【例文あり】エントリーシート(ES)長所・短所の見つけ方一覧とポイント4選
2023年12月23日更新
はじめに:長所・短所とは?
エントリーシートや履歴書には、必ずと言っていいほど設けられている長所・短所の欄。
「自分の長所・短所ってなに?」
「企業は何を重視している?」
「そもそもどうやって見つけたらいい?」
など、困惑する就活生も多いのではないでしょうか。
そもそも長所・短所とは、
「これまでの人生の中で形作られた、思考や行動の共通する”特徴”」のことをさしています。
つまり、毎日様々な経験をする中で
無意識で行っている共通の行動や思考の特徴のことであり、
人よりも自信を持って優れていると言えるものを長所、
人と比べても苦手なことや、できないものを短所と言います。
しかし、エントリーシートに記入する長所や短所は、単純に「優れた点」「苦手な点」を記入すれば良いというものではありません。エントリーシートのなかに書くものはすべて、企業の担当者に「魅せる要素」が不可欠だからです。
筆者の場合、就活を始めたのは周りが始めてからと、かなり遅い方でしたが、
しっかりと自分の長所・短所を理解し、なおかつ「魅せる要素」を入れ込んだことで、自分が本当に行きたかった企業から内定をもらうことができました。
エントリーシートのなかでは「自分の長所と短所をわかりやすく、かつ魅力的に書き込むこと」、これが肝要です。
そこで本記事では、就活をするためには必要となる
自分の長所・短所を見つける方法
ESで長所・短所を書く際の注意点
企業が見ているポイント
ESの長所・短所のNG例文
について、例文を交えながら解説していきます。
就活生は参考にしてみてください。
1.ES(エントリーシート)に書く長所・短所の4つの見つけ方
筆者は冒頭に述べたようないわゆる後発組だったので、効果的な方法を様々に、誰よりも模索しました。
その中で私が「これは良いな」オススメする4つの方法、
診断ツールを使うこと
人に聞いてみる
短所を言い換える
今までの経験から深掘りして探す方法
について、詳しく見ていきましょう。
1-1.診断ツールを使うこと
ネット上には、長所と短所が分かる診断ツールがあります。
いくつか質問が用意されており、それらの質問に対して、直感的に近いと思うものを答えることで、あなたの長所と短所が診断されます。
診断ツールは、さまざまな就活サイトで受けることができますが、なかでも厚生労働省が公表している診断ツール『マイジョブ・カード』は強みや弱みのほか、適する職業等の診断もあり非常に参考になります。加えて、たとえばエントリーシートの長所の欄内に「私の長所は○○です。厚労省の診断ツールでも自分の強み(長所)は○○だと診断されました」と書き加えることで、客観的な視点という要素がプラスされ、自分が主張する長所の真実味を高める効果が期待できるほか、厚労省という信頼度の高い情報ツールを使用しているという事実は、面接官の印象アップにも繋がります。
無料で気軽にできますので、ぜひ試してみてください。
出典:厚生労働省 スキルチェック | マイジョブ・カード
1-2.人に聞いてみる
自分の長所や短所を、友人などに聞くことも有用ですが、ここでは「就活成功者が就活時にどんな長所、短所を書いたのか?」を聞くことをおすすめします。
前述のように、エントリーシートに記載する場合は、単純に長所と短所を書くだけではなく、そこに「魅せる要素」が必要です。そのため、実際に就活成功者となった先輩方が何を書いたのかを知ることは、自分の長所と短所を書くうえで重要な手掛かりとなります。
家族やきょうだい、学校の先生や先輩でも良いですし、自分の周囲だけでなく、インターネット上にあふれる「先輩の声」も参考になります。
まずは自分で考えられる分だけ長所と短所を挙げておき、次に先輩方が実際に記入した長所、短所と照らし合わせてみて下さい。おそらくそこで不足する情報=魅せる要素が見えてくるはずです。
たとえば、あなたがエントリーシートに記載しようと考えていた長所が以下のⒶであり、先輩方が記載した長所がⒷである場合、Ⓐ(あなた)に不足する情報は「強みによって得た成果」ということになります。
長所の例文 | |
Ⓐ | 私は約4年間にわたり、〇〇クラブをやり遂げ、忍耐力と協調性というスキルを磨くことができました。 |
Ⓑ | 私は約4年間にわたり、〇〇クラブをやり遂げ、忍耐強さとチームワークの大切さを学びました。これが大きな強みとなり、今では仲間と助け合いながら、険しい登山にも挑戦し、難易度の高い名峰への登頂も成功させることができました。 |
以下 は短所の例文です。
Ⓐ(あなた)に不足する情報は「具体的な短所」・「ソリューション(解決策)」・「長所に昇華する一文」です。
短所の例文 | |
Ⓐ | 私の短所は几帳面なところです。学生生活のなかでも、友人に指摘されることがあり、もう少し柔軟な思考が必要だと反省しています。 |
