【企業研究】東京ガスの就職難易度・社風・求める人物像を徹底解説

はじめに

インフラ業界は安定性によって就活生から人気が高い業界です。しかし、大手のインフラ会社は事業が多岐にわたっており、把握することがなかなか難しくなっています。また、なぜインフラ事業に携わりたいのかも明確にしておかなければなりません。そして、これらは志望企業の情報から確認していくものです。

そこで、ここでは東京ガスの事業内容や就職難易度、社風などをご紹介します。東京ガスの選考に進む予定のある方、東京ガスが気になっている方は、ぜひご確認ください。

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東京ガスの基本データ

まずは東京ガスがどのような会社であるのか基本データから確認していきましょう。東京ガスの基本データは以下のとおりです。なお、従業員数は2022年3月31日時点でのデータとなっています。

–TOKYO GAS　企業・グループ情報

事業内容

事業内容を確認することで就職後に携わる事業を確認することができます。大手会社は主力事業以外にも事業をおこなっていることが多いため、ここで東京ガスはどのような事業をおこなっているのか確認してみましょう。

事業①都市ガス・LNG販売事業

東京ガスのガス事業は家庭用、業務用、工業用、発電用など幅広い用途へ対応しています。近年では都市ガスの原料であるLNGを商材として捉えなおし、調達ポートフォリオの柔軟性と価格競争力を高めています。

こちらの事業実績は小売お客様件数が886.3万件、都市ガス販売量が129.9億㎥、セグメント利益884億円です。（2021年3月期）

本事業の強みは以下の4つとなっています。

• 1,100万件超えの顧客基盤、地域密着のお客様との信頼関係
• 「安心」「安全」をお客さまに届けてきた実績
• 生産・消費の集積地である東京を中心とする関東圏という商圏
• 保安に関わるノウハウ、エネルギーソリューション技術力を保有

事業②電力事業

電力事業では燃料調達から発電、販売を自社グループで一貫しておこなっています。新電力に関する発電所は首都圏で最大規模となっており、生産量、販売量、クライアント数が非常に多いです。

実績としては、小売お客様件数が271.1億円、電力販売量が247.6億kWh、セグメント利益が86億円です。（2021年3月期）

本事業の強みは以下の2つとなっています。

• 首都圏に新電力として最大級の高効率な大規模電源を保有
• ライフバルやエネスタ等の地域密着型の販売ネットワークと1,100万超の顧客基盤

事業③海外事業

東京ガスは国内だけでなく海外にも事業拡大をしている企業です。具体的には資源開発事業を北米と豪州、中下流事業を北米と東南アジアでおこなっています。

実績としては、売上高が459億円、セグメント利益が38億円です。（2021年3月期）

本事業の強みは以下の2点となっています。

• 国内で培った中下流事業に関するノウハウ
• 原料調達活動や事業等において得られたグローバルネットワーク

事業④エネルギー関連事業

1969年に日本で初めてLNGを導入して以来、LNGバリューチェーン全体を一貫して担ってきました。その過程で得られた技術力・ノウハウを活かして国内外問わずLNG基地、パイプライン、地域冷暖房、エネルギーサービスに関係するソリューションをワンストップで提供しています。

実績としては、売上高が3,394億円、セグメント利益が170億円です。（2021年3月期）

強みは前述のとおり、東京ガスが保有している技術力とノウハウになります。

事業⑤地域開発サービス事業

東京ガスグループは136年にわたる事業展開のなかで取得してきた保有地を最大限に活かし、オフィス・住宅の賃貸事業を展開しています。また、ビジネスパートナーとの共同事業を通じて地域密着のエネルギー提案・まちづくりにも携わっています。

実績としては、売上高は484億円、セグメント利益は75億円です。（2021年3月期）

本事業の強みは東京ガスグループが保有している土地の多さになります。

募集職種（新卒年収）

初任給は文系職・理系職（2024年より統一）で学部卒で220,000円、修士了で245,000円となっています。文系職と理系職の統一は2024年になされたため、インターネット上に古い記載があるかもしれません。文系職と理系職の初任給の違いなどを調べる際は公式HPを確認しましょう。

–TOKYO GAS　職種と業務領域

【理系職】技術開発・カーボンニュートラル技術・DX推進

こちらは最先端のデジタル技術を用いてエネルギー業界でカーボンニュートラルの実現を目指す職種です。イノベーションを起こしたいといった想いがある方に向いています。

配属先は以下のとおりです。

【理系職】インフラ技術（生産基地・発電管理エンジニア、電力事業、トレーディング、海外インフラ）

こちらは大規模なインフラを支える技術によって社会基盤の構築に取り組む職種です。社会基盤を支えたいといった想いがある方に向いています。

配属先は以下のとおりです。

【理系職】ソリューション技術（技術営業、ソリューションエンジニア、サービス・機器開発）

こちらはお客様の課題を解決するのに適したソリューションや商品の実現をおこなっていく職種です。自分の考えを実現したいという想いがある方に向いています。

配属先は以下のとおりです。

【文系職】ソリューションビジネス（営業、マーケティング、サービス開発）

こちらは顧客と最前線で関わり、お客様が持っている課題をヒアリングし、解決に必要なサービスを考案する職種です。お客様と最前線で関わりたい方に向いています。

配属先は以下のとおりです。

【文系職】事業開発、事業管理、原料調達、経営基盤･コーポレート

こちらは事業の推進・競争力強化と自社の発展に必要な業務を幅広く担う職種です。バックグラウンド業務から会社を支えたいといった想いがある方に向いています。

配属先は以下のとおりです。

新卒選考フロー

東京ガスは応募方法として通常採用、フリースタイル採用、データアナリスト採用の3種類があります。それぞれ異なった選考フローとなっているため、自分に向いている選考方法はどれであるのかを確認していきましょう。

