【企業分析】ササクラの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
株式会社ササクラは 大阪市西淀川区に本社を置く機械設計業界、プラント・エンジニアリング業界に属する企業です。
全世界で数社のみといわれる大型海水淡水化プラントメーカーの一つとして、現在では「水」「熱」「音」という3つの領域で、グローバルな市場を見据えた事業展開をし、国内では各分野でトップクラスのシェアを誇っています。
今回はそんなササクラの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社ササクラへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- ササクラの仕事内容が気になる
- ササクラの就職難易度を知りたい
- ササクラの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、機械設計業界、プラント・エンジニアリング業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ササクラの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学もさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
また職種としては、技術系総合職(設計、研究開発、生産技術、検査)と事務系総合職(営業、調達、生産管理)となっており、技術系総合職では、設計職・研究開発職・生産技術・検査の内のいずれかの職種に配属することになります。
事務系総合職では、営業・調達・生産管理の内のいずれかの職種に配属することになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社ササクラについて
会社概要
ササクラは1949年に創業し、船舶用造水装置・熱交換器等のメーカーとして60年以上にわたり、エンジニアリング志向を持った技術開発型企業で、地球環境の改善に貢献しています。
「海水淡水化プラント」「蒸発濃縮装置」「騒音防止装置」などを筆頭に、独創的な環境保全機器を開発している業界のリーディングカンパニーです。
全世界で数社のみといわれる大型海水淡水化プラントメーカーの一つとして、現在では「水」「熱」「音」という3つの領域で、グローバルな市場を見据えた事業展開をし、国内では各分野でトップクラスのシェアを誇っています。
各事業セグメントの解説
株式会社ササクラの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
船舶用機器事業 | 船舶用海水淡水化装置、汚水処理装置、熱交換器、LNG船用超低温バタフライ弁、油水分離器等の製造販売 |
陸上用機器事業 | 空冷式熱交換器、ヒートパイプ式冷却ロール、超低温バタフライ弁(陸上用)等の製造販売 |
水処理装置事業 | 陸上用海水淡水化装置、蒸発濃縮装置、逆浸透水処理装置等の製造販売 |
消音冷熱装置事業 | 騒音防止装置、水冷媒放射空調システム、氷蓄熱システム用機器等の製造販売 |
その他事業 | 駐車場経営等の賃貸借事業等 |
創立以来、培ってきたエンジニアリング志向を活かして、技術開発型企業に徹し、船舶用機器・海水淡水化装置・空冷式熱交換器・環境保全機器などグローバルな視点より研究開発を推進しています。
製作、建設、品質管理の膨大な技術ノウハウをもとに、時代の流れに沿った技術革新と製品開発を目標にしているのです。
自然環境保護の観点から、限りある資源をいかに有効利用するかを課題として、地球環境保全技術、製品開発に努めています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
ササクラで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ササクラの平均勤続年数は17.6年です。
機械業界の平均勤続年数は15.5年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
ササクラの平均年収は、661万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ機械業界の上場企業平均年収は617万円でした。
平均残業時間は?
ササクラの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり11.0時間でした。
機械業界で働く従業員の平均残業時間は30.0時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
ササクラの平均ボーナス額は、106万円でした。
機械業界で働く従業員の平均ボーナス額は303万円のため、業界内では平均よりも低いボーナス額といえます。
また、ササクラは年に7月と12月の合計2回ボーナスが支給され、業績が良ければ3月に3回目のボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
ササクラは、その独自の社風「水を造り・熱を活かし・音を究め・よりよい環境をつくる」を掲げています。
若手・ベテラン問わず、意欲や努力次第で新たな仕事・大きな仕事を任せてもらえる環境が整っています。
また、上司や部下、部署間の距離感が近く、コミュニケーションが取りやすいため、アットホームな環境の中で仕事に取り組めます。
ここでは、チャレンジ精神をもって限界なく成長を遂げることができる環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人には向いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいプラント・エンジニアリング業界の中でのササクラの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみると、良い業績を挙げているとはいえません。
しかし、今後の伸びしろに期待できる企業といえます。
理由として以下の要因があると考えています。
- 業界の老舗メーカーとして豊富なノウハウ・技術力がある:船舶用造水装置・熱交換器等のメーカーとして60年以上にわたり、エンジニアリング志向を持った技術開発型企業である。
- 業界のリーディングカンパニーである:全世界で数社のみといわれる大型海水淡水化プラントメーカーの一つとして、「海水淡水化プラント」「蒸発濃縮装置」「騒音防止装置」などを筆頭に、独創的な環境保全機器を開発しており、高い評価を得ている。
- 国内トップクラスのシェアを誇る:現在では「水」「熱」「音」という3つの領域で、グローバルな市場を見据えた事業展開をし、国内では各分野でトップクラスのシェアを誇っている。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日立造船 | 5,200億円 | 681万円 | 53 | 年功序列で堅実な社風 |
日揮HD | 6,068億円 | 844万円 | 62 | 地球環境を大切にする社風 |
