エントリー数の平均は?メリットを把握して戦略を立てる
2024/10/23更新
はじめに
就職活動において、エントリー数の設定は重要です。しかし、適切なエントリー数を決めるのは容易ではありません。
ネット上には様々な情報があふれていますが、その信憑性には疑問が残ります。
そこで本記事では、エントリー数が多い場合と少ない場合のメリットとデメリットについて解説しています。
- 平均エントリー数について
- エントリー数が少ない場合の3つのメリット
- エントリー数が少ない場合の3つのデメリット
- エントリー戦略の立て方
時間のない方は、各メリットとデメリットの要点だけでも目を通しておくと、全体の内容を把握する上で役立つでしょう。
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エントリー数の平均って何?【就活生必見】
就活生にとって、エントリー数は重要な指標の一つです。エントリー数を把握することで、就活戦略を立てることができます。
ここでは、エントリー数の定義から平均値の推移、さらにインターンや業界との関係性まで、詳しく解説していきます。
エントリー数の定義
エントリー数とは、就活生が企業にエントリーシートを提出した数のことを指します。この数値は、就活生の活動量や熱意を示す一つの指標として捉えられています。
エントリー数は単に量を追求するものではなく、質を伴った効果的なアプローチが重要です。
たとえば、業界研究や企業分析を十分に行った上でエントリーすることで、面接での好印象につながる可能性が高まります。
そのため、エントリー数を増やすだけでなく、各エントリーの質を高めることが就活成功の鍵となります。
各業界はこちらから確認できます。
平均エントリー数の推移
近年の就活生の平均エントリー数は、経済状況や就職市場の変化に伴い変動しています。
2010年代前半は約80社程度だった平均エントリー数が、近年では40〜50社程度に減少傾向にあります。
この減少傾向の背景には、売り手市場の継続や、学生の志向の変化があると考えられます。
たとえば、大手企業志向から自分に合った企業を慎重に選ぶ傾向が強まっていることが挙げられます。
ただし、これはあくまで平均値であり、個人の志望業界や就活の進め方によって適切なエントリー数は異なります。
インターン参加との関係
インターン参加とエントリー数には密接な関係があります。インターンに参加することで、業界や企業への理解が深まり、より的確なエントリー先の選定が可能になります。
結果として、エントリー数が減少する傾向にあります。実際に、インターン参加者は非参加者と比べて平均エントリー数が20〜30%少ないというデータもあります。
インターン参加を通じて志望度の高い企業を絞り込むことができ、そこに集中してエントリーするケースが多いのです。ただし、インターン参加が少ないからといって多くの企業にエントリーすべきというわけではありません。
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業界別の違い
エントリー数の平均は、業界によって大きく異なります。人気の高い業界ほどエントリー数が多い傾向にあります。総合商社や外資系コンサルティングファームなどの人気業界では、平均エントリー数が100社を超えることもあります。
一方、特定の技術や資格が求められる業界では、エントリー数が比較的少なくなります。製造業や IT 業界などがその例です。
学生の専攻や持っているスキルとのマッチングが重要視されるためです。そのため、自分の志望業界の平均エントリー数を把握した上で、自身の戦略を立てることが重要です。
理系と文系のエントリー数を徹底比較
就活におけるエントリー数は、理系と文系で大きく異なる傾向があります。これは、専攻分野の特性や求人市場の違いが影響しています。
ここでは、理系と文系それぞれの特徴、学部別の傾向、さらに男女での違いについて詳しく解説していきます。
理系の特徴
理系学生のエントリー数は、文系学生と比較して少ない傾向にあります。理系学生の専門性が就職先の選択に大きく影響しているためです。
