OB訪問のやり方まとめ!マナーとメリットをおさえて就活を進めよう!

OB訪問のやり方まとめ!マナーとメリットをおさえて就活を進めよう!

1.OB訪問をする目的を理解しよう

就活において、OB訪問ってよく聞きますが、ハードルが高いと感じている人も少なくないのではないでしょうか。そこでまず、OB訪問の目的をしっかりおさえておきたいと思います。それはズバリ、その企業のことをよく知ることです。実際にその企業で働いている方の話を聞くことで、ホームページだけではわからないことを知ることができます。OB訪問をしたからといって、必ずしも内定をもらえるわけではありません。反対にOB訪問をせずに、内定をもらう人も多いです。ですから、OB訪問には絶対に行くべきだとは言いません。しかし、その内容次第では、選考においてOB訪問が有利に働く可能性があることも事実です。

 だからこそ、現在の自分の状況をかんがみて、OB訪問が必要であると判断できたのなら行った方が良いと思います。(なお、本記事では一貫して「OB訪問」と表記していますが、「OG」の意味合いも含むものとします。)

2.OB訪問のメリット

まず最初に、OB訪問をするメリットについて説明します。メリットはいくつかありますが、ここでは3点お伝えしたいと思います。ちなみに、OB訪問をする就活生は、例年全体の2,3割くらいしかいません(「就活白書2018」より)。そのため、OB訪問をすることで、他の学生と自分の差別化ができ、熱意をアピールできるかもしれません。

 

2-1.企業・業界研究が深まる

 

冒頭でも説明した通り、OB訪問をすることで、ホームページや書籍といった外面からはわからない、企業の内面を知る事ができます。たとえば、職場の雰囲気や詳しい仕事内容、さらに良い面だけでなく悪い面なども聞くことができるでしょう。また、事前に企業・業界研究をしていれば、その結果が正しいのかどうか確かめる事ができます。以上のような理由から、よりその企業や業界に対しての理解が深まるでしょう。理解が深まったことにより、エントリーシートや面接での志望動機に、より説得力を持たせることができます。

 

2-2.自己分析が深まる

 

OB訪問で社会人と話すことによって、自己分析を深めるチャンスもあります。OBの方に話を聞くなかで、自分がどんなことに魅力を感じるのか、何を最優先にしたいかなど、考えを深めることができるのです。また、会話をしながら多少なりとも自分の話、つまり志望動機や自己PRの話が出ることもあるでしょう。これについて、社会人の目線からの客観的な意見・評価をもらうことができます。自分の考えたことが、実際の面接官、あるいは社会人を納得させられるかどうか試すのに、良い機会です。このようなインプットとアウトプットを繰り返しながら、自己分析や志望動機、自己PRに磨きをかけていきましょう。

 

2-3.選考自体への影響

 

先程も説明した通り、OB訪問をする学生自体が多くないため、基本的にはその熱意や積極性は好印象を与えます。直接的に影響はなくとも、選考にマイナスに働くことはありません。なにより、OB訪問をして得たことを、エントリーシートや面接に活かせるということが大きいでしょう。さらに、企業によっては、通常とは異なる選考ルートが用意されることもあるようです。このように、OB訪問をすることは選考に対して、有利に働くことはあっても、その逆はありません。しかし、当日の遅刻や無断欠席、礼儀を欠いた行動などがあれば、もちろん相手への印象は悪くなります。こうなってくると、選考に悪影響を与えかねません。早めの連絡を意識したり、言葉遣いに注意したりなど、マナーを守りましょう。

3.OB訪問の流れ

ここからは、OB訪問の具体的なやり方を説明していきます。きちんとしたやり方でOB訪問をして、効率的に就活を進めていきましょう。

おおまかに3段階に分けると、次のようになります。

 

・事前準備→訪問相手を探す、アポを取る、質問を考える

・当日→マナーに注意する、など

・事後作業→お礼メールを送る、考えをまとめる

 

以下、項目ごとにまとめて説明をします。

  

3-1.OBの探し方とアポのとり方

 

まず、訪問するOBを探さなくてはなりません。方法としては、大学のキャリアセンターや、企業の説明会やインターンシップの機会を利用、部活やサークルのOBを探す、などいくつもあります。最近では、OB訪問のサービスサイトやアプリも多くあるので、利用してみると良いでしょう。特に上京就職を目指す人は、志望する企業のOBの方を探すのが難しい場合が多いので、こういったサービスを利用するのが良いのではないでしょうか。

訪問したい相手が見つかった後は、訪問のアポをとります。基本的には、メールでの連絡が良いです。メールでの連絡であると、相手の状況に左右されず確実に要件を伝えることができるからです。サービスサイトやアプリではまた異なってきますが、メールで訪問を依頼する際のポイントを示します。

 

・件名→〈OB訪問のお願い(〇〇大学 上勝花子)〉のように、要件と自分の所属大学とフルネームを明記する。

・相手の連絡先を手に入れた経緯→紹介者名や入手経路(キャリアセンターなど)、OB訪問をしたいと思った理由を明記する。

・アポの日時→2週間〜1か月先を目安に、複数(3・4つ)日程提案する。

 