東芝プラントシステム | 2,329億円 | 859万円 | 53 | サステナビリティを重視する社風 |
ササクラ | 123億7100万円 | 661万円 | 52 | チャレンジ志向の社風 |
ササクラの新卒募集要項について
以下にササクラの新卒募集要項についてまとめました。
各種手当が毎月8,000円もらえるので、嬉しいポイントです。
研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、役職毎に設けられたカリキュラムや管理職研修があり、充実しています。
転勤については、総合職に就いた場合、国内・海外ともに転勤があります。
しかし、転勤を希望しない場合は「地域限定社員制度」の選択が可能です。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職(設計、研究開発、生産技術、検査) 業務内容 ・設計:CADを使用した製品デザイン ・研究開発:新技術・新製品の開発・実験、既存製品の性能アップ ・生産技術:生産方式の検討・改善、生産設備の立案 ・検査:製造途中、完成後の製品の検査 事務系総合職(営業、調達、生産管理) 業務内容 ・営業:既存顧客に技術を提案し、アフターサービス、入金管理までトータルに携わる。新規顧客開拓にも取り組む。 ・調達:国内外から資材、機材を購入、外注加工メーカーの選定・発注。仕入先との価格や納期の交渉 ・生産管理:工場の生産計画の立案と製造工程の管理 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院了(博士):259,895円 大学院了(修士):243,767円 大学卒:230,558円 高専卒:198,827円 ※諸手当(住宅手当3,000円、皆勤手当3,500円、食事補助手当1,500円)を含む 備考:残業手当、交通費、各種役職手当等別途支給 |
賞与 | 年2回(7月、12月)業績が良ければ、3月に3回目のボーナスの支給有り。 |
研修制度 | 新入社員研修(合宿研修)、要素技術教育・中堅社員教育、新任管理職研修 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、財形貯蓄制度、定期健康診断、独身寮(大阪勤務のみ、入寮条件あり)、旅行寄付金 |
求める人材
株式会社ササクラでは求める人材として下記のものを公表しています。
- 異文化を理解し、積極的なコミュニケーションをもとに信頼関係を築ける人
- 一歩前に出る姿勢や情熱を持って仕事に取り組める人
ササクラでは、筆記試験・面接の結果を総合的に判断して採用を決定しますが、人柄を特に重視しています。
グローバルな企業なので、語学力はあるに越したことはありませんが、入社前に必要な知識やスキルは入社時に必須ではなく、社会の進歩への貢献や会社へ貢献する
意志を持つことが重視されていることも書かれています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
ササクラの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
ササクラ公式サイトの新卒エントリーボタンより、マイナビ2025にアクセスして、必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、エントリーシート
ササクラのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
対面またはWEB形式で実施されます。
また、エントリーシートを記入します。
- ガクチカ
- 志望動機
- 自己PR
- 強み・弱み
- ササクラに興味を持ったところ
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③一次面接
ササクラでは一人ひとりを深く知るため、最初から個別の面接形式を取っています。
面接では自己紹介や志望理由、プラント・エンジニアリング業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は30分程度、対面形式で行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリシートに記載した事項とその他についての回答が求められます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 長所
- 短所と入社後どのように克服するのか
- 大学で学んだこと
- ガクチカ
- 英語はできるか
④筆記試験・適性検査
残念ながら、インターネット上にササクラの筆記試験・適性検査の情報はありませんでした。
以下のページで一般的な試験対策や、SPIの対策ができるのでぜひ参考にしてください。
⑤二次面接
二次面接も個別形式で行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなる傾向があります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、イメージトレーニングをしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
採用大学
ササクラの採用大学の実績を以下に掲載しますが、標準レベルの大学から難関大学以上の採用実績となっており、いわゆる学歴フィルターは存在していないと考えられます。
<大学院> 大阪大学、岡山大学、金沢大学、九州大学、近畿大学、熊本大学 <大学> 愛媛大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪電気通信大学、関西大学、関西学院大学、京都大学、京都産業大学、慶應義塾大学、高知大学、甲南大学、神戸大学、神戸市外国語大学、神戸女学院大学、島根大学、信州大学、東京海洋大学、東京外国語大学、東京都市大学、東北大学、徳島大学、富山大学、同志社大学、日本大学、兵庫県立大学、広島大学、法政大学、北海道大学、松山大学、武蔵大学、明治大学、山口大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、ササクラは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ササクラの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ササクラは1949年に創業し、船舶用造水装置・熱交換器等のメーカーとして60年以上にわたり、エンジニアリング志向を持った技術開発型企業で、地球環境の改善に貢献しています。
全世界で数社のみといわれる大型海水淡水化プラントメーカーの一つとして、現在では「水」「熱」「音」という3つの領域で、グローバルな市場を見据えた事業展開をし、国内では各分野でトップクラスのシェアを誇っています。
就職偏差値・難易度は標準的で、採用大学もさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有るでしょう。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。