ESTJ(幹部型)の特徴と性格に合う仕事は?【おすすめできない仕事も紹介】

ESTJ(幹部型)の特徴と性格に合う仕事は?【おすすめできない仕事も紹介】

2023年9月5日更新

はじめに

みなさんは「ESTJって何?」「ESTJと診断されたけど、どの仕事が合うのか分からない」とお悩みではないでしょうか。性格診断は自分の性格を知ることができますが、そこから具体的にどのような職種に応募すれば良いのか分かりにくいですよね。

 

そこで、ここではESTJ(幹部型)の特徴にくわえ、向いている仕事、向いていない仕事をご紹介します。ESTJと診断され、就職先にお悩みの方は、ぜひご確認ください。

ESTJ(幹部型)とは?

ESTJとは下記の4つの志向性を持った性格タイプです。

 

  • 外向型(Extroverted)
  • 感覚型(Sensing)
  • 思考型 (Thinking)
  • 判断型 (Judging)

 

ESTJはニーズや事実に焦点をあて、現在の目標を達成しようとしていきます。また、現在の状況を把握するために周辺環境を積極的に見直すなど冷静的な判断をしていくことが多いです。

 

そして、このような力は経営者やリーダーなど人の上に立つ人に必要な力だと言われています。このことからESTJは幹部型とも呼ばれているのです。幹部型は人口の11%以上を締めていると言われています。

 

ESTJの強みは下記のとおりです。

 

  • 広い視野を持っている
  • 信頼される
  • 計画的
  • 現実主義
  • 冷静沈着
  • ストイック
  • 成長志向

 

一方で下記のような弱みも持っています。

 

  • 冷たい人だと思われやすい
  • 頑固
  • 自己主張が激しい
  • 人に任せることが苦手

 

もちろん、ESTJの人すべてが上記に当てはまるわけではありません。あくまでも傾向として強いとされていることにご注意ください。

ESTJ(幹部型)におすすめな仕事・社風の特徴

では、ESTJJはどのような仕事が向いているのでしょうか。ここでESTJにおすすめな仕事について確認し、自分の進みたい道とマッチしているのかを確認していきましょう。

 

おすすめな仕事①プロジェクト型業務

ESTJはリーダーとしてチームを引っ張っていくことが得意です。そのため、チームを組み、ある物事に取り組んでいくプロジェクト型業務が適しています。また、プロジェクト型業務であるとESTJの強みである広い視野を活かすことが可能です。プロジェクト型業務が多い分野は下記のようなものがあります。

 

  • コンサルファーム
  • マーケティング会社
  • イベント会社

 

おすすめな仕事②期限が明確

ESTJは現状を客観的に把握し、ゴールから逆算して取り組むべき事項を考えることが得意です。そのため、期限などゴールが明確な仕事で力を発揮します。逆に言えば、期限が明確でないものに対してはストイックさから取り組み続けてしまい、終わるべきタイミングを見失うことが出てきてしまうのです。

 

期限が明確でないものはアートや音楽など人の感性に関わるものが多いです。ESTJと診断され、これらのような仕事に関わる場合は会社の面から終わりも定めなければならないことを認識しておきましょう。

おすすめな仕事③コミュニケーションによって進めていく

幹部型はチーム全体の最適化を目指します。そして、チームを変えていくためにはコミュニケーションを取ることが必須です。そのため、コミュニケーションによって進めるような業務が向いています。

 

一方でコミュニケーションは必要最低限となっている職種にはあまり向いていません。また、同じ職種でも会社によってコミュニケーションの頻度が異なる場合があります。コミュニケーションの頻度は会社説明会やOB訪問で確かめることが必要です。

おすすめな社風①与えられる裁量が大きい

ESTJは責任感が強く、仕事を自律的に進めていきたいと考えます。そのため、若手でも与えられる裁量が大きい社風が向いていると言えるでしょう。

 

裁量の大小は会社によって異なりますが、ベンチャー企業は裁量が大きいことが多いです。一方、JTCと呼ばれる日本の伝統企業は向いていないと感じることが多くなっています。

