【企業分析】ベネッセコーポレーションの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
株式会社ベネッセコーポレーションは岡山県岡山市に本社を置く教育・介護業界に属する企業です。
通信教育「進研ゼミ」や英語教室「BE studio」、学習塾「東京個別指導学院」などを運営しているほか、有料老人ホーム「ベネッセスタイルケア」など介護・保育分野でも幅広い事業を展開しています。
今回はそんなベネッセコーポレーションの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社ベネッセコーポレーションへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- ベネッセの仕事内容が気になる
- ベネッセの就職難易度を知りたい
- ベネッセの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、教育業界・介護業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ベネッセコーポレーションの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として特徴的なものが「自分史ワークシート」と「会社説明会の場で記述するエントリーシート」になります。
特に自分史ワークシートに関しては他の企業でメジャーなものではないので、事前準備を進めたうえで説明会に参加するようにしましょう。
また職種としては、教育・介護サービスを支える総合職となっており、業務内容としては主に教材・サービスの企画、マーケティング、顧客対応、施設運営などに従事することになります。
配属される部門によって具体的な業務は異なりますが、教育分野と介護分野のいずれも社会的意義が高い事業を担うことができます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社ベネッセコーポレーションについて

出典元:株式会社ベネッセコーポレーション
株式会社ベネッセコーポレーションは、通信教育「進研ゼミ」をはじめとした教育サービスや、語学教育、介護・保育事業を主な事業内容としている企業です。
ベネッセグループは、「よく生きる(Benesse=Well-being)」を企業理念に掲げ、子どもから高齢者まで幅広い世代のニーズに応える多様なサービスを展開しています。
教育分野では、通信教育や学習塾、英語教室などを展開し、国内外で学びの機会を提供しています。介護・保育分野では、有料老人ホームや訪問介護、認可保育園を運営し、安心して暮らせる社会づくりを支えています。
また、グループ会社のベルリッツ(Berlitz)を通じたグローバルな語学教育や、デジタル教材開発など、時代の変化に対応した事業モデルを推進しています。
これらの事業は、教育・介護を軸にしながらも、社会課題に応える多角化戦略の一環として展開されており、国内外における競争力を高めています。
さらに、ベネッセはアジアをはじめとした海外市場にも進出しており、教育・語学を通じた国際的な事業拡大を目指しています。
各事業別の売上規模
株式会社ベネッセコーポレーションの2024年3月期の連結売上高は4,108億円、純利益は64億円でした。
この売上は国内教育事業、介護・保育事業、大学・社会人向け教育事業などから構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 国内教育事業
- 介護・保育事業
- 大学・社会人事業
国内教育事業
売上高は2,251億円で、前年同期比0.4%減。営業利益は138億円で、32.7%増となりました。
介護・保育事業
売上高は1,328億円で、前年同期比1.8%増。営業利益は35億円で、2.9%増となりました。
大学・社会人事業
売上高は505億円で、前年同期比4.7%増。営業利益は12億円で、41.9%増となりました。
各事業セグメントの解説
株式会社ベネッセコーポレーションの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 国内教育事業 | 通信教育「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」、模擬試験・教材・ICT学習支援サービスの提供。学習塾「東京個別指導学院」、英語教室「BE studio」などの運営。 |
| 介護・保育事業 | 有料老人ホーム「ベネッセスタイルケア」、グループホーム、訪問介護、デイサービスの提供。保育園・学童保育施設の運営。 |
| 大学・社会人事業 | 大学向け入試関連サービス、キャリア教育・研修の提供。社会人向けリスキリング・資格取得支援、生涯学習コンテンツの展開。 |
| 語学・グローバル事業 | グループ会社ベルリッツ(Berlitz)を通じた語学学校運営、法人向け英語研修、海外拠点での教育サービス |
| その他事業 | 出版・通販事業(教育関連書籍、生活用品)、地域社会や教育格差是正への取り組み。 |
普段イメージする通信教育会社としてのベネッセとは違い、介護・保育事業や語学教育事業など幅広く事業を展開していました。
また国内教育事業などのメイン事業セグメントは、ベネッセの多角的な事業戦略と市場への適応能力を示しており、通信教育から介護・保育、大学・社会人向け教育、さらには海外の語学教育事業に至るまで、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
ベネッセコーポレーションで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ベネッセコーポレーションの平均勤続年数は14.1年です。
全産業平均(12.3年)と比べるとやや長く、教育・介護という社会的意義の高い事業を背景に、安定して働き続ける社員が多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2024年度のベネッセコーポレーションの平均年収は、646万円でした。
全国平均の年収(458万円)を大きく上回る水準です。
また、同じ「教育関連サービス」業界の上場企業と比較しても高い水準となっています。
平均残業時間は?
