【企業研究】第一生命ホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2026/07/14更新
生命保険業界への就職を目指す就活生にとって、第一生命ホールディングスは常に上位候補として挙がる企業グループです。1902年(明治35年)の創業以来120年超にわたって国内生命保険市場をリードし、現在では米国・豪州・英国など海外にも事業を拡大するグローバルな金融コングロマリットへと成長しました。志望者は毎年非常に多く、エントリーシート提出の段階から相応の準備が求められます。
この記事では、就活ハンドブックに寄せられた学生の声をもとに、第一生命ホールディングスの企業概要・採用職種・選考フロー・エントリーシート対策・面接での頻出質問・志望動機の作り方まで体系的にまとめています。競合他社との比較も交えながら、選考で差別化するためのポイントを具体的に整理しました。これから本格的な企業研究を始める3〜4年生はもちろん、業界の全体像をつかみたい1〜2年生にとっても参考になる内容です。選考準備の第一歩として、ぜひ最後まで読み進めてください。
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第一生命ホールディングスとはどんな会社か

第一生命ホールディングスは、国内最大級の生命保険グループを傘下に収める持株会社です。生命保険事業を中核に置きながら、資産運用・海外グループ会社・デジタルヘルス領域へと事業を多角化しており、就職先として検討するうえで「保険会社」という枠組みを超えた規模感と多様性を持っています。まずその事業領域と企業文化の特性をしっかり把握しておくことが、後の選考対策の土台になります。
創業120年超の国内最大級生命保険グループ
第一生命保険は1902年(明治35年)9月15日に設立され、現在に至るまで120年超の歴史を積み重ねてきました。本社は東京都千代田区有楽町に置き、長年にわたり国内の生命保険市場における上位のシェアを保持してきた企業です。2010年には相互会社から株式会社へと組織形態を転換し、株式を上場。現在は第一生命ホールディングス株式会社(資本金3,442億円)が純粋持株会社として傘下の事業会社を統括する体制をとっています。
グループ全体の連結売上高は9兆円を超える規模に達しており、国内では第一生命保険が中核を担う形で、法人営業・資産運用・ウェルネス事業など多岐にわたる分野に進出しています。就職先としての安定性と社会的影響力の大きさが、毎年多くの就活生を引きつける背景にあります。
グループの主要事業と海外展開
第一生命ホールディングスの特徴のひとつが、国内生命保険事業にとどまらない積極的なグローバル展開です。米国では2015年にProtective Life Corporationを買収してグループ傘下に加え、オーストラリアではTAL Dai-ichi Life Australiaを通じた事業展開を進めています。英国のウェルネスベンチャーYulifeへの出資も行うなど、デジタルヘルス領域への布石を着実に打ってきました。
こうした海外事業の広がりは、就活生にとって志望動機の文脈で活用できる重要な材料です。第一生命グループでは「海外コース」の採用も行っており、グローバルな環境で働くことを志す学生にとって現実的な選択肢となっています。国内の生命保険会社という固定観念を超えた視点で企業を理解しておくことが、選考での差別化につながります。
求める人物像と企業文化
第一生命ホールディングスが採用を通じて求めるのは、「変化する社会課題に向き合い、顧客に長期的に寄り添える人材」です。生命保険という商品の特性上、顧客との信頼関係を長期にわたって構築するコミュニケーション力が求められる一方で、DX推進や海外展開という経営の方向性に対応するための学習意欲・適応力も評価されます。
職場としては女性社員比率が高く、ダイバーシティ推進に積極的な姿勢が知られています。入社後の研修体制が充実しており、コースごとに異なる専門性を体系的に身につけられる環境が整っている点も特徴です。
就職難易度と採用競争の実態
