【なぜ】書類選考に落ちる確率と理由は?選考通過率を上げるためのポイント7つ
2024年6月28日更新
はじめに
就活で最初の関門となる「書類選考」。
正しい書き方やコツが分からずなんとなく文字を埋めていませんか?
一般的に書類選考で落とされる確率は10%〜60%程度と言われています。
中には書類選考通過率が10%という狭き門の企業もあるため、対策は必須と言えるでしょう。
しかし「なぜ書類選考に落ち続けているのか原因が分からない」という学生も多いはず。
そこで本記事では書類選考に落ちる確率とその理由、そして選考通過率をアップさせるためのポイントを7つ解説します。
これから書類選考対策をしたい方や書類を作成している最中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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書類選考で落とされる確率はどのくらい?
年度の景気や業界・企業によっても異なるため一概には言えませんが、一般的に書類選考で落とされる確率は10%〜60%程度といわれています。
一次面接に進めずに書類選考で落ちてしまう人は多ければ10人中6人ということになり、多くの人が思っているほど簡単ではないことが推察できます。
特に大手企業や学生から人気のある企業では、書類選考通過率が10%と非常に狭き門であることも。
就活においては書類選考が最初に立ちはだかると同時にかなりハードルが高いフェーズとも言えるでしょう。
就活生は何社落ちるのが平均なのかについては、こちらの記事ではより詳しく解説しています。
書類選考で落とされる理由
それでは、書類選考で実際に多くの学生が落とされてしまう主な原因について探っていきましょう。
①提出ルールが守られていない
提出書類に不備があったりルールが守れていない一例は以下の通りです。
- 締め切りに間に合っていない
- 証明写真や用紙のサイズ、文字フォントなどの形式が間違っている
- 提出に必要な書類が揃っていない
- 修正液や修正テープを多用している
- フリクションのボールペンを使用している
- 押印がない
採用担当者は多いと1日に何百枚もの履歴書に目を通します。
そのためすべての書類を時間をかけて読むわけではなく、ルールが守られていない書類はすぐに落とす可能性もあるのです。
また「提出ルールが守れないということは会社でのルールも守れないのではないか」とマイナスポイントとして判断されることもあります。
内容はもちろんですが、書式など提出のルールについてもしっかり確認しておく必要があるでしょう。
②読みづらい・伝わりづらい内容
読みづらい・伝わりづらい内容の一例はこちらです。
- 誤字・脱字が多い
- 文字が汚い
- だらだらと長い
- 略語を使っている
誤字脱字が多かったり文字が汚かったりする書類は読みづらく、人事も書類を読む気がなくなってしまいます。
大前提として「相手に配慮した読みやすさ」がなければ、中身も評価してもらえません。
また、だらだらと長く何が伝えたいのか分からない文章も要注意です。
アピールポイントを理解してもらえないだけでなく、入社後も資料作成などで求められる文章力がないと判断されてしまうでしょう。
さらに略語を使ってしまうと、就活というフォーマルな場に不適切であるという印象を人事に与えてしまいます。
③求める人物像とかけ離れている
書類をいくつも書かなくてはいけないからといって、どの企業にも同じ内容の書類を送付してしまっていませんか?
