【25卒】業界研究のやり方とポイントを徹底解説!
2023年12月21日更新
はじめに
就活において志望業界や志望企業を決めるうえで、業界研究を行うことが大切です。
就活生の皆さんはさまざまな場面でこのようなことを聞くかもしれませんが、具体的なやり方や注意点については分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では業界研究のやり方や注意点について徹底解説します!
業界研究とは
就活をする際、大きく分けて2つのことをしますよね。
自分のことを知る自己分析、
そして相手のことを知る業界研究(企業研究)です。
この2つのすり合わせによって、就活におけるゴールが定まっていくといえます。
そこで今回は、相手のことを知るための、業界研究に焦点を当てていきます。
業界研究とは、簡単にいうと
世の中の業界の種類や特徴などを知ることです。
就活を始めた段階であれば、自分の視野を広げるという意味で、
大切なことです。
自分の持っている漠然としたイメージだけで判断する前に、
一度フラットな目で業界全体を確認してみましょう。
一口に業界研究といっても、やみくもに行えば、いくら時間があっても足りません。
自分がどんなことに興味があって、どんな仕事がしたいのかといった、就活の方向性を定めることを意識して行いましょう。
業界研究の目的
先程も説明した通り、業界研究をする際は、
目的を定めて行うことが大切です。
業界研究をすること自体が目的なのではなく、自分の納得のいく企業に内定をもらい、どのように働いていくのか決めていくことが目的です。
志望する業界を探す
自分はどんな仕事がしたいのか、今ひとつはっきりとしていない人は、業界研究をすることでそれを定めていくということが可能です。
自分がどのような点に魅力を感じ、どんなことはしたくないのか等、列挙し根拠まで考えてみると良いかもしれませんね。
業界についての理解を深める
ある程度方向性が定まってくれば、その興味をもった業界についてさらに調べ、
・本当に自分に合っているのか
・やりたいことなのか
・自分の考えていることができるのか
など、詳しく調べると良いでしょう。
詳しい手順については、後ほどまた説明しますが、ひとつ大事なことを挙げておきます。
業界研究をする際、単に業界について知るだけで終わってしまうのではなく、その結果を自分に結びつけて考えてみてください。
つまり、自己分析と並行して業界研究を行うということです。
面接やエントリーシートの志望動機を考える際にも役立ちます。
業界研究を行うメリット
業界研究を行うメリットとして、今まで知らなかった業界について知ることができることで、志望業界の選択肢が広がるという点が挙げられます。
さらに、業界について一般的なイメージだけでなく深く知ることにより、実際の事業内容といった正しい理解が可能になる点もメリットといえるでしょう。
また、業界の理解が深まることにより、自己分析の結果とあわせることで志望動機の内容を深めることもできます。
業種と職種の違い
業種と似たようなニュアンスで捉えられがちな言葉として職種というものがありますが、違いがわかるでしょうか。
業種とは、会社や個人が営む事業の種類です。
日本標準産業分類の大分類によると、「工業」「製造業」「建設業」などと20種類に大別されます。
一方で、職種とは仕事の種類のことを指します。
「営業職」「経理職」「人事職」など、仕事の内容によって分けられます。
営業部、経理部、人事部など、部署に分かれている会社に勤めている場合、所属している部署の業務を自分の職種と捉えることができます。
以下の記事で職種について紹介をしています。
【職種って何?】あなたに向いている職種を絞り込む5つの方法も公開
業界研究のやり方
A:企業を1つ決めて、そこから関連させながら業界を調べる方法
①興味のある企業を1つ決める
②その企業が属する業界、業界内の立ち位置などを調べる(同業他社との比較を通して)
③そこから関連業界について調べる
(必要に応じて②と③を繰り返す)
④興味を持った業界の共通点など探る
⑤自分の志向を探る/自分の志向と比較する
B:業界全体を見て、少しづつ業界を絞っていく方法
①どんな業界があるか、全体像を知る
②業界ごとの特徴を理解
③気になる業界を絞る、調べる
④気になる企業を絞る、調べる/同業他社との比較をする
⑤興味を持った業界、企業の共通点など探る
⑥自分の志向を探る/自分の志向と比較する
Aのやり方の①において、最初に選ぶのは、その段階で自分が興味のある企業であったり、知っている企業などで構いません。
その企業が属する業界や、関連する業界について広げながら調べてみると良いでしょう。
例えば、最初に食品業界について興味をもったのならば、関連する業界として、流通・小売業界などが挙げられるでしょう。
また、食品業界は大きく見れば「モノをつくる」業界といえますが、その点に注目すれば、アパレル業界も関連しているといえます。
このように、人によって考え方はそれぞれなので、自分なりに進めて欲しいです。
Aの②およびBの④において、同業他社の比較とありますが、この点について注目すると、志望動機を考える際や、面接の際に役立ちます。
というのも、面接では
「どうしてこの業界なのか」
「どうしてうちの企業なのか」
といったことはよく聞かれるからです。
聞かれないにしても、志望動機などにおいて、この点について具体的に言及できれば、説得力は格段に上がることでしょう。
どちらのやり方をするにせよ、最終的には同じ場所に着地します。
自分が興味をもったり、魅力を感じることはどのようなことなのか、比較し検討することで、客観的に自分の志向が見えてくるでしょう。
さらに、同じ業界内、企業内でもその職種によって働き方は異なるので、その点についても考慮しておきましょう。
業界研究で押さえておくべきポイント4選
では続いて、業界や企業のことを調べる際、具体的にどのような点に注目をしたら良いのでしょうか?