第一生命ホールディングスの選考は、国内金融業界の中でも高い水準の難易度にあります。知名度と規模の大きさから応募者数が多く、エントリーシートや適性検査の段階でも相当数が絞り込まれます。各段階に対して準備のないまま臨んでも通過は難しく、業界研究・自己分析・筆記対策をそれぞれ計画的に進める必要があります。
採用競争の実態
第一生命保険の採用は職種・コースによって応募ルートが異なり、基幹職(総合職)の選考ではプレエントリーからES・適性検査・座談会・複数回の面接という多段階の評価を経て内定に至ります。採用倍率の公式な発表は同社から行われていませんが、就活ハンドブックに寄せられた学生の声では「ESの段階からすでに選考意識が高く、通過者に明確なクオリティの差を感じた」という声が複数確認されています。志望理由と自己PRの精度が書類段階から問われる選考と言えます。
採用大学の傾向
第一生命保険の採用実績大学は、慶應義塾大学・早稲田大学・東京大学・一橋大学・京都大学といった難関校から、中央大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学など幅広い大学に及びます。地方国立大学出身者の採用実績もあり、特定の大学群のみを対象とした硬直的な採用は行われていないと見られています。
ただし、総合職の採用では多くの応募の中から絞り込まれるため、エントリーシートの完成度と適性検査の水準が選考突破の最初の関門となります。SPIの対策を早期から始め、スコアを安定させておくことが書類通過率を高める実質的な準備になります。
学歴フィルターの有無
第一生命保険では、特定の大学・学部のみを対象とする明示的な学歴フィルターが設けられているとは言えません。エントリーシートと適性検査を主軸とした書類選考が行われており、ES通過率は他の金融大手と比較すると比較的高めと見られています。その分、面接フェーズに進んでからの評価基準は高く、表面的な志望理由や抽象的な自己PRでは通過が難しい構造になっています。学歴以上に「なぜ第一生命か」を言語化できるかどうかが、実質的な選考の分かれ目になります。
採用職種と選考コース
第一生命保険(第一生命ホールディングス傘下)の新卒採用は、複数のコースに分かれており、就活生が自分の専門性や志向に応じて応募ルートを選べる仕組みになっています。コースによって配属先・業務内容・評価軸が大きく異なるため、志望するコースの性格をしっかり把握したうえでエントリーすることが大切です。
オープンコース(経営幹部候補)
オープンコースは、特定の部門や地域にこだわらず幅広いキャリアを形成しながら将来の経営幹部を目指すコースです。入社後のローテーション異動を前提とした採用であり、本社の企画・マーケティング・資産運用・商品開発などさまざまな部門を経験しながら成長する機会が与えられます。
総合的なビジネスパーソンとしての素養が重視されるため、選考では「なぜ第一生命ホールディングスで、幅広くキャリアを築いていきたいのか」という問いに対して、自己の強みと具体的に結びつけた回答が求められます。特定の専門領域への強い関心よりも、多様な課題に向き合える柔軟性と成長への意欲が評価軸となります。
専門職コース(アクチュアリー・IT・資産運用等)
数理・統計・テクノロジー・投資の専門性を持つ学生向けに、複数の専門コースが設けられています。2027年卒の採用サイトでは以下のコースが確認されています(参考:第一生命保険株式会社 基幹職採用サイト2027「採用コース紹介」、2026年発表)。
- アクチュアリーコース — 保険数理の専門家として保険料計算・リスク管理を担う
- クオンツ&データサイエンティストコース — 金融工学・データ科学を活用した分析業務
- IT・デジタルコース — システム開発・DX推進を担うエンジニア・デジタル人材
- 資産運用コース — 債券・株式・不動産等の投資業務に特化したスペシャリスト
- 建築・不動産コース — 不動産投資・開発に関わる専門職
- 海外コース — 海外事業推進・グローバルビジネスを担う人材
- 会計・税務コース — ファイナンス・コーポレートガバナンスを支える専門職
いずれのコースも、入社後から専門性を活かせる環境が用意されており、学部・大学院での専攻・研究内容をESや面接でアピールすることが選考突破の鍵となります。
ライフプロフェッショナル職