理系学生の平均エントリー数は20〜30社程度といわれています。専門知識や技術が直接活かせる職種が明確であるため、志望企業を絞りやすいのが理由です。
たとえば、機械工学を専攻した学生が自動車メーカーや精密機器メーカーに絞ってエントリーするケースが多く見られます。
また、インターンシップへの参加率が高いことも、エントリー数を絞る要因となっています。
文系の特徴
文系学生のエントリー数は、理系学生と比べて多い傾向にあります。
文系学生の平均エントリー数は50〜60社程度と言われています。これは、専攻と職種の関連性が理系ほど明確でないケースが多いためです。
幅広い業界や職種に応募できる反面、自身の適性を見極めるのに時間がかかります。そのため、多くの企業にエントリーする傾向があります。
たとえば、経済学部の学生が金融、商社、メーカーなど幅広い業界にエントリーするケースが多く見られます。ただし、近年は自己分析や業界研究の重要性が認識され、徐々にエントリー数を絞る傾向も出てきています。
学部別の傾向
学部別にみると、エントリー数にはさらに細かな違いがあります。理系では、工学部や情報系学部の学生のエントリー数が比較的少なく、20社前後となる傾向があります。専門性の高さと求人の多さが影響しています。
一方、理学部や農学部の学生は、やや多めの30〜40社程度になることが多いです。文系では、法学部や経済学部の学生のエントリー数が多く、60〜70社に達することもあります。
これらの学部出身者の就職先が多岐にわたるためです。教育学部や外国語学部などは、40〜50社程度と比較的少なめです。
男女での違い
エントリー数には、男女で若干の違いが見られます。一般的に、女性の方が男性よりもエントリー数が多い傾向にあります。
女性の平均エントリー数は男性より10〜20%程度多いというデータもあります。この背景には、女性の方が慎重に企業選びを行う傾向があることが挙げられます。
たとえば、職場環境や福利厚生、ワークライフバランスなどを重視し、多くの企業を比較検討するケースが多いのです。
ただし、この傾向は徐々に薄れつつあり、男女差は縮小傾向にあります。近年は、男性も働き方や企業文化を重視する傾向が強まっており、エントリー数の男女差は小さくなってきています。
就活では何社受けるのがベストなのか?
就活生にとって、何社エントリーすればいいのか気になりますよね。
エントリー数は重要な指標の一つです。エントリー数を把握することで、就活戦略を立てることができます。
ここでは、エントリー数の定義から平均値の推移、さらにインターンや業界との関係性まで、詳しく解説していきます。
エントリー数の定義
エントリー数とは、就活生が企業にエントリーシートを提出した数のことを指します。この数値は、就活生の活動量や熱意を示す一つの指標として捉えられています。
エントリー数は単に量を追求するものではなく、質を伴った効果的なアプローチが重要です。
たとえば、業界研究や企業分析を十分に行った上でエントリーすることで、面接での好印象につながる可能性が高まります。
そのため、エントリー数を増やすだけでなく、各エントリーの質を高めることが就活成功の鍵となります。
各業界はこちらから確認できます。
近年のエントリー数は、20~30社が平均
エントリー数の平均 | |
卒業年度 | エントリー数 |
2022年度 | 23.2 |
2023年度 | 24.7 |
2024年度 | 27.1 |
キャリタス就活2024の5月1日時点の就職活動調査によると、2024年卒業の学生1人当たりのエントリー数は平均23.2社です。
2022年、2023年卒よりも減少傾向にありますが、そこまで大きな差はありません。
2022年と2023年卒業の学生は、2024年卒よりコロナ渦の影響を受けていた時期でもあり、景気などの状況から平均エントリー数が若干増えたと推測できます。
文系学生の平均エントリー数は「約23社」
エントリー数の平均 | |
2022年度 | |
卒業年度 | エントリー数 |
文系男子 | 26.2 |
文系女子 | 27.2 |
全体 | 26.7 |
2023年度 | |
卒業年度 | エントリー数 |
文系男子 | 23.1 |
