【企業研究】楽天の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年9月30日更新
はじめに
国内外でさまざまなサービスを展開する楽天。インターネット社会において楽天のサービスは多くの人が利用しており生活に欠かせないものになりつつあります。
楽天は就活市場でも人気の企業であり、就職を志望している方も多いため、選考を突破するためには企業研究が必須です。今回は楽天の事業内容や就職難易度、選考の実態や対策まで徹底的に解説します。
IT業界
IT業界は「Information Technology(情報技術)」を活用したサービスを展開する企業の集合体です。IT業界といっても扱うサービスや事業内容は多岐にわたっており、企業によってどの分野を得意とするかが異なります。
ソフトウェア、ハードウェア、インターネット・Web、通信技術などの業界に細分化することができ、楽天はその中でもいくつかの事業を展開しています。
IT業界の分類について詳細を知りたい方は以下の記事でも紹介しています。
また、IT以外の業界について知りたい方は以下の記事で解説しています。
楽天の会社概要
会社名 | 楽天グループ株式会社 (英文社名: Rakuten Group、 Inc.) |
本社所在地 | 〒158-0094 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス TEL. 050-5581-6910(代表) |
代表 | 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史 |
設立 | 1997年2月7日 |
資本金 | 444,945百万円(2023年6月30日現在) |
従業員数 | 単体:8,409名 連結:32,079名 (2022年12月31日現在) ※ 使用人兼務取締役、派遣社員及びアルバイトを除く就業人員ベース |
事業内容
楽天はインターネットを通じて様々なサービスを展開しています。楽天のサービスのみで生活が成り立つことを目標としており、以下に代表的な事業内容を紹介します。
コマース&マーケティング事業
買い物や生活、レジャーに関するインターネットサービスを中心に、日々の生活をより楽しく便利にする様々なサービスを提供しています。
インターネットショッピングモールである楽天市場、インターネット上の書籍等販売サイトの楽天ブックス、オンライン旅行予約サービスである楽天トラベル、個人や事業者からの不用品取引やフリマサービスを行うラクマ、人気ブランドファッション公式サイトのRakuten Fashionなどの事業が展開されています。
フィンテック事業
金融と情報技術を結び付けたサービスの提供を行っています。
具体的には、楽天IDを用いたオフラインの支払いおよびスマートフォンなどを利用した決済サービスを提供する楽天ペイや共通のポイントカードサービスを行う楽天ポイントカード、インターネットバンキングサービスの楽天銀行、クレジットカード等の発行や関連サービスを行う楽天カード、オンライン証券取引サービスの楽天証券、ネット上での保険の取引といったサービスなどが挙げられます。
コミュニケーション&エナジー事業
携帯電話をはじめとする情報通信や電力・エネルギー関連、動画配信などを行うサービスを展開しています。
具体的には、携帯電話事業を展開する楽天モバイル、電力・エネルギー関連のソリューション・サービスを提供する楽天エナジー、オンデマンド・ビデオ・サービスのRakuten TVなどが挙げられます。
新卒選考フロー
楽天の新卒選考フローは以下のようになっています。
エントリーシート
↓
Webテスト
↓
1次面接
↓
2次面接
↓
最終面接
エントリーシート
設問は部活動やサークルなど、学生時代に力を入れたことや志望動機といった内容です。基本的にはオーソドックスな設問といえるでしょう。
Webテスト
eF-1Gという形式のWebテストが行われます。内容は250問程度の性格診断や110問程度の能力テストからなります。聞きなじみの少ないWebテストですので事前に対策をしておくことが必要です。問題数が多いことで時間がかかりやすいので、スピード感を掴んでおきましょう。
1次面接
楽天の1次面接はグループ面接の形式で実施されます。面接官1名、就活生3名程度で約30分行われます。学生時代に頑張ったことや、入社後に行いたいこと、志望動機などが聞かれます。一人当たりの時間が限られていますので、簡潔にわかりやすく伝えられることが大切です。事前に準備をしておきましょう。
2次面接
楽天の2次面接は面接官と就活生が1対1の形式で実施されます。学生時代に力を入れたことや志望動機、興味のある事業についても聞かれることがあります。
最終面接