ライフプロフェッショナル職(LP職)は、主に営業活動を通じて顧客の生涯設計を支援するコースです。勤務エリアが限定される地域型採用も行われており、フィールドセールスの最前線に立つポジションです。公式採用サイトによると、2027年4月入社の大学卒初任給は勤務地によって異なる設定となっています(参考:第一生命保険株式会社 ライフプロフェッショナル職 採用情報、2026年発表)。コースの特性上、対人コミュニケーション力と粘り強さが選考を通じて評価されます。
エントリーシートの特徴と対策
第一生命保険のエントリーシートは、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」「志望動機」「入社後に携わりたい仕事」を中心とした構成が一般的です。ES通過率は他の金融大手と比べて高めとも言われますが、通過のためには企業への深い理解と自己経験の具体的な結びつきが求められます。表面的な志望理由では評価されにくい傾向があるため、業界・企業研究の徹底が前提となります。
頻出設問テーマ
第一生命保険のESで繰り返し出題されるテーマは次のとおりです。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
チームで課題を乗り越えた経験、または困難な状況で試行錯誤した経験が評価される傾向があります。就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、「未経験の運動部に入部し、全国大会入賞を目指して1日2回の練習・食事管理・動画分析を継続した結果、大会で上位入賞を果たした」という具体的なエピソードが通過例として確認されています。「何をしたか」だけでなく「どう工夫したか」「結果として何が変わったか」を明確に書くことが求められます。
志望動機
「なぜ生命保険業界か」「なぜ第一生命ホールディングスか」という二段構造で書くことが基本です。「お客さま第一主義」という経営理念や、DX・海外展開といった具体的な施策との関連付けが、企業理解の深さを示すうえで有効です。競合他社との差別化を明確にしないまま書かれた志望動機は、評価につながりにくい傾向があります。
キャリアプラン・入社後にやりたいこと
入社後5〜10年のキャリアビジョンを問う設問が多く、希望するコースへの理解と、第一生命ならではの成長機会をセットで記述することが求められます。「○○コースに進んで△△の業務に携わりたい、その理由は××」という具体性が重視されます。
選考を通過したESの特徴
就活ハンドブックに寄せられた学生の声をもとにすると、第一生命保険の書類選考を通過した学生には共通した傾向があります。まず、ガクチカにおいて具体的なエピソードを使い、プロセスと成長の軌跡が明確に書かれています。次に、志望動機において競合他社との差別化が意識されており、「なぜ第一生命ホールディングスでなければならないのか」を独自の視点で語っています。そして、入社後のキャリアビジョンに現実味があり、コース選択の理由と自己の強みが論理的につながっています。
競合他社との差別化ポイント
日本生命・住友生命・明治安田生命などと第一生命を比較したとき、差別化に活用できる材料として以下が挙げられます。
株式会社制の経営機動性
相互会社形態を採る他の主要生保と異なり、株式会社として上場している点が経営の透明性・機動力のメリットをもたらしています。
グローバルM&Aの実績
米国Protective Life(2015年買収)、豪州TAL Dai-ichi Life Australiaなど、国内大手の中でも積極的な海外展開を先行して進めてきた実績があります。
デジタルヘルス領域への先行投資
英国ウェルネスベンチャーYulifeへの出資をはじめ、「保険×テクノロジー×ウェルネス」の融合を視野に入れた投資姿勢が見られます。
これらを自分の志望動機に落とし込み、「なぜ第一生命ホールディングスでなければならないのか」を具体的な言葉で語れることが、選考での差別化につながります。
選考フロー:プレエントリーから内定まで
第一生命保険の選考は複数のステップに分かれており、段階ごとに求められることが明確に異なります。全体像を把握して各段階の準備を計画的に進めることで、選考の流れに対して余裕を持って臨めます。総じて選考期間は長めで、複数の評価軸から候補者を見極める構造になっています。