ベネッセの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり14.1時間でした。
教育業界全体の平均残業時間(15〜20時間程度)と比べると、ほぼ同水準かやや少ない水準といえます。
平均ボーナス額は?
有価証券報告書など公表資料から具体的な金額は確認できませんでした。
しかし、平均年収から推測すると、年間賞与は100万円前後と考えられます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると平均給与に占める賞与の割合が約16%であるためです。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな文化なの?
ベネッセは、「よく生きる(Benesse)」という理念を掲げ、人の成長や暮らしの充実を支援する企業文化を持っています。
社員一人ひとりの主体性を尊重し、教育・介護の現場から本社企画職まで幅広いキャリアパスを実現できる点が特徴です。
また、社会的意義の高い仕事に携わることで「人の役に立ちたい」という思いをやりがいに変えられる職場といえます。
チームで協働しながらも、自ら考え行動できる社員が評価される環境が整っています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい教育・介護業界の中でのベネッセの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、ベネッセは業界トップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略
- 社会的ニーズに応える事業展開
- 国内外への積極展開
多角的な事業戦略
ベネッセは通信教育に限定せず、介護・保育、大学・社会人向け教育、さらには語学教育(ベルリッツ)など多様なビジネスモデルを展開しています。
これにより、市場の変化に柔軟に対応し、売上の多角化を実現しています。
社会的ニーズに応える事業展開
少子高齢化やリスキリング需要の高まりに応じて、教育から介護まで幅広くサービスを拡大。
社会的課題に寄り添うことで、長期的に安定した需要を確保しています。
国内外への積極展開
ベネッセは国内市場に加え、アジアを中心とした海外教育事業にも取り組んでいます。
グローバル人材育成や語学教育を通じて、さらなる成長を目指しています。
以上の要素によりベネッセは教育・介護業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| ベネッセ | 4108億円 | 646万円 | 55 | 「よく生きる」を掲げる社会貢献型の社風 |
| 学研ホールディングス | 1270億円 | 600万円 | 52 | 教育と出版を融合する柔軟な社風 |
| Z会グループ | 710億円 | 580万円 | 53 | 難関校志向、挑戦を重視する社風 |
| リクルート(教育領域) | 3兆3000億円 | 950万円 | 60 | 成果主義でチャレンジを奨励する社風 |
ベネッセコーポレーションの新卒募集要項について
以下にベネッセコーポレーションの新卒募集要項についてまとめました。
教育・介護という社会的意義の高い事業に携われる点に加え、充実した研修制度や福利厚生が魅力です。
特に新人向けの研修だけでなく、役職やキャリアステージに応じた研修が整備されており、社員一人ひとりの成長を支える仕組みが整っています。
転勤については、地域限定職や総合職など職種によって異なり、希望を考慮した配属が行われています。気になる方は面接や説明会で確認すると良いでしょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 |
|
| 給与(2025年4月入社 初任給実績) |
|
| 賞与 | 年2回(6月、12月)評価に応じて支給 |
| 研修制度 | 新入社員研修、フォローアップ研修、階層別研修、マネジメント研修など。教育現場や介護施設での実習、海外グループ会社との交流プログラムも用意され、幅広い学びの機会が提供されています。 |
| 福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、従業員持株会制度、退職金制度、産休・育休制度、時短勤務制度、ベネッセグループ施設の利用優遇、通信教育の社員割引制度など。 |
求める人材

株式会社ベネッセコーポレーションでは、求める人材像として以下の要素を掲げています。
教育・介護という幅広い事業を展開する同社では、社会的使命感を持ち、挑戦し続ける姿勢が重視されます。
- 共感力
- 主体性
- 挑戦心
- 成長意欲
- チームワーク
共感力
一人ひとりの「よく生きる」を支えるために、多様な声に耳を傾け、相手の立場に立って行動する力を大切にします。
主体性
自ら考え行動し、責任を持って成果を出す姿勢が求められます。教育や介護の現場では、主体的な判断力が信頼につながります。
挑戦心
現状にとどまらず、新しい学びの形やケアのあり方を模索し続ける姿勢を重視します。社会課題の解決に向けて果敢に挑戦します。
成長意欲
自らの成長が子どもや高齢者、社会全体の成長につながるという意識を持ち、常に学び続ける姿勢が求められます。
チームワーク
多様な人材が働く環境の中で、互いに敬意を払い、協力して成果を出すことを重視しています。