そのような書類は人事には当然見抜かれてしまい、求める人物像とかけ離れていると判断されてしまいます。
「この学生は自社のことをよく理解していない」と思われてしまえば、書類選考で落とされる可能性が高いです。
しっかりと企業研究を行い、求める人物像を把握しておく必要があるでしょう。
④文章が短く熱意が伝わらない
時間がないからといって、短くまとめすぎて空白だらけの書類にしてしまうのもNGです。
たとえば志望動機が500字以内という指定だった場合、指定文字数ギリギリまで書いている学生とその半分以下しかない学生がいるとすればどうでしょうか。
500文字をたっぷり使って書いている学生の方が、熱意が伝わってくるはずです。
文章を読みやすいようにまとめる作業は大切ですが、極端に短くしすぎると淡白に見えて入社への意欲が薄いように感じられてしまうので気をつけましょう。
⑤ほかの学生と内容が似ている
オリジナリティがない内容だと、印象に残らずに落とされてしまう可能性が高いです。
たとえば就活サイトなどに掲載されている例文をそのまま書類に書いてしまうと、自分らしさが伝わらないでしょう。
オリジナリティがなければほかの学生と内容がかぶってしまい、埋もれてしまいます。
内容の差別化ができていないとどれも同じに見えてしまって落とされてしまうこともあるのです。
⑥ライバルが多い企業しか受けていない
書類の内容だけで落ちるとは限りません。
募集人数が少ない企業や人気企業ばかり受けていると、書類選考の時点で落とされる確率も当然上がります。
ライバルが多いということはそれだけ優秀な学生が増えるということです。
自分の書いた内容が悪いのではなく、ほかに優れた学生がたくさんいたからという理由で落ちることもあるでしょう。
ライバルの多い企業とはどこか?人気企業とは例えばどんな会社があるのかについて知りたい方は、以下の就活人気ランキングも参考にしてみてください。
⑦応募条件を満たしてない
企業が提示している応募条件を満たしていない場合も考えられます。
多くの企業では応募の必須条件やあると望ましい条件を設けている場合がおおいです。
「TOEIC〇点以上」「英検2級以上」など入社前から必要とされるスキルがない場合は当然落とされます。
そのため、必ず応募の条件を確認してからエントリーするようにしましょう。
⑧学生のビジョンと企業の将来性がマッチしない
将来自分がやりたいことと、企業の事業計画や今後の方向性がマッチしないのも理由のひとつ。
採用する側としては、新卒採用は未来への投資でもあります。
採用した学生が将来企業の経営を担ってくれる戦力になるためには、お互いの方向性が同じでなくてはいけません。
今後大々的に海外進出を目指している企業に向けて「自分は将来国内での事業に力を入れたい」とアピールしてもミスマッチになってしまいます。
このように、自分のキャリアビジョンと企業の将来性がマッチしていないと書類選考で落とされる可能性が非常に高いです。
そのほかの詳しい内容については以下の記事も参考にしてみてください。
書類選考で企業が見ているポイント
書類選考において、人事や採用担当者がどんなポイントに注意して見ているのかを知っておけば、書類選考通過率もグッとアップします。
ここからは、書類選考で企業が見ているポイントを解説します。
志望度の高さ
企業は就活生の志望動機や企業に対する理解を通じて、その志望度を評価しています。
そのため「ほかの企業から内定をもらってもここに入りたい」という入社への意欲を上手に伝える必要があります。
逆に競合他社でも通用するような志望動機では「志望度が低い」と判断されてしまうでしょう。
そうならないためにも企業研究や業界分析を行い各企業の特徴をしっかりと把握して、それぞれに応じた志望動機を考えることが重要です。
企業に興味をもったきっかけをアピールしてより志望度の高さを示す方法は以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
入社後のビジョン
企業は就活生が入社後にどのようなことに取り組みたいのか、自分のやりたいことと会社の方針が一致しているかを確認しています。
自分が企業で実現したいことやどのように働きたいのかを具体的にイメージし、それを応募書類で企業に伝えることが大切です。
その企業の事業内容や今後の方向性を踏まえて、自分の強みと絡めてアピールできると良いでしょう。
ビジネスマナーや文章力
書類選考では学生の基本情報を見るだけでなく、ビジネスマナーや文章力があるかどうかもチェックされます。
もし最低限のマナーさえ身につけていない学生に対しては、面接官が懸念を抱くことがあります。
また、読みづらい文章や論理的でない文章は、マイナス評価につながるので要注意です。
優れた能力や経験を持っていても、最低限のマナーが備わっていない書類では評価されにくいでしょう。
そのほかのビジネスマナーについては以下のカテゴリーページも参考にしてみてください。
自社とのマッチ度
企業は入社後のミスマッチや早期離職を避けるために、自社とのマッチ度が高い学生を採用したいと考えています。
そのため、書類選考では、アピール内容がどれだけ自社にマッチしているかが重要視されます。