OB訪問が承諾され日程が決定した後は、当日聞きたい質問などを事前に知らせておくと、スムーズでしょう。

 

3-2.質問の準備

 

OB訪問の限られた時間のなかで、おたがいが有意義な時間を過ごせるかどうかは、事前準備をいかにしておくかにかかってきます。聞きたい質問を事前に準備するほか、訪問する企業や業界について勉強しておきましょう。せっかくのOB訪問の機会ですから、聞きたいことも沢山あると思います。しかし、時間制限もあるので、質問の優先順位を決めておきましょう。必ずしも、テンプレ通りの質問をなぞる必要はなく、自分の聞きたいことを聞きましょう。

 

3-3.NGな質問と良い質問

 

自分の聞きたいことを聞くのが1番だと説明しましたが、と言ってもある程度の目安は必要だと思いますので、以下に示します。

 

◎NGな質問

・基本的な企業情報など、調べればすぐにわかるようなこと→おたがいにとって時間の無駄です。忙しい社会人の貴重な時間を頂いていることを忘れないようにしましょう。

・個人的なデリケートなこと(給与など)→これについては必ずしもNGではありませんが、質問をする際は、聞き方に注意を払うなど、様子を見てからにしましょう。

 

◎良い質問

・詳細な仕事内容や1日の流れ、職場の雰囲気など、業務内容に関わること→社会人となりその企業で働く、具体的なイメージができます。

・自身の自己PRや志望動機に関すること→事前にある程度の自己PRや志望動機を考えておくと良いです。それが正しいのか、その企業において評価されうるのか確かめることができます。それらの添削やフィードバックをお願いすれば、していただける場合もあるでしょう。また、OBの方自身がどのように就活をしたのかを聞くことも有効です。

 

すべての質問に当てはまるポイントは、「その質問をした意図をはっきりさせる」ことです。質問の背景があることで、より深い話や、関連した話を引き出すことができるでしょう。用意していた質問をして、答えてもらうことの繰り返しのインタビューというより、会話をするということを意識しましょう。また、このような聞き方や話し方をすることによって、相手に熱意や意欲が伝わるでしょう。

 

3-4.OB訪問時のマナー

 

OB訪問当日のマナーについて説明します。初対面の社会人に会うことに、緊張する人も多いかと思いますが、最低限のビジネスマナーを意識して行動しましょう。注意点を3点説明します。

 

・やむを得ず遅刻してしまいそうな場合は、できるだけ早めに連絡し、しっかりと謝罪しましょう。

・名刺は、両手で受け取り、丁寧に扱いましょう。受け取った後はすぐにしまわずに、自分からみて左側に置きます。

・言葉遣いや態度に注意しましょう。何度も言いますが、OBの方の貴重な時間を頂いていることを意識し、誠意ある態度でOB訪問に臨みましょう。ちょっとした気遣いで、相手に与える印象はずいぶんと変わってきます。

 

3-5.OB訪問後

 

OB訪問が終わった後、すぐにすべきことが大きく分けて2点あります。

 

・お礼メールを送る→できればOB訪問をした当日中に、お礼のメールを送りましょう。内容として、お礼および具体的な感想、これからの意気込みなどを盛り込むと良いでしょう。テンプレ通りではなく、自分の言葉でメールを送ることがポイントです。

・学んだことをまとめる→OB訪問を有意義なものにするためにも、学んだことや気づいたことなどを振り返る時間をとりましょう。記憶が新鮮なうちに行い、次の行動に活かしていきましょう。

4.OB訪問をする時期

最後に、OB訪問をする時期について説明します。一般的には、大学3年生の秋頃からはじまり、大学4年生の3,4月に行う人が多いようです。しかし、これにとらわれずに早めに動き出した方が良いです。何故ならば、早い時期の方がアポが取りやすいからです。他の学生がOB訪問に動き出す時期となれば、訪問したくてもできない可能性も出てきます。OB訪問をする目的は、「その企業のことをよく知ること」です。その目的を念頭におけば、計画的に早い時期からOB訪問をおこなった方が良いと言えます。早くから動き出すことで、より多くのOBに会うこともできます。

さらに、その企業に内定を頂いた後のタイミングで、OB訪問をするのも良いでしょう。これから自分が働く企業について、入社前に知っておくということは、自分にとっても企業にとっても、メリットが大きいです。

まとめ

以上説明してきたように、OB訪問はその目的をふまえ、きちんとしたやり方でおこなうことで、就活において非常に有利に働きます。絶対にOB訪問をしなくてはいけないというわけではありませんが、就活を頑張りたいという人には非常におすすめです。OBの方の話から学べることは多くあります。かと言って、すべてを鵜呑みにする必要はなく、時には自分で判断することも必要です。

ぜひ、OB訪問をして得たことを活かして、納得のいく道に進んでください!

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就活ハンドブック編集部

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