【企業分析】飯田グループホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
飯田グループホールディングス株式会社は、東京都武蔵野市に本社を置く不動産業界に属する企業です。
国内シェアNo.1の実績があり、1日に約120戸、年間で約46,000戸以上の住宅を提供しています。
2020年度の分譲戸建ての着工戸数に対するシェアは、30.8%にも達している会社です。
今回はそんな飯田グループホールディングスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では飯田グループホールディングスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 飯田グループホールディングスの仕事内容が気になる
- 飯田グループホールディングスの就職難易度を知りたい
- 飯田グループホールディングスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、不動産以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、飯田グループホールディングスの就職難易度は高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高い難易度といえるでしょう。
また、採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
選考対策として重要なものに、「会社説明会の場で記述するエントリーシート」があります。
飯田グループホールディングスが求める人は、多様性を受け入れ、自ら考え発信できる人です。
人と協力して仕事を進め、様々な意見を交換することが好きな方が理想的です。
業務に対して丁寧に取り組み、正確に完遂することを目指せる方を歓迎しています。
これらの特性を持つ人材は、チームの一員としての貢献だけでなく、企業全体の成長と発展にも寄与すると考えられているのです。
会社の理念と目標に共感し、積極的に取り組む姿勢が重要となるでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
飯田グループホールディングスについて
出典元:飯田グループホールディングス
会社概要
飯田グループホールディングスは、2013年11月1日に一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホームの6社が経営統合して設立された共同持株会社です。
このグループは建売住宅や注文住宅、分譲マンションの販売を行っており、2020年の不動産業界売上高ランキングで第2位に位置しています。
国内の建売住宅市場において約30%のシェアを持ち、日本一の住宅供給棟数を誇る企業グループです。
各社はそれぞれ独自のブランドと家づくりへのこだわりを持ちつつ、大量発注による資材購入のコスト削減など、ローコスト経営を実現しています。
さらに、グループ全体の連携力を活かし、各社の家づくりや販売ノウハウを共有することで、スケールメリットによる好価格と高品質な住宅を年間約40,000戸以上提供しています。
各事業別の売上規模
飯田グループホールディングスの2023年度の第2四半期の総売上高は1兆4398億円で、営業利益は1033億9,000万円でした。
この売上は、飯田産業グループ、東栄住宅グループ、一建設グループ、タクトホームグループ、アーネストワングループ、アイディホームグループ、その他からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 飯田産業グループ
売上高は2578億円で、前年同期比+8.6%。営業利益は251億円で、+6.3%となりました。 - 東栄住宅グループ
売上高は1893億円で、前年同期比+10.5%。営業利益は184億円で、-19.3%となりました。 - 一建設グループ
売上高は4004億円で、前年同期比+2.4%。営業利益は223億円で、-37.6%となりました。 - タクトホームグループ
売上高は1752億円で、前年同期比+9.3%。営業利益は143億円で、-23.5%となりました。
- アーネストワングループ
売上高は2960億円で、前年同期比-7.5%。営業利益は266億で、-34.2%となりました。
- アイディホームグループ
売上高は812億円で、前年同期比-8%。営業利益は18.7億で、-78.2%となりました。
- その他
売上高は399億円で、前年同期比+115.2%。営業利益は-51.8億となりました。
各事業セグメントの解説
飯田グループホールディングスの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
飯田産業グループ | 戸建分譲住宅事業、マンション分譲事業、請負工事事業他 |
東栄住宅グループ
| 戸建分譲住宅事業、マンション分譲事業、請負工事事業他 |
一建設グループ | 戸建分譲住宅事業、マンション分譲事業、請負工事事業他 |
タクトホームグループ | 戸建分譲住宅事業、マンション分譲事業、請負工事事業他 |
アーネストワングループ | 戸建分譲住宅事業、マンション分譲事業、請負工事事業他 |
アイディホームグループ | 戸建分譲住宅事業、請負工事事業他 |
その他事業 | 木材加工事業、森林事業、建築事業、研究開発など |
以下に参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。
飯田グループホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
飯田グループホールディングスの平均勤続年数は5年です。
全国の平均勤続年数は12.7年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
飯田グループホールディングスの平均年収は、774万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「不動産」の平均年収は457万円でした。
平均残業時間は?
飯田グループホールディングスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり117時間でした。
不動産業で働く従業員の平均残業時間は29.7時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえるでしょう。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
飯田グループホールディングスでは、年に7月と12月の2回ボーナスが支給されます。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与の割合は約16%です。
この数値を基に飯田グループホールディングスの平均年収から推測すると、同社の平均ボーナス額は約125万円程度と考えられます。
どんな文化なの?