例えば、企業が「リーダーシップ」を重要視している場合、学生が「周囲の人を支える役割」をアピールするのでは、マッチしていないと見なされるでしょう。
求める人材像に合ったアピールをすることが大切です。
活躍のポテンシャル
企業は、学生のアピール内容を「将来社会人として活躍できるか」という視点で見ています。
新卒採用はポテンシャルを重視するため、今現在の実務スキルよりも過去の経験やそこで発揮した強みから将来の活躍が期待できるかを評価しています。
たとえば、「甲子園でホームランを打ちました」というアピールだけでは、再現性が感じられません。
しかし「毎日10㎞走り、自主練習を続けた結果、甲子園でホームランを打てました」という伝え方なら、入社後も努力を続ける姿勢が見えるため高評価を得られるでしょう。
書類選考の前にやっておきたい対策
いきなり提出書類を作成すると、その後の面接などで一貫性のない回答をしてしまう恐れもあります。
書類の内容から面接へつなげるためのステップとしてやっておきたい対策を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自己分析
就活の基本としてまず自己分析に取り組むことが重要です。
自己分析の方法はさまざまで、自分の経験を時系列で整理する「自分史」やマインドマップの作成が一般的です。
自己分析をしっかり行うことで自分の過去の経験を整理し、自分の現在の価値観や考え方がどのような経験から形成されたのかを明確に言葉で表現できるようになります。
その結果抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや言葉を使ってエントリーシートや履歴書を記述できるようになります。
志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を書く際にも、自己分析で得た情報は重要な役割を果たします。
就活の第一歩として、まずは自己分析に取り組んでみましょう。
自己分析についてもっと知りたい方は、以下のカテゴリーページも合わせてチェックしてみてくださいね。
業界研究・企業分析
自己分析で自分の経験や価値観を理解したら、次に興味のある業界や企業について調べましょう。
これが「業界研究」や「企業分析」です。
業界研究では、興味のある業界の動向やニュース、企業の規模などを広く調べます。
「業界地図」などを見ると、業界内の競争力や資本関係について理解が深まるでしょう。
企業分析は特定の企業に焦点を当てて情報を収集することです。
新卒採用情報はもちろん、公開されている企業情報を詳しく確認し、その企業が持つ強みや将来のビジネス展開について深く考えることが大切です。
特に上場企業の場合、投資家向けに積極的な情報公開を行っているので、志望度の高い企業については事前に調査しておくと良いでしょう。
また企業分析の一環として、企業理念をチェックするのも重要です。
以下の記事では業界別の大手有名企業の企業理念および経営理念を紹介しているので、企業研究に役立ててください。
セミナーや説明会への参加
志望する業界や企業が決まったら、積極的にセミナーや説明会に参加しましょう。
企業が主催する説明会や特定の業界や関連企業が集まる合同説明会は、視野を広げるのに有効です。
特に最近注目すべきなのがインターンシップです。
以前は採用に直結しないとされていましたが、25卒向け以降は採用に直結することが正式に認められました。
志望度の高い企業がインターンを開催している場合、できる限り参加するのがおすすめです。
OB・OG訪問
志望度が高い企業については、OB・OG訪問も有効です。
OB・OG訪問は、実際に企業で働く社会人を訪問し、新卒採用の経験や実際に入社後の感想を聞くことです。
年齢の近いOB・OGなら選考の進め方について聞けますし、経験豊富なOB・OGなら入社後のキャリアパスについて相談できます。
大学には進路指導を担当する部署やゼミ・研究室でOB・OG訪問先を紹介しているケースもあるため、積極的に活用しましょう。
OB訪問のやり方については以下の記事も参考にしてみてください。
その他、エントリーシートなどの書類選考に関する対策が知りたい方は以下のカテゴリーページもチェックしてみてくださいね。
書類選考で落ちないための7つのポイント
書類選考は選考通過率が高く難しいという話をしましたが、ここでは書類選考で落ちないためにおさえておきたい7つのポイントについて解説します。
書類作成の際は以下の内容を頭に入れておきましょう。
ポイント①最低限のマナーやルールを守る
採用担当者が書類を一目見たときに、ミスや違和感があるとそれだけで悪い印象を与えてしまいます。最低限のマナーやルールを守るために、チェックリストを作成しておくとミスを防ぐことができます。
- 提出期限を守っているか
- 書類に空欄がないか
- 略語を使っていないか
- 文章量が適切か
- 誤字脱字がないか
- 必要な書類が揃っているか
- 押印が必要な箇所に押印してあるか
- 日付や年月に誤りがないか
- 企業に合わせた内容になっているか
- 写真の形式に問題がないか
- 清潔感のある写真を使用しているか