文系女子 | 22.2 |
全体 | 22.7 |
2023年卒の文系学生は平均22.7社エントリーしていたのに対して、2022年卒は平均26.7社となっていて、1年間で4社ほど減少しているのがわかります。
また文系学生のエントリー数は、理系学生よりも10社ほど多くなっているのも特徴です。
この理由として、文系の分野の多くが包括的なものが多く
特定のジャンルにこだわらずにエントリーしているとも言えます。
理系学生の平均エントリー数は「約15社」
エントリー数の平均 | |
2022年度 | |
卒業年度 | エントリー数 |
理系男子 | 14.9 |
理系女子 | 21.3 |
全体 | 18.1 |
2023年度 | |
卒業年度 | エントリー数 |
理系男子 | 13.6 |
理系女子 | 14.7 |
全体 | 14.2 |
2023年卒の理系学生は平均14.2社エントリーしていたのに対して、2022年卒は平均18.1社となっていて、1年間で4社ほど減少しています。
先ほども説明しましたが、理系学生は平均のエントリー数が10社近く少なくなっています。
その理由として、考えられるのが、推薦を利用していることです。
推薦は一般的な選考より内定率が高い傾向にあり、その分理系学生のエントリー数が少なくなりやすいとも考えられます。
【就活における推薦の種類】
学校推薦:学校が企業からの求人を受けて推薦する形式
教授推薦:研究室や就職担当の教授が推薦状を書く形式
後付け推薦:自由応募で選考に進んだ後企業から推薦状の提出を求められる形式
業界別の違い
エントリー数の平均は、業界によって大きく異なります。
人気の高い業界ほどエントリー数が多い傾向にあります。総合商社や外資系コンサルティングファームなどの人気業界では、平均エントリー数が100社を超えることもあります。
一方、特定の技術や資格が求められる業界では、エントリー数が比較的少なくなります。
製造業や IT 業界などがその例です。
学生の専攻や持っているスキルとのマッチングが重要視されるためです。
そのため、自分の志望業界の平均エントリー数を把握した上で、自身の戦略を立てることが重要です。
エントリー数が少ない場合のメリット
エントリー数平均を受ければ、必ず一社から内定がもらえる確証はありません。
自分の就活状況やスキルに合わせエントリー数を見極めることが大切だと、前章ではお伝えしました。
とはいえ、エントリー数が極端に少ない場合、あるいは極端に多い場合は注意が必要です。
エントリー数が少ない場合・多い場合、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
- 企業研究に時間を割ける
- スケジュールに余裕が生まれる
エントリー数が少なければ、志望業界や企業の一つ一つに大きく時間を割くことができます。
たくさんの時間を費やせば費やすほど、企業研究・業界研究が念入りにできることでしょう。
行きたい業界や競合他社と比較した場合の強みや弱み、全体のトレンド、雰囲気、ポジションなどの数多くの情報を把握できるようになります。
そのことにより、面接にも自信と余裕を持って臨むことができるようになり、面接官から好印象に捉えてもらえる可能性も上がり、内定率の向上につながるかもしれません。
エントリー数が少ない場合のデメリット
上記のようなメリットがある一方、次のようなデメリットももちろん存在します。
具体的にどんなデメリットが存在するのかを見ていきましょう。
- 視野が狭まる
- 持ち駒が尽きた時のリスクが大きい
エントリー数が少ない、つまりはじめから受ける企業を絞り込んでしまった場合は、どうしても視野が狭まってしまいがち。
企業研究や業界研究を念入りにした後で絞るのであれば良いですが、「この業界が楽しそうだからここにする」「他にあんまり興味ある業界がない」
など、”なんとなく”だけで絞ってしまうことは、危険です。
あとで「この業界ではこんなことやってたんだ、受けておけばよかった」と後悔してもあとの祭りですし、他の業界のことが全然わからないので就活仲間はおろか、将来取引先との話についていけず、苦労することになるかもしれません。