おすすめな社風②責任が大きい

ESTJは自分で仕事を進めていきたいと考えるのと同時に、どんどん成長していきたいと考えることが多いです。そして、成長できる機会は責任を伴うことが少なくありません。そのため、社員1人1人の責任が大きいような社風はESTJに向いていると言えます。

 

裁量と同様、ベンチャー企業は社員1人1人の責任が大きい可能性が高いです。しかし、責任感が大きすぎると精神的に疲弊し、つらいと感じてしまうことがあります。自分にはどの程度の責任感がもっとも合っているのかを確認しておき、選考に進む会社は適しているのかを判断できるようにしておきましょう。

おすすめな社風③ボトムアップ

ESTJは自分の意見をガンガン発信していきたい性格です。そのため、下から上へ意見・改善案を出していくボトムアップ型企業のほうが適していると言えます。また、ボトムアップ型企業であるとESTJが好むコミュニケーションも自然に増えていくことからも適しています。

 

一方、上から下へ意見・制度改革が流れてくるトップダウン型企業は適していない可能性があります。反発したい気持ちや自分の意見が採用されないことをつらく感じる方が少なくありません。しかし、トップダウン型とボトムアップ型はどちらか一方ではなく併用されていることがほとんどであるため、選考に進む会社はどのような割合になっているのかを確認することが重要です。

ESTJ(幹部型)におすすめな職種

では、ESTJの方におすすめな職種にはどのようなものがあるのか確認してみましょう。

 

職種①コンサルタント

コンサルタントとは企業からの相談を受け、適切な解決策を考案・提案していく職種です。コンサルタントは企業が抱えている課題を冷静に判断し、将来を予測する冷静な判断力が求められます。また、企業の課題に対して指南をするため、非常に責任感が大きいです。

 

さらに、コンサルタントはプロジェクト型業務となっており、チームと話し合いながら最適な戦略を構築していきます。このようにコンサルタントはESTJの性格・志向性に非常にマッチしている職種です。

 

コンサルタントに求められるスキルは下記のとおりです。

 

  • 論理的思考力
  • 打たれ強さ
  • ヒアリング能力

 

職種②不動産売買仲介

不動産売買仲介は不動産の売主と買主の間に立ち、契約の円滑化や適切な契約設定などをおこなっていく職種です。不動産は高額なことが多く、責任感が非常に大きくなります。そのため、責任感を持って仕事をしていきたいESTJに向いていると言われることが多いです。

 

また、不動産売買仲介は売り手と買い手の両方を見ながら仕事を進めていかなければなりません。そして、ESTJは広い視野が強みであるため、この強みを活かせる仕事となっています。不動産売買仲介に求められるスキルは下記のとおりです。

 

  • ヒアリング能力
  • 調整力
  • 金融・法律・税務に関する専門知識

 

職種③コーチング

コーチングは感情や思考のはたらきを行動の力に変えることを促す職種です。スポーツの世界では一般的であり、その相手に対して適切な方法でメンタル部分を変えていきます。また、近年ではeスポーツなどにもコーチングが利用されるようになってきました。

 

コーチングは相手へ共感するだけでなく冷静に判断することも重要です。そのため、冷静な判断力に強みがあるESTJは向いていると言われています。しかし、相手に合わせることが苦手な傾向があることから、コーチング相手によって合う合わないが明確に別れることが多いです。

職種④銀行員

銀行員はクライアントのお金を扱うため、責任感が非常に大きいです。また、法人相手であると金額が大きいだけでなくチームとして動くことも多くなります。そのため、責任感が強くチーム全体で仕事を進めていくESTJにおすすめだとされることが多いです。

 

しかし、ESTJは単純作業を嫌う傾向にあります。そのため、銀行員のなかでも窓口業務など単純な作業が多い職種は適していません。銀行員に進む場合は入社後にどのような仕事をするのかについても確認しておきましょう。

職種⑤ディレクター

ディレクターはプロジェクトを取り仕切り、最終的に作りたいものを効率よく作成していく職種です。作る対象によってWebディレクター、テレビディレクターなど名称が変わります。

