【企業分析】株式会社コーセーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
株式会社コーセーは東京都中央区日本橋に本社を置く化粧品業界に属する企業です。
高級ブランドからドラッグストア向けまで幅広いブランドを展開しており、国内外でスキンケア・メイクアップ・ヘアケアなど多彩な商品を提供しています。研究開発力を強みに独自の技術を生かした製品を展開し、グローバルにも成長を続けています。
今回はそんなコーセーの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社コーセーへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- コーセーの仕事内容が気になる
- コーセーの就職難易度を知りたい
- コーセーの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、化粧品・日用品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、コーセーの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として特徴的なものは「グループディスカッション」や「志望動機・ガクチカを深掘りする面接」です。特に美容や商品への興味・感性が問われるため、事前に自分の経験や価値観を整理して臨むことが重要です。
また職種としては、総合職(営業・企画・マーケティング・研究開発など)となっており、業務内容は配属によって異なりますが、化粧品の企画・販売促進・商品研究などに携わることが中心となります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社コーセーについて

出典元:株式会社コーセー
会社概要
株式会社コーセーは、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアを中心とした化粧品の製造・販売を主な事業内容としている企業です。
コーセーグループは、「美しい知恵 人へ、地球へ。」を企業メッセージに掲げ、独自の研究開発力を生かした製品づくりを通して、世界中の人々の生活を豊かにすることを目指しています。
化粧品メーカーとして、国内では高級化粧品からドラッグストア向けブランドまで幅広いラインナップを展開し、品質や感性を重視した商品戦略を実施しています。また、販売においては店舗・ECサイト・海外展開など多様なチャネルを活用し、消費者に寄り添うブランド体験を提供しています。
コーセーのビジネスモデルは、プレミアムブランド「コスメデコルテ」や「アルビオン」を中心とした高付加価値商品群に加え、「ヴィセ」や「ファシオ」といった開架ブランド、さらにヘアケアや日焼け止めといった日用品領域まで多岐にわた事業構成です。これらの幅広いブランド展開は、多様な顧客ニーズに応えるための多角化戦略の一環であり、国内市場における競争力を高めています。
さらに、コーセーは海外市場にも注力しており、特にアジア・北米市場での成長を強化しています。中国や東南アジアでは日本ブランドとしての高い信頼性を生かし、北米では高級化粧品を中心に販売拡大を進めています。今後もグローバル市場でのプレゼンスを拡大し、持続的な成長を目指しています。
各事業別の売上規模
株式会社コーセーの2023年度の連結売上高は3,270億円で、純利益は139億円でした。この売上は、化粧品事業とコスメタリー事業の2つのセグメントから構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 化粧品事業
- コスメタリー事業
化粧品事業
売上高は 2,553億4,900万円 で、前年同期比 6.2%増。営業利益は 150億5,200万円 となりました。
コスメタリー運営事業
売上高は 647億1,900万円 で、前年同期比 12.3%増。営業利益は 69億8,000万円 となりました。
各事業セグメントの解説
株式会社コーセーの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 化粧品事業 | 高級化粧品ブランド「コスメデコルテ」「アルビオン」や「ジルスチュアート」「アディクション」などを展開。百貨店・専門店・ECを中心に、スキンケアやメイクアップ製品を提供。国内外での主力事業として成長を牽引しています。 |
| コスメタリー事業 | 「ソフティモ」「サンカット」「スティーブンノル」など、日用品寄りの化粧品やトイレタリー製品を展開。ドラッグストアや量販店を中心に販売し、幅広い層に手に取りやすい価格帯の商品を提供しています。 |
普段イメージする化粧品メーカーとしてのコーセーとは違い、スキンケアやメイクだけでなく、日用品寄りのコスメタリー事業やグローバル市場への展開など、幅広い事業を手掛けています。
また、化粧品事業を中心としたメイン事業セグメントは、コーセーの多角的なブランド戦略と市場への適応力を示しており、高級化粧品から開架ブランド、さらには北米・アジアを中心とした海外市場に至るまで、幅広い分野で事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
コーセーで働いている社員は?
平均勤続年数は?