Ⓑ | 私の短所は几帳面なところです。特に、ルールや規範からはみ出すことが苦手で、学生生活のなかでは、友人に「もう少し楽に考えてはどうか?」と指摘されたこともありました。そこで、もう少し柔軟な思考がもてるよう、これまでは話したことがなかったタイプの人と話してみたり、興味がなかったさまざまな分野の本を読むなどして視野を広げる努力をしてきました。 ですが、ルールやコンプライアンス遵守が強く求められる現代では、こんな私の短所も生かせるのではないかと思い、柔軟な思考をもちながらも、重要な場面では几帳面のままでありたいと考えています。 |
このように、長所や短所は「就活成功者に聞く」ことも有用であり、その目的は、自分がエントリーシートに書くべき情報の収集と精査です。
経験に勝るスキルはありません。就活用の長所と短所に迷ったときは、周囲からインターネットまで幅広い範囲で就活成功者の声を探してみてください。
1-3.短所を言い換える
上述の『短所の例文』にもあるように、マイナスイメージを与えやすい短所は、言い換えることで好印象に転換することが可能です。
ある程度自分を表しているキーワードが集まったら、まずは全体をさらっと見て、
エピソードと結びつけられそうなキーワードをいくつかピックアップします。
その際、
特長をよく表していると思うものを「長所」
ネガティブにも言い換えられるものを「短所」
としましょう。
というのも、物事の良し悪しは表裏一体なため、
自分は短所だと思っていることでも、人からみれば長所と取れることがあるからです。
具体的には次のようになります。
言い換えによって「短所」を「長所」に転換する | |
飽き性 | 好奇心が旺盛 |
優柔不断 | 慎重 |
お節介 | 世話好き |
流されやすい | 柔軟な思考 |
頑固 | 意思が固い |
心配性 | 計画性がある |
負けず嫌い | 向上心が強い |
楽観的 | ポジティブ |
マイペース、大雑把 | おおらか |
協調性がない | 主体性がある |
引っ込み思案 | 話をよく聞く |
繊細、気が弱い | 思いやりがある |
短気 | 裏表がない |
せっかち | 仕事が早い |
いかがでしょうか?
これはあくまでも一例ですが、
上記の表のように短所も長所に言い換えればプラスイメージを与えることが可能ですよね。
対人関係に関する長所と短所であれば、サークルや部活、アルバイトの経験を振り返りましょう。
自分の経験から、長所と短所が見えてくるはずです。
自分を売り込まなければならない就活の場では、
何でも正直に、自分の短所をありのまま見せる必要はありません。
例えば、
「自分では意思が強いと思っているのですが、
人から見ると頑固に思われてしまうこともあるようです。
そのため、積極的に人の意見を聞くように心がけています」
など、短所が必ずしもネガティブなものではないこと、自分でも短所の改善に取り組んでいることなどを交えながら伝えることで、面接官の印象も大きく変わります。
以下のURLに短所の伝え方と23個の例文が掲載されているほか、面接で短所を聞かれたときの答え方も3例紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
https://jo-katsu.com/campus/5098/
1-4.今までの経験からしっかりと深掘りする方法
次に、自分のこれまでの経験からしっかり深掘りをし、
エントリーシートに書けるような長所・短所を見つける方法をお伝えします。
まず、今までの人生の中で得た「ポジティブ体験」と、「ネガティブ体験」をいくつか思い出してみてください。
自分の中でうまくいったと感じた経験や、うまくいかなかったと感じた経験それぞれについて検証してみましょう。「なぜうまくいったのか?」
「なぜうまくいかなかったのか?」
この「なぜ?」を連想ゲームのように繰り返していくと、自分の長所・短所に気がつくことができます。
筆者のケースを例に、長所と短所を探していきたいと思います。
私はもともと高校時代にラグビーをしていたので、それを題材にしていきたいと思います。
「ラグビーユニットリーダーとして関東大会に出場した」経験を深堀りしてみる | |
長 所 | 短 所 |
なぜ関東大会に出場できたのか? →自分がユニットリーダーとしてチームを鼓舞できたから | なぜ準々決勝戦で敗れてしまったのか? →自分が重大なミスをしたから |
なぜ自分がチームを鼓舞できたのか? →仲間から信頼を得られる能力があったから | なぜミスをしてしまったのか? →とっさの判断が誤っていたから |
なぜ自分は仲間からの信頼を獲得できたのか? →仲間一人ひとりの相談によく乗っていたから | なぜ判断を誤ったのか? →大事な場面でミスが許されない緊張感があったから |
