【企業分析】良品計画の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

良品計画は東京都豊島区に本社を置き、無印良品やMUJIブランドの小売店舗・商品開発と製造・販売を展開する専門小売企業です。

「無印良品」を中心とした専門店事業を主とし、カフェ・ミール事業、キャンプ事業、住空間事業、IDEE事業といった幅広い分野で事業を展開しています。

今回は、そんな良品計画の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では、良品計画への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

また、小売業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、良品計画の就職難易度は、高難易度です。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高難易度といえるでしょう。

また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。

3度の面接があり、面接が進むにつれ圧迫感や深い内容の質問も多いため、十分な備えが必須です。

職種は、「無印良品」を中心とした事業の運営・商品企画・開発・製造・卸及び販売です。

商材は配属される部門によって異なります。

次の章からは、各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

良品計画について

出典元

株式会社良品計画

会社概要

良品計画は、衣料品、雑貨、食品、家具などを販売する「無印良品」および無印良品のオンラインストア運営のほか、家具・インテリア雑貨を専門に取り扱うIDÉEの展開、新潟県・岐阜県・群馬県でのキャンプ場の運営、株式会社 MUJI HOUSEを通じた住宅の施工および販売、二次流通市場における事業、まちづくりに関する事業、金融・投資に関する事業、教育に関する事業などを手掛けています。

洗練されたタッチを添えた良品計画は「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考え、商品、サービス、店舗、活動を通じて、「感じ良い暮らしと社会」のビジョンを、世界に向けて発信しています。

良品計画のビジネスモデルは、無印良品は衣服・雑貨、生活雑貨、食品などの分野で7,000品目の商品を販売。

商品の企画・開発は社内で行い、製造は外部に委託する形のSPA（製造小売）スタイルを展開しています。

商品開発においては、地球環境に配慮した素材、省エネを追求した工程、包装の簡略化の3つの視点を基本にしています。

視点を絞り、プロセスフローを明確にすることで利益を増大させているのです。

さらに、良品計画は環境への取り組みとして、自社とサプライチェーン全体であらゆる無駄をなくし、資源の有効活用、再資源化、省エネルギー、廃棄物の削減、環境汚染の予防に努め、持続可能なビジネスを構築しています。

商品の開発段階から、資材ごとのLCAを考慮し、商品の品質や機能とCO2排出量の観点から、気候変動対策を推進しているのも特徴です。

各事業別の売上規模

良品計画の2023年通期連結決算の売上高は、5,814億円で、純利益は220億円でした。

この売上は国内事業、東アジア事業、東南アジア・オセアニア事業、欧米事業の各収益によって構成されています。

それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

各事業セグメントの解説

良品計画の主な事業セグメントは以下の通りです。

良品計画はインテリア、ファッション、食材のイメージが強いですが、その他にも幅広い分野での革新をもたらし続けている魅力的な企業になっているのです。

この4つの事業分野は、良品計画の事業戦略と市場への適応能力を示しており、幅広い分野にわたる事業を展開しています。

以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

良品計画で働いている社員は？

平均勤続年数は？

良品計画の平均勤続年数は8.5年です。

小売業の平均勤続年数は15.8年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。

平均年収は？

2023年度の良品計画の平均年収は、620万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。

また、同じ「小売業」の上場企業平均年収497万円でした。

平均残業時間は？

良品計画の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり15時間でした。

小売業界で働く従業員の平均残業時間は10.8時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえます。

平均ボーナス額は？

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、良品計画の平均年収から、良品計画は年に2回のボーナスが支給され、平均ボーナス額は150万円程度と推測できるでしょう。

理由としては、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約24.1%だからです。

あくまで参考程度にしておいてください。

どんな文化なの？

良品計画は、風通しのよい企業で、若手の成長機会を積極的に与えることが多く、上司からのサポートがしっかりしているようです。

幅広い分野で多岐にわたるキャリアパスを実現できるでしょう。

良品計画は、ニーズに合わせた企画力と新たな革新のマッチを重要視し、クリエイティブな考え方ができる人に向いているでしょう。

新たなイノベーションは会社の発展と捉え、個人の成長は会社の成長に繋がるとして奨励しています。

限界なく成長できる環境が整っています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しい小売業界の中での、良品計画の立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、良品計画はトップクラスの企業だとわかります。