コーセーの平均勤続年数は 12.4年 です。
製造業(化学・化粧品メーカー)の平均勤続年数が 12.7年前後 であることから、業界平均とほぼ同水準で、安定的に働き続けられる環境といえるでしょう。
平均年収は?
2024年度のコーセーの平均年収は、695万円 でした。
全国平均の年収(458万円)と比較すると大きく上回っており、また同じ「化粧品・トイレタリー業界」の上場企業と比べても高水準に位置しています。
平均残業時間は?
コーセーの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり 13.0時間前後 とされています。
製造業全体の平均残業時間(14.2時間)と比べても同程度で、業界内では標準的な残業時間といえるでしょう。
平均ボーナス額は?
公開されている情報は限られますが、平均年収と国税庁統計(賞与比率約16%)から推測すると、コーセーの平均ボーナス額は 110万円前後 と考えられます。
なお、実際には職種・等級・業績によって差があります。
どんな文化なの?
コーセーは「感性と技術の融合」を掲げ、研究開発力とブランド力を両立させる企業文化があります。
社員一人ひとりの挑戦や感性を尊重し、美を通じて社会に貢献する姿勢を重視しています。女性社員比率が高く、ダイバーシティ推進や働きやすい環境整備も進められています。主体的にキャリアを築きたい人に向いている職場といえるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい化粧品業界の中でのコーセーの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、コーセーは国内トップクラスの化粧品メーカーのひとつだということがわかります。
理由として以下の要因があると考えられます。
- 多角的な事業戦略
- グローバル展開による成長
- 研究開発の高さ
多角的な事業戦略
コーセーは高級ブランド「コスメデコルテ」「アルビオン」から、ドラッグストア向けの「ヴィセ」「ファシオ」、さらに日用品寄りの「ソフティモ」「サンカット」まで幅広く展開しています。これにより、景気や消費者ニーズの変化に柔軟に対応できる体制を整えています。
グローバル展開による成長
コーセーは国内にとどまらず、中国・東南アジア・北米など海外市場に積極的に進出しています。特に北米市場では高級化粧品を中心に売上を伸ばしており、グローバルにおけるブランド力を高めています。
研究開発の高さ
美白成分「コウジ酸」やリポソーム技術など、独自の研究開発力が強みです。新しい成分や処方技術を武器に差別化を図り、業界内での競争力を確保しています。
以上の要素によりコーセーは化粧品業界の中でも国内トップクラスの地位を築いていると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| コーセー | 3004億円 | 695万円 | 58 | 感性と技術を重視する社風 |
| 資生堂 | 9230億円 | 780万円 | 60 | グローバル志向の社風 |
| 花王(化粧部門) | 2700億円 | 800万円 | 57 | 安定重視の社風 |
| ポーラ・オルビスHD | 2300億円 | 720万円 | 55 | 女性の活躍を重視する社風 |
コーセーの新卒募集要項について
以下にコーセーの新卒募集要項についてまとめました。
研究開発職から営業・企画・管理部門まで幅広い職種があり、化粧品メーカーならではのキャリアパスが魅力です。
また、賞与は年2回支給され、福利厚生も大手メーカーとして非常に充実しています。
研修制度は、入社時の新人研修だけでなく、階層別・職種別に設けられたプログラムがあり、社員の成長を長期的にサポートしています。
転勤については、職種によって異なりますが、営業系は全国転勤の可能性があり、研究職や本社スタッフ職は主に首都圏勤務となります。気になる方は説明会や面接で確認するとよいでしょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 |
|
| 給与(2025年4月入社 初任給実績) |
|
| 賞与 | 年2回(6月、12月)業績・評価に応じて支給 |
| 研修制度 | 新入社員研修(ビジネスマナー、化粧品基礎知識)、OJT研修、階層別研修(リーダー研修・管理職研修)、専門研修(研究開発職向け技術研修など) |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、財形貯蓄制度・従業員持株会制度、社員割引制度(化粧品購入)、産休・育休制度、介護休業制度、福利厚生施設利用制度(契約保養所など) |
求める人材

株式会社コーセーでは求める人材として、以下の価値観を掲げています。これは「感性と技術の融合」を重んじる同社の採用方針にも直結しています。
- 感性
- 技術
- 創造
- 誠実
- 共感
感性
人の気持ちを理解し、美しさや心地よさを感じ取る力を大切にします。消費者の期待を超える体験を提供する原点となります。
技術
確かな専門知識と研究開発力を基盤に、新しい価値を生み出します。品質へのこだわりがブランドの信頼につながります。
創造
固定観念にとらわれず、新しい発想を形にする挑戦を続けます。美を通して社会を豊かにするための原動力です。
誠実
誠意をもって行動し、責任ある判断を積み重ねることで、社会や消費者からの信頼を築きます。
共感
多様な価値観を尊重し、相手に寄り添いながら共に成長する姿勢を大切にします。
