【就活生必見】BtoB企業とは?徹底解説!
2024年8月29日更新
はじめに
就活中、「BtoB」という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、どのような意味なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事は次のような悩みを抱えた人に向けて書きました。
- BtoBが何なのかよくわからない
- 就活でBtoBがおすすめと聞くけど、その理由がわからない
- BtoB企業が多い業界や代表的な企業がわからない
記事を読むことで上記の悩みはすべて解決できます!
それに加えて、この記事はあなたに次のような価値を提供します。
記事を読むメリットは、就活においてBtoB企業への就職という選択肢が増え、結果として理想的な条件の企業に就職できる可能性が高まることです。
ぜひ最後までお読みいただき、就活生としてレベルアップしてください!
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BtoB企業とは
BtoB企業とはどのような企業なのでしょうか?
以下2つの観点から解説していきます。
- 企業を顧客としている企業のこと
- BtoC企業との違い
企業を顧客としている企業のこと
そもそもBtoBとは、”Business to Business”の略で、企業に対する企業、つまり企業が企業を顧客として事業を行うビジネスモデルのことです(企業間取引)。
BtoBというビジネスモデルは、企業を顧客とした事業を行うことに伴い、商品やサービス一つ一つの受注単価や規模が大きいという特徴があります。
BtoB企業の具体例としては、商社・コンサルティング業者・メーカーなどが挙げられます。
BtoC企業との違い
BtoBとBtoCの違いを比較しながらBtoBへの理解を深めていきましょう。
BtoCとは、”Business to Consumer”の略で、消費者に対する企業、つまり企業が消費者を顧客として事業を行うビジネスモデルのことです。
顧客が消費者なので、BtoBと比べて商品やサービス一つ一つの受注単価や規模が小さいことが特徴です。
また、消費者からの知名度を高めてより多くの商品を購入してもらうために、テレビCMなどの媒体を使って広告宣伝に注力していることも大きな特徴です。
BtoC企業の具体例としては、コンビニ・スーパー・ホテルなどが挙げられます。
一方BtoB企業は、企業相手のビジネスなのでBtoC企業ほど広告宣伝に注力する必要はありません。
したがって、BtoC企業に比べて世間からの知名度が低いという実態があります。
BtoBとBtoCの違い
ビジネスモデル | 顧客 | 商品の単 価 | 広告宣伝費 | 知名度 |
BtoB | 企業 | 大きい | 少ない | 低い |
BtoC | 消費者 | 小さい | 多い | 高い |
BtoB企業に就職するメリット
ここではBtoB企業に就職するメリットを紹介します。
BtoB企業には興味が無かった就活生も、以下のメリットを知れば考えが変わるかもしれませんよ。
- 経営が安定している
- ワークライフバランスが取りやすい
- 就活の競争率が低い
それぞれ見ていきましょう。
経営が安定している
BtoB企業は経営が安定しています。
先述のとおりBtoBは企業相手のビジネスなので、商品やサービスの取引額が高いことに加え、一度受注した相手から継続的に発注されることが多いからです。
また、消費者向けのビジネスのように流行り廃りが激しくないことも経営の安定性に寄与しています。
世間的に知名度の低いBtoB企業が実は世界でトップシェアを獲得しており、いわゆる優良企業であることも珍しくありません。
企業が高水準な福利厚生・給与(ボーナス)を実現するためには「経営が安定していること」が大前提になるため、安定性を求める就活生にはBtoB企業はとてもおすすめです。
ワークライフバランスが取りやすい
2つ目のメリットとして、BtoB企業の社員はワークライフバランスが取りやすいことが挙げられます。
具体的に言うと、BtoB企業は基本的にカレンダー通り休日が設定されており、夏季休暇や年末年始の休みなどを取りやすい傾向があります。
顧客である企業が休んでいる日に自分たちが営業する必要性が無いからです。
BtoB企業に就職すれば、計画的に休みを取りやすく、ワークライフバランスの取れた生活を送れる可能性が高いでしょう。
就活の競争率が低い
就活生にとって重要なメリットとして、BtoB企業は就活の競争率が低いことが挙げられます。
BtoCと違って知名度が低く、そもそも応募する人が少ないことが要因です。
しかし、BtoB企業には知名度が低くても福利厚生などの条件が良い企業が非常に多いです。
優良企業なのに競争率が低いから入りやすいというのは、就活生にとって大きなメリットですね。
BtoB企業に就職するデメリット
反対にBtoB企業に就職するデメリットは何なのでしょうか?
