【企業分析】サイボウズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
サイボウズ株式会社は、東京都中央区に本社を置く情報通信業に属する企業です。
チームの協力を支援するグループウェアや業務改善サービスを開発・提供している日本の企業です。
1997年に設立され、kintone・サイボウズ Office・Garoon・メールワイズなどの製品を主力として展開しています。
今回は、そんなサイボウズの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
サイボウズ株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- サイボウズの仕事内容が気になる
- サイボウズの就職難易度を知りたい
- サイボウズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、情報通信業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、サイボウズの就職難易度は高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高い難易度といえるでしょう。
けれども、採用大学もさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
また、サイボウズの採用では、カルチャーフィットが重視されます。
面接では、「その人がサイボウズで自分らしく働けるか」「役割を楽しみながら果たせるか」といった点を、正直な対話を通じて確認しているのです。
その上で、マッチングの基準として「共感」と「スキル」の両方を設定しています。
この点を踏まえて自己PRの対策を考えておきましょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
サイボウズ株式会社について
出典元:
サイボーズ
会社概要
サイボウズ株式会社は、チームの連携をサポートするグループウェアおよび業務改善サービスを開発・販売する日本の企業です。
1997年に設立され、多様な製品ラインナップを誇っています。
主な製品には、中小企業向けのグループウェア「サイボウズ Office」・業務アプリ作成プラットフォーム「kintone」・企業向けのグループウェア「Garoon」・メール管理システム「メールワイズ」などがあります。
「サイボウズ Office」は、スケジュール管理やメッセージ機能・掲示板・ファイル管理・ToDoリスト・アドレス帳・タイムカードなど多彩な機能を提供している会社です。
これにより、企業内のコミュニケーションと業務管理が一体化され、効率的な運営が可能です。
特に、ITの専門知識がないユーザーでも簡単にシステム管理が行える点が特徴で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどさまざまなデバイスに対応しています。
また、クラウド版も提供されており、外出先からでもアクセスが可能です。
「サイボウズ Office」は中堅・中小企業において高いシェアを誇り、料金体系は1ユーザー月額500円(税別)からで、最低5ユーザーから利用可能です。
さらに、30日間の無料試用期間も提供されており、すべての機能を体験できます。
2021年10月時点で、累計導入社数は70,000社を超えています。
各事業別の売上規模
サイボウズ株式会社の2023年度の第2四半期の総売上高は254億3200万円で、純利益は24億8800万円でした。
この売上はクラウドビジネス事業が87.6%で、kintone・サイボウズ Office・Garoon・メールワイズなどの主な製品が占めます。
- kintone:売上高は130億1200万円で、前年同期比+ 24.9%となりました。
- サイボウズ Office:売上高は53億1200万円で、前年同期比+ 4.4%となりました。
- Garoon:売上高は50億600万円で、前年同期比+ 9.7%となりました。
- メールワイズ:売上高は7億8700万円で、前年同期比+ 16.0%となりました。
各事業セグメントの解説
サイボウズ株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
クラウドビジネス 製品別 | 製品内容 |
kintone | プログラミング知識がなくてもノーコードで業務アプリを作成できるクラウドサービス。 表計算ソフトより快適で専門システムより柔軟、自社開発より低コスト・迅速に業務改善を実現。 |
サイボウズ Office | 日本企業サイボウズが提供するクラウドベースのグループウェアで、スケジュール管理、タスク管理、ファイル共有、掲示板、メッセージ機能などを備え、中堅・中小企業のコミュニケーションと業務を支援。 |
Garoon | サイボウズが提供するグループウェアで、メッセージ機能やスケジュール管理、ワークフローなど基本機能を備え、日英中の3か国語対応。 幅広い業種・規模に適し、kintoneやMicrosoft365とも連携可能。 |
メールワイズ | サイボウズが提供するクラウド型グループメーラーで、複数人でメールを共有し、履歴を一元管理。 対応状況を共有し、二重対応や対応漏れを防ぐ機能を備え、業務効率を向上させます。 |
サイボウズ製品の契約ユーザーライセンス数は、280万人を超えています。
この成長はサイボウズが掲げる企業理念「チームワークあふれる社会を創る」の実現に向けた取り組みの一環です。
ユーザー基盤の拡大に注力するとともに、クラウド事業の強化とエコシステム戦略の推進に力を入れています。
これにより、より多くの企業が効率的なチームワークと業務改善を実現できるよう支援しているのです。
クラウドベースのソリューションを提供することで、場所やデバイスを問わず利用可能な環境を整え、企業の業務効率を大幅に向上させています。
サイボウズは今後も多様なニーズに応える製品開発とサービスの充実を図り、さらなる成長を目指していくでしょう。
以下参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。
サイボウズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
サイボウズの平均勤続年数は6年です。
情報通信業の平均勤続年数は12.6年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2022年度のサイボウズの平均年収は647万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
また、同じ「情報通信業」の平均年収は632万円でした。
平均残業時間は?