2013年11月に6つの上場企業が統合し、「豊かな社会の創造と住環境の向上」を目指して、飯田グループホールディングスが設立されました。
「誰もが家を持つことができる社会を作る」という理念のもと、飯田グループホールディングスは質の高い住宅を手頃な価格で提供し、日本一の住宅供給数を誇る企業グループとなりました。
長寿社会に対応する新たなニーズや持続可能な社会の実現に向けて全体で協力し合い、さらなる価値創造に取り組んでいるグループです。
また、これまでに培った技術力や強みを活かし、世界中のステークホルダーから信頼されることを目指し、グローバルリーダーを目指し続けています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい不動産業界の中での、飯田グループホールディングスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、飯田グループホールディングスはトップクラスの企業だということがわかるでしょう。
理由は以下の通りです。要因があると考えています。
- 新築分譲戸建て供給戸数日本一の実績
- グループ内の資材大量購入によるコスト削減が可能です。
ローコスト経営を実現しています。 - グループ各社の独自ブランドと家づくりのノウハウを共有し、強力な連携力を発揮しています。
以上の要素により、飯田グループホールディングスは不動産業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しているといえるでしょう。
参考までに競合2社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
飯田グループホールディングス | 1兆4397億円 | 774万円 | 70 | 若手にどんどんチャンスを与えて若手を成長させようという社風 |
三井不動産株式会社 | 2兆3,000億円円 | 1,269万円 | 70 | 進取の精神と自由闊達な社風 |
三菱地所株式会社 | 1兆3778億円 | 1,246万円 | 70 | 上下間ともに風通し良い社風 |
飯田グループホールディングスの新卒募集要項について
以下に飯田グループホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 営業職/グローバル職/技術職/事務職/ホテル総合職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院了(月給)270,000円・四大卒(月給)250,000円 専門卒(3年制)(月給)240,000円・ 専門卒(2年制・短大・高専含む)(月給)230,000円 |
賞与 | 年2回 業績等による(7月・12月) |
研修制度 | 管理職研修・人権研修・情報セキュリティ研修・コンプライアンス研修 大工の技能研修・Officeスキルアップ研修 |
福利厚生 | 厚生年金保険、健康保険、労働保険(雇用・労災) 社員旅行(オーストラリア、ハワイ、バリ、ラスベガスなど)、 IGHD従業員持株会、社宅制度(応相談)、保養所(箱根・富士桜など)、退職金制度、慶弔見舞金、出産祝金、社用車、携帯電話貸与など |
求める人材
飯田グループホールディングスでは、求める人材として下記のものを公表しています。
コミュニケーション能力と緻密性
飯田グループホールディングスでは、コミュニケーション能力が高く、多様性を受け入れつつも、自ら考え周りに発信できる方を求めています。
さまざまな人と意見交換することを楽しみ、人と一緒に仕事をすることが好きな方は大歓迎です。
また、緻密性を持ち、丁寧に業務に取り組み、正確に完遂することを目指せる方も重要です。
オーナーシップと協調性
オーナーシップを持ち、協調性が高い方も重要です。
業務を遂行するために試行錯誤を繰り返し、主体性を持って行動できる方が理想的です。
さらに、考え方や立場、性別、年齢が異なるメンバーとも円滑にコミュニケーションを取り、同じ目標に向かって仕事を進めることができる方が求められます。
チャレンジ精神と柔軟性
チャレンジ精神と柔軟性を持つ方も必要です。
自分の考えを持ちながらも、その考えに固執せず、状況に応じて対応できる方、変化した状況や新しい環境にも臆することなく挑戦する気持ちを持つ方が歓迎されます。
このような特性を持つ人材は、飯田グループホールディングスの成長と発展を支える重要な存在です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
飯田グループホールディングスの選考は、下記の通りの選考フローです。
- マイナビよりエントリー
- 会社説明会 対面/WEBにて実施
- エントリーシート提出 随時
- 適性検査
- 面接(個別)1回実施予定
- 最終面接(個別)1回実施予定
- 内々定
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いです。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビよりエントリーより必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
飯田グループホールディングスのイメージを、具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は、自分史ワークシートに取り組み、飯田グループホールディングスとミスマッチがないかを深堀りしましょう。
また、同じタイミングでエントリーシートを指定の用紙に手で記入します。
質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- 飯田グループホールディングスに興味を持ったところ
このように基本的なことが聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③一次面接+性格診断(SPI)
面接では自己紹介や志望理由、不動産業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
キャリアプランやエントリーシートに記載した事項とその他についての回答が求められます。
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
飯田グループホールディングスでは個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- グループ会社を知っているか
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの業界、この会社なのか
最終になるにつれて質問が深堀され、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされます。
自分が実際に現場で働いている姿を想定しておき、実際に店舗に行くなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
飯田グループホールディングスの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないでしょう。
<大学院> 京都大学、上智大学、東京電機大学、東京農工大学、東京理科大学、法政大学、東京工業大学 <大学> 愛知学泉大学、青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、茨城キリスト教大学、桜美林大学、大分大学、大阪学院大学、大阪経済法科大学、大妻女子大学、大手前大学、沖縄大学、沖縄国際大学、嘉悦大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、飯田グループホールディングスは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、飯田グループホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえます。
その理由として以下の3点が挙げられるでしょう。
- 就職偏差値が70だから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生が良いから
就職難易度は高いですが、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、可能性はあるでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
飯田グループホールディングスは、2020年の不動産業界売上高ランキングで第2位にランクインし、新築分譲戸建ての供給戸数で日本一を誇る業界のリーダーです。
この実績は、同社の堅実な経営と高品質な住宅供給の証と言えるでしょう。
また、経営理念として「より多くの人々が幸せに暮らせる住環境を創造し、豊かな社会作りに貢献する」を掲げ、顧客満足を最優先に考えています。
この理念は、社会全体の幸福と発展に寄与する姿勢を示し、企業としての信頼性を高めています。
さらに、世界中のステークホルダーから信頼される「グローバルNo.1企業」を目指しており、国際的な評価も高いです。
これらの点から、飯田グループホールディングスは安心して住宅を購入できる優れた大手企業であると言えるでしょう。
就職難易度は高いですが、学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。