この就活の時期で勤める会社が決まるということを考えると、視野が狭いことはもったいないです。
また、最初からエントリー数を少なくしてしまった場合、無事に内定まで漕ぎ着けられれば万々歳ですが、残念ながらそう甘くはないのが就活です。
先ほども解説したように、内定率は8%ほどですので1社から内定をもらうには、平均15社は受けておく必要があります。
つまり、15社よりも少ない数、例えば10社しか受けなかった場合、全ての企業で落ちてしまう可能性が高い、ということがいえるのです。
もちろん、エントリーする業界を選択・集中したのであればその分内定率が高くなり、無事内定をもらえることもあるかもしれませんが、就活は、”思わぬ一言が原因で足をすくわれてしまう”といったことがよくあります。
結果、最終面接まで何社かいったのに、全て最終で落ちてしまい結果内定ゼロ、という悲劇を生んでしまう可能性もあります。
就活時期の早い業界であれば別ですが、最終面接が8月など、夏であった場合は危険です。
9月という、多くの就活生が翌月に内定式を控えているであろう秋の時期に、またゼロから就活を始めることを余儀なくされます。
非常に焦りますし、採用活動を終了している企業も少なくありませんので
少ない企業数から無理やり就活をすることになり、結果志望度の低さがエントリーシートや選考に現れてしまい、内定までたどり着くことがさらに難しくなってしまうかもしれません。はじめから企業数を絞り込んでおくことは非常に大きなリスクが伴いますので、できれば避ける方が安心であるといえるでしょう。
エントリー数が多い場合のメリット
「エントリー数が少なくて困るなら、たくさんエントリーしておこう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、多ければ多いというわけでもなく、優先順位を考えて行動しなければ、元も子もなくなってしまいますので、注意する必要があります。
この章では、エントリー数が多い場合のメリットについて、抑えておきましょう。
エントリー数が多いことのメリットとしては次のようなものがあります。
- 視野が広がる
- 就活スキルが上がる
エントリー数が多いと、さまざまな説明会にいけます。
たくさんの企業の理念や大切なこと、求める人物像の話を聞くうちにさまざまな業界の事情が見えてきますし、自分に合う・興味を持てる業界や企業を発見できるでしょう。
つまり、視野が広がることに繋がるのです。
もちろん、企業研究をしっかりとしておくことも大切ですが、実際に自分に合っているかどうかを判断するためには、実際に説明会などへ足を運び、自分の目や耳で情報を得ることが大切になってきます。
実際に会って話すことで、その業界や企業の雰囲気、トレンド、強み、魅力を肌で感じることができるまた数多くの企業にエントリーして、エントリーシートを書き、面接をこなすことができれば、他の就活生よりも多くの経験値を積むことができます。この経験値は必ず就活における慣れに繋がるので、就活の後半に残っている第一志望の企業の面接にも、余裕をもって臨むことができるでしょう。
エントリー数が多い場合のデメリット
一方、想像に難くないとは思いますが、デメリットも存在します。
- スケジュール管理が大変
- 一社あたりの企業研究が雑になる
エントリー数が多ければ、多くの準備を同時並行に進めなければならず、抜け漏れや重複が発生する可能性があります。
手帳やスマホのアプリを活用し、一社一社のスケジュールを管理する必要があります。
普段日頃からスケジュールがいっぱいでうまく管理できている人であれば良いのですが、学生ともなるとそのような人が多いわけではないので非常に手間がかかることを覚悟しなければなりません。
また、エントリー数が多すぎると、一つ一つの業界や企業に多くの時間を割くことが難しくなります。
業界研究や企業研究が進んでいないと、「あれ、この学生はうちのことあまり分かっていないようだな」「本当に、うちについて少しでも自分で調べたのだろうか?」と、マイナス評価を受けてしまい、内定獲得が遠くなってしまいます。
また、面接時の掘り下げた質問にも応えることができず、志望動機も浅いものに終わってしまいます。