なぜ仲間たちは自分に相談をしてくれたのか? 人の話を聞く能力に長けていたから (長所の発見) | なぜ緊張感がミスを誘発したのか? プレッシャーに弱かったから (短所の発見) |
このように「なぜ?」を繰り返していくと、他者から見た自分の長所や短所を発見することができます。
筆者の場合はラグビーの経験を題材にして考えていきましたが、
その材料は何でも構いません。
ただ、自分の中でより強く記憶に残っているものを取り上げるほうが、分析しやすいかもしれません。
それでも、なかなか長所や短所が分からないという人は、以下の記事を参考にしてください。
2.ES(エントリーシート)に長所・短所を書く際の注意点と3つのポイント
長所・短所の見つけ方について解説しましたが、
実際に書く前に、いくつかのポイントと注意点を見ていきましょう。
2-1.最初に結論を述べる
「私の長所(短所)は、〜という点です」と最初に結論を述べ、その後で具体的な理由について言及する手法です。
まず結論から入ることで面接官の興味を引きり、次にその理由を伝える=面接官のなぜ?に応えることで順序よく、わかりやすく自分の長所と短所を伝えることができます
ビジネスの世界では、プレゼンテーションなどの重要な場面においても、このように「結論ファースト」で語ることが常識となっています
今回はエントリーシートでしたが、他にも面接でよく聞かれるのは、学生時代に力を入れたことや自分の強みなどです。これらを語る際にも、結論ファーストで話すことを徹底するようにしましょう。
なお、学生時代に注力した経験、エピソードが必要なときは、以下のURLを参考にするといいでしょう。
https://jo-katsu.com/campus/1881/
また、自分の強みを伝える際は、以下のURLを参考にしてください。
https://jo-katsu.com/campus/4866/
2-2.自己PRと混同を避ける
ありがちなのが、エントリーシートに記入する際、自己PRと長所が混完全に同じ内容になってしまうことです。
自分をアピールするという意味では共通するものがありますが、それぞれ書く内容や目的は異なります。
その違いを端的にいうと、以下のようになります。
・長所:過去~現在のこと
・自己PR:現在~未来のこと
長所は、過去の自分が経験して得たもの、失敗を経て昇華させたものといった〝すでに自分に備わっているもの〟を、その成果とともに記載します。
自己PRは、上記の「長所」という武器をもって、〝入社後(=未来)にどんな活躍ができるのか〟を具体的に記載します。
前述した「長所の例文」を基に、長所と自己PRの違いを見てみましょう。
▼長所の場合
私は約4年間にわたり、〇〇クラブをやり遂げ、忍耐強さとチームワークの大切さを学びました。これが大きな強みとなり、今では仲間と助け合いながら、険しい登山にも挑戦し、難易度の高い名峰への登頂も成功させることができました。 |
▼自己PRの場合
私の長所は、〇〇クラブや登山などで培った忍耐力と、チームワークの形成および維持する能力ですが、これらの強みは、レッドオーシャン市場で成果を挙げられている御社の営業活動にも十分貢献できるものと自負しております。 |
過去の経験によって得た能力とその成果を伝える長所に対し、自己PRは「企業情報」・「将来的に自分の長所が企業に与えるメリット」も記す必要があります。
また、自己PRにおいては「入社の本気度を示すこと」も肝要になります(後述します)。
このように、長所と自己PRは似て非なるものといえますが、難しく考えすぎると逆に何も書けなくなり、それでは本末転倒です。
〝長所〟という土の上に〝自己PR〟という木が生えているようなイメージで、長所・短所・自己PRをそれぞれ完成させてみてください。
※自己PRと強みの違いについて知りたい方はこちら↓
https://jo-katsu.com/campus/4866/
2-3.企業が求める人材の特徴とマッチングするか
長所と短所を書く際には、企業が求める人材の特徴とマッチングするかも頭に入れなければなりません。
たとえば、コンサル業界では顧客に対して、数字を用いて論理的に説明し、顧客を納得させる力が必要です。
そのため、コンサル業界を志望する場合は、論理的思考に長けていることが長所として認められるでしょう。
このほかにも、営業職なら物怖じしない、接客業ならコミュニケーション能力が高い、製造業なら一つのことを黙々とやり遂げる集中力があるなど、自分だけでなく、企業側の特徴をリサーチしたうえで、それに沿った人物像をエントリーシートの長所短所に記入することも好印象を与える重要な要素になります。
3.ES(エントリシート)の長所・短所欄から企業が見ている3つのポイント
では企業は、エントリーシートの長所・短所の欄を通して何を見ているのでしょうか?