楽天の最終面接は2次面接と同様に、面接官と就活生の1対1の形式で実施されます。ここでは学生時代の質問に加えて、入社後の希望の配属や希望通りにならなかった場合にどうするかといった質問もあるようです。また逆質問もありますので事前に準備をしておきましょう。
社風
楽天の社風として最大の特徴は、挑戦がしやすい環境であることが挙げられます。チャレンジに対しては前向きに評価されやすいと言われています。
また、全世界にサービスを提供しており、外国籍の社員も多いグローバルな社風であり、会社内では英語が飛び交っています。決定にはスピード感が求められることや、風通しがよく働きやすい社風であることも特徴です。
求める人材
積極的に挑戦をすることで評価される社風であることから、選考においても積極性やチャレンジ精神が求められます。個人として努力ができて、成果を上げることができる人材こそが必要とされています。
また、グローバルな社風であることから、語学力についてもアピールに繋がる武器となるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
多数あるIT業界の企業の中でも、同じような事業を展開しているアマゾンジャパンやソフトバンクなどが楽天のライバル企業ということができます。以下に競合他社との違いとして売上や年収、就職偏差値や社風について比較していきたいと思います。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
楽天 | 1,920,894百万円 | 668万円 | 60 | グローバルで挑戦的な社風 |
アマゾンジャパン | 2,537,810百万円 | 986万円 | 61 | 挑戦しやすい環境 業績を重視されやすい |
ソフトバンク | 5,912,000百万円 | 808万円 | 60 | 挑戦しやすい環境 スピーディな判断が求められる |
就職偏差値については3社いずれも大きな差はありません。売上についてはEC事業だけでなく、携帯電話を通じた事業で業績の大きいソフトバンクが高くなっています。
就職偏差値について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
採用大学
採用大学一覧は以下の通りになっています。
会津大学,岩手県立大学,公立はこだて未来大学,東北学院大学,東北大学,北海道大学,青山学院大学,お茶の水女子大学,学習院大学,神奈川大学,慶應義塾大学,国際基督教大学,国士舘大学,駒澤大学,首都大学東京,上智大学,成蹊大学,専修大学,多摩美術大,千葉大学,千葉工業大学,中央大学,筑波大学,津田塾大学,電気通信大学,東海大学,東京外国語大学,東京学芸大学,東京工科大学,東京工業大学,東京工芸大学,東京女子大学,東京大学,東京農工大学,東京理科大学,獨協大学,日本女子大学,日本大学,一橋大学,法政大学,武蔵野美術大学,明治大学,明治学院大学,横浜市立大学,横浜国立大学,立教大学,早稲田大学,金沢大学,静岡大学,長岡技術科学大学,名古屋大学大阪市立大学,大阪芸術大学,大阪大学,大阪電気通信大学,大阪府立大学,関西学院大学,関西大学,京都大学,京都府立大学,近畿大学,神戸大学,滋賀大学,同志社大学,奈良先端科学技術大学院大学,武庫川女子大学,立命館大学,和歌山大学香川大学,広島市立大学,広島大学,山口大学鹿児島大学,北九州市立大学,九州工業大学,九州大学,熊本大学,佐賀大学,長崎大学,福岡工業大学,福岡女子大学,福岡大学,立命館アジア太平洋大学, 中京大学, 埼玉大学, 東洋大学, 立正大学
採用者数としては、早慶からの人数が多くなっています。
しかし、産近甲龍や日東駒専レベルからの採用も行われており、明確な学歴フィルターはないということができます。
ホットニュース
2023年1月〜6月までの半年間における楽天グループの決算は損益が約1300億円の赤字となりました。ネット通販や金融事業は好調な一方で、携帯電話事業で基地局の整備の負担などが要因となって赤字となっています。今年6月からは携帯電話事業において新プランを掲げて新たな顧客の獲得を目指すなどしており、三木谷社長はグループの再編を通して黒字化を目指す考えを表明しています。楽天の今後の経営戦略や売上に注目が集まっています。
まとめ
楽天はインターネットを通じてさまざまな事業を展開しています。スマートフォンが普及した情報社会の中で生活全般を便利にするサービスを広く行っており、全世界で利用者が約17億人を超えています。今後も成長が期待されるIT企業の中でもグローバルに展開される楽天は人気企業であり多くの就活生が注目しているでしょう。
楽天は挑戦しやすい環境が整っている社風や風通しのよさも特徴であり、チャレンジ精神のある就活生には向いている企業です。
業績を含めて今後の動向が気になる方も多いと思いますが、人気企業において選考を突破するためには企業研究を十分に行うことが大切です。楽天を志望する理由や、楽天で行いたいことを明確にして、事前の準備と対策を万全にしておきましょう。