このような状態が続いてしまうと、就活後半の志望度の高い企業においても内定がもらえる可能性が低くなってしまい、モチベーションやメンタルに影響を及ぼしてしまいかねません。
エントリー数で見る就活の3つの傾向
就職活動の形態は、社会情勢や技術の進歩によって常に変化しています。
エントリー数の変動は、こうした就活トレンドを反映する重要な指標の一つです。
- 売り手市場の影響
- コロナ禍での変化
- オンライン化の波
売り手市場の影響
近年の日本の就職市場は、いわゆる「売り手市場」の状態が続いています。
この状況下では、学生のエントリー数に減少傾向が見られます。売り手市場では、企業側の採用意欲が高まり、学生に有利な状況が生まれるためです。
具体的には、平均エントリー数が過去10年間で約30%減少したというデータもあります。以前は100社以上にエントリーするのが一般的だった学生が、現在では50〜60社程度に絞るケースが増えています。
ただし、この傾向は業界によって差があり、人気業界では依然として多くのエントリーが見られます。
売り手市場は学生にとって有利に見えますが、自己分析や業界研究の重要性は変わらないことを忘れてはいけません。
コロナ禍での変化
2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大は就活のあり方を大きく変えました。この影響で、学生のエントリー数にも変化が見られます。
コロナ禍初期には、先行きの不透明さから学生が慎重になり、エントリー数が一時的に増加する傾向がありました。
しかし、その後の状況の落ち着きとともに、むしろエントリー数を絞る動きが強まっています。
具体的には、コロナ前と比べてエントリー数が20%程度減少したという調査結果もあります。
これは、対面での企業説明会や面接の減少により、学生が効率的に情報を得られるようになったことが一因です。
オンラインでの情報収集が容易になり、自分に合った企業を事前に絞り込めるようになりました。
コロナ禍は就活の形を変えましたが、同時に学生のエントリー戦略をより洗練させる契機にもなっています。
オンライン化の波
就活のオンライン化は、コロナ禍を機に急速に進展しました。この流れは、学生のエントリー行動にも大きな影響を与えています。
オンライン化により、地理的な制約が減少し、より多くの企業にアクセスしやすくなりました。
その結果、エントリー数の「質」に変化が見られます。具体的には、エントリー総数は減少傾向にあるものの、業界や地域を跨いだ多様なエントリーが増加しています。
たとえば、地方の学生が首都圏の企業に積極的にエントリーするケースや、これまで接点の少なかった業界にチャレンジするケースが増えています。
また、オンラインでの情報収集や面接が一般化したことで、学生はより効率的に就活を進められるようになりました。
エントリーから内定までの期間が短縮される傾向も見られます。
オンライン化は、エントリー数の「量」よりも「質」を重視する就活スタイルを促進していると言えるでしょう。
おすすめのエントリー戦略4選
効果的なエントリー戦略は、就活成功の鍵となります。
単に数多くの企業にエントリーするのではなく、自分に合った企業を見極め、質の高いエントリーを行うことが重要です。
ここでは、就活生におすすめのエントリー戦略4つについて、具体的な方法とともに解説していきます。
自己分析を徹底する
自己分析は、効果的なエントリー戦略の基礎となります。自分の強み、興味、価値観を明確にすることで、自分に合った企業を見極めることができます。
自己分析を徹底することで、エントリー数を絞り込み、各エントリーの質を高めることができます。
具体的な方法としては、過去の経験を振り返り、自分が何に情熱を感じたかを洗い出すことがあります。
たとえば、学生時代のアルバイトやサークル活動での経験を分析し、自分が発揮した強みや感じた課題を明確にします。
また、価値観診断ツールなどを活用して、自分の価値観を客観的に把握することも効果的です。
自己分析を通じて自分の軸を見出すことで、エントリーする企業を適切に選択できるようになります。
業界研究を深める
業界研究は、自分に合った業界や企業を見つけるために不可欠です。