以上の要素はベネッセの採用メッセージ「一人ひとりの ‘よく生きる’ を実現するパートナー」にもつながります。
エントリーシートや面接では、これらを意識した自己PRやエピソードを用意して臨むと効果的です。
新卒採用のフロー
ベネッセコーポレーションの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機や学生時代の経験などのスタンダードな質問に加え、教育や介護への思いを問う質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のキャリアプランを明確に示せるかどうかが重視されます。
①新卒エントリー
ベネッセ公式サイトの新卒採用ページより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所・短所といった基本的な質問に回答し、Web上で提出します。
②会社説明会・エントリーシート
ベネッセの理念や事業内容を理解するための会社説明会が実施されます。
この場では、エントリーシートの記入や提出が求められるケースもあります。質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- ベネッセに興味を持った理由
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
会社説明会で記入するケースもあるため、事前に準備して臨むようにしましょう。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
③一次面接+適性検査(SPIなど)
一次面接は学生1名に対して社員1名で行われることが多く、自己紹介や志望理由、教育業界を選んだ理由などが問われます。
オンラインで30分程度、和やかな雰囲気の中で実施されるケースが多いです。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 会社説明会で印象に残ったこと
- 他人からどのように見られているか
- 10年後のキャリアプラン
- 自分を色に例えると?
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接(2次面接以降)
ベネッセでは「一人ひとりのよく生きるを支えられる人材かどうか」を重視して面接を行います。
面接回数は学生によって異なりますが、最終面接は人事部長クラスとの1対1で40分程度実施されることが多いです。
以下に口コミにあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- ベネッセへの志望度
- 進研ゼミや介護施設を利用したことがあるか、その感想や改善提案
- 入社後にどのように貢献できるか
- なぜ教育・介護業界を選んだのか
最終になるにつれて質問が深掘りされ、教育や介護の現場で実際に活躍できるかどうかを確かめるような内容が多くなされることが分かります。
自分が教材やサービスを企画している姿、または介護施設や教育現場で働いている姿を想定し、具体的にイメージを持って臨むようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
ベネッセの採用大学の実績は以下の通りで、難関大学から幅広いレベルの大学まで採用実績があり、学歴フィルターはないと考えられます。
| <大学院> 東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、大阪大学、筑波大学 <大学> 青山学院大学、中央大学、明治大学、立教大学、法政大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、北海道大学、九州大学、広島大学 ほか |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ベネッセは幅広い学生層から就活生を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。しっかりとエントリーシートや面接対策を行い、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ベネッセコーポレーションの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して高い訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策していれば、難しすぎることはありません。
しっかりと準備を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
ベネッセコーポレーションは、教育・介護業界に属する企業で、通信教育や語学教育、介護・保育サービスなどを主事業として展開しています。
「一人ひとりのよく生きる」を掲げ、幅広い世代を支える事業を行っている点が特徴です。
ベネッセは学歴偏重の採用を行う企業ではないため、誰にでも等しくチャンスがあります。
企業研究を行っているか否かで就活の結果は変わってきますので、しっかりと対策をして選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして準備を進めてみてくださいね。