以下に示すのはもちろん例なので、こちらを参考にしつつ、自分なりに観点を設けて、調べるようにしましょう。
・ビジネスモデル(仕事内容)
ビジネスモデルとは、簡単にいえば、企業が売上や利益を生み出す仕組みのことです。
具体化すると、企業が
「誰に(法人/個人)」
「何を(モノ/サービス)」
「どのようにして」
利益を得ているのかということになります。
・業界の現状
業界の市場規模や業界を取り巻く環境、どんな課題があるのかなど、現在の状況を調べると良いでしょう。
しかし、学生の身分で調べられることには限度があると思いますし、刻一刻と変化している社会の状況を理解するのも、簡単なことではありません。
ですので、全ての業界について詳細に調べようとすれば膨大な時間と労力を要します。
やはり、業界研究をしている目的を念頭に置きながら調べましょう。
また、実際にその業界で働いている方に話を聞くことで、よりリアルな情報を得ることができるでしょう。
・業界の成長性
業界や企業の過去や現在を知っておくことはもちろん大切なことです。
しかし、将来のことも考えてみなくてはなりません。
仮に過去や現在の状況が良くても、これからもそうであり続けるとは限りません。
逆も然りです。
点ではなく、線でその業界や企業のことを見ていく必要があります。
これから自分が働くかもしれない業界なのですから、
この点は非常に重要であるといえます。
・求められる素養
業界の知識を深めた後は、自分に結びつけて考えると説明しました。
その点で、その業界や企業で働くには、どのような素養が求められるのかといったことも調べたり、考えたりしましょう。
これも、職種によって変わってくることではあります。
情報収集のやり方6選
業界研究を行うためには、膨大な情報が必要です。
ここではいかにして情報を収集したら良いのか紹介します。
大まかに分ければ、
・自分で調べる方法
・人に聞くという方法
があります。
自分で調べる方法
・就職情報サイト
基本的な情報を調べるには、この方法が1番手軽でしょう。
多くの情報を得ることができますが、どの情報が自分に必要なのか取捨選択をしましょう。
・書籍
就職情報誌や業界地図など、詳細に情報を得ることができます。
「就職四季報」などは有名で、業界についての図鑑のようなものになっています。
多くの企業情報が記載されているため、業界比較や企業比較も行いやすいでしょう。
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・新聞やニュース
ダイレクトに求めている情報が得られるとは限りませんが、リアルタイムの情報が発信されているため、見ておいて得しかありません。
業界研究とは少し離れてしまうかもしれませんが、日頃から、新聞やニュースを見る癖をつけましょう。
その中で気になったものがあれば、自分でも調べたり考えたりするとなお良いでしょう。
就活でニュースをチェックしておくべき理由については以下の記事でも解説しています。
就活でニュースをチェックするべき理由とは?気になるニュースを話す際のポイントも解説
人に聞く方法
・会社説明会に行く
会社説明会では事業内容や業績、業界内での立ち位置を知ることができます。また、企業の雰囲気や現場の様子について話を聞けたり、
質疑応答の時間が設けられたりすることもあるのが大きな特徴です。
ただ話を聞くだけでなく、質問を解消するためにこの場を活かすといいでしょう。
会社説明会で何を聞いたらいいのか分からないという方は、以下の記事を参考にしてみてください!
・OB/OG訪問
OB/OG訪問は、自分で業界研究を行ったうえで調べきれなかった情報収集をできることが特徴です。
「業界内の競合にはない、自社の強み」や「仕事のやりがい」「学生時代の経験で仕事に活かせていることはあるか」など、具体例を交えて知ることができるでしょう。
OB/OG訪問については、こちらの記事で詳しくまとめているので、ぜひご覧ください!
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・業界研究セミナー
業界研究セミナーは大きく、「大学主催」「自治体主催」「企業主催」の3つに分けられます。
それぞれ、大学主催であればOBやOGの体験談が聞けたり、自治体主催であればその地域の有力企業が参加することで地元で働きたいと考える就活生に向いていたり、企業主催では主催する業界に特化していたりと特徴が異なります。
いずれにしても1日で多くの企業に関する情報を入手できることがメリットでしょう。
・キャリアアドバイザーに相談する
企業説明会やOB/OG訪問では、その企業にとって都合が悪い側面を話してもらえないなど、どうしても情報が偏ってしまう可能性もあります。
そういう場合は、キャリアアドバイザーなど、企業関係者ではない第三者に相談すると良いでしょう。
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まとめ
業界研究のやり方について説明してきましたが、いかがでしたか。
どんなことに対してもあてはまりますが、業界研究を行う際は目的を意識しましょう。
就職は、人生において重要なタイミングです。
最初から視野を広く持って行動し、自分の可能性を狭めないで欲しいです。
そして業界研究と自己分析をあわせて、しっかり行うことで、その後の企業選びや選考も納得して進めることができるでしょう。
さらに、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
利用できるモノはなんでも利用して、ときには人の力も借りて、納得のいくゴールを目指してください!