基本的に企業の面接官は、
「この長所があるから採用!」
「この短所があるから不採用!」
など、エントリーシートに記載された長所や短所だけを見て採点しているわけではありません。
長所や短所の欄内に書かれた内容を確かめ、自己PRを加味しながら、
①自社や自社の業務内容についてどこまでリサーチしているのか
②なぜ自社に入りたいのか
➂どの部署でどんな成果を出す自信があるのか
など、入社の本気度を見定めているのです。
近年は、どの業界においても人手不足が顕著であり、人手不足を主原因とする黒字倒産も珍しくありません。これに加え、厚生労働省が公表している「新規学卒就職者の離職状況」によれば、新卒者の就職後3年以内の離職率は3割を超え(1年目では1割)ており、あらゆる企業が業務環境の快適化を急ピッチで進めるなど、社員の定着率向上に努めています。
社員として迎え、そのノウハウを必死で教えても、3年足らずで辞められてしまってはかけた時間もコストも水の泡となります。こうした社会的背景から、企業側は「入社希望者の本気度」を計ることを重要視しているのです。
前述の「2-2.自己PRと混同を避ける」にてお伝えしたとおり、自己PRにおいて記載すべき情報は「企業情報」と「与えるメリット」ですが、入社の本気度を示すことも特筆すべきポイントとなります。
面接官に「私は御社にどうしても入りたい」・「普段から御社のことを事細かにリサーチしている」といった〝企業への強い関心〟を示すことは、面接官にとって採用不採用の壁を動かす重要な原動力となり得るためです。
長所、短所の欄は、そんな自己PR欄への滑走路的な役割を担っています。面接官は、長所、短所を見て、自己PRのルーツを確かめているのです。それらの情報を総括し、あなたが企業にどのような効果をもたらすのか、あなたが消去法ではなく、自社企業を選んで面接を受けたいのかなど、面接官が長所、短所、自己PRを通じてあなたの本気度を見極めていることを忘れないでください。
4.ES(エントリーシート)の長所・短所の例文
では、実際にエントリーシートに記入する例文を見ていきましょう。どのように自分の長所・短所を書いていけば企業の人事を唸らすことができるのか、ポイントは3つです。
1.結論から伝える
2.具体的な経験やストーリーを加える
3.短所は言い換えると長所であることも伝える
先ほど例に挙げた筆者のラグビーで、長所をエントリーシート用に書いてみましょう。
4-1.ESで書く長所の例文
“私は持ち前の人の話を聞く能力で、チームとして高いパフォーマンスを出すことができます。
私は高校時代、未経験のメンバーが多かったにも関わらず3年次にユニットリーダーを務め、関東大会に出場することができました。
メンバーも多くかなり意見の対立などがありましたが、私はしっかりとメンバーからの話を聞き、信頼を集め、皆が納得感を持って練習や試合を進められるようにマネジメントし、最終的には高い成果を出すことができました。”
このように、先に結論を伝えることで、読み手に「その理由はなにか?」と興味を引かせる事ができます。
また具体的な自分の体験をベースに話を進めていくと、読み手の脳内にその情景が浮かび、より訴求力が増します。これらの簡単なテクニックを使うことで、文章が説得力をもち読みやすくなります。
4-2.ESで書く短所の例文
逆に短所は、どのようにエントリーシートに書いていけば良いのでしょうか?