サイボウズの平均残業時間は、1ヵ月あたり34時間でした。
情報通信業で働く従業員の平均残業時間は16.2時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえるでしょう。
平均ボーナス額は?
サイボウズの平均ボーナス額は約105万円〜225万円でした。
情報通信業で働く従業員の平均ボーナス額は127万で、平均よりも多いボーナスといえます。
どんな文化なの?
サイボウズでは社員全員が共通の理想に共感し、その理想に向かって行動することが求められます。
「チームワークあふれる社会を創る」という存在意義に基づき、個々が自分の役割を果たしながら協働する姿勢を大切にしています。
多様な個性の尊重
サイボウズは、社員一人ひとりの個性を尊重する文化を持っています。
性別や国籍に関係なく多様な価値観や考え方を持つメンバーが集う環境で、それぞれの強みを活かしながら働くことを推奨しています。
公明正大なコミュニケーション
社員間の信頼関係を築くためには、正直さが必要です。
サイボウズでは「嘘をつかない・隠しごとをしない」という姿勢を大切にし、プライバシー情報を除くすべての情報を公開することで情報格差をなくし、個人が主体的に判断できる環境を整えています。
自主自律の精神
サイボウズは、自主自律の精神を重視しています。
社員一人ひとりが主体性を発揮し、チームの一員として積極的に関わり、自らの選択や意思決定に責任を持つことが求められるでしょう。
問題を感じたら積極的に質問し、その質問に誠実に回答する姿勢も大切にされています。
対話と議論の重要性
多様な個性を持つチームでは、異なる意見や立場が存在します。
サイボウズではお互いの立場や価値観の違いを理解する「対話」と、建設的な意見交換を通じて共通の理想を実現する「議論」を重視しています。
これにより、チームワークを維持・向上させることを目指しているのです。
アップデートされる企業理念
サイボウズの企業理念は、固定された言葉や表現に縛られず、時代の変化や社内の状況に応じて議論を重ねながらアップデートされています。
これにより、全員が納得できる生きた企業理念を持ち続けることを目指しています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい情報通信業界の中でのサイボウズの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、サイボウズはトップクラスの企業だということがわかるでしょう。
理由として以下の要因があると考えています。
- 市場シェアとブランド力:サイボウズは20年以上の歴史を持ち、多くの企業に信頼されるブランド力があります。
長年の導入実績により、安心感と信頼感を提供し続けています。
また、オウンドメディア「サイボウズ式」などを通じてチームワークの重要性を発信し、「チームワークといえばサイボウズ」というイメージを確立しています。 - 幅広いターゲット層:サイボウズの製品は業種や規模を問わず、さまざまな組織のニーズに応えています。
民間企業だけでなく、官公庁や自治体、病院、学校などでも広く利用されています。
この幅広いターゲット層に対応できる柔軟性がサイボウズの強みです。 - パートナー企業との協業:サイボウズは300社以上のパートナー企業と協力し、販売や開発のエコシステムを築いています。
さまざまな業界や地域のお客様に価値を届けています。
以上の要素により、サイボウズは情報通信業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
サイボウズ | 254億3,200万円 | 647万円 | 56 | 自分らしく働くことができる社風 |
Appier Group | 264億1,800万円 | 600万円 | 56 | 思いやりやあたたかさの社風 |
Sansan | 255億1,000万円 | 700万円 | 56 | 活気がある、前向き社風 |
SREHD | 242億1,800億円 | 710万円 | 56 | チャレンジ志向の社風 |
サイボウズの新卒募集要項について
以下にサイボウズの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ビジネス職/ビジネス専門職/システムコンサルティング職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 【正社員】ビジネス職/ビジネス専門職/システムコンサルティング職 短大/専門/高専/大学/大学院 卒業見込みの方 短大/専門/高専/大学/大学院 卒業の方 月給:320,000円(固定残業代含む) ※基本給:243,800円 固定残業代/月:76,200円/40時間 |
賞与 | 年2回 備考:2月・8月※業績連動 |
研修制度 | オンボーディング研修 |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) |
求める人材
サイボウズ株式会社では、求める人材として下記のものを公表しています。
サイボウズには多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、共通の理念に基づいて協力し合うことで、より良い社会を目指しているのです。
共感、スキル、自主自律の3つの要素を兼ね備えた人材が、サイボウズでの成功を約束します。
- 企業理念への共感:企業理念への共感が最も重要な要素です。
サイボウズの理念は製品や事業の方向性だけでなく、働き方や制度にも影響を与える指針です。
多様な個性を尊重する文化の中で全員が同じ理想を共有することが、チームとしての成功の鍵となるでしょう。
サイボウズは新卒者やキャリア採用者を問わず、理念に共感し、チームの一員として貢献できる人材を求めています。 - チーム貢献のためのスキル:サイボウズでは、チームに貢献できる具体的なスキルも重視しています。
理想を実現するために必要なスキルを、以下の4つに分けて定義しています。 - 探求心: 問題を深く探り、課題を設定する能力です。
理想と現実のギャップを見つけ、解決に向けて柔軟に対応できる人が求められます。 - 知識の習得: 必要な技術や知識を習得し、チームに貢献する意欲。得た知識を共有し、業務に活かす姿勢が大切です。
- コミュニケーション力: 周囲の理解と協力を得るためのコミュニケーション能力です。
共感を得るための表現力やプロセスを工夫できる力が必要です。 - 持続力: 自分の心身をバランスよく保ちながら、役割を果たし続ける力です。