 

ディレクターはチーム全体のリーダーということもあり、責任感が非常に強くかかってきます。また、自分の仕事が成果に直接的につながってくることが多いです。これらの特徴からESTJに適しています。

職種⑥CEO

CEOは最高経営責任者のことであり、会社の経営方針や事業計画などを作成していきます。会社のなかではもっとも責任が重い職種であり、全体を引っ張っていく能力も必要です。採用として募集されていることはほとんどありませんが、ESTJの強みを最大限活かしたいのであれば目指すこともおすすめいたします。

ESTJ(幹部型)におすすめしない仕事

ここまでESTJの方におすすめな仕事を紹介しました。ここではESTJの方に合わない仕事の特徴と職種の例をご紹介しますので、こちらもぜひご確認ください。もちろん、ここでご紹介した職種に進みたいとお考えの場合は選考に進んでも問題ありません。

情報が極端に少ない仕事

ESTJは現在ある情報から最適解を見つけていくことが得意です。逆に、情報があまりない状態で答えを決めていくことには抵抗感を持つことがあります。インターネットが発達している現在、情報が少ないことはなかなかありませんが情報の多寡については確認しておくことをおすすめいたします。

人との交流が少ない仕事

ESTJの強みを活かすためにはチーム全体で仕事を進めていくことが必要です。そのため、人と合わないような仕事であると強みを活かすことはできません。たとえば、フルリモートのSEやデータ入力など個人で進めていくことが多い職種は避けておいたほうが良いでしょう。

 

単純作業が多い仕事

ESTJは常に考え、その場で最適な行動を考えることが好きな傾向が大きいです。そのため、単純作業にはすぐに飽きてしまい、楽しめない可能性があります。たとえば、データ入力や工場のライン作業はESTJが苦手とする仕事です。

ESTJ(幹部型)の職場を探すときのポイント

最後にESTJの職場を探すときのポイントについてご紹介します。これらのポイントについて確認しておき、自分にあった企業を探せるようにしておきましょう。

 

ポイント①社風を確認する

ESTJは責任感が大きく、自分の意見が反映されていくような会社・職種があっています。そのため、選考先を選ぶ際には社風も確認しておくことがおすすめです。

 

社風を調べる方法としては口コミサイトが挙げられます。口コミサイトは実際に働いていた方の意見を聞くことができるため、選考前には一度は目を通しておきましょう。

 

しかし、あくまでも匿名であるため100%正しいとは限りません。また、社風は人によって感じ方が異なる可能性もあります。そのため、口コミサイトによる意見は参考程度に確認をしておきましょう。

 

ポイント②長期インターンに参加する

インターンは実際に働いている社員に会うことができる、職種を体験することができる、オフィスを確認することができるなどさまざまなメリットがあります。口コミサイトで企業を確認しても、その真偽は確かめるすべがありません。

 

短期インターンは会社説明のみであったり、深い部分を知ることができなかったりするため、気になる企業はできるだけ長期インターンに参加していきましょう。しかし、長期インターンは選考があることも多いため、しっかりと対策していくことが必要です。

まとめ

今回はESTJの特徴と合う仕事、合わない仕事について紹介しました。

 

  • 責任感が大きい
  • チーム全体を引っ張っていく
  • 自分の意見によって仕事を進めることができる

 

上記のような仕事はESTJに当てはまる人に非常におすすめです。もちろん、上記の仕事でなくとも興味があり、選考に進みたいのであれば進むことをおすすめいたします。

 

まだ志望業界や職種が定まっていない方は、本記事でご紹介した仕事例を参考に自分に合っている仕事をお探しください。

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監修者情報

近藤明弘

キャリアアドバイザー

株式会社ニトリに新卒入社。
個人売率ランキングでは全国で10位に入賞するなど、多くの成果を生み出してきた。 2021年より株式会社ナイモノにジョイン。 リクルーティングアドバイザー(RA)とキャリアアドバイザー(CA)の経験を持ち、現在はCAとして急成長中。