以上の価値観は、コーセーが掲げる採用メッセージ「美しい知恵 人へ、地球へ。」につながっています。
エントリーシートや面接では、これらの意識を持って行動しているかどうかが重視されるため、ぜひ意識して臨むと良いでしょう。
新卒採用のフロー
コーセーの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機やガクチカといったスタンダードな質問に加え、「美容や化粧品への関心」「コーセーでどのように成長したいか」といった人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策としては、入社意欲や将来のキャリアプランを明確に示すことが重視されます。化粧品業界への志望理由を整理し、面接に臨みましょう。
①新卒エントリー
コーセー公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所・短所などの基本項目について回答し、Web上で提出します。
②会社説明会・エントリーシート提出
コーセーの事業やブランド戦略を理解するための会社説明会が実施されます。
その後、エントリーシートを提出。質問事項は以下のような基本的なものが中心です。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- コーセーに興味を持った理由
説明会に参加する前に、自分の経験やエピソードを整理しておくとスムーズです。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
③一次面接+Web適性検査(SPI)
最初の面接は学生1:社員1で行われ、自己紹介や志望理由、化粧品業界を志望する理由などを問われます。
また、将来のキャリアやエントリーシートに記載した内容を掘り下げられることもあります。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 説明会に参加してどう感じたか
- 他人からどのように見られているか
- 自分を化粧品に例えると?
- 10年後どんな自分になっていたいか
一次面接は30分程度で、比較的和やかな雰囲気です。
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接(2次〜最終面接)
コーセーでは「化粧品メーカーとしての適性」や「感性と技術をどう仕事に活かすか」を重視して面接が行われます。
面接回数は人によって異なりますが、最終面接は学生1人と人事部長クラスによる個別面接(40分程度)が一般的です。
以下に口コミにあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- コーセーでやりたいこと
- 商品や店舗を利用した感想と改善提案
- チームで困難を乗り越えた経験
- 入社後どのように貢献できるか
最終面接では、志望度の高さや将来のビジョンが深く確認されます。実際に店舗やブランドに触れ、自分の考えを具体化しておくことが有効です。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して、最終的に内定が決まります。
採用大学
コーセーの採用大学の実績を以下に掲載します。最難関大学から幅広いレベルの大学まで採用しており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
| <大学院> 東京大学、京都大学、大阪大学、筑波大学、慶應義塾大学 ほか <大学> 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、青山学院大学、立命館大学、明治大学、関西学院大学、中央大学、東京農工大学、横浜国立大学、静岡大学、広島大学、神戸大学 ほか |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、コーセーは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。しっかりとエントリーシートや面接対策を行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、コーセーの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は 標準的~やや高め といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生は大手化粧品メーカーとして標準的で安定している
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策していれば、難しすぎることはありません。
しっかりと準備を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
コーセーは、化粧品業界に属する企業で、スキンケア・メイクアップ・ヘアケアなど幅広いブランドを展開しています。
「感性と技術の融合」を掲げ、研究開発力とブランド戦略を強みに、国内外で高いプレゼンスを持っています。
学歴重視の採用ではないため、全員に等しくチャンスがあります。
企業研究を行ったかどうかで結果が大きく変わるため、しっかりと対策して選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして、内定獲得に励んでくださいね。











