【企業分析】ALSOKグループの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
ALSOKグループ(綜合警備保障株式会社)は東京都港区に本社を置く、警備業界・セキュリティサービス業界に属する企業です。
全国に待機所や拠点を構え、機械警備・常駐警備・警備輸送のほか、介護や防災、施設管理、個人向けの「HOME ALSOK」など幅広い事業を展開しています。
今回はそんなALSOKグループの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではALSOKグループへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- ALSOKグループの仕事内容が気になる
- ALSOKグループの就職難易度を知りたい
- ALSOKグループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、警備・セキュリティ以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ALSOKグループの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として特徴的なのは、体力面や協調性を見られるグループワーク・面接に加え、誠実さや責任感を問われる質問が多い点です。
警備会社ならではの適性検査や人物重視の評価が行われるため、事前に自己分析を深めて臨むことが大切です。
また職種としては、セキュリティスタッフを中心に、営業職や管理・事務職など幅広く募集があります。
配属される部門によって業務は異なりますが、社会の安全を守るという使命感を持って働くことが求められます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ALSOKグループについて

出典元:ALSOKグループ
会社概要
ALSOKグループ(綜合警備保障株式会社)は、機械警備、常駐警備、現金輸送などを中心に、セキュリティサービスを主な事業内容としている企業です。
ALSOKグループは「ありがとうの心」と「武士の精神」を企業理念に掲げ、法人・個人を問わず幅広い顧客に対して安心・安全を提供しています。
事業の柱は、機械警備や警備輸送といった伝統的な警備サービスに加え、ホームセキュリティを展開する「HOME ALSOK」、高齢社会に対応した介護事業、防災・施設管理を担うファシリティマネジメント事業など多岐にわたります。これらは、社会の安全ニーズに応える多角化戦略の一環として展開されており、国内市場における存在感を高めています。
さらに、海外事業にも注力しており、アジアを中心に警備・防災サービスを提供しています。現地企業との提携やグループ会社を通じ、グローバルなセキュリティ需要に対応しながら、事業領域の拡大を目指しています。
各事業別の売上規模
ALSOKグループの2024年度(2025年3月期)の連結売上高は5,518億8,100万円で、純利益は安定的に推移しています。
この売上は主に、警備事業、ビルメンテナンス事業、介護事業の3つの分野から構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- セキュリティ事業
- ビルメンテナンス事業
- 介護事業
セキュリティ事業
売上高は3,919億4,600万円で、前年同期比3.3%増。
機械警備・常駐警備・警備輸送が安定推移し、ALSOKグループの収益の柱となっています。
ビルメンテナンス事業
売上高は797億3,600万円で、前年同期比5.8%増。
防災や設備管理の需要増加により法人向けサービスが伸び、施設の価値向上に貢献しました。
介護事業
売上高は533億6,400万円で、前年同期比4.7%増。
高齢化を背景に介護施設・在宅サービスの需要が拡大し、堅実な成長を示しました。
各事業セグメントの解説
ALSOKグループの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 警備事業 | 機械警備、常駐警備、警備輸送を中心に展開。センサーや監視カメラで異常を検知し、ガードセンターが即時対応する仕組みを構築。金融機関やオフィスビル、商業施設など幅広い顧客に対して、防犯・防災・出入管理などを提供し、社会の安全を支える中核事業。 |
| ビルメンテナンス事業 | オフィスビルや商業施設、病院などの建物を対象に、清掃・設備管理・防災管理・リニューアル工事などを総合的に提供。警備事業と連携することで、安全・快適な施設運営を実現し、資産価値向上をサポート。 |
| 介護事業 | 高齢化社会に対応した福祉サービスを展開。訪問介護やデイサービス、グループホームや有料老人ホームの運営を行い、利用者とその家族の安心を支える。警備会社としての「安心・安全」の理念を福祉分野に広げた事業。 |
普段イメージする警備会社としてのALSOKとは違い、ビルメンテナンス事業や介護事業など幅広く事業を展開していました。
また警備事業というメイン事業セグメントは、ALSOKグループの多角的な事業戦略と社会ニーズへの適応力を示しており、施設の防犯・防災から建物管理、さらには高齢化社会を支える介護サービスに至るまで、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
ALSOKグループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ALSOKグループの平均勤続年数は18.3年です。
全産業平均が12.6年であることから、業界の中でも社員の定着率が高い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2024年度のALSOKグループの平均年収は、およそ450万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均と同程度の水準となっています。
また、同じ「サービス業(警備)」に属する上場企業の平均年収はやや高めの水準となっています。
平均残業時間は?
ALSOKグループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり約3.0時間でした。
全産業平均の残業時間は20.7時間であるため、業界内でもやや長めの残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、ALSOKグループの平均年収から推定すると、ボーナス額は70〜90万円程度と考えられます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
どんな文化なの?
ALSOKグループは「ありがとうの心」と「武士の精神」を理念に掲げています。
警備を中心に、ビルメンテナンスや介護事業など幅広い分野で活躍の場があり、研修や資格取得支援も充実しています。
社員の成長を会社の発展と捉える文化が根付いており、安定した環境の中でキャリアを築きたい人に向いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい警備・セキュリティ業界の中でのALSOKグループの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、ALSOKは業界トップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略
- 社会ニーズに対応した新規分野への展開
- 技術革新によるサービス強化
多角的な事業戦略
ALSOKグループは機械警備や常駐警備にとどまらず、ビルメンテナンス、介護事業、海外展開など幅広い分野に進出しています。
これにより、景気変動や市場環境の変化にも柔軟に対応できる強固な収益基盤を形成しています。
社会ニーズに対応した新規分野への展開
防犯や防災に加え、高齢化社会に対応した介護事業や、スマートホームに関連する「HOME ALSOK」など、社会的課題に直結する新規事業を展開。これが持続的な成長に寄与しています。
技術革新によるサービス強化
AI・IoT・遠隔監視システムなどの先端技術を導入し、警備の効率化と高度化を進めています。
これにより、セキュリティの質を高めつつ、人材不足やコスト増といった課題への対応も図っています。
以上の要素によりALSOKは警備業界においてセコムと並ぶトップクラスの売上高を誇り、安定した企業基盤を築いていると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| ALSOKグループ | 5518億円 | 450万円 | 55 | 「ありがとうの心」と「武士の精神」を重んじる堅実な社風 |
| セコム | 1兆円超 | 600万円 | 58 | 革新を重視しチャレンジを促す社風 |
| セントラル警備保障 | 1100億円 | 470万円 | 50 | 安定を重んじる堅実な社風 |
| 東洋テック | 300億円 | 420万円 | 48 | 、地域密着型で温和な社風 |
ALSOKグループの新卒募集要項について
以下にALSOKグループの新卒募集要項についてまとめました。給与が勤務地や職種ごとに細かく設定されている点や、福利厚生制度がかなり整っている点は非常に嬉しいポイントです。研修制度も、入社直後の基礎研修だけでなく、キャリアに応じたステップアップ研修があり、育成に力を入れていることが分かります。転勤については管理職になるまでは全国転勤の可能性は低く、希望エリアで配属という記載があるため、地方出身者にも安心な制度と言えるでしょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 |
|
| 給与(2025年4月入社 初任給実績) |
|
| 賞与 |
|
| 研修制度 | 新入社員研修、配属後フォロー研修、階層別研修(リーダー・管理職研修)、専門研修(警備技術・法務・介護など)、資格取得支援研修 |
| 福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、社員寮・社宅制度、従業員持株会制度、慶弔見舞金制度、産休・育休制度、資格取得支援制度、保養施設・レジャー施設の利用補助、その他 |
求める人材

ALSOKグループでは求める人材として下記の要素を公表しています。グループ全体の理念に基づくものであり、他の関連会社でも共通する考え方といえるでしょう。
- 誠実さ
- 責任感
- 主体性
- 協調性
- 向上心
誠実さ
社会の安全を担う存在として、常に誠実で正しい行動を心がけることが求められます。
責任感
人々の生命や財産を守る使命を持ち、与えられた任務に責任を持って取り組む姿勢が重視されます。
主体性
状況を判断し、自ら行動する力を持つことが期待されます。現場での判断力や即応性につながります。
協調性
仲間や顧客との信頼関係を築くために、感謝と敬意を持ち、チームワークを大切にします。
向上心
現状に満足せず、資格取得や研修を通じて自己成長を続ける姿勢が求められます。
これら5つの要素はALSOKの採用メッセージ「ありがとうの心、武士の精神」にもつながっています。