エントリーシートとSPIテスト
最初のステップは、Webエントリーとエントリーシートの提出、および適性検査(SPI)の受検です。SPIはWebテスト形式での実施が多く、言語・非言語の両分野での対応力が問われます。SPIの合格ラインは公式発表されていませんが、金融業界大手の水準では高い正答率が求められる傾向があります。
ESは提出前に複数人にフィードバックをもらい、エピソードの具体性と論理の整合性を磨いてから提出することが理想です。SPIについては早期から過去問演習と時間配分の訓練を重ねることが、書類通過率を高める実質的な手立てとなります。
個別座談会「Career 3rd」
第一生命保険の選考における大きな特徴が、「Career 3rd」と呼ばれる個別座談会フェーズの存在です。社員との1対1または少人数形式の対話を通じて、志望度と人物の深掘りが行われます。座談会という名称ですが、実質的には選考評価の一部として機能しているため、気を抜けない場面です。
就活ハンドブックに寄せられた学生の声によると、「Career 3rdは逆質問がメインだったが、会社の事業や課題について深く考えていないと返答に詰まる場面があった」という感想が聞かれます。準備のポイントは次のとおりです。
- 第一生命ホールディングスの中期経営計画・最新ニュースをリサーチする
- 「希望するコースでどんな仕事をしたいか」を業務の具体的なイメージと結びつける
- 逆質問は5問以上用意し、深掘りの余地がある質問を選ぶ
面接フロー(1次〜最終)
Career 3rdを通過した後は、個人面接が複数回行われます。通常1次面接・2次面接・最終面接の3回程度が設定されており、各段階で深掘りの度合いが高まります。
1次面接では、ガクチカや自己PRを中心にエントリーシートの内容をベースとした質疑応答が行われます。「目的意識を持って取り組んだ経験」「困難を乗り越えた過程」が深掘りされます。
2次面接は志望動機と入社後のキャリアプランが中心です。「なぜ生命保険業界か」「なぜ第一生命か」「希望コースで何をしたいか」という問いに対して、論理的かつ具体的な回答が求められます。ここでの志望度の高さと一貫性の説得力が、最終選考へ進めるかどうかの分岐点となります。
最終面接では役員・上位管理職が面接官を務めることが多く、長期的に会社に貢献するビジョンと志望度の高さが問われます。「他社の選考状況」「なぜ第一生命ホールディングスでなければならないのか」という本質的な問いに、揺るがない言葉で答えられる準備が必要です。
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面接対策:頻出質問と回答戦略
第一生命保険の面接では、生命保険という商品の特性や業界の社会的役割への理解が評価基準のひとつとなっています。金融業界の中でも「顧客との長期的な信頼関係」を基盤とするビジネスであるため、人物の誠実さ・顧客志向・学習意欲を複合的に見極める質問が多い傾向があります。

監修者からのアドバイス
三好 達也(キャリアアドバイザー)
この記事で紹介した「Career 3rd」は、逆質問がメインでありながら実質的な選考評価が行われる第一生命保険ならではの選考ステップです。「中期経営計画のどの方向性に自分の強みを活かせるか」という具体的な文脈で語れるかどうかが通過の鍵になります。不安を感じている段階で早めにキャリアアドバイザーと壁打ちしておくと、本番での回答の精度が大きく変わります。就活ハンドブックのキャリアアドバイザー面談も活用してください。
よく聞かれる質問
就活ハンドブックに寄せられた学生の声から、第一生命保険の面接で繰り返し出題される質問をまとめます。
- 「生命保険業界を志望した理由を教えてください」
- 「銀行・証券ではなく、なぜ生命保険を選びましたか」
- 「競合他社ではなく、第一生命ホールディングスを選んだ理由を教えてください」
- 「入社後に取り組みたい仕事とその理由を教えてください」
- 「学生時代に最も苦労したことと、それをどう乗り越えたかを教えてください」
- 「家族に生命保険を勧めるとしたら、どのように説明しますか」
- 「最近気になるニュースと、そのニュースに対する自分の考えを教えてください」