実はさほど大きなデメリットは無いのですが、強いて挙げるとすれば以下の2点です。
- 知名度が低い
- 事業内容がイメージしづらい
知名度が低い
繰り返し述べてきたとおり、BtoB企業は知名度が低い傾向があります。
消費者を相手とするBtoCのように広告に力を入れる必要性が少ないからです。
「有名企業で働きたい」、「誰もが知っている企業じゃなきゃ嫌だ」というような就活生にとっては、BtoB企業の知名度の低さはデメリットになるでしょう。
事業内容がイメージしづらい
知名度が低いことに関連して、BtoB企業はその事業内容がイメージしづらいため、世間からはどんな仕事をしているのか知られていないことが多いです。
このこともネームバリューを気にする就活生にとってはデメリットになるでしょう。
また、事業内容がイメージしづらいことに伴い、企業研究が難しく感じる人もいるかもしれません。
BtoB企業が多い業界一覧と代表的な企業
ここではBtoBが多い業界とその代表的な企業を紹介します。
- 商社業界
- コンサルティング業界
- メーカー業界
- 人材業界
- 広告代理店業界
- IT業界
商社業界
商社の主な仕事は、幅広い分野において原材料・部品・サービスなどを扱い、売り手と買い手の取引の仲介をすることです。
- 伊藤忠商事
- 三井物産
- 丸紅
- 住友商事
- 三菱商事…など
商社について下記記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください!
コンサルティング業界
コンサルティング企業の主な仕事は、依頼者である企業等が抱える課題を解決するための提案・分析・支援などを行うことです。
- アビームコンサルティング
- 野村総合研究所
- 日立コンサルティング
- NTTデータ経営研究所
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング…など
商社についても下記記事でも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください!
メーカー業界
メーカー業界が取り扱うサービスは幅広く、例えば「電子部品」、「化学製品」、「機械類」、「食品」など多種多様です。
- キーエンス
- 信越化学工業
- オムロン
- 村田製作所
- サントリー…など
人材業界
人材業界の主な仕事は、大手就活支援サイトのように求人情報をまとめて掲載したり、働きたい人と企業をマッチングさせたりすることです。
- マイナビ
- エン・ジャパン
- リクルート
- パソナ…など
人材業界については下記記事も参考にしてみてください!
広告代理店業界
広告代理店業界の主な仕事は、その名のとおり企業の広告活動(テレビ、新聞、雑誌などへの企画や制作)を代理で行うことです。
- 電通
- 博報堂
- サイバーエージェント
- アサツーディ・ケイ…など
広告代理店業界については下記記事も参考にしてみてください!
IT業界
IT業界の主な仕事は、インターネット関連サービスの提供、通信インフラの提供、システム開発などです。
- 楽天
- ソフトバンク
- 富士通…など
IT業界については下記記事も参考にしてみてください!
BtoB企業ランキング
ここでは多くの就活生が気になっているであろう最新のBtoB企業ランキングを紹介します。
ランキングの基準は、年収や仕事への満足度などの総合的な指標となる「新卒社員の3年後定着率」とします。
東洋経済オンラインの「新卒社員が辞めない会社」ランキング最新300社」において、上位となったBtoB企業10社を抜粋しますので、就活生の皆さんはぜひ参考にしてください。
順位 | 社名 | 男女合計定着率(%) | 男性2018年入社(人) | 女性2018年入社(人) |
1位 | ツムラ | 100.0 | 36 | 18 |
1位 | 三井不動産 | 100.0 | 27 | 15 |
1位 | メタウォーター | 100.0 | 22 | 10 |
1位 | 日立物流 | 100.0 | 20 | 10 |
1位 | エバラ食品工業 | 100.0 | 男女合計27 | 男女合計27 |
1位 | 京三製作所 | 100.0 | 23 | 3 |
1位 | 中外炉工業 | 100.0 | 20 | 3 |
1位 | 東京建物 | 100.0 | 14 | 8 |
1位 | 第一工業製薬 | 100.0 | 16 | 5 |
1位 | タクマ | 100.0 | 19 | 2 |
ランキングとは言ったものの、抜粋したBtoB企業の「新卒社員の3年後定着率」はすべて100%で同率1位でした。
また新卒社員の3年後定着率が100%の企業は計98社あり、抜粋した以外にも定着率100%の企業はたくさんあるのですが、実はその多くがBtoB企業です。
このように新卒社員の定着率が高いにもかかわらず、競争率が低いのがBtoB企業なのです。
「よく知らないから」という理由でBtoB企業を就活の選択肢から外してしまうのは、あまりにもったいないことがお分かりいただけたでしょう。
優良BtoB企業の探し方
次は優良BtoB企業の探し方として、以下3種類の方法を解説します。
- ネットで探す
- 書籍で探す
- 大学のキャリアセンターで探す
ネットで探す
ネットで探す場合は以下の方法がおすすめです。
- 「求人情報サイト」リクナビ、マイナビなど
→細かく条件を設定して検索できるため、自分にあったBtoB企業を探しやすいです。 - 「就活エージェント」doda新卒エージェント、キャリタス就活エージェントなど
→就活のプロがあなたの要望に合わせて最良のBtoB企業を紹介してくれます。 - 「口コミサイト」みん就、OpenWorkなど
→求人情報サイトなどからはわからない、企業の実情などを知ることができます。
就活エージェントの利用を検討したい方は下記記事も参考にしてみてください!
