【企業分析】リケンテクノスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
リケンテクノスは東京都千代田区に本社を置く化学メーカーで、東京証券取引所プライム市場上場企業です。
創業以来培われてきた合成樹脂加工に係わる総合的な技術をベースに「コンパウンド事業」「フイルム事業」「食品包材事業」の3事業を柱に国内外で事業を展開しています。
今回は、そんなリケンテクノスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、リケンテクノスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- リケンテクノスの仕事内容が気になる
- リケンテクノスの就職難易度を知りたい
- リケンテクノスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、化学業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、リケンテクノスの就職難易度は、標準難易度です。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
職種は、研究開発職、品質管理職、分析職、生産技術職や機械・電気系エンジニアリング、システム、経理・財務、人事・総務といった総合職で構成。
商材は配属される部門によって異なります。
次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
リケンテクノスについて
出典元:リケンテクノス株式会社
会社概要
リケンテクノスは、日本で初めて塩化ビニル樹脂製のラップを開発したパイオニアとして、透明性、粘着性、弾性、環境面に優れたハイクオリティなラップの開発・製造を行い続け、皆さまに安心を提供しています。
洗練されたタッチを添えたリケンテクノスは「リケンテクノス ウェイ」のビジョンを、世界に向けて発信。
リケンテクノスのビジネスモデルは、研究開発、購買、生産・品質管理、物流、営業、製品使用、リサイクルなどがあります。
部門の全体像を見渡し、価値創造のプロセスを組み込むことで、高い技術力やグローバル的な視野をリケンテクノスの強みとして発揮しています。
これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための戦略の一環として展開されています。
プロセスを明確にすることで利益を増大させているのです。
さらに、リケンテクノスは気候変動の緩和に向け、2050年カーボンニュートラルをグループ全体の目標に掲げ、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進に努めています。また、気候変動の適応に向け、BCPを策定し、被害・損害を最小化する体制を整えています。
各事業別の売上規模
2022年3月期 | 2023年3月期 | 対 前年度 金額 | 対 前年度 増減率 | |
売上高 | 1,099億2,300万円 | 1,234億9,700万円 | 135億7,400万円 | 12.3% |
営業利益 | 62億9,200万円 | 75億600万円 | 12億1,400万円 | 19.3% |
経常利益 | 68億8,900万円 | 79億6,400万円 | 10億7,500万円 | 15.6% |
純資産 | 654億4,800万円 | 721億6,500万円 | 67億1,700万円 | 10.3% |
リケンテクノスの2023年通期連結決算の売上高は、1,234億9,700万円でした。
この売上はトランスポーテーション、デイリーライフ&ヘルスケア、エレクトロニクス、ビルディング&コンストラクションの各収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- トランスポーテーションが380億9,000万円で、前年比17.4%増でした。
- デイリーライフ&ヘルスケアが334億9,200万円で、前年比9.1%増でした。
- エレクトロニクスが246億2,600万円で、前年比14.6%増でした。
- ビルディング&コンストラクションが271億8,600万円で、前年比8.1%増でした。
各事業セグメントの解説
リケンテクノスの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
トランスポーテーション | [市場] 自動車、鉄道、船舶市場等 [主要製品] コンパウンド、フィルム |
デイリーライフ&ヘルスケア | [市場] 医療、生活資材、食品包材市場等 [主要製品] コンパウンド、フィルム、食品包材 |
エレクトロニクス | [市場] エネルギー、情報通信、IT機器市場等 [主要製品] コンパウンド、フィルム |
ビルディング&コンストラクション | [市場] 住宅、ビル、建築資材、土木市場等 [主要製品] コンパウンド、フィルム |
リケンテクノスは幅広い市場に貢献し、国内外を問わず革新をもたらし続けています。
この4つの事業分野は、リケンテクノスの事業戦略と市場への適応能力を示しており、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
リケンテクノスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
リケンテクノスの平均勤続年数は17.4年です。
製造業の平均勤続年数は16.4年であることから、業界平均よりも社員の出入りの少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度のリケンテクノスの平均年収は、675万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「製造業」の上場企業平均年収314万円でした。
平均残業時間は?
リケンテクノスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり13時間でした。
製造業で働く従業員の平均残業時間は13.6時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、リケンテクノスの平均年収から、リケンテクノスは年に2回のボーナスが支給され、平均ボーナス額は150〜160万円程度と推測できます。
理由としては、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約24.1%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな文化なの?