特に「必着」と「当日消印有効」の違いを理解しておらず期限に間に合わない学生もいるため、これらの違いを正しく把握しておきましょう。
その他、就活で気をつけるべきマナーについては以下のカテゴリーページも参考にしてください。
ポイント②読みやすい文章にする
書類の内容をわかりやすくするためには、PREP法を使うのが効果的です。
PREP法は、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→再度結論(Point)の順に話を展開する方法です。
結論を最初に述べることで要点を明確にして、さらに文章を短く区切ることで内容が理解しやすくなります。
ポイント③価値観や人柄を伝える意識をする
新卒採用では、採用担当者に「もっと話を聞きたい」と思わせるために、自分の価値観や人柄をしっかりと伝えることが重要です。
自己PRでは自分の強みをアピールする際に、その根拠となる具体的な経験を書きましょう。
以下の3つの要素を盛り込むのが有効的です。
- 背景:環境や思い
- 事実:結果や結論
- 主張や学び:今後に活かせる学びやアピールポイント
ポイント④求める人物像を知る
企業が求める人物像を理解し、それに合わせた自分の長所や経験をアピールすることが大切です。
企業研究をしっかり行い企業が市場でどのような位置にあるのか、どのような製品やサービスに力を入れているのか、今後の展開などを把握しましょう。
コーポレートサイトや新卒採用のページなどで明示されている人物像もあわせてチェックしておくのがおすすめです。
ポイント⑤過去の経験やエピソードを洗い出す
書類選考では、過去の経験やエピソードを具体的に書くことが求められます。
例えば「コミュニケーションに自信がある」と書くのではなく「飲食店のカウンター席で隣の人とすぐに仲良くなれる」と具体的に書くと、より印象的で説得力があります。
具体的なエピソードは面接官が質問しやすくなるため、好印象を与えやすくなります。
自己分析をしっかりと行うことで、具体的なエピソードが深掘りしやすくなるでしょう。
ポイント⑥何回も書き直す
書類を書き上げたら、何度も見直して修正を加えましょう。
一度うまく書けたと思っても、時間を置いて読み返すと改善点が見つかることがあります。
常に「もっと良くできるのでは?」と考え、内容をブラッシュアップしましょう。
ポイント⑦添削してもらう
自分で見返しても課題が見つからない場合は、親や友人、知り合いの社会人などに添削してもらうと良いでしょう。
第三者の目を通すことで、自分では気付けないミスや論理の矛盾を指摘してもらえます。
他の就活生とお互いの書類を見せ合うのも有効です。
友人同士で声を掛け合い、就活対策を進めましょう。
その他、履歴書などの書類選考で内定率を上げるためのポイントは以下の記事も参考にしてみてください。
書類選考に関するよくある質問
最後に書類選考に関するよくある質問に回答したので、ここで悩みや疑問を解消しておきましょう。
学歴フィルターで落ちることはある?
就活で一度は耳にする学歴フィルターは実際に存在するのか疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、多くの企業で学歴フィルターが存在しています。
どの企業がそのフィルターを使用しているかは明示されていませんが、内定者の傾向から推測することは可能です。
特に医療・化学・法律などの専門知識を必要とする企業では、その分野で高い学術的実績を持つ大学の出身者を優先する傾向があります。
学歴フィルターのない企業を見極めたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
どれくらいエントリーすればいい?
就活生がエントリーする企業数について、平均的には25~28社が一般的です。
多くの企業に応募する人もいれば、少ない人もいます。
平均に合わせる必要はありませんが、エントリー数が少ない場合は増やすことも考えましょう。
エントリーしたすべての企業で合格するわけではなく、25社にエントリーしても書類選考で合格するのはおおよそ12社程度です。
その後の面接を経て、最終的に内定を得られるのは1社程度です。
とはいえ、エントリー数が少ないと就活の成功率は低くなります。
書類選考に通過するだけでなく、面接対策も考慮してエントリー数が平均以下であれば増やすことを検討しましょう。
エントリー数に関しての詳しい情報は以下の記事もチェックしてみてください。
まとめ
今回は書類選考で落とされてしまう学生に向けて、書類選考で落ちる原因と選考通過率を上げるためのポイントを解説しました。
書類選考で落とされる確率は企業によってもさまざまで、10~60%と非常に幅があります。
落とされる理由は提出ルールを守っていないことや読みづらい文章構成、熱意が伝わらない内容などが挙げられました。
書類選考を通過して次のステップに行くためには書類選考で企業が見ているポイントを把握しながら作成する必要があります。
今回紹介した7つのポイントをおさえれば、選考通過率はグッと上がるはずです。
是非参考にして、書類選考対策に役立ててください。