書籍で探す
書籍で探す場合は以下の方法がおすすめです。
- 就職四季報(東洋経済新報社)
→業界別に企業情報がまとめられているため、他社との比較がしやすいです。 - 業界地図(日本経済新聞社)
→各業界の規模や、その業界における上位企業などが紹介されているため、優良BtoB企業を探しやすいです。
就活四季報の購入に迷っている学生は、ぜひ下記の記事も読んでみてください!
大学のキャリアセンターで探す
大学のキャリアセンターで探すのもおすすめです。
大学でしか持ち得ない過去の卒業生の就職データや、最新の求人方法などから、自分にあったBtoB企業を探しやすいからです。
「DtoC」とは
BtoBとBtoCと似た言葉で「DtoC」があります。
補足的な内容ですが、3つの単語を区別できることは就活、そして社会人以降も生活で役立つ場面がある可能性があるため、ここで簡単に説明します。
DtoCとは
DtoCとは「Direct to Consumer」の頭文字をとった言葉で、メーカーなどの製造者が消費者に対して「直接」取引する形式を指します。
(例:メーカーが自社でECサイトを開設し、消費者へ直接販売する など)
消費者にアプローチするという点では「BtoC」と同様ですが、BtoCは「仲介業者」を挟んで製造者が生産した商品を消費者へ届けることを指すため、製造者が「直接」消費者へ商品を提供するD2Cと異なります。
DtoCのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 仲介手数料を省けるため、収益性が高く商品も安く販売できる
- 自社の好きなように販売でき、自由度が高い
- 顧客データの獲得、また消費者のフィードバックを得やすい など
- 販売するためのプラットフォーム構築に時間と手間がかかる
- 自社ブランドの認知度で売上が大きく左右される
- ECサイトを用いた販売が大半になり、消費者が商品を手に取って購入を検討する機会がない など
BtoB企業への就活に関してよくある質問
BtoB企業への就活に関してよくある質問をまとめました。
- Q1.文系向けのBtoBの大手・優良企業はどこ?
- Q2.女性におすすめのBtoB企業はどこ?
- Q3.BtoB企業は業界地図で探せるの?
Q1.文系向けのBtoBの大手・優良企業はどこ?
「BtoB企業ランキング2021〜2022」で紹介した企業のうち、文系の学生ならば「三井不動産」、「日立物流」、「東京建物」などが新卒定着率が高くおすすめです。
Q2.女性におすすめのBtoB企業はどこ?
女性活躍推進に優れている「伊藤忠商事」、「帝人」、「三井不動産」などのBtoB企業がおすすめで、それぞれの企業が経済産業省と東京証券取引所から選定されています。
Q3.BtoB企業は業界地図で探せるの?
業界地図は、各業界の規模や、その業界における上位企業などが紹介されているため、優良BtoB企業を探しやすいです。
さいごに
今回はBtoB企業について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容を簡単にまとめます。
- BtoB企業とは、企業を顧客としてビジネスを行う企業のことで、BtoC企業とは様々な面で違いがある
- BtoB企業への就職は、「経営が安定している」、「ワークライフバランスを取りやすい」、「就活の競争率が低い」などのメリットがある
- デメリットは「知名度が低い」ことで、ネームバリューを気にする就活生には向かない
- BtoB企業が多い業界は、商社業界、コンサルティング業界、メーカー業界、人材業界、広告代理店業界、IT業界など
- 「新卒社員が辞めない会社」ランキング最新300社」の上位の多くがBtoB企業
- 優良BtoB企業の探し方は、ネット、書籍、大学のキャリアセンターがおすすめ
この記事を読んでいただいた就活生に、BtoB企業への就職という選択肢が増えてくれれば幸いです。
競争率が低いのにメリットがたくさんある、魅力的なBtoB企業をぜひ探してみてください!
なおBtoBと対をなす「BtoC企業」については下記記事で解説しているため、興味のある方はぜひ読んでみてください!