【企業研究】第一生命HDの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】第一生命HDの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年11月16日更新

はじめに

第一生命HD(第一生命ホールディングス株式会社)は、第一生命グループの中核的企業です。第一生命保険などの子会社を有し、生命保険を主とした商品・サービスを提供しながら、社会貢献を目指し事業を展開しています。

 

今回は第一生命HDについての企業研究記事です。子会社の内容なども含めつつ、事業内容や業界内での立ち位置など、基本として押さえておきたいことを解説。また、新卒選考フローや就職難易度、採用大学など、選考対策に関連した情報も紹介します。

金融業界

第一生命HDが属する金融業界とは、預金・貯金・投資など、お金にまつわるさまざまな事業を通して、社会の経済を循環させ支える業界のことです。幅広いユーザーに適切な金融商品を提案するお金のスペシャリストであると言えます。銀行・証券会社・保険会社などさまざまな種類の企業が存在します。

 

金融業界について詳しく研究したい方はこちらの記事もチェックしてみてください。

【業界研究】金融業界とは?業種から仕組み,代表的な職種まで大解剖!

 

なお、金融業界に関連する業界に消費者金融業界もあります。こちらは個人に向け、小口の融資を行う企業が属する業界であり、預金や為替などの取扱いがないことが特徴です。消費者金融業界については、次の記事で詳しく説明しています。

【業界研究】消費者金融業界とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

 

金融業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

第一生命HDの主な事業内容は、グループ内の生命保険会社や損害保険会社など、子会社の経営管理です。子会社である第一生命では、個人向けの生命保険、法人向けの企業年金・団体保険・経営者保険など、多種多様な商品を提供し、顧客の生涯のパートナーとして暮らしを支える事業活動を行っています。

 

また、従業員が働きやすい環境づくりや社会貢献活動、イノベーションなどをグループ全体で推し進める役割もあります。その他、国内外の他企業との連携やグループの規模拡大などに関する業務も第一生命HDの仕事です。

 

第一生命HDの掲げるビジョンの中で目立つのが、日本を含め世界のすべての人々がwell-beingな社会づくりに貢献するという姿勢です。このwell-beingに対するこだわりは、グループ全体が目指すことや社長メッセージなどにも多く盛り込まれています。生命保険や企業年金など、人々の暮らしやライフステージに大きく関わる事業を展開する企業として、社会の中の責任や役割を強く意識していることがわかります。

 

また、グローバルも重視していることのひとつでしょう。第一生命HDがグループで目指すす、安心で豊かな生活のための持続的な価値創造は、限られた地域だけで実現できるものではありません。「保障」「資産形成・承継」「健康・医療」「つながり・絆」という4つの体験価値とともに、気候変動・エネルギー・女性の活躍・人権・地域振興など、世界における課題への取り組みも通し、ワールドワイドに事業を展開しています。

 

参考:会社概要 第一生命ホールディングス株式会社経営理念 会社情報 第一生命保険株式会社雇用と人材育成 第一生命ホールディングス株式会社企業・グループ情報 第一生命ホールディングス株式会社

新卒選考フロー

第一生命HDでは、基本的に次のような流れで新卒選考が行われます。

 

プレエントリーの手続き

 

まずはプレエントリーからスタートします。手続きを行うと、マイページを通して選考関連の情報や説明会への申し込みなどが可能になります。第一生命HDのフローとしてはプレエントリーは企業に興味関心を持っている意思表示という位置づけであり、まだ選考ステップには含まれません。

 

エントリーシートの提出・適性検査の受検

 

選考に進む場合、エントリーシートを作成・提出します。過去のエントリーシートでは、学生時代に力を入れたことや、これまでで最も自分らしさを表せた取り組みについてなどの問いがあったようです。また、適性検査の受検も必要です(形式はSPIです)。

 

個別座談会の実施

 

続いて、座談会形式の個別面接が行われます。この個別座談会は、エントリーシート・適性検査の内容が一定水準をクリアした応募者のみが対象です。1対1の対面形式で、応募者から質問ができます。

 

適性検査・WEBテストの受検

 

ここで再度適性検査とWEBテストが行われます。過去のテストでは国数英の3科目が50問ほど出題されたという口コミがありました。

 

面接の実施

 

最後に面接が実施されます。面接は1次・2次・最終の3回ほど行われるようです。過去の面接では、エントリーシートの内容のほか、自分の強み・弱み、会社でしたい仕事、人と接する際に大切にしていることなどの質問がなされたとの体験談がありました。なお、面接の形式は個別・集団・WEBなど、募集年度によって異なるようです。

 

参考:よくある質問 Recruit 第一生命保険株式会社 基幹職採用サイト 2024

社風

第一生命HDの社風で特徴的なのは、社員の人柄の良さです。ほど良い距離感を保ちながら接するコミュニケーション上手の社員が多くいるようです。女性が多い職場ということも特徴のひとつと言われており、さばさばてきぱきと仕事をするタイプが多いという口コミもありました。また、新人を育てる体制や環境が整っているという声も聞かれました。業界や業務に関する知識が少ない状態でも安心して働けそうなので、新卒採用で入社する際も安心できるのではないでしょうか。

 

なお、部署によっては数字を重視される傾向にあります。実力を発揮できれば、挑戦のチャンスや希望の部署への積極的な異動の機会などもより多くつかめるでしょう。アグレッシブな働き方をしたい人に適した社風かもしれません。

求める人材

第一生命HDはお客様本位を経営理念に掲げ、事業活動を通して社会の人々に安心で豊かな暮らしを提供することを目標としています。そしてこのビジョンを実現するために必要なのが人財であり、社員1人1人がこのビジョンの元に行動、努力できることが目指す姿の達成のために欠かせないとも述べています。