自己管理能力が重視されます。 - 自主自律の精神:サイボウズでは、自主自律の精神を持つ人材を求めています。
自分で考え、行動し、チームにとって必要な役割を自発的に果たせる人が理想です。
この精神は、サイボウズの柔軟な働き方や多様な制度を最大限に活かし、個々の力を引き出す基盤となるでしょう。
以上の3つは、エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
サイボウズの選考は、下記の通りの選考フローです。
サイボウズについて調べる
↓
エントリー(書類選考)
↓
面接(希望職種が1職種の場合は3回、2職種以上の場合は4回)
↓
一次面接ではグループ面接となる可能性もございます。
↓
オファー面談(内々定)
エントリー時に希望職種を選択できますが、第1希望、第2希望の有無に関わらず、安心してエントリーできます。
選考中に希望職種を伝えたり、面接官から提案を受けたりして、最適な職種を見つけるプロセスです。
最終的な配属先は最終面接で決定し、合格後のオファー面談で提示されます。
①新卒エントリー
サイボウズの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信したら終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
サイボウズのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、サイボウズとミスマッチがないのかを深堀りしましょう。
また、同じタイミングでエントリーシートを指定の用紙に手で記入します。
質問事項は下記の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- サイボウズに興味を持ったところ
このように基本的なことを聞かれます。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
③一次面接+性格診断(SPI)
サイボウズでは一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:社員2でオンラインで実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、情報通信業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は40分程度、オンラインで行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリーシートに記載した事項とその他についての回答が求められるでしょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 会社説明会に参加してどう思ったか
- 他人に自分のことをどういわれるか
- 10年後何になりたいですか?
- サイボウズに興味を持ったところ
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
サイボウズでは、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施しています。
個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なるでしょう。
最終面接は、学生1名と人事部長の面接官3名で、40分程度オンラインで行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 自分のビジョンが生まれた背景
- どういう価値を提供したいか
- クレーマーへの対処方法
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの業界、この会社なのか
最終になるにつれて質問が深堀され、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされます。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗に行ったりしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
採用大学
サイボウズの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 愛媛大学、松山大学、岡山大学、高知大学、高知工科大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西学院大学、九州大学、九州工業大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、サイボウズは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、サイボウズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論として、偏差値・難易度は高いです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 採用倍率は約14.2倍
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、十分可能性はあるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
サイボウズは、採用においてカルチャーフィットを非常に重要視している企業です。
面接の場では、候補者が「サイボウズでその人らしく働けるか」「役割を果たすことに楽しさを感じられるか」という点を重視し、正直な姿勢での対話を重ねています。
この対話を通じて、候補者がサイボウズの文化に共感できるか、また求められるスキルを持っているかを見極めているのです。
特に「共感」と「スキル」の2つの指標を採用基準として設定し、これらを通じて候補者とのマッチングを図っています。
共感はサイボウズの価値観や理念に対する理解と同調を示すものであり、スキルは具体的な業務遂行能力を指します。
このようにして、サイボウズは社員一人ひとりが自分らしく働き、楽しさを感じながら役割を果たせる環境を創出しているのです。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。