理由として以下の要因が考えられます。

1. 事業基盤の構築：良品計画は、個店経営と土着化を軸として堅実な事業とし、新たな分野を取り入れるといった、チームプレイ型事業の強化を図っています。
2. 顧客ニーズの追求：良品計画は、店舗販売とオンライン販売の両方に注力しています。個店経営で地域密着型の事業モデルを作り上げ、収益性を担保しながら出店を加速しています。
3. 日常生活の基本を担う：良品計画は、日常生活の基本を支える最強で最良の基本商品群、その調達・生産体制を整えています。

以上の要素により良品計画は小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。

参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

良品計画の新卒募集要項について

以下に良品計画の新卒募集要項についてまとめました。

初任給・基本給が高い点や研修制度による成長しやすい環境がある点は非常に嬉しい点です。

研修制度は、新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているでしょう。

異動や転勤は特に決まっていませんが、店舗勤務では1〜3年に一度の割合で異動になる場合があります。

気になる方は面接や説明会などの際に確認しておきましょう。

求める人材

良品計画では、求める人材として下記のものを公表しています。

グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。

より良い社会の実現を目指し、ビジョンを描ける人

国籍や性別を問わず、明確な志を持ち合わせ、より良い社会の実現に向けてビジョンを描き、周囲を引き込みながら推進できる人。

プロとしての知見と経験を持つ人

特定の領域や分野で培った、ひとりのプロフェッショナルとしての知見と経験を持ち合わせ、既存メンバーと協働・共創しながら、新しい挑戦をリードできる人。

自発性があり、周囲を引き込める人

顧客のことを想像しながら課題の本質を見抜き、上下関係や所属に関係なく、領域・分野以外に属する人々と常に協力し、自発性・自律性を持ったアクションを起こしながら既存のメンバーをリードできる人。　

変化を楽しみながら、前へと進める人

「第二創業」のメンバーとして、変革する良品計画の事業成長と拡大に、楽しんで参画してくれる人。

以上の4つは、良品計画の社風と密接につながっています。

エントリーシートや面接の中で、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるでしょう。

ぜひ意識して選考に臨んでください。

新卒採用のフロー

良品計画の選考は、下記の通りの選考フローです。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄やその人の経験をチェックするような質問も多いです。

特に、海外留学経験がある学生や留学生を積極的に採用している印象です。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

良品計画の公式サイトの求人ページより、必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは志望動機や自己PR、自身の経験などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。

②会社説明会、自分史ワークシート・ES

良品計画とミスマッチがないのか深堀りしていきます。

質問事項は以下の通りです。

このように基本的なことが聞かれるでしょう。

会社説明会で書くことになるので、参加する前に準備して臨んでください。

以下に参考になる記事を紹介します。

ES対策 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

【就活】自分史とは？書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説

③面接＋性格診断（SPI）

良品計画では、自社の商品や店舗についての質問もされるようです。

志望理由、この業界を選んだ理由なども深掘りして聞かれるでしょう。

自分の答えを見つけておくといいです。

以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。

以下のページもぜひ参考にしてください！

SPIとは？検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説！

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～

④複数回面接

良品計画では、「商品・企業の理解度」を重要視して面接を実施しています。

最終面接は事業の責任者クラスの方が担当します。

自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する熱意や企業の理解度について深く確認されます。

主に無印良品の店舗や商品について質問が多くあるので、理解を深めておきましょう。

以下に口コミのあった質問事項を紹介します。

面接自体は終始穏やかですが、深い質問や企業についての質問が増えてきます。

実務に適性があるのか確かめるような質問が多くなされるでしょう。

企業が求めるイメージに寄り添うために、実際に店舗に行くなどしてイメージを付けてください。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってくださいね。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

良品計画の採用大学の実績を以下に掲載します。

最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられるでしょう。

上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、良品計画は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。

【徹底解説】学歴フィルターはどこから？実態（エピソード）と突破方法

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、良品計画の就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は高難易度です。

その理由として、以下の3点が挙げられます。

頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかり対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

良品計画は小売業界に属する企業で、主に4つのエリアに展開し、主事業の輸入・販売や住空間、インテリア雑貨等でも活躍しています。

地域密着型の顧客ニーズや環境保全に合わせた高品質を目指している会社です。

企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わるでしょう。

しかし、学歴重視をする企業ではないので全員に等しくチャンスがあります。

対策をしっかり行って選考に進みましょう。

ぜひこの記事を参考にして励んでください。