- 「今までに影響を受けた人物とその理由を教えてください」
逆質問の準備
Career 3rdを含む座談会や面接フェーズでは、逆質問の機会が複数回設けられます。「特にありません」という回答は志望度の低さと受け取られるリスクがあるため、質の高い逆質問を5問以上用意しておきましょう。
- 「中期経営計画で掲げるデジタルシフトを推進するうえで、若手社員が最初に担う業務はどのようなものでしょうか」
- 「海外グループ会社との連携業務に携わるためには、入社後どのようなキャリアを歩むことが多いですか」
- 「アクチュアリーコース(または希望コース)では、入社1〜3年目にどのような業務から担当することが多いですか」
逆質問は「企業を深く理解しようとする姿勢」と「入社意欲の高さ」を同時に伝えられる場です。事前リサーチに基づいた具体的な質問を用意することで、他の候補者との差をつけられます。
面接で重視される評価軸
第一生命保険の面接において評価される軸は次のとおりです。
- 論理的思考力:なぜその判断や行動に至ったかの道筋が明確であること。
- 誠実さ・人柄:生命保険という信頼が根幹のビジネスにふさわしい人物かどうか。
- 顧客志向:相手の立場に寄り添い、長期的な関係を築く姿勢があるかどうか。
- 変化への適応力:DX・グローバル化が進む事業環境に対応できる柔軟性があるかどうか。
これらの評価軸を念頭に置きながら、自己分析と企業研究を深めておくことが面接突破への道筋となります。
志望動機の作り方と差別化ポイント
第一生命ホールディングスの志望動機は「業界選択の理由」と「企業選択の理由」の2層で構成することが基本です。この2層を明確に分けながら、自分の経験や価値観と具体的に結びつけることで、読み手に説得力を持って伝わる志望動機になります。
なぜ生命保険業界か
金融業界の中でも生命保険を選ぶ理由として有効なのは、「人の生涯に長期的に寄り添えるビジネス」という視点です。銀行や証券との違いは「単発の取引」ではなく「長期的な信頼関係」にあります。その特性が自分の価値観や働き方の志向と合致していることを示すことで、業界選択の一貫性が生まれます。
また、少子高齢化・健康寿命の延伸という社会的文脈の中で、生命保険が「単なる死亡保障」から「ウェルネス支援」へと進化しつつあることに言及することで、業界の将来性と自分のキャリアを重ねた視点を伝えられます。「なぜ保険か」を浅い段階で終わらせず、社会課題との結びつきまで掘り下げることが差別化の第一歩です。
なぜ第一生命ホールディングスか
競合の日本生命・住友生命・明治安田生命と明確に比較しながら、第一生命を選ぶ理由を言語化することが求められます。差別化の材料として有効な視点は次のとおりです。
①グローバル展開の積極性と実績
米国Protective Life(2015年買収)、豪州TAL Dai-ichi Life Australiaなど、国内大手の中でも早期から本格的なM&Aを推進してきた実績があります。「グローバルな視点で保険業務に携わりたい」という志向を、具体的な施策と結びつけて語れます。
②株式会社制による経営の透明性
相互会社形態の日本生命・住友生命・明治安田生命と異なり、上場株式会社として経営の透明性・機動性・外部からの規律という特性を持っています。変化の速い時代に対応するための意思決定の素早さを評価する視点として活用できます。
③デジタルヘルス・新領域への先行投資
英国Yulifeへの出資をはじめ、従来の生命保険の枠を超えたウェルネス領域への投資が進んでいます。「保険とテクノロジーの融合」に関心を持つ学生にとって、自分の志向と結びつけやすい差別化ポイントです。
入社後のキャリアパスと給与水準
第一生命保険に入社した後のキャリアは、採用コースと本人の志向によって多様な方向性があります。オープンコースでは複数部門をローテーションしながら成長するゼネラリスト的な道が基本です。専門職コースではスペシャリストとして特定領域を深掘りするキャリアが想定されており、入社後の方向性をどのように描くかが面接での説得力にも影響します。
初任給と給与体系
第一生命保険の2027年4月入社における基幹職の初任給は、公式採用サイトによると以下の水準です(参考:第一生命保険株式会社 基幹職採用サイト2027「応募要項」、2026年発表)。