まずは長所と同様に結論を書き、ストーリーを書いてみましょう。
“私の短所は人よりも深く考えすぎてしまい、結論を出すのが遅くなってしまうことです。
大学の時のゼミであるテーマについてまずは数分ほど考えてから、皆でディスカッションをする機会がよくありました。
私は深く考えすぎてしまい、時間内に結論を出すことができず、ディスカッションに参加することができないことが多かったのです。
ただこの短所を克服するため、先に仮説思考で考えることを実践しています。
先に結論を出して、それに対して根拠や意見を述べることで期限に間に合わせるように心がけています。”
いかがでしょうか?
自分でも改善にあたり努力していることを、しっかりとアピールできていますね。
また、「結論を出すのに時間がかかる」ということは「それだけ思考力や内省力がある」とも捉えることができますので、面接官に指摘されても、フォローすることが可能です。
このように、短所を述べる際には繰り返しにはなりますが
・長所とも取れる短所にする
・ソリューション(解決策)を提示する
・短所を長所に昇華する
この3点を意識することが大切です。
書き方についてはこちらの記事もどうぞ!
5.ES(エントリーシート)の長所・短所のNG例文3選
例文について抑えたところで、最後に「これはNG」という例文を紹介します。
〇「私は時間にルーズで、いつも集合時間に遅れてしまう」
フォロー不可能な短所はNGになります。会社で働く以上、時間を守ることは最低限のルールです。
時間にルーズだと、取引先にも迷惑をかけてしまうので、「時間を守れない」という短所は書かないほうが無難です。
〇「すぐにカッとなって手をあげてしまう」・「昔はやんちゃでよく殴り合いもした」
どの会社でも暴力は認められません。そもそも暴力行為は犯罪です。特に現代はパワハラなどを防止するため、アンガーコントロール研修(※怒りの感情を抑制するためのプログラム実施)を義務付ける企業も増えています。物理的な暴力だけでなく「つい失言してしまう」といった言葉の暴力をにおわすような内容、そして過去の出来事でも、暴力を連想させる短所はすべてNGです。
〇「自分の非を認めることができない」
仕事をするうえでは、誰にでも間違いやミスはあります。ミスをしたときは、素直に謝罪することが大切です。
しかし、自分の非を認めることができず、謝罪もできない人は一定数存在します。その場合、周囲との調和を乱すだけでなく、上述のパワハラ等のトラブルに発展する可能性もあり、業務環境の快適化を進める企業としては、とても歓迎できるタイプではありません
こののように、非常識であったり、トラブルの元となりそうな短所を伝えてしまうと、たとえ悪気はなかったとしても採用が遠のいてしまいます。
就活は、自己アピール力にかかっていると言っても、過言ではありません。
知人や家族、キャリアセンターや先輩など、頼れるものは全て活用し、自分を客観的に見つめ直し、面接に備えておきましょう。
おわりに:効果的に自分の長所・短所を伝えよう
ESで効果的に自分の長所・短所を伝えよう
いかがだったでしょうか?
本記事を読んでくださっている就活生や大学生は
「エントリーシートの長所・短所には何を書けば良いのか?」
という方が多いと思いますが、人には必ず長所・短所があります。
特に短所は「これを言っても大丈夫だろうか?」と思いがちですが、
企業は短所自体をみているのではなく、短所を自分でどう理解して、その改善のために自分がどう対処しているのか。そして何より「自社に入社するあなたの本気度」を確認しているのです。
就活成功者のエントリーシートや、その長所、短所などを参考にしながら、「魅せる要素」を漏らさず加えて、自分の言葉で自分自身の魅力を最大限に伝えることを意識しましょう。
就活のエントリーシートをきっかけに、自分の長所・短所、また自分自身について知ることは、今後の人生をより充実させるための良い機会にもなります。学生から社会人へと上がる節目の「人生の振り返り」としても、あなたの長所と短所を探し、鉄壁のエントリーシートを作成して、ぜひ先輩方のような就活成功者を目指してください。