業界の特性や課題、将来性を理解することで、より的確なエントリー先を選択できます。
業界研究を深めることで、エントリー数を必要最小限に抑えつつ、志望度の高い企業に集中してアプローチすることが可能になります。
具体的な方法としては、業界ニュースを定期的にチェックしたり、業界レポートを読み込んだりすることが挙げられます。
たとえば、日経新聞の業界動向記事を毎日チェックし、気になる業界のトレンドをノートにまとめるといった習慣をつけるのも良いでしょう。
また、各企業のホームページや採用サイトを丁寧に閲覧し、企業の特徴や強みを比較検討することも重要です。
業界研究を通じて、自分のキャリアビジョンと合致する業界や企業を見つけることができます。
以下の記事では、業界研究のやり方や手順を詳しく紹介しています。
就活を乗り越えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
OB訪問を活用する
OB訪問は、企業の実態を知る上で非常に有効な手段です。先輩社員から直接話を聞くことで、企業の文化や実際の仕事内容、キャリアパスなどについて、より具体的な情報を得ることができます。
OB訪問を活用することで、エントリーする企業をより慎重に選択し、ミスマッチを防ぐことができます。
具体的な方法としては、大学のOB・OG名簿を活用したり、SNSを利用して繋がりを作ったりすることがあります。
興味のある企業に勤める先輩にメッセージを送り、30分程度のオンライン面談をお願いするのも良いでしょう。
OB訪問では、企業の公式情報では得られない現場の生の声を聞くことができます。これにより、自分が本当にその企業で働きたいかどうかを判断し、エントリーの質を高めることができます。
以下では、OB訪問の基本的な情報からどうやってOB訪問をすればいいのかを解説しています。
OB訪問は、貴重な情報を得るチャンスですので、上手くその機会を利用しましょう。
インターンに参加する
インターンシップは、企業の実態を体験的に知ることができる貴重な機会です。
インターンに参加することで、企業の雰囲気や仕事の内容を直接体感し、自分との相性を確認することができます。
結果として、エントリー数を絞り込み、より的確な企業選択につながります。
具体的な方法としては、長期インターンと短期インターンを組み合わせて参加することが効果的です。
夏休みに興味のある業界の短期インターンに複数参加し、その後、最も興味を持った企業の長期インターンに挑戦するといった方法があります。
インターンでは、実際の業務を体験したり、社員の方々と交流したりすることで、その企業で働くイメージを具体化できます。
また、インターン参加は企業側からも評価され、選考に有利に働くこともあります。インターンを通じて得た経験と知識は、エントリーシートや面接でも大いに活かすことができます。
インターンには、長期と短期の種類があります。
そんな2種類のインターンについて、以下の記事では参加する意義や特徴を紹介しています。
自分に合ったインターンを見つけて参加を検討してみてください。
エントリー数が多いときに効率的に就活を進める方法
ここでは、エントリー数が多くても効率的に選考を進めていく方法について紹介していきます。
エントリー数が多いとどうしても全ての企業に同じだけの労力を割くのも大変です。
- スケジュール管理に気をつける
- オンラインを駆使して移動時間を短縮する
- ES作成の時間を短縮させる
3つの方法を参考に効率的に進めていきましょう。
スケジュール管理に気をつける
エントリーをした企業のES締切を意識して、応募し忘れがないようにしましょう。
また、エントリー数が多いとその分情報収集に時間も必要になってきます。
ポイントとしては、「絶対受けたい業界・企業の情報収集」を優先的におこない、次に関連企業などそのほかの業界や企業の情報収集をするという意識でスケジュール管理していくのがおすすめです。
内定を持っていない状態だと焦っていたり、内定を獲得することに意識がいったりしますが、「自分が本当に入社をしたい企業はどこか」を忘れずに優先順位をつけましょう。
オンラインを駆使して移動時間を短縮する