| 学歴 | 月給(勤務手当含む) |
| 大学院了 | 366,840円 |
| 大学卒 | 354,530円 |
| 短大卒 | 268,980円 |
勤務手当には早出残業20時間分・時間外勤務10時間分に相当する金額が含まれています。基準勤務エリア外への配属時は別途赴任手当が支給されます。
年収については口コミサイトで様々な数値が出回っていますが、公式発表に基づかない推計値も多く含まれているため、同社の有価証券報告書など一次情報で確認することを推奨します。生命保険業界の給与水準は金融業界の中でも上位に位置しており、年次に応じた上昇が期待される体系です。
入社後のキャリアパス
オープンコースでは、入社後まず営業や事務系の現場業務を経験し、本社の企画・マーケティング・商品開発・資産運用などへのローテーションが段階的に行われます。入社数年以内に海外グループ会社への出向機会が与えられるケースもあり、グローバルキャリアの入口が早い段階で開かれている点が特徴です。
アクチュアリーコースでは入社後すぐに保険数理の実務に携わり、日本アクチュアリー会正会員取得のサポートも受けられます。IT・デジタルコースでは社内DXプロジェクトへの参画が初期キャリアの中心となり、社内外の技術的課題を実務の中で解決する経験を積めます。
どのコースを選ぶかによって入社後のキャリアパスは大きく変わるため、面接や座談会では「なぜそのコースを選ぶのか」「コースの中でどう成長していきたいか」を自分の言葉で明確に語れる状態にしておくことが求められます。
競合生命保険会社との比較
第一生命ホールディングスを志望する場合、競合他社との違いを正確に把握しておくことが志望動機の精度を上げるうえで欠かせません。国内生命保険大手として同じ土俵に立つ日本生命・住友生命との比較を通じて、第一生命の独自性を捉えておきましょう。
日本生命との比較
日本生命保険相互会社は国内最大の生命保険会社であり、保有契約件数・総資産規模では業界トップに位置します。相互会社であるため利益の一部は契約者に還元される仕組みとなっており、安定性と歴史の重みが際立つ企業です。
一方、第一生命ホールディングスは株式会社制による経営機動性と、グローバルM&Aを通じた積極的な海外展開という独自の強みを持ちます。両社の選考難易度はともに高い水準にありますが、面接での評価軸や求める人物像には差異があります。志望動機で「なぜ日本生命ではなく第一生命か」という問いに答えられるよう、両社の違いを事前に整理しておくことが得策です。
住友生命との比較
住友生命保険相互会社は、ウェルネスプログラム「Vitality」の国内導入で注目を集めた、革新的な取り組みを進める生命保険会社です。採用難易度という観点では第一生命と差がありますが、求める人物像や選考で評価される素養には共通点もあります。
第一生命と住友生命を併願するケースも多く見られます。選考で差別化するためには、それぞれの会社の独自性を正確に把握し、「なぜ住友生命ではなく第一生命か」という問いに対して具体的な根拠を示せる状態にしておくことが必要です。
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まとめ
第一生命ホールディングスは、1902年の創業以来120年超にわたって国内生命保険業界をリードし、現在では株式会社制の経営機動性・積極的なグローバルM&A・デジタルヘルス領域への先行投資という三つの独自性を持つ金融グループです。選考では「なぜ生命保険か」「なぜ第一生命か」を二段構造で言語化し、競合他社との差別化を明確に示すことが最大のポイントとなります。
選考突破に向けた準備の柱は三つです。第一に、エントリーシートで具体的なエピソードと企業理解を結びつけること。第二に、Career 3rdに向けた逆質問を5問以上準備し、業界・企業研究を深めること。第三に、SPIの対策を早期から始めて書類通過率を底上げすることです。
初任給は大学卒354,530円(2027年4月入社基準・公式発表値)と金融業界でも上位水準にあり、入社後は多様なコースを通じて専門性を積み上げる環境が用意されています。選考に臨む前に就活ハンドブックの選考体験談を参照し、実際の選考に近い準備を積み重ねてください。