 

つまり、第一生命HDが求める人材は、このような自社のビジョンに共感し、ともに社会貢献のため働ける人だと考えられるでしょう。また、さまざまな社会の変化に対応しながら、会社と自分の成長のため力を尽くせる、海外を含むグループ会社の独自性を理解・尊重して皆で高め合っていけるなどの素養も必要だと読み取れます。

 

参考:人材戦略・採用情報 第一生命ホールディングス株式会社

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

ここからは、第一生命HDと同じ金融業界から大手企業をピックアップし比較しながら、第一生命HDの業界内の立ち位置を探っていきます。また、就職偏差値など、採用獲得の難易度についても紹介します。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
第一生命HD9兆5,194億円978万円66風通しが良い・女性が多い
三菱UFJFG9兆2,810億円1,042万円66真面目で堅実・変革の兆しあり
三井住友FG6兆1,421億円1,087万円66チャレンジできる機会が多い
みずほFG5兆7,787億円1,044万円67若手からやりがいが得られる

 

財務情報の比較(売上)

 

今回第一生命HDの比較対象としている企業は、各社とも金融業界の国内大手です。第一生命HDは保険会社、その他の3社は銀行となっています。第一生命保険は国内で4大生命保険の1つに数えられており、三菱UFJ・三井住友・みずほは3大メガバンクと呼ばれています。事業内容は異なれど、いずれの会社も日本の金融業界を背負う存在です。

 

社風の比較

 

ここでピックアップした4社はいずれも社員の人柄が良好、挑戦の機会が得られるなど、働きやすい環境が整った会社だと言えます。どの企業も日本屈指の大手企業であり、安定感も事業規模もこれまでの実績も豊富で、基本的にホワイトな職場環境であるようです。

 

なお、生命保険会社は業界として女性の比率が高い企業が多い傾向にあり、第一生命も女性の管理職の比率などが高い企業として知られています。

 

就職偏差値

 

第一生命HDと今回比較対象に挙げた3社はどこも就職偏差値が高めです。元々金融業界は安定感があること、給与面を始めとした待遇が良いことなどから、就活生の大きな人気を集めています。この4社は業界の中でもトップクラスに位置する大手中の大手なので、特に就職偏差値は高水準にあります。第一生命HDの新卒採用人数は例年おおよそ100~200人ほどです。採用倍率については100倍を超えるという推測もあり、熾烈な戦いになることは確実でしょう。

 

ただし、各社とも高学歴の大学出身でなければ絶対採用を勝ち取れないわけではありません。第一生命HDも比較対象としてピックアップした企業も、国内で就職の難易度が高い企業のランキング上位にいると言われています。しかし、難関大や有名私大以外の採用者も複数出ているため、学歴の高さが必ずしも求められるわけではなさそうです。選考対策次第で採用獲得の可能性はあり得ます。

 

金融業界の他企業や他の業界など、さらにさまざまな就職偏差値を調べたいなら、こちらの記事も読んでみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

採用大学

第一生命HDで採用実績のある大学の例は次の通りです。

 

愛知学院大学、大阪大学、大妻女子大学、金沢大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、岐阜女子大学、慶應義塾大学、高知大学、神戸女子大学、国際教養大学、島根大学、仙台白百合女子大学、筑波大学、東京大学、東北大学、徳島大学、鳥取大学、富山大学、獨協大学、名古屋大学、広島女学院大学、福岡女子大学、北海道大学、宮城大学、宮崎公立大学、山口大学、山梨大学、横浜国立大学、立命館大学、琉球大学、早稲田大学ほか(五十音順)

 

このように見ると、難関大学からローカルな大学まで、かなり幅広い大学から採用者が出ていることがわかります。採用大学の地域にも特に偏りは見られません。これまでの採用大学から判断する限りでは、第一生命HDの新卒選考に学歴フィルターが存在する可能性は低そうです。

 

なお、女子大学からの採用も多い傾向にあります。第一生命HDは女性が活躍できる環境づくりにも注力しているため、金融大手への就職を目指したい女性に向いた企業とも言えるでしょう。

業界内外のさまざまな企業と連携し積極的な事業活動を展開

第一生命HDの最近の活動として、他社との業務提携・協働などによって新たな事業を行うケースが目立ちます。例えば昨年から出資をスタートしたイギリスのYuLife社とともに、近年国内でも注目を集めているウェルビーイングに関連する事業を始めました。

 

また、子会社であるネオファースト生命と、フリーランス向け案件紹介サービスなどを展開するintloop社が業務提携し、intloop社のサービスユーザーを対象にフリーランス向け生活保障コンサルティング・保険などの提供も行います。そのほか、国内の資産運用会社であるトパーズ・キャピタルを新たに子会社化することも決まっています。

 

第一生命HDは業界内外のさまざまな会社とのつながりを深めながら、積極的に幅広い分野への事業開拓を進めているようです。もし入社できれば、このように事業の規模がどんどん広がっていく大手グローバル企業で働くやりがいとともに、多様な業務を経験し、濃いキャリアを重ねられるかもしれません。

 

参考:ニュースリリース・お知らせ 第一生命ホールディングス株式会社

まとめ

第一生命HDは多数の子会社や国内外の他社と連携しながら、生命保険を始めとした自グループの商品・サービスを通し、より豊かな社会づくりに貢献している企業です。長年大手として存在し続けている安定感や大規模かつグローバルな事業活動、社会貢献性の高さなど、就活生に人気の要素が多いため、今後も新卒採用はハイレベルな状態が続くでしょう。内定獲得を叶えるためには、十分な選考対策が必須です。

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。