企業の情報についてはネットで調べただけではわからないことも多くあります。
そのため、企業説明会やOB・OG訪問などを活用することになるでしょう。
エントリー数が多いと情報収集をする企業数が増え、時間もかかります。
そのような場合は、Web説明会やオンラインでのOB・OG訪問を活用して移動時間を短縮することをおすすめします。
こうすることによって、移動にかかっていた時間を自己分析やES作成の時間に使うことができます。
ES作成の時間を短縮させる
「エントリー数が多いから一社くらいは内定が取れるだろう」といった甘い考えでは、非効率的で悪い結果を招く要因となります。
エントリー数が多くても、効率的に進めるためには1社ごとのESの精度を高める意識を持つことが大切です。
ESにかける時間を短縮するための方法を紹介していきます。
よくある質問の回答のフレームワークを作成する
ESでは似通った質問をされることも多いです。
そのため、よくある質問の回答のフレームワークを作成しておくことで、汎用性の高いESを作ることができます。
完全に同一の回答ができるとは限らないため、企業の求める人物像に合わせて内容を調整していく必要はあるでしょう。
自己分析と企業分析で提出数を絞る
自己分析と企業分析を深くおこなうことでESの提出数を絞ると効率的に就活を進められるでしょう。
自己分析では自分史を作成して、自分が頑張れる環境やモチベーションのあがる環境を押さえていくことも重要です。
自己分析をして導き出した自分の価値観と企業研究をして導き出した特徴に企業がマッチするかを考えて、ESを提出する企業を絞り込んでみましょう。
ES不要の企業を受ける
エントリーシートの提出が不要で面接に進める企業も存在します。
エントリーシートを作成する時間を短縮できるため、その分先に面接対策が可能です。
例えば、就活サイトの検索欄で「エントリーシート なし」と検索をすると、エントリーシート不要の企業を見つけることができるでしょう。
ただし、面接で志望動機を聞かれることもあるため、企業研究はしっかり行い「なぜその企業を志望するのか」を言語化しておくことが大切です。
エントリーする際に注意すべきこと
就活でエントリーを行う際に注意しておくべきことがあります。
何が大切なのかをしっかり理解した上でエントリーするようにしましょう。
- エントリーする業界・企業を絞りすぎない
- エントリーの数にこだわらない
- 気になる企業にエントリーする
- タイミングを逃さない
- 自分が対応できるだけの社数にエントリーする
エントリーする業界・企業を絞りすぎない
対策をしっかりやるためにあえて、エントリー数を絞るという人もいるかもしれません。
エントリー数を絞り過ぎると視野が狭まり、可能性を閉ざしてしまうことになる場合もあります。
就活の軸がしっかりしているから大丈夫だと思っていても、それはあくまでも主観的な考えでしかありません。
絞る業界の数に明確な決まりはありませんが、選択肢を狭めすぎない点から考えて3つ程度は確保しておくことをおすすめします。
人気企業や採用人数が多くない企業のみを受けていた場合、就職難易度の高さから全て落ちてしまう可能性もあるかもしれません。
そういったリスクを避けるためにも、広い視野で幅を持って
エントリーすることが重要です。
エントリーの数にこだわらない
基本的に多くの学生にとって就活は初めての体験であり、わからないことが多いことが当たり前です。
周囲の就活生の状況も気になるとは思いますが、周りに合わせてエントリー数を変えるなどはやめておきましょう。
そもそもエントリーすることは、自分が就活を進めやすくするためのひとつの方法です。
エントリー数の多さ少なさに気を取られずに自分がどのように就活を進めたいのかを考えることが大切です。
気になる企業にエントリーする
就活サイトや採用サイトでは、クリックするだけで簡単にエントリーすることもできます。
そのため、気になったらエントリーしてみるという意識を持っておくことも重要です。
後からエントリーすればいいやという気持ちでいると、実はエントリー期間が過ぎていてできなかったということにもなりかねません。