通常採用

通常採用の選考フローは、マイページ登録、ES・履歴書・顔写真・履修履歴の提出、適性検査、複数回の面接となっています。適性検査はWebテスト（出題分野：言語・非言語、性格検査）です。

2024年卒におけるエントリーシートの内容は以下のようになっています。ただし、内容は年度によって変更になることも少なくないため、あくまでも参考程度にご確認ください。

• あなたが「現状に満足せず挑戦したこと」とそこから得たことについて述べてください。（400文字以下）
• 上記ビジョン内で同様に東京ガスは「次世代のエネルギーシステムをリードしながら、お客さま・社会・ビジネスパートナーとともに価値を創出し続ける」ことを目指す姿として定め、各ステークホルダーのために協働し価値を創造していきます。あなたが「誰かのために、または組織・集団のために行動した経験」とそこから学んだことについて述べてください。（400文字以下）
• 学生時代に講義や自己啓発などを通じて学んだスキル（語学・法学・会計学・マーケティング・デジタル活用など）について、実際に取り組んだ内容と、それを選んだ理由、そしてそのスキルを東京ガスでどのように活かしていきたいか、具体的に教えてください。（300文字以下）
• 〇〇を第1志望の業務領域を選んだ理由について、以下にご記入ください。（200文字以下）
• 〇〇を第2志望の業務領域を選んだ理由について、以下にご記入ください。（50文字以上100文字以内）

フリースタイル採用

フリースタイル採用は自分の人柄を自由に表現する選考であり、プレゼンテーションによって合否が決まります。フリースタイル採用は単願応募のみであり、他のコースと併願不可なのでご注意ください。また、職種は内々定後に決定します。

選考フローはマイページ登録、プレゼンシートの提出、プレゼン会、最終面接、内々定となっています。

DX/データアナリスト採用

DX/データアナリスト採用ではデータ分析・利活用を中心に価値創造や課題解決に取り組む人材を募集するコースです。職種や配属部署は面談を通して決定されます。こちらは一定以上の統計学・データ分析・プログラミングに関する知識が応募要件となっているため、大学にてこれらを学んでいる方におすすめです。

選考フローは、マイページ登録、説明会および座談会、書類審査、面談（複数回）、最終面接、内々定となっています。

社風

公式HPより東京ガスグループは下記のような社風であると公表しています。

1. 人が好き
2. 年代・役職関係なし
3. デジタル化の推進
4. ほめる文化
5. 多様な経験が集まる
6. 360°みんなの声に傾ける

–TOKYO GAS NETWORK　社風・文化

ここから東京ガスグループは風通しが良く、社員全員で頑張っていく社風であることが伺えます。選考に進む前に自分にはどのような社風が合っているのかを自己分析などから明確にしておきましょう。

求める人材

東京ガスグループのHPによると以下の5つを求める人物像としています。

1. チャレンジ精神
2. 主体性
3. 粘り強さ
4. 論理的思考力
5. 貢献意欲

これらは変化が激しい現代にも対応ができ、その中で努力ができる人が活躍していくといった考えから建てられています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

就職偏差値を確認することでどの企業へ志望すべきか、またどのぐらいの努力が必要であるのかの確認をすることができます。そこで、東京ガスは業界での立ち位置はどうなっているのかを確認してみましょう。

ここでは、ガス会社の大手として大阪ガスと東邦ガス、エネルギーの観点で東京電力を選定しています。

また、より多くの企業や他業界の就職偏差値について調べたい方は、下記の記事をご確認ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

東京ガスの2020年度における採用大学ランキングは以下のとおりです。

1位：早稲田大学（20名）

2位：慶應義塾大学（14名）

3位：東京工業大学（13名）

4位：東京大学（9名）

5位：東北大学（8名）

6位：京都大学（4名）

6位：大阪大学

6位：九州大学

6位：東京理科大学

10位：千葉大学（2名）

10位：立教大学

学歴フィルターは明確にあるわけではありませんが、採用人数が少ないこともあり、ある程度の学歴でないと通らないようです。

ホットニュース

東京ガスに関するホットニュースとしてはDX注目企業2023に選定されたことが挙げられます。DX注目企業2023とは経済産業省および東京証券取引所が主催しているDXの取り組みが認められている企業に与えられる称号です。

東京ガスはLNGバリューチェーンの変革やGX×DXなどの活動が認められ認定されました。今後はDX推進がより加速していくことが予想されます。

まとめ

東京ガスはガス以外にもエネルギー事業や不動産事業など幅広い事業を担っています。選考に関しては3つのコースがあり、自分に合っているものを選ぶことができる点が特徴的です。東京ガスの就職偏差値は決して低くはありませんが、魅かれたのであれば積極的にチャレンジしていきましょう。

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