リケンテクノスは、自分自身がどうしていきたいか意見を持って取り組めば、必ずチャンスをくれる社風で、仕事だけでなくプライベートも気軽に会話できる環境です。
リケンテクノスは、独自の歴史的文化と新たな革新のマッチを重要視し、チームとして行動できる人や多種多様な考え方ができる人に向いているでしょう。
新たなイノベーションは会社の発展と捉え、個人の成長は会社の成長に繋がるとして奨励しています。
限界なく成長できる環境が整っています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい製造業の中での、リケンテクノスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、リケンテクノスはトップクラスの企業だとわかります。
理由として以下の要因が考えられます。
- グローバル経営の深化とシナジー:リケンテクノスは、ASEANを最重点地域に設定し、経営資源の重点投入により、ASEANにおける圧倒的なシェア獲得とトップシェア分野の拡大を目指しています。
- 顧客の期待の先を行く:リケンテクノスは、潜在的な顧客ニーズを予測し、開発/提案していく「開発営業/提案営業」を行っています。また、サプライチェーンの先の市場分析による将来ニーズの発掘も行っています。
- 新規事業/新製品への挑戦:リケンテクノスは、地理的拡大・顧客ニーズへの対応に止まらない新たな事業の柱を構築し、技術を最大限活かし、新製品への体制や手法に注力しています。
- 環境/社会課題解決への貢献:2050年カーボンニュートラルを目標とし、省エネ設備への更新や再エネの活用を徹底し、地元への貢献といった社会貢献も目指しています。
以上の要素によりリケンテクノスは製造業の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
リケンテクノス | 1,234億9,700万円 | 675万円 | 54 | 社内外問わず気軽に話せる |
信越ポリマー | 1,082億7,800万円 | 655万円 | 45 | しっかりとものづくりに取り組める環境 |
株式会社マンダム | 670億4,700万円 | 690万円 | 57 | 意見を発言できるオープンかつフラットな社風 |
リケンテクノスの新卒募集要項について
以下にリケンテクノスの新卒募集要項についてまとめました。
月予算達成でインセンティブが支給される点や、研修制度による成長しやすい環境がある点は非常に嬉しい点です。
研修制度は、新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているでしょう。
新卒での転勤の可能性は低いですが、海外留学経験者の採用が多いため、歳を重ねると転勤の可能性が高くなります。
気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 研究開発職、品質管理職、分析職、生産技術職、 機械・電気エンジニアリング、システム、経理・財務、人事・総務 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大卒・高専専攻科卒:231,060円 大学院卒:245,940円 備考:住宅手当、残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、職種別研修、キャリア開発研修、通信教育 語学研修(国内研修、海外留学研修)、メンター制度など |
福利厚生 | 社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)、従業員持株会、財形貯蓄(一般・年金・住宅)制度、共済会、団体保険、住宅融資制度等 施設:独身寮、社宅、自社保養所、提携保養所 |
求める人材
リケンテクノスでは、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。
冷静に物事を判断できる人
感情や本能に左右されず、冷静に筋道を立てて物事や状況を判断し、行動に移すことができます。
国際的視野を持つ人
異国の環境で様々な考え方に適応し、 固定概念に囚われない柔軟な考え方を身に付けることが大切です。
こだわりや探究心が強い人
自ら学び、成長をする意欲が強いため、新しい分野のスキル習得にも積極的であり、誰かに指示されることなく自主的に勉強に取り組みます。
チームワークを重視できる人
メンバー同士が相互に信頼し合い、オープンなコミュニケーションを通じて意見やアイデアを共有することが容易になります。 また、協力の中で個人の成長やスキルの向上も促進されます。
以上の4つは、リケンテクノスの社風と密接につながっています。
エントリーシートや面接の中で、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。
ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
リケンテクノスの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄やその人の経験をチェックするような質問も多いです。
特に、海外留学経験がある学生や留学生を積極的に採用している印象です。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
就活サイトの求人ページより、必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、自身の経験などの一般的な質問について回答し終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
リケンテクノスのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
リケンテクノスとミスマッチがないのか深堀りしていきます。
また、同じタイミングで手書きでエントリーシートを記入します。
質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- リケンテクノスに興味を持ったところ
このように基本的なことが聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになるので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
③面接+性格診断(SPI)
リケンテクノスでは、1次面接(集団面接)2次面接(個別)で行われます。
自己紹介や志望理由、この業界を選んだ理由などが聞かれるでしょう。
自分の答えを見つけておくといいです。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- ガクチ力
- 将来の自分の理想像
- どのような基準で自社を選んだか
- 自社を受けるにあたり特に工夫したこと
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
リケンテクノスでは、「就活生のスキルや経験」を重要視して面接を実施しています。
最終面接は個別にて行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 人生で大きな決断をしたこと
- 困難が起きた時どう対処したか
- 自社製品についての質問
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- 人生で失敗したこと
最終面接になるにつれて、圧迫面接や深い質問が増えてきます。
実務に適性があるのか確かめるような質問が多くなされるでしょう。
企業が求めるイメージに寄り添うために、実際にサイトをチェックするなどしてイメージを付けてください。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってくださいね。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
リケンテクノスの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
青山学院大学、神奈川大学、関西学院大学、学習院大学、北見工業大学、共立女子大学、群馬大学、慶應義塾大学、工学院大学、神戸大学、國學院大學、国際教養大学、駒澤大学、埼玉大学、静岡大学、芝浦工業大学、信州大学、上智大学、専修大学、千葉大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、リケンテクノスは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、リケンテクノスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 採用人数が15〜20人であるから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかり対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
リケンテクノスは、日本で初めて塩化ビニル樹脂製のラップを開発したパイオニアとして、透明性、粘着性、弾性、環境面に優れたハイクオリティなラップの開発・製造を行い続け、皆さまに安心を提供しています。
洗練されたタッチを添えたリケンテクノスは「リケンテクノス ウェイ」のビジョンを、世界に向けて発信しています。
顧客ニーズや環境/社会貢献に合わせた高品質を目指している会社です。
企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。
しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に進みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。