです。

なお、エントリーシートの提出とともに、WEBテスト(SPI)の受検も必要です。

3.面接・適性検査

最後のステップとして、面接と適性検査(SPI)が行われます。

三井不動産リアルティでは、面接を非常に重要視しており、応募者それぞれと向き合い、応募者がどのような人物か見極め、同時に自社についてより深く理解してもらうための場として、個人面接を基本にしています。

面接の回数などは個人により異なります。

なお、選考を突破し採用を獲得した後は、採用者1人1人に担当がつき、入社を万全の状態で迎えられるようさまざまなフォローがなされます。

参考:三井不動産リアルティ 募集要項

社風

三井不動産リアルティの社風の特徴には次のようなものがあります。

業界特有の体育会系的な雰囲気や、数字を求められる部分はありつつも、トータルで見れば働きやすい環境と言えそうです。

大手老舗企業ならではの安定感

三井不動産リアルティは不動産業界では老舗です。

また、事業の規模も大きく国内トップを争う大手企業と言えます。

このような確かな歴史と実績を持つ企業ならではの安定感が漂う風土は、こちらの企業の大きな特徴です。

確立している部分が多々あるため、会社の中ですでに決まっているものを新しく変えようとするのは難しいでしょう。

安定した大企業であるがゆえの、やや保守的なところがあると言えます。

挑戦や難しい業務の希望は叶えられる

積極的に新しいことに打って出るような社風ではないものの、社員が挑戦や難しい業務を求めれれば、その機会は与えてもらえる可能性が高いようです。

ただし、取り組むからには一定の数字が求められます。

チャレンジする場合は、考えるよりまず実行ではなく、細かく成功の根拠を積み上げ、勝算が見えてから実行することが望まれる環境です。

風通しは店舗などにもよるがおおむね良し

不動産業界は営業活動を活発に行わなければならない仕事であり、業界の傾向として体育会系の雰囲気があります。

三井不動産リアルティも例外ではなく、体育会系の空気感があるようですが、誠実で真面目な人も多く、そこまで厳しい根性論などを掲げているわけではないようです。

風通しは店舗などによってまちまちなところはありますが、おおむね良いでしょう。

求める人材

三井不動産リアルティは、さまざまな人が不動産とともに至る人生の分岐点に寄り添うことが自社の役目であり、責任であるとコンセプトで表しています。

不動産という大きな資産が人生に与える影響は大きく、したがって不動産の事業に携わる自分たちの言葉は、顧客の人生を大きく変える可能性と責任をはらんでいることにも言及しています。

このようなコンセプトから考えるに、不動産業界の役割や三井不動産リアルティの事業の重要性について深く理解し、顧客とまっすぐ真摯に向き合いながら、自分の家族のことを考えるように、親身な立場で対応できる姿勢を持った人材、それが三井不動産リアルティの求める人物だと言えるでしょう。

参考:三井不動産リアルティ新卒採用サイト コンセプトメッセージ

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
三井不動産リアルティ1,829億円500万円57~70安定感があり堅実
住友不動産9,394億円600~800万円63体育会系の空気が強く実力主義
東急不動産1兆58億円800~1,000万円67穏やかで人柄のよい社員が多い
野村不動産6,450億円800~1,000万円62若手が活躍しやすい環境

財務情報の比較(売上)

売上を比較すると、競合として挙げた3社が圧倒的な金額を叩き出しています。

ただし、三井不動産リアルティは、あくまで三井不動産の子会社の1つです。

三井不動産の不動産事業の中で、三井不動産リアルティは住宅事業をメインにしているため、他の事業も扱う大手不動産と比較すれば売上高には差があります。

ただし、三井不動産全体の売上高で見れば2兆超えであり、国内でもトップを争うレベルです。

社風の比較

社風に関して業界で共通するのは、体育会系の空気感が強いことです。

不動産の事業はより多くの契約を獲得する、金額の大きい契約を獲得するなど、どのように契約を獲れるかが売上に直結します。

そのため、営業を中心に体力・手数勝負の体育会系のような雰囲気があります。

ただし、体育会系風の空気が色濃く出ているか否かは企業によりまちまちです。

三井不動産リアルティはそれほどガツガツとした雰囲気はないため、堅実に業務をこなしたい人に向いている職場環境と言えます。

反対に自分のスキルを武器にどんどん出世を目指していきたい人は、住友不動産や野村不動産など、より実力主義的な職場が適しているかもしれません。

なお、平均年収に関しては基本的に事業規模や売上高が大きいほど、高い傾向にあると考えてよさそうです。

就職偏差値

不動産会社の就職偏差値は、企業によってかなり幅があります。

こちらに挙げた企業は不動産業界でも有数の大手であり、就職偏差値は高めです。

ただし、例えば三井不動産では就職偏差値はかなり高く採用獲得は簡単ではありませんが、三井不動産リアルティは容易ではないながら選考対策や企業研究の仕方で採用を十分狙っていけるレベルです。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

三井不動産リアルティで採用実績のある大学の例は次の通りです。

筑波大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学、中央大学、青山学院大学、日本大学、明治学院大学、小樽商科大学、白百合女子大学、高崎経済大学、千葉大学、愛知大学、愛知学院大学、名城大学、山梨学院大学、大阪教育大学、立命館大学、同志社大学、神戸大学、関西学院大学、神戸女子大学、甲南大学 など

有名私大の名前が目立つものの、大学の偏差値としては中堅レベルも多数見られます。また、地方の偏りも見られず、全国各地から満遍なく採用している印象です。

これら採用大学の実績や、三井不動産リアルティが応募者自身のポテンシャルを重視していることなどから、三井不動産リアルティには、学歴フィルターは存在しないと考えられます。

売買仲介取扱件数3年連続全国No1

三井不動産リアルティの仲介業務は近年非常に好調で、2023年3月期は最高業績を記録しました。

個人投資家を中心に、不動産投資が人気を集めている昨今の影響もあり、取引価格の上昇なども売上に反映されたようです。

売買仲介取扱件数は、3年連続で全国No1です。

三井不動産リアルティは不動産の仲介が主力事業であり、全国各地280以上の拠点を構えるネットワークや、業界の老舗大手ならではの組織力を活かしつつ、個人・法人・外国人と幅広い層の顧客に向け、サービスを展開しています。

不動産の取引は市場の動向などに大きく左右されるため、今後も無条件に好調が続くとは言い切れないところもあるものの、もうしばらくは活発な不動産取引が継続されそうです。

参考:三井不動産リアルティ リリース

最新不動産ニュースサイト「R.E.port」

まとめ

日本の不動産業界をリードする三井不動産グループ、その中で仲介業務を始め、さまざまな事業を担当する三井不動産リアルティの業務には、大きな可能性が詰まっています。

顧客と近い距離で、人生やライフステージに寄り添いながら、きめ細やかな仕事ができます。

顧客のリアクションを受け取りやすいため、大きなやりがいを得られるでしょう。

三井不動産グループトータルで見れば就職を成功させるのは非常に難易度が高いと言えますが、三井不動産リアルティ単体で見れば、採用獲得は十分可能です。

ぜひ今回の記事を参考に、三井不動産リアルティをさらに詳しく分析してみてください。

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