エントリーシートや面接においても、これらを体現できる人材かどうかが重視されるため、意識して準備すると良いでしょう。
新卒採用のフロー
ALSOKグループの選考は、下記の通りのフローとなっています。
面接では志望動機やガクチカといったスタンダードな質問に加え、誠実さや責任感など人物面を重視する質問が多いのが特徴です。
選考対策としては「社会を守る使命感」や「将来のキャリアプラン」が明確であることが重視されます。
警備会社ならではの適性を問われる場面もあるため、実際に現場で働く姿を想像しながら準備を進めると良いでしょう。
①新卒エントリー
ALSOKグループ公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなど基本的な質問に回答します。
②会社説明会・エントリーシートの提出
ALSOKグループの事業や社風を理解するための会社説明会が実施されます。
このタイミングでエントリーシートの記入・提出を行います。質問内容は以下のような基本的な項目です。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- ALSOKに興味を持った理由
といったように、基本的なことを聞かれるようです。事前に自己分析を深めておくとスムーズです。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
③一次面接+適正検査(SPI等)
一次面接は学生1名と社員1名の形式で行われ、30分程度のオンライン面接が中心です。和やかな雰囲気ですが、使命感や誠実さ、体力・精神面での適性もチェックされます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 会社説明会で印象に残ったこと
- 周囲からどんな人だと言われるか
- 10年後どんな社会人になりたいか
- 警備という仕事に挑戦したい理由
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接(最終面接を含む)
ALSOKグループでは、最終的に「社会の安全を守る仕事に責任を持てるか」が重視されます。
面接回数は個人によって異なる場合がありますが、最終面接では役員や人事部長との1対1面接が中心です。
以下に口コミにあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 入社後どのように貢献できるか
- チームで困難を乗り越えた経験
- なぜこの業界、この会社を選んだのか
現場適性を確かめる質問が多いため、自分の強みを現場でどう活かせるかを具体的に伝えましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を通過すると内定が決定します。誠実さ・責任感・主体性をアピールできた学生が評価されやすい傾向にあります。
採用大学
ALSOKグループの採用大学は、最難関大学から地方の国公立大学・私立大学まで幅広く実績があります。いわゆる学歴フィルターはなく、人物面や適性を重視していることが分かります。
| <大学院> 東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、筑波大学、大阪大学 <大学> 青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、明治大学、専修大学、東洋大学、日本大学、駒澤大学、国士舘大学、亜細亜大学、帝京大学、拓殖大学、玉川大学、近畿大学、愛知学院大学、中京大学、福岡大学 など |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ALSOKグループは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。しっかりとエントリーシートや面接対策を行い、内定を獲得できるように準備を進めましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ALSOKグループの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策していれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
ALSOKグループは、警備・セキュリティ業界に属する企業で、機械警備や常駐警備、輸送業務を主軸としつつ、ビルメンテナンスや介護事業など多角的に事業を展開しています。
社会の「安心・安全」を守るという使命感が強く求められる一方で、学歴重視ではなく人物重視の採用方針をとっているため、幅広い学生にチャンスがあります。
企業研究をしっかり行い、志望動機や自己PRを明確にして臨めば、十分に内定を獲得できる可能性があるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、選考準備を進めてくださいね。