エントリーをするだけであれば、エントリーシートなどに時間を使う必要もないため、保険としてエントリーするのもありです。
タイミングを逃さない
一般的に就活情報解禁となる大学3年生の3月からエントリーをすることになります。
そのため、エントリーできるようになったら、早めにエントリーしておきたいところです。
企業によっては、すぐに説明会や選考会が一杯になってしまう場合もあるので、後回しにせずにエントリーしておきましょう。
また、エントリーシート提出には締め切りが複数設定されている場合があります。
その時は、なるべく早い段階で提出しておくことをおすすめします。
意欲を持っていることをアピールできますし、時間にも余裕ができるでしょう。
後々の選考を考えてエントリーする意識をつけておきましょう。
自分が対応できるだけの社数にエントリーする
例えば、40社にエントリーしてその全てにエントリーシートを提出しようとしたら、かなりの時間を要します。
ただ、全ての企業にエントリーシートを提出する必要はありません。
人によっては複数社を同時並行して就活を進めていく学生もいるかもしれません。
ここで重要なのは、就活を進めていく上での自分の許容量を把握しておくことです。
状況をよく考えたうえでES提出に進むようにしましょう。
優先順位をしっかりつけて就活をスムーズに戦っていくことも重要になります。
合格率を上げる3つのコツ
就活で受ける企業が多くても、選考対策が不十分だと、合格する確率も上げられません。
ここでは、選考を受ける企業の合格率を上げるためのコツを紹介していきます。
- ESを効率よく書ける状態にしておく
- 就活エージェントを利用する
- 早期選考に慣れておく
ESを効率よく書ける状態にしておく
多くの企業ではESの提出が求められます。
ESに書く主な項目は以下のようなものがあります。
- 志望理由
- 自己PR
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 自分の長所・短所
- 入社後のキャリアビジョン
使えるテクニックとして、自己PRやガクチカなどはテンプレートを用意すれば、使い回せることも可能です。
いくつかパターンを作っておくとESを書くスピードを上げることもできるでしょう。
ギリギリで内容を考えて書くと提出することが目的になり、質も落ちてしまうかもしれません。
あらかじめ汎用性の高い内容を用意しておくことで、就活もスムーズに進めることができるでしょう。
就活エージェントを利用する
就活は全てを1人で進めていくよりも、相談できる環境があると安心できますし、気づけないところにも気づけます。
大学のキャリアセンターなどを利用するのも手ですが、就活エージェントの利用も検討しましょう。
プロのキャリアアドバイザーが一人ひとりのキャリアについて相談に乗ってくれます。
例えば、ジョーカツであれば地方学生が上京して就活する支援に特化していますので、東京での就活を考えている方におすすめです。
ジョーカツには以下のようなメリットがあります。
- 15,000円まで交通費支給
- オンライン就活の支援
- 採用担当者と直接話せる
早期選考に慣れておく
企業によっては早期選考をしているところがあるので、そういった企業を受けて選考に慣れておくのもおすすめです。
早期選考とは、エントリー開始となる3月1日以前に実施される選考のことを指します。
特にベンチャーなどは、早期選考を実施していることが多く内定も早い傾向にあります。
仮に早期選考に落ちてしまったとしても、就活が本番になる前に選考を経験しておくのは大きなメリットになるでしょう。
さいごに
エントリー数が少ないと多いそれぞれには、それぞれメリットとデメリットがあります。
少ないと企業研究に時間をかけられますが、視野が狭まるリスクも。
多いと様々な業界を知ることができますが、準備が疎かになる可能性もあります。
重要なのは、自己分析や業界研究を踏まえ、自分に合った最適なエントリー戦略を立てることです。
単に数を増減させるのではなく、各企業への準備を丁寧に行い、質の高いエントリーを心がけましょう。
最終的には、どの企業の選考にも真摯に向き合い、自分の魅力を最大限にアピールすることが内定獲得の鍵となります。